mission 19:gate to demon world ~ヒトと魔の境界線~
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
不気味な空の色をバックに、下へと着地したダンテ。
荒廃した地面の上、中央には台が置かれている。その台の上には、ルービックキューブ……とは違うがそれにどこか似ている、土の色をした十二面体のオブジェがあった。
ひとつひとつの面には古代ルーン文字のようなものが刻まれていだ。
「なんだこれ」
『これが鍵。賢者の石』
「へえ、これがねぇ……」
小さなボールほどの大きさのそれを手にし、上に掲げて見せるダンテ。
「おーい、ディーヴァ!この変な十二面体が賢者の石だってよ」
「えっ!その黄土色のものが?」
大きな声で呼びかけられて初めて、ダンテの手の中にあるものを視認できた。
黄土色の謎の多面体。十二面もの面があるようだ。
全くそうとは見えないが、賢者の石らしい。想像と違う!
「賢者の石って、もっとこう……ルビーみたいに赤い宝石かおっきないちご味の飴みたいのだとイメージしてた」
もしそうだったとしても、汚いし舐めたりしないよ?そこまで食い意地は張ってない。と思う。
そしてダンテが懐にしまい込んだその時だ。
ダンテを取り囲むようにして、上空から数体の悪魔が降って沸いた。
「アヒャヒャヘヘヘェ!」
鳴き声が猿のような、気色悪い四つ足歩行の悪魔だ。
体の組織や頭蓋を表に出したような見た目、節々にはこれまた気持ちの悪い大きな目玉がはまりギョロギョロと周りを見渡している。なんとおぞましい!
おまけに、背中から余計に生えた一本の太い腕。
あんなもので掴まれようものなら、そのまま体をぐちゃぐちゃに握り潰されるのがオチだ。
『ゲッ!ノーバディだ!』
アラストルも心底嫌そうに言う。
気持ちの悪さは今までの悪魔と比べ物にならないし、ゲッ!っていいたくなるよね。わかるよ。
でも、ノーバディ?名前がないからその名前の悪魔ってこと?
名前が残らないほど弱いのだろうか。逆に強者の雰囲気がひしひし伝わってくるのに。
眼下ではダンテもあたしと同じように首を傾げていた。
同時に、部屋への出入り口である大窓に悪魔の封印が張り巡らされる。
いや、戻る予定なかったけど、でも悪魔が現れるのもあたしいやよ?
ピンチの時用に開けておけばよかった……自分だけ逃げる気満々でごめんね。
「どー……ぉりゃ!」
ダンテが先手必勝にと振るったスパーダが相手の背腕に弾かれ、吹き飛ばされる。
動きが素速い上に、ダンテを吹き飛ばす腕力!それだけで今までの悪魔より強いと伝わってきた。
「へー、防ぐとはな。マリオネットなんかよりは強いようだ」
てーんっ!て突いたら壊れちゃうマリオネットと比べちゃダメでしょ。
あたしのてーんっ!では逆にあたしの手首が逝っちゃうかもしれないけど。むしろてーんっ!する暇もなくあたしが殺される。
『魔界にはこいつらがうじゃうじゃいる。
何考えてるかわからない、意思疎通も全くできない、知能が低い最下層の悪魔。でも強いし見境なく攻撃してくるから、あまり出会いたくない悪魔のトップテンにはいるんだ』
強い悪魔ほど意思疎通が可能で、会話もできるものだと思っていたけどそうでもないのね。
「それがなんで魔界と人間界の境界線なんかにいる。お仲間と楽しいピクニックか?」
『いるからいるんでしょーよ。こいつらに賢者の石の守り人なんて大層な事できないはず』
体勢を立て直したダンテが、おいでおいでと相手を挑発する。ピクニックなんて言葉まで吐かれ、言葉はわからないはずのノーバディが怒りに吠えた。
三匹それぞれが同じ行動だ。
飛びかかって背中の大きな手で殴りかかり、流れるように裏拳を繰り出す。そのまま横に構えてラリアットしてきたそれを、ダンテはスパーダからイフリートへと装備を変えて相殺していた。
「ーーッなかなかやるじゃねぇか。回避も上手いもんだ」
ダンテは防戦一方。相手の強さは伊達ではなかった。
だが小さく跳ねて飛び蹴りしてきたところを、素早さにものを言わせるべくアラストルに変えて振るう。
スピードだけならば、アラストルはスパーダ以上。
「……っは!セヤッ!!」
然しものノーバディもその剣筋にはついていけず、ボディにしたたかに剣が入る。
同じ行動をしていたからか、三匹仲良くまとめてダンテに斬られ、吹っ飛ばされた。
立ち上がったノーバディが、どこかの部族が使うような仮面を懐から取り出す。
「懐って……いやいや、それどこに隠してたのよ……?」
思わず小さくつぶやいてしまったけど仮面そのものからも放たれてくる禍々しさを考えるに、それ自体も自身の魔力で生成したものかもしれない。
頭は足りないという話だったけど、そういう知識はあるのね。
魔界という弱肉強食な場所で生き抜く為の知恵なのかも。
その薄気味悪い仮面をかぶったノーバディ達が、一様に狂ったような雄叫びをあげる。
呪いの呪文のようなゾッとするそれは、猿のものというよりもどこか人間じみた笑い声で。
悪夢に見そうで不気味ったらありゃしない。絶対おばけでる……って、ちょっと待って。おばけさん達は頼むから心霊番組にお帰りください!鏡からも出てこないでください!!
