mission 17:true identity ~救出~
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「なあディーヴァ、オレがかつて教えた唄は覚えてるか」
「え、途中までしかわからなかったアレ?」
あたしが眠れない時、ダンテが何度も繰り返し歌ってくれた子守唄。
最後のワンフレーズがわからない、あの唄。
よく覚えてる。だって、眠れなくなるたびに、歌ってくれとせがんだもの。
今となってはいい思い出。
「バージルに歌ってくれないか?」
「いいけど子守唄って逆に眠りが深くなっちゃうんじゃないかな?大丈夫?」
「こいつにはこれがいいんだよ」
「ほんとかなぁ……最後の歌詞はわからないのよ?それでいいなら」
教えてもらってないんだし仕方ないけれど、そのワンフレーズがわからないというのが気がかり。
しかもダンテではなく寝ているとは言えバージルに聴かせるなんて……ああもやもやする!
「わかるところまででいいさ」
「起きたバージルに怒られるのも笑われるのもあたし嫌だからね」
「大丈夫だ」
むくれつつ、唇に乗せて唄を紡ぐ。
かつて、エヴァさんがダンテとバージルを想って歌った子守唄。
繰り返し繰り返し歌う。最後のフレーズ以外の、中途半端な子守唄。
ダンテたちのこの先を憂い、そして慈しむような歌詞。この続きも紡ぎたいなあ。
自分自身の歌声にうとうとしそうになる中、ふと見下ろしたバージルの顔。
あっ、血色がどんどんと戻ってきてる。あたしにすらわかる。
よかった、小さくて荒かった呼吸も安定してきてる!
でも、まだ起きる気配はない。
ネロアンジェロの頃の操られていたがゆえの痕はまだ顔に残ってるけども、安らかな寝顔はダンテと瓜二つで。
髪型を変えたらどっちがダンテでどっちがバージルだろう。パーツは少し違うけどぱっと見はわからないと思う。
表情がもう少し柔らかかったら、あたしですら本当に見分けつかないかも。初めて会った時もそう思ったもの。
眉間の皺、伸ばしてあげたいなあ。すごくすごく失礼な話なんだけども……。
子守唄を歌いながらそんなことを思っていると、ダンテがあたしのつむじを押してきた。
そこ押すのやめてよ!お腹壊すツボだよ!
「もう大丈夫だと思うぜ」
「そう、かな」
「ディーヴァ、お前色々限界だろうよ」
「うん……血も絞れないし、水なしで歌い続けるのって結構つらいよね」
肌まで乾燥するようなカッサカサの城で水分も蜂蜜もなしで歌うことほど、馬鹿なことはない。
ボエ〜。天使の歌声という攻撃魔法の効果切れちゃう!そんな魔法あるなら使いたいけどね。
「血を絞るって表現はおかしい。トラウマ級アニメ思い出しちまうからやめろ」
ダンテの言っていることは時々よくわからない。スペキャ顔になりそう。
「というか膝枕は必要ないよな?」
「え、いや……看病するなら膝枕ってテッパンじゃない?なんで?」
「テッパンなんて誰が決めたよ」
「あたし」
「チッ……!
おいバージル!目ぇ覚ましな!それくらいじゃアンタは死なないだろうよ!起きてんだろが!!」
あろうことか、イライラしたらしいダンテが愛銃を取り出し、バージルの肩に弾丸という名のキスをしてしまった!
はー!?何してるの?ねえこの人何してるの!?
「何してるのダンテーーー!!!?」
思うだけじゃなく、口からも出た。
ダンテはフン、と鼻で笑って銃をクルクル回しながらホルスターへと仕舞い込んだ。
「ディーヴァは心配しすぎだ。
この程度じゃオレたちは死なないの知ってるだろ」
「だからって……!
だからって!バージルはさっきまで死にかけてたんだから!傷ついてるの!
