mission 17:true identity ~救出~
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ぽろぽろと涙がこぼれ落ちる。
自分の声は涙声で、バージルと同じ、思ったよりかすれていた。
「昔ね、ダンテに途中まで教えてもらったの。残りの歌詞は知らない」
「そう、か……。あいつはよく途中で寝ていたから、な。続きは覚えていないとしても、……おかしくない」
ああもうだめ。感極まった!
途切れ途切れに言葉を発するバージルを、本調子じゃないからだろうつらそうにしながら苦笑するバージルを、強く強く、きつく抱きしめてしまった!
「バージル……よかった……よかったよぉ〜〜!」
「こら、ひっつくなディーヴァ、……息がしづらい」
そうだった!せっかく起きたのに窒息させたなんて事になったら、目も当てられない!
涙を拭い鼻をすすると、バージルを開放してもうひとりへと声をかけた。
「ほら、ダンテ。バージルだよ!元に戻ったみたい!」
「いてて、見りゃわかるっての」
慌てすぎてダンテの髪の毛引っ張っちゃった。ごめんねダンテ。
「バージル、どこか体におかしなところはない?具合は悪くないの?
ネロアンジェロ……さんの時の記憶は?」
「あの状態の俺にさんなどつけなくていい。
体に異変はない。
操られている間の記憶はところどころ朧げだがある。だが、ディーヴァと再会してからの記憶は忘れていない。全て覚えている」
「……バージル……!」
くすぐったいような、でもとても暖かな気持ち。つらいこともあったけど、捕まっていた時に優しくしてくれたのはネロアンジェロ含む彼ら。
その思い出を共有できることがこんなにも嬉しいなんて。
「さて。ちゃーんと起きたようだな。
遊ぼうぜ、バージル?」
感動の再会はそこそこに、ダンテがバージルの腕を取って無理やり立たせた。無理矢理は良くないよ……。
でもバージルはその手を振り払い、もう一度座り込んで対抗した。
あっやだ。二人とも険悪?
あたしの近くで、そんなに睨み合うのやめてほしい。どうしていいかわからなくて、ディーヴァおろおろしちゃう!
「うるさい、ダンテは騒ぐな。耳に響く……」
「いいめざましになったろ?」
「まったく、貴様は昔からそればかりだ。顔を合わせれば、遊びと称した戦いを望む。
俺の都合はお構いなしだ。俺は本が読みたかったというに……」
あたしにはわからない、二人の子供の頃のお話だろう。
おおかた、ダンテがめちゃくちゃ邪魔したんだ。その本が無事だったならいいけど。
「狸寝入りは感心しないぜ。
それがオレ達のいつもの過ごし方だったろ?
本はいつでも読める。トイレで用を足しながら読みな」
「狸寝入り?ディーヴァの優しさに癒されて目を閉じていただけだ。うるさい声のおかげでまた意識が沈んだがな。
過ごし方はそうだな……違いない。俺達の日常はそうだった。
それとお前が読むような低俗な雑誌と一緒にするな」
「そう言うの狸寝入りっていうんだよ。最愛の弟の声で意識しずませんな。あと5分って言って起きない子どもか。
しっかし、こうして兄貴を目の前にすると、どちらが上か、今すぐ決着をつけたくなるよなぁ。
あとエロ本は低俗じゃないぜ?必要経費で買った大事な資料だ」
こども……ぷっ。
そんなの、ダンテもだと思う。ダンテを起こすにはめざましじゃなくてあたしを使うんだけどね。体がいくつあっても足りない。
あとダンテ、帰ったら低俗な雑誌は燃やすからよろしく。
トイレの長時間の使用もやめてくださいね。
「どちらが強いか、なかなか決まらないのもいつもの事だった」
「そうだな。やるか?」
「いや、勝負ならギリギリ俺が一本リードしている。俺の方が強い」
「勝ち逃げってか?違うだろ、オレの方が勝ってる。さっきの喧嘩を含めなくてもな!
なんならもうワンラウンドするか?オレが勝つぜ」
「お前の太刀筋は馬鹿正直すぎて負ける気がせん」
バージルが幻影剣を一本出した。
魔力が少し回復してるみたいでよかった。と思ったのも束の間、ダンテにその一本を飛ばした。
ダンテはキャッチボールでもするかのように、それを指でキャッチして粉々にした。
宙に霧散する青い剣。
「だがアンタとオレの力は互角だ。違うか?違うって言うなら、確かめてみようぜ。
オレはアンタがあの時ディーヴァの唇を奪っていったこと、まだ許してない」
「減る物ではないし、そんな小さなことをいつまでもしつこい男だ。
気にするのはディーヴァであって貴様じゃない」
???えっなに。この二人いつの話してるの。
「減る!ディーヴァはオレのだから手を足したら怒るに決まってんだろ!
