mission 20:third showdown ~雷の参戦~
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ダンテにとっては微々たる痛みであろう、機関銃の弾丸がダンテ目掛けて一斉照射される。
同時に、ナイトメアの体から追尾型のミサイルが連発された。
「このミサイル、もう少し大きかったら上に乗ってフッフゥー!ってできたんだけどな」
ダンテったらこんな時まで軽口叩いてる。
上に乗ってフッフゥーって、かつてレディが放ったミサイルじゃない。
あの頃なら若気の至りで許されるかもしれないけど、今のダンテだと……うん、ダンテなら何歳になってもあり得そう。
どんなダンテも好きだけどね。
ミサイルを弾き返し、ナイトメアに着弾させる。爆発が巻き起こる中ダンテはナイトメアの体に飛び乗って、緑色に輝く核に燃える拳を叩き込んだ。
その間にも発射されるミサイルをなんと手で掴み、ナイトメアにうちこむ。
「オラァ!」
至近距離で爆発するそれに怯むことなく殴りつけるダンテの執念に、ナイトメアの核の方が先に根を上げた。
エマージェンシーコールの一種なのか、核の色が緑から赤に変わり、そして体内に格納されていく。
消えた核にいつまでも固執しているとまたゲルがダンテを取り込もうとする。
ほら、背後にずるりと迫るナイトメアの液状の体。
気がついて離れたダンテに続いて向かうのは、ナイトメア正面から放たれる氷結の光線。
正面の核が出てきたらその合図だ。
緑の核に剣技を叩き込む。その色が、尾部同様に緑から赤に変わった。
ピリ、空気も一変する。
体全体を大きく揺さぶり、ダンテを振り落とす。
「うぉっ!?」
発射されていた光線の軌道が変わった。
ただ一直線にダンテを狙っていたそれが、体を揺さぶるのと同じ動きのまま発射される。
ダンテを狙いながらも、全てを凍らせようと無差別に攻撃している。
「あっぶね。これ、結界がなかったら確実にディーヴァは詰んでたな」
それはあたしが逃げきれずに氷像と化すという意味か。
これでも逃げ足だけは早いほうなんで!詰んでるとは言い過ぎである。
絶対零度の攻撃に疲れたのか、突如止めて赤い核を体内へと格納するナイトメア。それを追うように、ダンテが剣を振るう。
だけどその一振りは空振り。ダンテが膝をついた。
「なっ……またか。
レーザーで使った魔力、オレの魔力吸い取って回復しようってか」
ナイトメアの魔力吸収だ。
ダンテの力は底が知れない。けれど吸われれば、一瞬とはいえ力は抜ける。
魔力を回復したいのか、ダンテが一瞬あたしのことを見た。
回復した魔力を使い、ナイトメアがダンテに向かって槍を突き出す。同時にミサイルを放出してダンテを攻撃する。
「悪いがお前のそれは見切ってんだ……よっ!」
多彩な技をしかけつつも、ダンテにはその攻撃パターンが見破られている。
突き出された槍に手をつき飛び上がると、ミサイルとミサイルの間をうまく掻い潜る。攻撃の際に露出した尾部の核目掛け、ダンテはスパーダの連続斬りを繰り出した。
核が激しく傷つき、ナイトメアの体が大きく震える。
「もしかして倒した……!?」
「いや、まだのようだ。ディーヴァはまだ近づくな!」
歓喜の声をあげて駆け寄ろうとするあたしに、鋭い声がかかる。
急いで柱の影に戻ろうとすると、ダンテの言った通りになった。
震えたナイトメアが再び液状化し、ゲル状の体にかわる。紋章とそれに付随する灯りも消えた。
「わっ暗い!」
ほぼ鳥目のあたし。足元がいきなり見えなくなったため、おうとつ激しい地面につんのめった。痛い〜〜!
再び紋章を発動するダンテの真上。天井に蠢く何かの気配。
見えないけれど、そういう気配だけは感じとれる。
「ダンテ!上!天井に何かいる!」
「は、上?……何ぃ!?」
紋章を発動し終えて明るくなったフィールド上。
ゲル状のナイトメアの一部が、天井に張り付いて大きく口を開けていた。
まるで鯨か蛇の怪物だ。獲物を飲み込まんと大きく網状に体を広げ、真下にいたダンテに食らいつく。
「これじゃオレは網漁に捕まった魚だな」
むしろネットみかんのような見た目に見えるのはあたしだけ?