ひどいことしないで……っ」
『マスターやりすぎ〜。ちょっと〜ディーヴァちゃん泣いちゃったじゃ〜ん』
いやあたし泣いてはいない。けど、ダンテがバツが悪そうに口を尖らせたからよくやったねアラストル。
「……だってバージルだけ介抱されてんのずるくないか?」
そんな子供みたいな嫉妬して、貴方今いくつだっけ。
最近のダンテは、あたしのお兄さんみたいな保護者みたいな、でも恋人という立ち位置にいることが多くなってきていた。
でもバージルが関わると、彼はティーンエイジャーの頃の、素肌コートのダンテの頃の振る舞いをし出す。
「ずるくない!ダンテは今自分がしたこと反省して!自分が魔帝に操られてた側だったら、って当てはめて考えてみてよ」
「………………うーむ。まったく想像つかないな??」
『自分の強さに迷いがなさすぎる!』
ダンテに聞いたあたしがわるうございました。そうね、ダンテ強いからわからないよね。負けちゃ困るけど勝つ気満々。
「もういいだろディーヴァ。
オレだって、そうやって膝枕で子守唄歌われたい」
「ひゃん!ダンテはいつでもできるでしょ」
膝枕していて動けないあたしを、後ろから抱きしめたダンテ。その手が服の中を撫でくりまわしている。手が!早い!
「いつでもって、してくれたことあるか?」
「何回かしたし言えばそんなのいつだってするよ!」
「おーおー、いったな。じゃああとでやってくれよな!」
嫉妬するのはいいけど今はやめて。ほんとやめて。
服の上から出てきたダンテの手首の薄い皮を爪立てて思い切り抓っておいた。
「わかったから黙ってて。おうたの邪魔よ」
「いて」
歌はもういいかと思ったけど、ダンテと大きな声出して喉を枯らす余裕あるなら、まだ歌ってた方がマシ。
あともう少しだけ歌おう。
バージルが早く起きますようにと、そういう願いを込めて。
相変わらず最後のワンフレーズがわからない。だけど、何回目かのその時、彼は起きた。
バージルが突然目を開け、あたしの手をゆっくりと掴んだのだ。
「dark winter away……、come springだ……なぜ、お前がそれ……を、知っている……?」
あの世界のバージルの声じゃない。
今現在、ここに生きている本物の声。
少しかすれたバージルの声が聞こえた。
「え、途中までしかわからなかったアレ?」
あたしが眠れない時、ダンテが何度も繰り返し歌ってくれた子守唄。
最後のワンフレーズがわからない、あの唄。
よく覚えてる。だって、眠れなくなるたびに、歌ってくれとせがんだもの。
今となってはいい思い出。
「バージルに歌ってくれないか?」
「いいけど子守唄って逆に眠りが深くなっちゃうんじゃないかな?大丈夫?」
「こいつにはこれがいいんだよ」
「ほんとかなぁ……最後の歌詞はわからないのよ?それでいいなら」
教えてもらってないんだし仕方ないけれど、そのワンフレーズがわからないというのが気がかり。
しかもダンテではなく寝ているとは言えバージルに聴かせるなんて……ああもやもやする!
「わかるところまででいいさ」
「起きたバージルに怒られるのも笑われるのもあたし嫌だからね」
「大丈夫だ」
むくれつつ、唇に乗せて唄を紡ぐ。
かつて、エヴァさんがダンテとバージルを想って歌った子守唄。
繰り返し繰り返し歌う。最後のフレーズ以外の、中途半端な子守唄。
ダンテたちのこの先を憂い、そして慈しむような歌詞。この続きも紡ぎたいなあ。
自分自身の歌声にうとうとしそうになる中、ふと見下ろしたバージルの顔。
あっ、血色がどんどんと戻ってきてる。あたしにすらわかる。
よかった、小さくて荒かった呼吸も安定してきてる!
でも、まだ起きる気配はない。
ネロアンジェロの頃の操られていたがゆえの痕はまだ顔に残ってるけども、安らかな寝顔はダンテと瓜二つで。
髪型を変えたらどっちがダンテでどっちがバージルだろう。パーツは少し違うけどぱっと見はわからないと思う。
表情がもう少し柔らかかったら、あたしですら本当に見分けつかないかも。初めて会った時もそう思ったもの。
眉間の皺、伸ばしてあげたいなあ。すごくすごく失礼な話なんだけども……。
子守唄を歌いながらそんなことを思っていると、ダンテがあたしのつむじを押してきた。
そこ押すのやめてよ!お腹壊すツボだよ!
