mission 22:old enemy ~VS魔帝~ 後編
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巨体が溶岩の中へと降りた衝撃で煮え立つ中身が攪拌され、四方八方に飛び散る。
ディーヴァにあたらないように気をつけながら、オレ達は魔帝を見据えた。
『天使からのエネルギー供給が途絶えていると思えばネロアンジェロ、貴様……!
貴様が解放したのか!?余計なことをしおって!!』
魔帝の目がバージルへ向き、怒りをあらわにしている。正確にはバージルが大事そうに抱えているディーヴァの姿へと。
「今頃気が付いたのか?見えないなら●ズキルーペ頼めっての。
まあ、頼んだところで、手元に届く頃にアンタはいないか」
「違いない。
なあムンドゥスよ、俺はネロアンジェロなどではない……バージルだ。何度も言わせるな。
目も悪ければ耳も悪い。魔帝の名は返上した方がいいのではないか?」
『き、貴様ら……言わせておけば…………!』
石像の体のクセに、耳まで真っ赤。それとも、溶岩の熱が耳まで届いたのか?
馬鹿にされて怒り狂うムンドゥスが、その手のひらを向けてきた。
『天使を返すがよい!』
「「おっと」」
巨大な手のひらで掴むは、ディーヴァ。
だが、そう簡単に渡すと思うか?
バージルがバックステップで手のひらを避け、次いでオレを薙ぎ払おうとしてきた手のひらを魔剣スパーダで弾き飛ばす。
そもそも返すとは言わない。元からディーヴァはムンドゥスの物じゃない。
人間なのだから誰の物でもないが、もし誰かの物だとしたらオレの物だ!
「力尽くで奪おうとは上に立つ者の風上にも置けねえやつ。そうやってすーぐ暴力に走ろうとしやがって。オレを見習え」
「いや、ダンテを見習っても仕方ないだろう」
「……なんだって?」
おいどういう意味だバージル!
と思ったがバージルはオレの視線を無視し、さらに続けた。
「俺たちを消した後にディーヴァを食しようと考えていたのだろうが、貴様がその形態をとった時点で荊の蔦は俺にも消せるほど弱くなっていた。
貴様は甘い、甘すぎる。救出は容易かったぞ?」
口には出さないが『馬鹿』と、魔帝を見下す言葉と蔑みの目をバージルが送った事で、奴の怒りのボルテージがさらに急上昇。
今度はバージルを潰そうとすべく、身を乗り出して手のひらを叩きつけようとした!
「甘い、ぬるい、愚かだ」
スラリと抜いた日本刀で手を数回斬りつけ、バージルは魔力を媒介に結界を展開した。
「貴様になどディーヴァを食わせはしない……」
『結界だと……?小癪な…………!』
薄い膜がバージルとディーヴァを包む。
魔帝の手も、飛んでくる溶岩の塊も、ついでに言うとオレのことも弾く強力な結界だ。オレのことは弾く必要なくね?と思ったのは仕方ないよな?
だがこれは魔力が媒介だ。バージルの今の魔力値では、かなりのキツさだろう。
「おま……その魔力値で!
何もそこまでしなくてもいいだろ。その状態で結界を張るとか、魔力がなくなっちまうぞ?」
「フ。ディーヴァに救われた命、与えられた魔力だ。今使わずにいつ使う?」
「今でしょってか?無理すんなよ」
現に結界を張った瞬間バージルの魔人化は解けつつあり、姿がぶれている。
この状態で魔力が足りなくなれば、生命力を還元するしかなくなる……ということだ。
「ああ。確かに俺もいつまで結界を留めておけるかわからん。張ってしまった以上、今の俺はこちらに専念するしかないしな。
だがお前には奴を倒すことが出来るはずだ、任せる。
ダンテ、今こそ奴を……魔帝ムンドゥスを倒せ!!」
背中を押すようなバージルの言葉に励まされ、魔剣スパーダを握るオレの手に力が入った。
「ああ!次こそ終いにしてやるぜ!」
翼を畳み溶岩の海に身を沈ませてどっしりと構えるその余裕、崩してやる。
魔剣スパーダを握る手に力を入れ地を蹴ると同時、足をつけていた地面に亀裂が入り、うまい具合に割れたそれらが足場となって溶岩の上や宙に浮いた。
浮遊岩となったそれらに飛び乗り、オレは剣技を魔帝へと叩き込む。
「なにッ!?」
が、攻撃が魔帝に届く前に巨大な右拳がオレの顔面を狙った。
殴るというより叩き潰すといった魔帝からのパンチを前に、後方の足場に飛ばされて着地するオレ。
少しでも後方への方向転換が遅れていれば、本当に潰されていたかもしれない。
「魔帝パーンチってか?豆のペースト詰まったヒーローのパンチ並みに吹っ飛ばされちまった」
口に溜まった血をプッと吐き出し、今一度敵を見据える。
嘲笑った魔帝が、魔力で大量の白球を作り出した。横一列に並んだそれから、白いレーザー光線が一斉照射された。
攻撃を掻い潜って近くの足場へ移り、少しでも威力が高くて撃ちやすいショットガンで応戦する。
「こんなもん避けちまえばどうってことは、……くっ!?」
だが魔帝の頭上へと、白球が飛び出しレーザーを撃ってきた。オレを追うようにして、さらに一つずつ追加されていくそれら。
横並びに、魔帝の頭上に、縦横無尽にと大量に出現する白球。発射される攻撃。
細長いレーザーだが、当たれば肉体など簡単に貫通する。
手足を犠牲にしても心臓や頭は守らねば。治るとはいえ、心臓や頭はほかよりも治療に時間がかかり集中砲火を浴びることになる。それではどんどん時間だけが過ぎていく。
庇って当たった腕に。足に。激痛が走る。
「くそ!攻撃しづらくてイヤになる……ぜっ!!」
近くの白球に斬撃を入れ、破壊する。
破壊したそばから、新たな白球が生成されて向かってきた。
サイドロールでかわし、着地した岩場。その足場の温度が急激に上がり、赤く変色する。
溶岩と同じ状態になったそこから、オレを喰らおうと大顎を開けた炎の龍が飛び出した!
