mission 23:blue sky ~崩壊と脱出~
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這いつくばってジワジワとこちらへと向かってくる魔帝。
崩れた体の中から、手のひらの形をした無数の触手が獲物であるあたしを、ダンテをそしてバージルを捕らえようと伸ばされた。
あんなものに捕まったらあたしは食べられちゃうだろうし、ダンテやバージルは握り潰される。
というか……。
「ぎゃっ!気持ち悪いっ!!」
鳥肌が立つほど気持ち悪い。
あたしはダンテから貰い、ずっと隠し持っていたホーリーウォーターを魔帝めがけて思い切り投げつけた。
魔帝の体に思い切りぶつかったそれは、魔に触れたからなのか、バリンと大きな音を立てて割れ、破片を撒き散らせながら中の水を浴びせる。
『グァァァァ……!』
半分悪魔であるダンテやバージルにすら効果を発揮するそれが、完全なる悪魔である魔帝に降り注いだらどうなるか?
答え:超高濃度の硫酸を浴びたかのように、酷い火傷を負う。
その体力がゴリゴリ削られているのが、あたしにすらよくわかる状態だった。
「ナイスだディーヴァ!」
わーい、ダンテから褒められた。
そしてショットガンもグレネードガンもなく、愛銃を取り出そうとしたダンテだが、何を思ったか手にしたのはナイトメアβ。
魔帝の体と共鳴しているのか、ブルブルと震え、淡く光っていた。
高出力を誇るそれに魔力をこめ、撃ち放つ。
それは魔帝の肉体を貫通し、地下水路内を跳ね返り巡った。
ナイトメアには効かなかったがなかなかの威力だ。
それでも、魔帝の無尽蔵の体力を削り切るにはまだ足りなかった。
その歩みは止まらない。
「ハァーーー。ガッツがあるのは認めてやるけど、いい加減しつこすぎないか?
そんなナリになってまで粘着して、オレたちを追ってくるのはやめろよな」
そう言ってダンテはアラストルを投げ、回転斬りをしかけた。ラウンドトリップだ。
回転による斬撃が、魔帝の血飛沫を四方八方へと弾き飛ばす。
うん?毒がまじるだろうそれが、地下水路の水を蒸発させている。
よくよく見れば血が!燃えている!!……ように見えた。
あたしが投げたホーリーウォーターと同じことが起きている。
ダンテに少量跳ねたそれが、ダンテの皮膚を軽く焼け爛れさせた。燃えているし、やはり硫酸と同じ作用を持ってるみたい。
普通の人間の体を持つあたしに当たったら……考えただけでゾッとする。
なんと危険な!
「!!…………くっ!大丈夫か、ディーヴァ」
あたしの元へ一直線に飛び散ってきたそれを、バージルが身を呈して庇った。
「う、うん、大丈夫……バージルは……って!?」
「ッ……、こんなもの少しばかり油が跳ねたようなものだ。すぐに治るから気にするな」
少しばかり!
そうは全く見えない。その怪我は腕一本を重度の火傷に至らしめるほどだった。
骨こそ見えてないけれど、天ぷら油を揚げ物鍋ごと引っ被ったのと変わらないような、ひどい傷。
「ヒイイイイ!心配!させて!?」
「必要ないと言っている」
たしかに、新たな肉がすでに盛り上がってきている。
徐々に治ってきているのは半分悪魔だからだろうけど、これが人間だったら死に絶えていた。
バージルも心配。だけど、ダンテは?