「ったく、気色悪い鳴き声あげやがって。耳に残る……。ディーヴァのヤらし〜声でも聴いて上書きしたいところだ」
あたしなんかよりも間近で聴いていたダンテはつらかろう。頭を軽く振って耐えたようだった。
でもヤらし〜声は聴かせません。
声だけにあらず、ノーバディは異常な興奮状態にある。
常に狂乱しているような悪魔だが、それが今まで以上の狂気をまとっている。
気がつけば、その手足の筋肉を急速に発達させ、骨や肉までも増大、急成長していき2倍3倍の体躯へと巨大化していた。
巨大化したノーバディが、咆哮をあげてダンテに襲いかかってくる。
「知ってるか?巨大化って負けフラグらしいぞ」
ダンテは相手が巨大化したことで、動きが薄鈍になったと考えたらしい。
だが巨大化は負けフラグとダンテは言ったが、それはこの悪魔には該当しなかったようだ。そもそもが、たいした巨大化ではなかったからというのが大きい。
荒廃した地面の上、中央には台が置かれている。その台の上には、ルービックキューブ……とは違うがそれにどこか似ている、土の色をした十二面体のオブジェがあった。
ひとつひとつの面には古代ルーン文字のようなものが刻まれていだ。
「なんだこれ」
『これが鍵。賢者の石』
「へえ、これがねぇ……」
小さなボールほどの大きさのそれを手にし、上に掲げて見せるダンテ。
「おーい、ディーヴァ!この変な十二面体が賢者の石だってよ」
「えっ!その黄土色のものが?」
大きな声で呼びかけられて初めて、ダンテの手の中にあるものを視認できた。
黄土色の謎の多面体。十二面もの面があるようだ。
全くそうとは見えないが、賢者の石らしい。想像と違う!
「賢者の石って、もっとこう……ルビーみたいに赤い宝石かおっきないちご味の飴みたいのだとイメージしてた」
もしそうだったとしても、汚いし舐めたりしないよ?そこまで食い意地は張ってない。と思う。
そしてダンテが懐にしまい込んだその時だ。
ダンテを取り囲むようにして、上空から数体の悪魔が降って沸いた。
「アヒャヒャヘヘヘェ!」
鳴き声が猿のような、気色悪い四つ足歩行の悪魔だ。
体の組織や頭蓋を表に出したような見た目、節々にはこれまた気持ちの悪い大きな目玉がはまりギョロギョロと周りを見渡している。なんとおぞましい!
おまけに、背中から余計に生えた一本の太い腕。
あんなもので掴まれようものなら、そのまま体をぐちゃぐちゃに握り潰されるのがオチだ。
『ゲッ!ノーバディだ!』
アラストルも心底嫌そうに言う。
気持ちの悪さは今までの悪魔と比べ物にならないし、ゲッ!っていいたくなるよね。わかるよ。
でも、ノーバディ?名前がないからその名前の悪魔ってこと?