小さくねぇよ大きいのみたらわかんだろディーヴァのおっぱい!」
!!!ひいいいい胸を話題に取り入れないでください。最低だよダンテ!
ほら、バージルもこっちみてるぅ!じっと見てる!!
「オレに謝れバージル」
「なぜ貴様に謝罪をせねばならん。俺は続きをしたかったくらいだというに……」
「てンめぇ……続き、だとぉ………?
BもCも絶対許せねぇけどそれすっ飛ばして、DやEに行こうってか!?ゆるさねぇ」
ダンテの周りの空気がばちばちしてる。
ダンテがキレてる。やだこわい。そんなことで魔人化するのやめてくれないかな。
「いいからこいよ、オニイチャン?ディーヴァに悪さできないよう潰してやる。もちろん、ナニを潰すかはわかってるよな。BやCさせる前に潰す」
半分魔人化しているようなオーラを纏うダンテが、バージルを挑発して中指を立てている。
というかDってなに。Eってなに。
恋愛に関するアレやコレだと思うけど、AだとかBだとか……あ、でもAは友達に教えてもらったから知ってるよ。ちゅーだよね?えっへん。
だが、その中指をへし折る勢いで、バージルは誘いを思い切り蹴り飛ばした。
「はあ……。戦いたいのは山々。だがいまはその時じゃない」
「は……?
バージルがオレからのお誘いを断るたぁ、どういう風の吹き回しだ。潰されたくないって?」
ダンテが自分の股間をさして、アピールしてる。
あっバージルがものすごく汚らわしいものを見る目した!なんだろう、そんな顔なのに、すごくバージルらしく見えてしまった。
でも頼むから仲良くしてほしい。あたしとしてはただそれだけ。
軽口言い合えるくらい元気なのはいいことだけど……。
「馬鹿が。戦うべき相手を見誤るな。ディーヴァのことも考えろ」
「ディーヴァの……こと……?」
ただただ二人を見つめることしかできないあたしを、ダンテが振り返った。
「お前が今殺るべき相手は俺か?違うはずだ。それにディーヴァの本体はこの先、魔界の魔帝の元にある」
「……どういうことだ?」
わかるようで、わからない。
そして知りたいけど、知りたくない。その先の言葉は、あたしがあたしでなくなるような、不安と期待でいっぱいになりそうな、そんな予感がした。
自分の声は涙声で、バージルと同じ、思ったよりかすれていた。
「昔ね、ダンテに途中まで教えてもらったの。残りの歌詞は知らない」
「そう、か……。あいつはよく途中で寝ていたから、な。続きは覚えていないとしても、……おかしくない」
ああもうだめ。感極まった!
途切れ途切れに言葉を発するバージルを、本調子じゃないからだろうつらそうにしながら苦笑するバージルを、強く強く、きつく抱きしめてしまった!
「バージル……よかった……よかったよぉ〜〜!」
「こら、ひっつくなディーヴァ、……息がしづらい」
そうだった!せっかく起きたのに窒息させたなんて事になったら、目も当てられない!
涙を拭い鼻をすすると、バージルを開放してもうひとりへと声をかけた。
「ほら、ダンテ。バージルだよ!元に戻ったみたい!」
「いてて、見りゃわかるっての」
慌てすぎてダンテの髪の毛引っ張っちゃった。ごめんねダンテ。
「バージル、どこか体におかしなところはない?具合は悪くないの?
ネロアンジェロ……さんの時の記憶は?」
「あの状態の俺にさんなどつけなくていい。
体に異変はない。
操られている間の記憶はところどころ朧げだがある。だが、ディーヴァと再会してからの記憶は忘れていない。全て覚えている」
「……バージル……!」
くすぐったいような、でもとても暖かな気持ち。つらいこともあったけど、捕まっていた時に優しくしてくれたのはネロアンジェロ含む彼ら。
その思い出を共有できることがこんなにも嬉しいなんて。
「さて。ちゃーんと起きたようだな。
遊ぼうぜ、バージル?」
感動の再会はそこそこに、ダンテがバージルの腕を取って無理やり立たせた。無理矢理は良くないよ……。
でもバージルはその手を振り払い、もう一度座り込んで対抗した。
あっやだ。二人とも険悪?
あたしの近くで、そんなに睨み合うのやめてほしい。どうしていいかわからなくて、ディーヴァおろおろしちゃう!
「うるさい、ダンテは騒ぐな。耳に響く……」
「いいめざましになったろ?」
「まったく、貴様は昔からそればかりだ。顔を合わせれば、遊びと称した戦いを望む。
俺の都合はお構いなしだ。俺は本が読みたかったというに……」
あたしにはわからない、二人の子供の頃のお話だろう。
おおかた、ダンテがめちゃくちゃ邪魔したんだ。その本が無事だったならいいけど。
「狸寝入りは感心しないぜ。
それがオレ達のいつもの過ごし方だったろ?