ゾッとしたあたしは、前線に立っているダンテの状態を不安に思った。
「ダンテ!魔帝の血に当たったらだめ!!」
「あ?」
戻ってきたアラストルを振るい、斬撃を入れているダンテが振り返る。彼はすでに火傷していた。……軽い腕の火傷だけでなく顔を。
「〜〜〜っ!」
ダンテの顔を見たあたしは気が遠くなった。
悪夢に見そう。
「おい愚弟、ディーヴァの言う通りにして遠距離攻撃に切り替えろ」
「ああ!?斬った方が早いだ、ろっ!」
バージルの言う事も聞かず、アラストルの斬撃を放つダンテ。
おかげでああほらまた、傷が増えていく。ダンテのかっこいい、あの顔に。
でも多少の怪我なぞなんのその。ダンテは気にせず剣を振るう。
戦闘中はよくこうなるよね。
「今の貴様は見ていられない顔をしている。ディーヴァが卒倒する!」
「卒倒……?ったく、しょうがないディーヴァだぜ」
後退したダンテがアラストルを背中にしまい込み、再びナイトメアβを手に取る。
魔力を込め始めたその隙を魔帝は見逃さなかった。
目にためていた力を一点収束、撃ち放つ。禍々しく眩い光が、魔帝ビームとなって発射された。
「あんなナリでもビームぶっ放してくるのかよ……」
「腐っても奴は魔帝だ」
実際に腐ってると思うのはあたしだけだろうか。
あたし達は散り散りになってそれを避ける。といっても、あたしはバージルに俵担ぎにされての回避だったけども。
「バージル、ディーヴァを頼むぜ」
「ああ、言われなくともずっと頼まれている。俺が守る。
貴様は遠慮せず奴を殺れ。
……そしてこの場所はこれから先も譲らん」
「ちょい待ち。そこはオレの場所。今はトイチで貸付中。ちゃんと利子も含めてしっかり返せっての」
「ねえあたしに拒否権は?」
「「ない」」
互いを見もせずに会話し、かたや武器を振るい、かたや足手纏いにしかならないあたしを抱えて回避行動。
そうは見えないかもしれないが、壁際に追いやられ、戦いはいよいよ激しさを増していた。
無闇矢鱈に撃ってくるビームをかわし、ダンテも負けじと魔力を込めた弾丸で穿つ。
鋭い勢いのある弾が、吸い込まれるように魔帝の眉間に命中した。
魔帝の顔は今までよりもさらにひどく崩れている。剥き出しの巨大な目玉がぐりんぐりんとこちらを睨め付ける。
……妖怪でもここまで気持ち悪くないと思う。
『どうした。その程度か、人間め!』
見た目的にはお前がどうしたである。
前面に押し出されてこぼれ落ちそうな目玉くらいは、ぜひ引っ込めておいてほしい。
崩れた体の中から、手のひらの形をした無数の触手が獲物であるあたしを、ダンテをそしてバージルを捕らえようと伸ばされた。
あんなものに捕まったらあたしは食べられちゃうだろうし、ダンテやバージルは握り潰される。
というか……。
「ぎゃっ!気持ち悪いっ!!」
鳥肌が立つほど気持ち悪い。
あたしはダンテから貰い、ずっと隠し持っていたホーリーウォーターを魔帝めがけて思い切り投げつけた。
魔帝の体に思い切りぶつかったそれは、魔に触れたからなのか、バリンと大きな音を立てて割れ、破片を撒き散らせながら中の水を浴びせる。
『グァァァァ……!』
半分悪魔であるダンテやバージルにすら効果を発揮するそれが、完全なる悪魔である魔帝に降り注いだらどうなるか?
答え:超高濃度の硫酸を浴びたかのように、酷い火傷を負う。
その体力がゴリゴリ削られているのが、あたしにすらよくわかる状態だった。
「ナイスだディーヴァ!」
わーい、ダンテから褒められた。
そしてショットガンもグレネードガンもなく、愛銃を取り出そうとしたダンテだが、何を思ったか手にしたのはナイトメアβ。
魔帝の体と共鳴しているのか、ブルブルと震え、淡く光っていた。
高出力を誇るそれに魔力をこめ、撃ち放つ。
それは魔帝の肉体を貫通し、地下水路内を跳ね返り巡った。
ナイトメアには効かなかったがなかなかの威力だ。
それでも、魔帝の無尽蔵の体力を削り切るにはまだ足りなかった。
その歩みは止まらない。
「ハァーーー。ガッツがあるのは認めてやるけど、いい加減しつこすぎないか?
