mission 20:third showdown ~雷の参戦~
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一方、防戦続きだったダンテも、雷をプラスされての攻撃パターンに慣れたようだ。
うまくすべてを躱し、反撃の拳を打ち込んだことで、赤い核が破壊される。
パキィーー……、核の破壊とともに、ナイトメアの装甲にも亀裂が入る。
「よし今度こそやっ……、なんだと!」
ビクトリーポーズを一瞬掲げたダンテの目の前に、亀裂の中から現れた新しいナイトメアの装甲。今まで以上に大きな核。
血管が走っているかのように赤黒く、巨大で魔力量も増大。
攻撃以外の一切を捨て、全てを破壊すべく暴走した殺戮マシーンたる雰囲気を纏っている。
核を隠すこともしない。バチバチと帯電しながら、狂ったように回り続けるそれ。
色も動きも、危険物だと周りに知らせていた。
ぱっと見は色のおかしなミラーボールなのにね。
『ほほう、最終的な核の登場だ!』
「最終的?ってことはコイツをどうにかすれば今度こそ終わりか」
むしろこれで終わらずさらに第三形態に変わるとかだったら、捕まっているあたしも困る。
この部屋の紋章も絶え間なく発動しているようで、暗くはないが恐ろしい。
ただでさえ赤い部屋なんて縁起悪いし気持ち悪いのに、そこにきて赤い光が絶えず明滅繰り返してる感じとか……不安感を煽るよね。
この感じ、本当にエマージェンシーの危険信号そのもの。
いつ爆発してもおかしくなさそうな、そんな空気が漂っているり
……ナイトメア、自爆はやめてね?
そんな中、ダンテが振るったアラストルが弾かれる。
スパーダも同様に弾かれる。
核に打ち込むはずの斬撃が、方向転換したナイトメアの装甲に弾かれて届かないのだ。
そしてこの装甲、ダンテの剣が折れてしまいそうなほど、前よりも強度が上がっていたらしい。
「くっ、この装甲やたら硬いなっ。
攻撃に全振りしてるんじゃなかったのかよ!」
『全振りしててもその防御力は伊達じゃないってことだね』
さすがは最終形態というべきか。
与えられるダメージが半減されていた。
キュウウウウン!
ナイトメアの核に光が集まる。
「今度はなんだなんだ。
オレはこれ以上に変なことが起きてももうおどろかねぇぜ……」
ダンテはもともとそんなに驚かないじゃない。ましてや悪魔に関することなら尚更……ね。
何かこようと打ち返そうと剣を構え、拳と足にイフリートを装備するという万全な体勢のダンテ。
そこに新しく放たれたのは、核そのものから発射される魔力の攻撃。
弾くのは無理だ。
一瞬のうちにそう判断をくだしたダンテの行動は早く。
ダンテは早々に距離を取り、攻撃の威力を観察した。
放たれたそれが、結界をも吹き飛ばす勢いで壁に被弾する。
結界以外の内部の壁や支柱が、木っ端微塵に消し飛んだ。
冷気を纏ったあの光線とはまた違った破壊力の凄さに、結界の外から見ていたあたしは戦慄し、肌を粟立たせた。
さすがのダンテも鳥肌ひとつくらいたったかもしれない。
あれが光線ならば、こちらはレーザー。コアから繰り出すレーザーだ。
「なんてこった。こりゃ確かに魔帝でも匙投げるわ。御しきれないわ」
そして、ダンテがそう声を漏らすほどの隙のなさだ。
反撃する暇がないほどの数のコアレーザーが、絶え間なくダンテを襲う。
これぞ年中無休。週休六日制のダンテと違い、週休ゼロのナイトメアには死角すらなかった。
加えてこちらは全方向から発射され、逃げ場を確保するのに精一杯だ。
八方向へ同時にレーザーを発射するとか、聞いてない!