名前が残らないほど弱いのだろうか。逆に強者の雰囲気がひしひし伝わってくるのに。
眼下ではダンテもあたしと同じように首を傾げていた。
同時に、部屋への出入り口である大窓に悪魔の封印が張り巡らされる。
いや、戻る予定なかったけど、でも悪魔が現れるのもあたしいやよ?
ピンチの時用に開けておけばよかった……自分だけ逃げる気満々でごめんね。
「どー……ぉりゃ!」
ダンテが先手必勝にと振るったスパーダが相手の背腕に弾かれ、吹き飛ばされる。
動きが素速い上に、ダンテを吹き飛ばす腕力!それだけで今までの悪魔より強いと伝わってきた。
「へー、防ぐとはな。マリオネットなんかよりは強いようだ」
てーんっ!て突いたら壊れちゃうマリオネットと比べちゃダメでしょ。
あたしのてーんっ!では逆にあたしの手首が逝っちゃうかもしれないけど。むしろてーんっ!する暇もなくあたしが殺される。
『魔界にはこいつらがうじゃうじゃいる。
何考えてるかわからない、意思疎通も全くできない、知能が低い最下層の悪魔。でも強いし見境なく攻撃してくるから、あまり出会いたくない悪魔のトップテンにはいるんだ』
強い悪魔ほど意思疎通が可能で、会話もできるものだと思っていたけどそうでもないのね。
「それがなんで魔界と人間界の境界線なんかにいる。お仲間と楽しいピクニックか?」
『いるからいるんでしょーよ。こいつらに賢者の石の守り人なんて大層な事できないはず』
体勢を立て直したダンテが、おいでおいでと相手を挑発する。ピクニックなんて言葉まで吐かれ、言葉はわからないはずのノーバディが怒りに吠えた。
三匹それぞれが同じ行動だ。
飛びかかって背中の大きな手で殴りかかり、流れるように裏拳を繰り出す。そのまま横に構えてラリアットしてきたそれを、ダンテはスパーダからイフリートへと装備を変えて相殺していた。
「ーーッなかなかやるじゃねぇか。回避も上手いもんだ」
ダンテは防戦一方。相手の強さは伊達ではなかった。
だが小さく跳ねて飛び蹴りしてきたところを、素早さにものを言わせるべくアラストルに変えて振るう。
スピードだけならば、アラストルはスパーダ以上。
「……っは!セヤッ!!」
然しものノーバディもその剣筋にはついていけず、ボディにしたたかに剣が入る。
同じ行動をしていたからか、三匹仲良くまとめてダンテに斬られ、吹っ飛ばされた。
立ち上がったノーバディが、どこかの部族が使うような仮面を懐から取り出す。
「懐って……いやいや、それどこに隠してたのよ……?」
思わず小さくつぶやいてしまったけど仮面そのものからも放たれてくる禍々しさを考えるに、それ自体も自身の魔力で生成したものかもしれない。
頭は足りないという話だったけど、そういう知識はあるのね。
魔界という弱肉強食な場所で生き抜く為の知恵なのかも。
その薄気味悪い仮面をかぶったノーバディ達が、一様に狂ったような雄叫びをあげる。
呪いの呪文のようなゾッとするそれは、猿のものというよりもどこか人間じみた笑い声で。
悪夢に見そうで不気味ったらありゃしない。絶対おばけでる……って、ちょっと待って。おばけさん達は頼むから心霊番組にお帰りください!鏡からも出てこないでください!!
「ったく、気色悪い鳴き声あげやがって。耳に残る……。ディーヴァのヤらし〜声でも聴いて上書きしたいところだ」
あたしなんかよりも間近で聴いていたダンテはつらかろう。頭を軽く振って耐えたようだった。
でもヤらし〜声は聴かせません。
声だけにあらず、ノーバディは異常な興奮状態にある。
常に狂乱しているような悪魔だが、それが今まで以上の狂気をまとっている。
気がつけば、その手足の筋肉を急速に発達させ、骨や肉までも増大、急成長していき2倍3倍の体躯へと巨大化していた。
巨大化したノーバディが、咆哮をあげてダンテに襲いかかってくる。
「知ってるか?巨大化って負けフラグらしいぞ」
ダンテは相手が巨大化したことで、動きが薄鈍になったと考えたらしい。
だが巨大化は負けフラグとダンテは言ったが、それはこの悪魔には該当しなかったようだ。そもそもが、たいした巨大化ではなかったからというのが大きい。