『スパーダの血族を喰らい、そして消し炭にしてやれ……!』
これも魔帝の仕業か……!
奴め、溶岩に手を叩きつけて炎の龍を召喚したらしい。それをオレの足元から舞い上がらせたようだ。
燃え盛るオレンジの視界。生物の命を蒸発させるほどの灼熱の空気。
熱い熱い龍のあぎとが、オレを飲み込もうと足元に迫る。
このままでは食われる。飲み込まれる……!
オレは体を回転させながら下に向けて魔剣スパーダを大きく薙ぎ払い、それと同時に龍の身体に出口を作るように連続ショットガンで風穴を開けた。
火傷はしたが大したことじゃない。
倒れ、空中へ霧散していく龍の残骸の向こうに倒すべき魔帝の姿が見える。
『おとなしく喰われていれば苦しい思いをせずにすんだものを!』
「焼死ってのが一番苦しい死に方らしいぜ。なら炎の龍なんかに喰われたほうが苦しいだろ。あほか。
だいたい炎龍とか、さっきのオレの真似か、よっ……!」
炎の龍により崩れた足場になどいつまでも居られない。
溶岩に飲み込まれない内に素早く飛び上がったオレは、魔帝の目の前の足場に降り立った。
ディーヴァにあたらないように気をつけながら、オレ達は魔帝を見据えた。
『天使からのエネルギー供給が途絶えていると思えばネロアンジェロ、貴様……!
貴様が解放したのか!?余計なことをしおって!!』
魔帝の目がバージルへ向き、怒りをあらわにしている。正確にはバージルが大事そうに抱えているディーヴァの姿へと。
「今頃気が付いたのか?見えないなら●ズキルーペ頼めっての。
まあ、頼んだところで、手元に届く頃にアンタはいないか」
「違いない。
なあムンドゥスよ、俺はネロアンジェロなどではない……バージルだ。何度も言わせるな。
目も悪ければ耳も悪い。魔帝の名は返上した方がいいのではないか?」
『き、貴様ら……言わせておけば…………!』
石像の体のクセに、耳まで真っ赤。それとも、溶岩の熱が耳まで届いたのか?
馬鹿にされて怒り狂うムンドゥスが、その手のひらを向けてきた。
『天使を返すがよい!』
「「おっと」」
巨大な手のひらで掴むは、ディーヴァ。
だが、そう簡単に渡すと思うか?
バージルがバックステップで手のひらを避け、次いでオレを薙ぎ払おうとしてきた手のひらを魔剣スパーダで弾き飛ばす。
そもそも返すとは言わない。元からディーヴァはムンドゥスの物じゃない。
人間なのだから誰の物でもないが、もし誰かの物だとしたらオレの物だ!
「力尽くで奪おうとは上に立つ者の風上にも置けねえやつ。そうやってすーぐ暴力に走ろうとしやがって。オレを見習え」
「いや、ダンテを見習っても仕方ないだろう」
「……なんだって?」
おいどういう意味だバージル!
と思ったがバージルはオレの視線を無視し、さらに続けた。
「俺たちを消した後にディーヴァを食しようと考えていたのだろうが、貴様がその形態をとった時点で荊の蔦は俺にも消せるほど弱くなっていた。
貴様は甘い、甘すぎる。救出は容易かったぞ?」
口には出さないが『馬鹿』と、魔帝を見下す言葉と蔑みの目をバージルが送った事で、奴の怒りのボルテージがさらに急上昇。
今度はバージルを潰そうとすべく、身を乗り出して手のひらを叩きつけようとした!