ダンテはスパーダの刃を走らせ、網を構成する要の管を破壊した。
そして上から迫ってくるナイトメアの体が自身を押しつぶす前に、外へと転がり出る。
ああ、きっと普段は獲物をこれで捕らえて押しつぶして、それで消化して自分の一部にしてしまうんだ。
ダンテがそうならずに済んで良かった。
『オオオオオン……』
管もナイトメアの一部。むしろ体を走る大事な血管、動脈といってもいいのかもしれない。
それを激しく損傷し、更なる怨念の咆哮をあげている。
ナイトメアは虫の息だ。
装甲を纏うことでかろうじてその液体の体をとどめているのにすぎない。
頭部からもうひとつの核を露出させ、巨大なブーメランを体から切り離した。
ダンテを真っ二つにせんと迫るブーメラン。発射される絶対零度の光線。
「こんなもん、弾いて地に落としちまえばどうってこたぁないぜ」
ダンテはブーメランをアラストルで弾き、ナイトメアの頭上に飛び出す。
「いい加減、倒れろ……よっ」
なおもしつこく発射されるそれを、ダンテはスパーダで光線ごと真っ二つに裂いた。
光線の余波が、ダンテの手足や頬を凍てつかせる。
だが、構わずスパーダを振るうダンテの前に、今のナイトメアは非力だった。
あと一撃。
ダンテが核へと大きく振りかぶったその時だ。
同時に、ナイトメアの体から追尾型のミサイルが連発された。
「このミサイル、もう少し大きかったら上に乗ってフッフゥー!ってできたんだけどな」
ダンテったらこんな時まで軽口叩いてる。
上に乗ってフッフゥーって、かつてレディが放ったミサイルじゃない。
あの頃なら若気の至りで許されるかもしれないけど、今のダンテだと……うん、ダンテなら何歳になってもあり得そう。
どんなダンテも好きだけどね。
ミサイルを弾き返し、ナイトメアに着弾させる。爆発が巻き起こる中ダンテはナイトメアの体に飛び乗って、緑色に輝く核に燃える拳を叩き込んだ。
その間にも発射されるミサイルをなんと手で掴み、ナイトメアにうちこむ。
「オラァ!」
至近距離で爆発するそれに怯むことなく殴りつけるダンテの執念に、ナイトメアの核の方が先に根を上げた。
エマージェンシーコールの一種なのか、核の色が緑から赤に変わり、そして体内に格納されていく。
消えた核にいつまでも固執しているとまたゲルがダンテを取り込もうとする。
ほら、背後にずるりと迫るナイトメアの液状の体。
気がついて離れたダンテに続いて向かうのは、ナイトメア正面から放たれる氷結の光線。
正面の核が出てきたらその合図だ。
緑の核に剣技を叩き込む。その色が、尾部同様に緑から赤に変わった。
ピリ、空気も一変する。
体全体を大きく揺さぶり、ダンテを振り落とす。
「うぉっ!?」
発射されていた光線の軌道が変わった。
ただ一直線にダンテを狙っていたそれが、体を揺さぶるのと同じ動きのまま発射される。
ダンテを狙いながらも、全てを凍らせようと無差別に攻撃している。
「あっぶね。これ、結界がなかったら確実にディーヴァは詰んでたな」
それはあたしが逃げきれずに氷像と化すという意味か。
これでも逃げ足だけは早いほうなんで!詰んでるとは言い過ぎである。
絶対零度の攻撃に疲れたのか、突如止めて赤い核を体内へと格納するナイトメア。それを追うように、ダンテが剣を振るう。
だけどその一振りは空振り。ダンテが膝をついた。
「なっ……またか。
レーザーで使った魔力、オレの魔力吸い取って回復しようってか」
ナイトメアの魔力吸収だ。
ダンテの力は底が知れない。けれど吸われれば、一瞬とはいえ力は抜ける。
魔力を回復したいのか、ダンテが一瞬あたしのことを見た。
回復した魔力を使い、ナイトメアがダンテに向かって槍を突き出す。同時にミサイルを放出してダンテを攻撃する。
「悪いがお前のそれは見切ってんだ……よっ!」
多彩な技をしかけつつも、ダンテにはその攻撃パターンが見破られている。
突き出された槍に手をつき飛び上がると、ミサイルとミサイルの間をうまく掻い潜る。攻撃の際に露出した尾部の核目掛け、ダンテはスパーダの連続斬りを繰り出した。
核が激しく傷つき、ナイトメアの体が大きく震える。
「もしかして倒した……!?」
「いや、まだのようだ。ディーヴァはまだ近づくな!」
歓喜の声をあげて駆け寄ろうとするあたしに、鋭い声がかかる。
急いで柱の影に戻ろうとすると、ダンテの言った通りになった。
震えたナイトメアが再び液状化し、ゲル状の体にかわる。紋章とそれに付随する灯りも消えた。
「わっ暗い!」
ほぼ鳥目のあたし。足元がいきなり見えなくなったため、おうとつ激しい地面につんのめった。痛い〜〜!
再び紋章を発動するダンテの真上。天井に蠢く何かの気配。
見えないけれど、そういう気配だけは感じとれる。
「ダンテ!上!天井に何かいる!」
「は、上?……何ぃ!?」
紋章を発動し終えて明るくなったフィールド上。
ゲル状のナイトメアの一部が、天井に張り付いて大きく口を開けていた。
まるで鯨か蛇の怪物だ。獲物を飲み込まんと大きく網状に体を広げ、真下にいたダンテに食らいつく。
「これじゃオレは網漁に捕まった魚だな」
むしろネットみかんのような見た目に見えるのはあたしだけ?
ダンテはスパーダの刃を走らせ、網を構成する要の管を破壊した。
そして上から迫ってくるナイトメアの体が自身を押しつぶす前に、外へと転がり出る。
ああ、きっと普段は獲物をこれで捕らえて押しつぶして、それで消化して自分の一部にしてしまうんだ。
ダンテがそうならずに済んで良かった。
『オオオオオン……』
管もナイトメアの一部。むしろ体を走る大事な血管、動脈といってもいいのかもしれない。
それを激しく損傷し、更なる怨念の咆哮をあげている。
ナイトメアは虫の息だ。
装甲を纏うことでかろうじてその液体の体をとどめているのにすぎない。
頭部からもうひとつの核を露出させ、巨大なブーメランを体から切り離した。
ダンテを真っ二つにせんと迫るブーメラン。発射される絶対零度の光線。
「こんなもん、弾いて地に落としちまえばどうってこたぁないぜ」
ダンテはブーメランをアラストルで弾き、ナイトメアの頭上に飛び出す。
「いい加減、倒れろ……よっ」
なおもしつこく発射されるそれを、ダンテはスパーダで光線ごと真っ二つに裂いた。
光線の余波が、ダンテの手足や頬を凍てつかせる。
だが、構わずスパーダを振るうダンテの前に、今のナイトメアは非力だった。
あと一撃。
ダンテが核へと大きく振りかぶったその時だ。