一発でもあの威力の攻撃がダンテに当たったら……?そう思うと、気が気じゃない。
「はぁ〜もうこれ機械だったら暴走してる状態じゃないか?コイツ自爆しねぇよな?」
『自爆機能はない、と思うよ』
ダンテもあたしと同じことを考えていたみたい。
あたしの場合、核の色とその回転の速度でそう思ったけども、ダンテは攻撃の渦中にいる。
あんなのを間近で見ていたら、自爆するんじゃないかと疑いたくもなるよね。
巻き込まれなくてホッとする。ダンテには申し訳ないけども、悪魔の攻撃とあたしとを隔てる結界があって助かったとも思う。
「レーザーだけじゃねぇようだ。
コイツめ、マジであとがないらしいな」
最終核が放ってくるのはコアレーザーだけではなく、量産されたヒルのような幼虫にミサイルも襲いくる。
ダンテはレーザーを避けて逃げながら、次々に愛銃、ショットガン、グレネードと撃ち放った。
グレネードを使おうとも、ダメージは微々たるものだった。
「地道にやっていても大したダメージじゃないわよ?
もう諦めて死になさい」
「はっ、諦めっかよ」
おまけに立ち止まっていることでやってくる攻撃は、ナイトメアのそれだけではない。
時折落ちる、トリッシュの雷が脅威だ。
「……ダンテは諦めない。悪魔に負けない」
「そんな根拠どこからくるのかしらね」
「悪魔にはないものを持ってるダンテが負けるわけないよ」
「悪魔にはない、もの……?」
トリッシュが目を見開いた。
「それに、あたしはダンテのことを信じてるから」
銃撃を繰り広げるダンテが、あたしとトリッシュに隣接する結界近くまでやってきた。
「くさいセリフだが、信じてくれるってその言葉を胸に頑張るぜ!」
嬉しそうに答えるダンテ。
戦いの最中で攻撃音着弾音で掻き消えているとばかり思っていた。半分悪魔の聴覚おそるべし……!
「やだもう聞いてたの忘れて!?」
「ディーヴァがオレに放ってくれる嬉しい言葉の数々……オレは一生忘れねぇよ」
一生とか、どれだけの言葉を脳内に保存するつもりなのダンテ……。というか、くさいセリフって言うくらいだし、恥ずかしいってわかってるくせにぃ。
「ふっふっふ……。それにな、死角がないほどに丸裸な状態だからこそ、こっちからはどこからでも攻撃可能ってことに気がついたぜ。
レーザーとレーザーの間を縫って一発くれてやる!」
絶え間なく攻撃を繰り出していても、その隙間は絶対に存在する。
攻撃と攻撃の間の、狭い狭い隙間。
ダンテが狙うのはそこだった。
「うらぁぁぁぁ!」
「ちっ!ナイトメア、やれ!!」
アラストルを手に魔人化したダンテが、足に魔力を纏わせて走り抜ける。
トリッシュの雷より速いそれは、リベリオンを手にした時のトリックスターにも匹敵する。
バシッ!バシッ!!