本はいつでも読める。トイレで用を足しながら読みな」
「狸寝入り?ディーヴァの優しさに癒されて目を閉じていただけだ。うるさい声のおかげでまた意識が沈んだがな。
過ごし方はそうだな……違いない。俺達の日常はそうだった。
それとお前が読むような低俗な雑誌と一緒にするな」
「そう言うの狸寝入りっていうんだよ。最愛の弟の声で意識しずませんな。あと5分って言って起きない子どもか。
しっかし、こうして兄貴を目の前にすると、どちらが上か、今すぐ決着をつけたくなるよなぁ。
あとエロ本は低俗じゃないぜ?必要経費で買った大事な資料だ」
こども……ぷっ。
そんなの、ダンテもだと思う。ダンテを起こすにはめざましじゃなくてあたしを使うんだけどね。体がいくつあっても足りない。
あとダンテ、帰ったら低俗な雑誌は燃やすからよろしく。
トイレの長時間の使用もやめてくださいね。
「どちらが強いか、なかなか決まらないのもいつもの事だった」
「そうだな。やるか?」
「いや、勝負ならギリギリ俺が一本リードしている。俺の方が強い」
「勝ち逃げってか?違うだろ、オレの方が勝ってる。さっきの喧嘩を含めなくてもな!
なんならもうワンラウンドするか?オレが勝つぜ」
「お前の太刀筋は馬鹿正直すぎて負ける気がせん」
バージルが幻影剣を一本出した。
魔力が少し回復してるみたいでよかった。と思ったのも束の間、ダンテにその一本を飛ばした。
ダンテはキャッチボールでもするかのように、それを指でキャッチして粉々にした。
宙に霧散する青い剣。
「だがアンタとオレの力は互角だ。違うか?違うって言うなら、確かめてみようぜ。
オレはアンタがあの時ディーヴァの唇を奪っていったこと、まだ許してない」
「減る物ではないし、そんな小さなことをいつまでもしつこい男だ。
気にするのはディーヴァであって貴様じゃない」
???えっなに。この二人いつの話してるの。
「減る!ディーヴァはオレのだから手を足したら怒るに決まってんだろ!
小さくねぇよ大きいのみたらわかんだろディーヴァのおっぱい!」
!!!ひいいいい胸を話題に取り入れないでください。最低だよダンテ!
ほら、バージルもこっちみてるぅ!じっと見てる!!
「オレに謝れバージル」
「なぜ貴様に謝罪をせねばならん。俺は続きをしたかったくらいだというに……」
「てンめぇ……続き、だとぉ………?
BもCも絶対許せねぇけどそれすっ飛ばして、DやEに行こうってか!?ゆるさねぇ」
ダンテの周りの空気がばちばちしてる。
ダンテがキレてる。やだこわい。そんなことで魔人化するのやめてくれないかな。
「いいからこいよ、オニイチャン?ディーヴァに悪さできないよう潰してやる。もちろん、ナニを潰すかはわかってるよな。BやCさせる前に潰す」
半分魔人化しているようなオーラを纏うダンテが、バージルを挑発して中指を立てている。
というかDってなに。Eってなに。
恋愛に関するアレやコレだと思うけど、AだとかBだとか……あ、でもAは友達に教えてもらったから知ってるよ。ちゅーだよね?えっへん。
だが、その中指をへし折る勢いで、バージルは誘いを思い切り蹴り飛ばした。
「はあ……。戦いたいのは山々。だがいまはその時じゃない」
「は……?
バージルがオレからのお誘いを断るたぁ、どういう風の吹き回しだ。潰されたくないって?」
ダンテが自分の股間をさして、アピールしてる。
あっバージルがものすごく汚らわしいものを見る目した!なんだろう、そんな顔なのに、すごくバージルらしく見えてしまった。
でも頼むから仲良くしてほしい。あたしとしてはただそれだけ。
軽口言い合えるくらい元気なのはいいことだけど……。
「馬鹿が。戦うべき相手を見誤るな。ディーヴァのことも考えろ」
「ディーヴァの……こと……?」
ただただ二人を見つめることしかできないあたしを、ダンテが振り返った。
「お前が今殺るべき相手は俺か?違うはずだ。それにディーヴァの本体はこの先、魔界の魔帝の元にある」
「……どういうことだ?」
わかるようで、わからない。
そして知りたいけど、知りたくない。その先の言葉は、あたしがあたしでなくなるような、不安と期待でいっぱいになりそうな、そんな予感がした。
