mission 22:old enemy ~VS魔帝~ 後編
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『ガァァァア!!』
魔人化が解け、足場に降り立つオレ。
のたうちまわった魔帝が振り回した拳が、周りの足場やオレの乗っている岩を破壊して行く。
ただの瓦礫と化したそれに乗っていられるわけもなく、宙に散らばった岩のかけらを新たな足場に跳躍して相手の頭上を取った。
「ーーもらった」
『ぐ……そうはいかぬ……。
我が命、終わらせぬ……!来たれ龍!!』
いたのは最初の一匹だけではなかったのか。
魔帝の呼びかけに答え、再び炎の龍がマグマの中から灼熱の溶岩をまといその姿を現した。
オレンジと赤に輝く滴を撒き散らしながら、鎌首を持ち上げ、オレ目掛けて火球を放ってくる。
「そいつの対処もわかってるんだ……よっ!」
だがこれも大した脅威にはなりゃしない。
オレはスパーダの刃で打って、獄炎の球を跳ね返した。
放ってきた、龍の口目掛けて。
ドパァン!
まさか自身に返ってくるとは思いもしなかったらしい龍が、灼熱の火球を飲み下す。
火球を生成する場所と胃袋は違う場所だったのだろう、熱さに耐えきれず龍が内側から燃えて倒れる。
溶岩の中へ消えた龍はレッドオーブじゃない。オレの力にそのまま還元され、オレの体に吸い込まれた。
「こいつぁいいや。魔力に続いて体力も回復したぜ。反対にテメェはぜぇぜぇしてるようだが、怒りすぎ?それとも歳か?ンー?
これでまたテメェが勝つという未来は消えたな?オレの勝ちはすぐそこだ」
『なんだと……?虫ケラがほざくな!』
「ほーん。虫ケラと見下した相手に翻弄される気分は……どうだっ!!」
オレは今弱者をいたぶるような悪い顔をしている。
表情だけで言えば、どっちが悪者かわからないかもしれない。
傷が癒えたオレは魔帝の状態を鼻で笑い、周りを駆け回って肩、背中、腕や脇腹へと斬撃を与えていく。
老朽化した建造物が崩れ始める前のような、細かなヒビが魔帝の体をいくつも走っていた。
『き、貴様…!塵も残さず消し飛ばしてくれる!!』
「おうおう、相変わらず口ばっかりだな。やれるもんならやってみやがれ」
最大級に激昂した魔帝がマグマに両の手を思い切り叩きつける。煮えた溶岩と魔帝の魔力が合わさり光を放った。
揺れる大地。震える大気。
燃え盛る魔力の塊と化した溶岩を、魔帝が上空へと転移させたようだ。天の全てが熱で赤く染まる。
「最終奥義って感じか?
意外としょぼいがいいぜ。相手してやるよ」
あの体では崩れるのは時間の問題だ。
だが奴はそれに気が付いていないだろう。いや、気が付いていたとしても今はオレを殺すことに全力を注いでいる。
もはや魔人化するまでもない。
こちら目掛けて降ってきた大量のメテオを、オレは避けることもせず一直線に突っ込んだ。
オレの侵攻を阻むそれらは、降り注ぐスピードよりも速い疾走で風穴を開ける。
狙うは魔帝の核。
「う、らぁぁぁぁぁぁぁ!!」
『!な……にぃ!?』
ーー届いた。
大きく振りかぶったスパーダの刃が、魔帝の核に深々と食い込む。疾走感そのままに振り抜けば、核の欠片が宙を舞った。
「ああ、ダンテが勝ったな」
メテオが降り注ぐ爆音が鼓膜を破らんと響く中、バージルが安心した声が耳に届いた気がする。
どしゃり、溶岩の海に倒れ伏す魔帝。
もう終わりだ。だというにまだやる気なのか、徐々に崩れゆく体を起き上がらせようとしている。
「アンタしつこいな」
魔帝の頭へ飛び乗り、脳天へと銃弾を撃ち込む。オーバーキルだぁ?知らん。
小さかったヒビが、大きくなる。
『があああおおおお……』
そんなでもとうとう起き上がった魔帝は、オレに撃たれた頭を抱えながら、翼を広げ空へ逃げるべく飛び立つ。
ちっ、まだそんな余力があったというのか。
だが、オレが手を下すまでもなかった。
その翼からボロボロと崩れていき、石像の体が砕けていく。
魔帝自身がかつてクシャクシャに潰したグリフォンのように、魔帝もまたクシャクシャに、そして散り散りになる。
崩れ落ちた石像の破片が、ぼとぼとと溶岩の中に消えていく。
最後のかけらが飲み込まれ、気泡を吐き出しながら溶けて見えなくなった。
ぽこん、大きな気泡が最後に現れ、弾けたのを見届け、オレはその場にあぐらをかいた。
「……はー……やっと終わったか」
「ご苦労だった」
結界を解き近づいてきたバージルが、オレに手を差し出す。ディーヴァは相変わらずバージルに抱えられて目を閉じたままだ。
ん?オレに手を差し出す?あのバージルがご苦労だった、って言った!?
……本物か?