「甘い、ぬるい、愚かだ」
スラリと抜いた日本刀で手を数回斬りつけ、バージルは魔力を媒介に結界を展開した。
「貴様になどディーヴァを食わせはしない……」
『結界だと……?小癪な…………!』
薄い膜がバージルとディーヴァを包む。
魔帝の手も、飛んでくる溶岩の塊も、ついでに言うとオレのことも弾く強力な結界だ。オレのことは弾く必要なくね?と思ったのは仕方ないよな?
だがこれは魔力が媒介だ。バージルの今の魔力値では、かなりのキツさだろう。
「おま……その魔力値で!
何もそこまでしなくてもいいだろ。その状態で結界を張るとか、魔力がなくなっちまうぞ?」
「フ。ディーヴァに救われた命、与えられた魔力だ。今使わずにいつ使う?」
「今でしょってか?無理すんなよ」
現に結界を張った瞬間バージルの魔人化は解けつつあり、姿がぶれている。
この状態で魔力が足りなくなれば、生命力を還元するしかなくなる……ということだ。
「ああ。確かに俺もいつまで結界を留めておけるかわからん。張ってしまった以上、今の俺はこちらに専念するしかないしな。
だがお前には奴を倒すことが出来るはずだ、任せる。
ダンテ、今こそ奴を……魔帝ムンドゥスを倒せ!!」
背中を押すようなバージルの言葉に励まされ、魔剣スパーダを握るオレの手に力が入った。
「ああ!次こそ終いにしてやるぜ!」
翼を畳み溶岩の海に身を沈ませてどっしりと構えるその余裕、崩してやる。
魔剣スパーダを握る手に力を入れ地を蹴ると同時、足をつけていた地面に亀裂が入り、うまい具合に割れたそれらが足場となって溶岩の上や宙に浮いた。
浮遊岩となったそれらに飛び乗り、オレは剣技を魔帝へと叩き込む。
「なにッ!?」
が、攻撃が魔帝に届く前に巨大な右拳がオレの顔面を狙った。
殴るというより叩き潰すといった魔帝からのパンチを前に、後方の足場に飛ばされて着地するオレ。
少しでも後方への方向転換が遅れていれば、本当に潰されていたかもしれない。
「魔帝パーンチってか?豆のペースト詰まったヒーローのパンチ並みに吹っ飛ばされちまった」
口に溜まった血をプッと吐き出し、今一度敵を見据える。
嘲笑った魔帝が、魔力で大量の白球を作り出した。横一列に並んだそれから、白いレーザー光線が一斉照射された。
攻撃を掻い潜って近くの足場へ移り、少しでも威力が高くて撃ちやすいショットガンで応戦する。
「こんなもん避けちまえばどうってことは、……くっ!?」
だが魔帝の頭上へと、白球が飛び出しレーザーを撃ってきた。オレを追うようにして、さらに一つずつ追加されていくそれら。
横並びに、魔帝の頭上に、縦横無尽にと大量に出現する白球。発射される攻撃。
細長いレーザーだが、当たれば肉体など簡単に貫通する。
手足を犠牲にしても心臓や頭は守らねば。治るとはいえ、心臓や頭はほかよりも治療に時間がかかり集中砲火を浴びることになる。それではどんどん時間だけが過ぎていく。
庇って当たった腕に。足に。激痛が走る。
「くそ!攻撃しづらくてイヤになる……ぜっ!!」
近くの白球に斬撃を入れ、破壊する。
破壊したそばから、新たな白球が生成されて向かってきた。
サイドロールでかわし、着地した岩場。その足場の温度が急激に上がり、赤く変色する。
溶岩と同じ状態になったそこから、オレを喰らおうと大顎を開けた炎の龍が飛び出した!
『スパーダの血族を喰らい、そして消し炭にしてやれ……!』
これも魔帝の仕業か……!
奴め、溶岩に手を叩きつけて炎の龍を召喚したらしい。それをオレの足元から舞い上がらせたようだ。
燃え盛るオレンジの視界。生物の命を蒸発させるほどの灼熱の空気。
熱い熱い龍のあぎとが、オレを飲み込もうと足元に迫る。
このままでは食われる。飲み込まれる……!
オレは体を回転させながら下に向けて魔剣スパーダを大きく薙ぎ払い、それと同時に龍の身体に出口を作るように連続ショットガンで風穴を開けた。
火傷はしたが大したことじゃない。
倒れ、空中へ霧散していく龍の残骸の向こうに倒すべき魔帝の姿が見える。
『おとなしく喰われていれば苦しい思いをせずにすんだものを!』
「焼死ってのが一番苦しい死に方らしいぜ。なら炎の龍なんかに喰われたほうが苦しいだろ。あほか。
だいたい炎龍とか、さっきのオレの真似か、よっ……!」
炎の龍により崩れた足場になどいつまでも居られない。
溶岩に飲み込まれない内に素早く飛び上がったオレは、魔帝の目の前の足場に降り立った。