トリッシュから放たれ、落ちるいくつもの落雷。それを逆に利用してダンテをつけ狙うコアレーザーと相殺させる。
その爆風をさらに利用。ダンテが大きく飛び上がった。
ミサイルまで気にする余裕はない。
体に着弾し、爆発するミサイルのやけつくような痛みをそのままに、ダンテが拳に魔力を込める。
「連続っ、インフェルノっっ!」
激しい業火に包まれるナイトメア。
必死の抵抗か、べちゃべちゃとヒルのような幼虫を多数生み出すも、それらは出現したそばからダンテの炎で火炙りだ。
ダンテが近すぎて出せば自分にも被害が来ると分かっているのだろう。コアレーザーも出せないでいる。
核が壊れていく音がする。虚しくも、ガラスのように破壊され砕け散っていく音が。
そしてダンテの渾身の拳が、とうとうナイトメアの核の中心を貫いた。
『オオオオオォォ……!』
破壊され消える核と共に、ゲル状の体を保てなくなったナイトメア。
ああ、ナイトメアの体とこの部屋は連動していたのね。部屋の中全体に描き連なっていた呪詛の字も消えていく。時同じくして結界も消えた。
うまくすべてを躱し、反撃の拳を打ち込んだことで、赤い核が破壊される。
パキィーー……、核の破壊とともに、ナイトメアの装甲にも亀裂が入る。
「よし今度こそやっ……、なんだと!」
ビクトリーポーズを一瞬掲げたダンテの目の前に、亀裂の中から現れた新しいナイトメアの装甲。今まで以上に大きな核。
血管が走っているかのように赤黒く、巨大で魔力量も増大。
攻撃以外の一切を捨て、全てを破壊すべく暴走した殺戮マシーンたる雰囲気を纏っている。
核を隠すこともしない。バチバチと帯電しながら、狂ったように回り続けるそれ。
色も動きも、危険物だと周りに知らせていた。
ぱっと見は色のおかしなミラーボールなのにね。
『ほほう、最終的な核の登場だ!』
「最終的?ってことはコイツをどうにかすれば今度こそ終わりか」
むしろこれで終わらずさらに第三形態に変わるとかだったら、捕まっているあたしも困る。
この部屋の紋章も絶え間なく発動しているようで、暗くはないが恐ろしい。
ただでさえ赤い部屋なんて縁起悪いし気持ち悪いのに、そこにきて赤い光が絶えず明滅繰り返してる感じとか……不安感を煽るよね。
この感じ、本当にエマージェンシーの危険信号そのもの。
いつ爆発してもおかしくなさそうな、そんな空気が漂っているり
……ナイトメア、自爆はやめてね?
そんな中、ダンテが振るったアラストルが弾かれる。
スパーダも同様に弾かれる。
核に打ち込むはずの斬撃が、方向転換したナイトメアの装甲に弾かれて届かないのだ。
そしてこの装甲、ダンテの剣が折れてしまいそうなほど、前よりも強度が上がっていたらしい。
「くっ、この装甲やたら硬いなっ。
攻撃に全振りしてるんじゃなかったのかよ!」
『全振りしててもその防御力は伊達じゃないってことだね』
さすがは最終形態というべきか。
与えられるダメージが半減されていた。
キュウウウウン!
ナイトメアの核に光が集まる。
「今度はなんだなんだ。
オレはこれ以上に変なことが起きてももうおどろかねぇぜ……」
ダンテはもともとそんなに驚かないじゃない。ましてや悪魔に関することなら尚更……ね。
何かこようと打ち返そうと剣を構え、拳と足にイフリートを装備するという万全な体勢のダンテ。
そこに新しく放たれたのは、核そのものから発射される魔力の攻撃。
弾くのは無理だ。
一瞬のうちにそう判断をくだしたダンテの行動は早く。
ダンテは早々に距離を取り、攻撃の威力を観察した。
放たれたそれが、結界をも吹き飛ばす勢いで壁に被弾する。
結界以外の内部の壁や支柱が、木っ端微塵に消し飛んだ。
冷気を纏ったあの光線とはまた違った破壊力の凄さに、結界の外から見ていたあたしは戦慄し、肌を粟立たせた。
さすがのダンテも鳥肌ひとつくらいたったかもしれない。
あれが光線ならば、こちらはレーザー。コアから繰り出すレーザーだ。
「なんてこった。こりゃ確かに魔帝でも匙投げるわ。御しきれないわ」
そして、ダンテがそう声を漏らすほどの隙のなさだ。
反撃する暇がないほどの数のコアレーザーが、絶え間なくダンテを襲う。
これぞ年中無休。週休六日制のダンテと違い、週休ゼロのナイトメアには死角すらなかった。
加えてこちらは全方向から発射され、逃げ場を確保するのに精一杯だ。
八方向へ同時にレーザーを発射するとか、聞いてない!