「アンタ魔帝が化けたバージルってわけじゃねぇよな」
「馬鹿者」
差し出された手が拳の形に変わる。
オレも拳を返しコツンとぶつけ合うと、バージルが口元に笑みを浮かべているように見えた。
それから改めて差し出された手をしっかりと取り、オレはその場に立ち上がった。
魔人化が解け、足場に降り立つオレ。
のたうちまわった魔帝が振り回した拳が、周りの足場やオレの乗っている岩を破壊して行く。
ただの瓦礫と化したそれに乗っていられるわけもなく、宙に散らばった岩のかけらを新たな足場に跳躍して相手の頭上を取った。
「ーーもらった」
『ぐ……そうはいかぬ……。
我が命、終わらせぬ……!来たれ龍!!』
いたのは最初の一匹だけではなかったのか。
魔帝の呼びかけに答え、再び炎の龍がマグマの中から灼熱の溶岩をまといその姿を現した。
オレンジと赤に輝く滴を撒き散らしながら、鎌首を持ち上げ、オレ目掛けて火球を放ってくる。
「そいつの対処もわかってるんだ……よっ!」
だがこれも大した脅威にはなりゃしない。
オレはスパーダの刃で打って、獄炎の球を跳ね返した。
放ってきた、龍の口目掛けて。
ドパァン!
まさか自身に返ってくるとは思いもしなかったらしい龍が、灼熱の火球を飲み下す。
火球を生成する場所と胃袋は違う場所だったのだろう、熱さに耐えきれず龍が内側から燃えて倒れる。
溶岩の中へ消えた龍はレッドオーブじゃない。オレの力にそのまま還元され、オレの体に吸い込まれた。
「こいつぁいいや。魔力に続いて体力も回復したぜ。反対にテメェはぜぇぜぇしてるようだが、怒りすぎ?それとも歳か?ンー?
これでまたテメェが勝つという未来は消えたな?オレの勝ちはすぐそこだ」
『なんだと……?虫ケラがほざくな!』
「ほーん。虫ケラと見下した相手に翻弄される気分は……どうだっ!!」
オレは今弱者をいたぶるような悪い顔をしている。
表情だけで言えば、どっちが悪者かわからないかもしれない。
傷が癒えたオレは魔帝の状態を鼻で笑い、周りを駆け回って肩、背中、腕や脇腹へと斬撃を与えていく。
老朽化した建造物が崩れ始める前のような、細かなヒビが魔帝の体をいくつも走っていた。
『き、貴様…!塵も残さず消し飛ばしてくれる!!』
「おうおう、相変わらず口ばっかりだな。やれるもんならやってみやがれ」
最大級に激昂した魔帝がマグマに両の手を思い切り叩きつける。煮えた溶岩と魔帝の魔力が合わさり光を放った。
揺れる大地。震える大気。
燃え盛る魔力の塊と化した溶岩を、魔帝が上空へと転移させたようだ。天の全てが熱で赤く染まる。
「最終奥義って感じか?
意外としょぼいがいいぜ。相手してやるよ」
あの体では崩れるのは時間の問題だ。
だが奴はそれに気が付いていないだろう。いや、気が付いていたとしても今はオレを殺すことに全力を注いでいる。
もはや魔人化するまでもない。
こちら目掛けて降ってきた大量のメテオを、オレは避けることもせず一直線に突っ込んだ。
オレの侵攻を阻むそれらは、降り注ぐスピードよりも速い疾走で風穴を開ける。
狙うは魔帝の核。
「う、らぁぁぁぁぁぁぁ!!」
『!な……にぃ!?』
ーー届いた。
大きく振りかぶったスパーダの刃が、魔帝の核に深々と食い込む。疾走感そのままに振り抜けば、核の欠片が宙を舞った。
「ああ、ダンテが勝ったな」
メテオが降り注ぐ爆音が鼓膜を破らんと響く中、バージルが安心した声が耳に届いた気がする。
どしゃり、溶岩の海に倒れ伏す魔帝。
もう終わりだ。だというにまだやる気なのか、徐々に崩れゆく体を起き上がらせようとしている。
「アンタしつこいな」
魔帝の頭へ飛び乗り、脳天へと銃弾を撃ち込む。オーバーキルだぁ?知らん。
小さかったヒビが、大きくなる。
『があああおおおお……』
そんなでもとうとう起き上がった魔帝は、オレに撃たれた頭を抱えながら、翼を広げ空へ逃げるべく飛び立つ。
ちっ、まだそんな余力があったというのか。
だが、オレが手を下すまでもなかった。
その翼からボロボロと崩れていき、石像の体が砕けていく。
魔帝自身がかつてクシャクシャに潰したグリフォンのように、魔帝もまたクシャクシャに、そして散り散りになる。
崩れ落ちた石像の破片が、ぼとぼとと溶岩の中に消えていく。
最後のかけらが飲み込まれ、気泡を吐き出しながら溶けて見えなくなった。
ぽこん、大きな気泡が最後に現れ、弾けたのを見届け、オレはその場にあぐらをかいた。
「……はー……やっと終わったか」
「ご苦労だった」
結界を解き近づいてきたバージルが、オレに手を差し出す。ディーヴァは相変わらずバージルに抱えられて目を閉じたままだ。
ん?オレに手を差し出す?あのバージルがご苦労だった、って言った!?
……本物か?
「アンタ魔帝が化けたバージルってわけじゃねぇよな」
「馬鹿者」
差し出された手が拳の形に変わる。
オレも拳を返しコツンとぶつけ合うと、バージルが口元に笑みを浮かべているように見えた。
それから改めて差し出された手をしっかりと取り、オレはその場に立ち上がった。