「もう大丈夫だと思うぜ」
「そう、かな」
「ディーヴァ、お前色々限界だろうよ」
「うん……血も絞れないし、水なしで歌い続けるのって結構つらいよね」
肌まで乾燥するようなカッサカサの城で水分も蜂蜜もなしで歌うことほど、馬鹿なことはない。
ボエ〜。天使の歌声という攻撃魔法の効果切れちゃう!そんな魔法あるなら使いたいけどね。
「血を絞るって表現はおかしい。トラウマ級アニメ思い出しちまうからやめろ」
ダンテの言っていることは時々よくわからない。スペキャ顔になりそう。
「というか膝枕は必要ないよな?」
「え、いや……看病するなら膝枕ってテッパンじゃない?なんで?」
「テッパンなんて誰が決めたよ」
「あたし」
「チッ……!
おいバージル!目ぇ覚ましな!それくらいじゃアンタは死なないだろうよ!起きてんだろが!!」
あろうことか、イライラしたらしいダンテが愛銃を取り出し、バージルの肩に弾丸という名のキスをしてしまった!
はー!?何してるの?ねえこの人何してるの!?
「何してるのダンテーーー!!!?」
思うだけじゃなく、口からも出た。
ダンテはフン、と鼻で笑って銃をクルクル回しながらホルスターへと仕舞い込んだ。
「ディーヴァは心配しすぎだ。
この程度じゃオレたちは死なないの知ってるだろ」
「だからって……!
だからって!バージルはさっきまで死にかけてたんだから!傷ついてるの!
ひどいことしないで……っ」
『マスターやりすぎ〜。ちょっと〜ディーヴァちゃん泣いちゃったじゃ〜ん』
いやあたし泣いてはいない。けど、ダンテがバツが悪そうに口を尖らせたからよくやったねアラストル。
「……だってバージルだけ介抱されてんのずるくないか?」
そんな子供みたいな嫉妬して、貴方今いくつだっけ。
最近のダンテは、あたしのお兄さんみたいな保護者みたいな、でも恋人という立ち位置にいることが多くなってきていた。
でもバージルが関わると、彼はティーンエイジャーの頃の、素肌コートのダンテの頃の振る舞いをし出す。
「ずるくない!ダンテは今自分がしたこと反省して!自分が魔帝に操られてた側だったら、って当てはめて考えてみてよ」
「………………うーむ。まったく想像つかないな??」
『自分の強さに迷いがなさすぎる!』
ダンテに聞いたあたしがわるうございました。そうね、ダンテ強いからわからないよね。負けちゃ困るけど勝つ気満々。
「もういいだろディーヴァ。
オレだって、そうやって膝枕で子守唄歌われたい」
「ひゃん!ダンテはいつでもできるでしょ」
膝枕していて動けないあたしを、後ろから抱きしめたダンテ。その手が服の中を撫でくりまわしている。手が!早い!
「いつでもって、してくれたことあるか?」
「何回かしたし言えばそんなのいつだってするよ!」
「おーおー、いったな。じゃああとでやってくれよな!」
嫉妬するのはいいけど今はやめて。ほんとやめて。
服の上から出てきたダンテの手首の薄い皮を爪立てて思い切り抓っておいた。
「わかったから黙ってて。おうたの邪魔よ」
「いて」
歌はもういいかと思ったけど、ダンテと大きな声出して喉を枯らす余裕あるなら、まだ歌ってた方がマシ。
あともう少しだけ歌おう。
バージルが早く起きますようにと、そういう願いを込めて。
相変わらず最後のワンフレーズがわからない。だけど、何回目かのその時、彼は起きた。
バージルが突然目を開け、あたしの手をゆっくりと掴んだのだ。
「dark winter away……、come springだ……なぜ、お前がそれ……を、知っている……?」
あの世界のバージルの声じゃない。
今現在、ここに生きている本物の声。
少しかすれたバージルの声が聞こえた。