一発でもあの威力の攻撃がダンテに当たったら……?そう思うと、気が気じゃない。
「はぁ〜もうこれ機械だったら暴走してる状態じゃないか?コイツ自爆しねぇよな?」
『自爆機能はない、と思うよ』
ダンテもあたしと同じことを考えていたみたい。
あたしの場合、核の色とその回転の速度でそう思ったけども、ダンテは攻撃の渦中にいる。
あんなのを間近で見ていたら、自爆するんじゃないかと疑いたくもなるよね。
巻き込まれなくてホッとする。ダンテには申し訳ないけども、悪魔の攻撃とあたしとを隔てる結界があって助かったとも思う。
「レーザーだけじゃねぇようだ。
コイツめ、マジであとがないらしいな」
最終核が放ってくるのはコアレーザーだけではなく、量産されたヒルのような幼虫にミサイルも襲いくる。
ダンテはレーザーを避けて逃げながら、次々に愛銃、ショットガン、グレネードと撃ち放った。
グレネードを使おうとも、ダメージは微々たるものだった。
「地道にやっていても大したダメージじゃないわよ?
もう諦めて死になさい」
「はっ、諦めっかよ」
おまけに立ち止まっていることでやってくる攻撃は、ナイトメアのそれだけではない。
時折落ちる、トリッシュの雷が脅威だ。
「……ダンテは諦めない。悪魔に負けない」
「そんな根拠どこからくるのかしらね」
「悪魔にはないものを持ってるダンテが負けるわけないよ」
「悪魔にはない、もの……?」
トリッシュが目を見開いた。
「それに、あたしはダンテのことを信じてるから」
銃撃を繰り広げるダンテが、あたしとトリッシュに隣接する結界近くまでやってきた。
「くさいセリフだが、信じてくれるってその言葉を胸に頑張るぜ!」
嬉しそうに答えるダンテ。
戦いの最中で攻撃音着弾音で掻き消えているとばかり思っていた。半分悪魔の聴覚おそるべし……!
「やだもう聞いてたの忘れて!?」
「ディーヴァがオレに放ってくれる嬉しい言葉の数々……オレは一生忘れねぇよ」
一生とか、どれだけの言葉を脳内に保存するつもりなのダンテ……。というか、くさいセリフって言うくらいだし、恥ずかしいってわかってるくせにぃ。
「ふっふっふ……。それにな、死角がないほどに丸裸な状態だからこそ、こっちからはどこからでも攻撃可能ってことに気がついたぜ。
レーザーとレーザーの間を縫って一発くれてやる!」
絶え間なく攻撃を繰り出していても、その隙間は絶対に存在する。
攻撃と攻撃の間の、狭い狭い隙間。
ダンテが狙うのはそこだった。
「うらぁぁぁぁ!」
「ちっ!ナイトメア、やれ!!」
アラストルを手に魔人化したダンテが、足に魔力を纏わせて走り抜ける。
トリッシュの雷より速いそれは、リベリオンを手にした時のトリックスターにも匹敵する。
バシッ!バシッ!!
トリッシュから放たれ、落ちるいくつもの落雷。それを逆に利用してダンテをつけ狙うコアレーザーと相殺させる。
その爆風をさらに利用。ダンテが大きく飛び上がった。
ミサイルまで気にする余裕はない。
体に着弾し、爆発するミサイルのやけつくような痛みをそのままに、ダンテが拳に魔力を込める。
「連続っ、インフェルノっっ!」
激しい業火に包まれるナイトメア。
必死の抵抗か、べちゃべちゃとヒルのような幼虫を多数生み出すも、それらは出現したそばからダンテの炎で火炙りだ。
ダンテが近すぎて出せば自分にも被害が来ると分かっているのだろう。コアレーザーも出せないでいる。
核が壊れていく音がする。虚しくも、ガラスのように破壊され砕け散っていく音が。
そしてダンテの渾身の拳が、とうとうナイトメアの核の中心を貫いた。
『オオオオオォォ……!』
破壊され消える核と共に、ゲル状の体を保てなくなったナイトメア。
ああ、ナイトメアの体とこの部屋は連動していたのね。部屋の中全体に描き連なっていた呪詛の字も消えていく。時同じくして結界も消えた。