そんなナリになってまで粘着して、オレたちを追ってくるのはやめろよな」
そう言ってダンテはアラストルを投げ、回転斬りをしかけた。ラウンドトリップだ。
回転による斬撃が、魔帝の血飛沫を四方八方へと弾き飛ばす。
うん?毒がまじるだろうそれが、地下水路の水を蒸発させている。
よくよく見れば血が!燃えている!!……ように見えた。
あたしが投げたホーリーウォーターと同じことが起きている。
ダンテに少量跳ねたそれが、ダンテの皮膚を軽く焼け爛れさせた。燃えているし、やはり硫酸と同じ作用を持ってるみたい。
普通の人間の体を持つあたしに当たったら……考えただけでゾッとする。
なんと危険な!
「!!…………くっ!大丈夫か、ディーヴァ」
あたしの元へ一直線に飛び散ってきたそれを、バージルが身を呈して庇った。
「う、うん、大丈夫……バージルは……って!?」
「ッ……、こんなもの少しばかり油が跳ねたようなものだ。すぐに治るから気にするな」
少しばかり!
そうは全く見えない。その怪我は腕一本を重度の火傷に至らしめるほどだった。
骨こそ見えてないけれど、天ぷら油を揚げ物鍋ごと引っ被ったのと変わらないような、ひどい傷。
「ヒイイイイ!心配!させて!?」
「必要ないと言っている」
たしかに、新たな肉がすでに盛り上がってきている。
徐々に治ってきているのは半分悪魔だからだろうけど、これが人間だったら死に絶えていた。
バージルも心配。だけど、ダンテは?
ゾッとしたあたしは、前線に立っているダンテの状態を不安に思った。
「ダンテ!魔帝の血に当たったらだめ!!」
「あ?」
戻ってきたアラストルを振るい、斬撃を入れているダンテが振り返る。彼はすでに火傷していた。……軽い腕の火傷だけでなく顔を。
「〜〜〜っ!」
ダンテの顔を見たあたしは気が遠くなった。
悪夢に見そう。
「おい愚弟、ディーヴァの言う通りにして遠距離攻撃に切り替えろ」
「ああ!?斬った方が早いだ、ろっ!」
バージルの言う事も聞かず、アラストルの斬撃を放つダンテ。
おかげでああほらまた、傷が増えていく。ダンテのかっこいい、あの顔に。
でも多少の怪我なぞなんのその。ダンテは気にせず剣を振るう。
戦闘中はよくこうなるよね。
「今の貴様は見ていられない顔をしている。ディーヴァが卒倒する!」
「卒倒……?ったく、しょうがないディーヴァだぜ」
後退したダンテがアラストルを背中にしまい込み、再びナイトメアβを手に取る。
魔力を込め始めたその隙を魔帝は見逃さなかった。
目にためていた力を一点収束、撃ち放つ。禍々しく眩い光が、魔帝ビームとなって発射された。
「あんなナリでもビームぶっ放してくるのかよ……」
「腐っても奴は魔帝だ」
実際に腐ってると思うのはあたしだけだろうか。
あたし達は散り散りになってそれを避ける。といっても、あたしはバージルに俵担ぎにされての回避だったけども。
「バージル、ディーヴァを頼むぜ」
「ああ、言われなくともずっと頼まれている。俺が守る。
貴様は遠慮せず奴を殺れ。
……そしてこの場所はこれから先も譲らん」
「ちょい待ち。そこはオレの場所。今はトイチで貸付中。ちゃんと利子も含めてしっかり返せっての」
「ねえあたしに拒否権は?」
「「ない」」
互いを見もせずに会話し、かたや武器を振るい、かたや足手纏いにしかならないあたしを抱えて回避行動。
そうは見えないかもしれないが、壁際に追いやられ、戦いはいよいよ激しさを増していた。
無闇矢鱈に撃ってくるビームをかわし、ダンテも負けじと魔力を込めた弾丸で穿つ。
鋭い勢いのある弾が、吸い込まれるように魔帝の眉間に命中した。
魔帝の顔は今までよりもさらにひどく崩れている。剥き出しの巨大な目玉がぐりんぐりんとこちらを睨め付ける。
……妖怪でもここまで気持ち悪くないと思う。
『どうした。その程度か、人間め!』
見た目的にはお前がどうしたである。
前面に押し出されてこぼれ落ちそうな目玉くらいは、ぜひ引っ込めておいてほしい。
