mission 15:desperate struggle ~コロシアム~
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オレの決意表明が終わったところで、涙をごしごしとぬぐいオレのコートの端を引っ張るディーヴァ。
「……あの……さ、ダンテ、この人だぁれ?」
空気を一掃するかのように切り込んできたディーヴァの言い分は、至極ごもっともなものだった。
そういえば、ディーヴァに紹介していなかったもんな。
「こいつはト……、
トリッシュよ。今回彼に魔界を滅ぼす手伝いを依頼したの。よろしくね、天使さん」
……とまあ、そういうこった」
オレから言うつもりが、遮られてしまった。
誤解されそうな自己紹介してないからいいか。
だが、トリッシュの姿を上から下までじっくり見るその目には不安の文字が浮かんでいる。
「綺麗なひとだし……似てるね」
「あー、まあな」
これ嫉妬してるな?
ディーヴァと張り合えるほどの胸と、男を悩殺しそうな胸元のざっくり開いたビスチェ、極め付けにその顔はオレの母親と瓜二つ。
不安になる気持ちはわかるが、オレは何度も言葉や体で伝えているだろ。
オレはお前しか愛せないんだよ、と。
どこかムスッとしたディーヴァを優しく抱きしめると、恥ずかしそうに小突いて離れていった。他人の前だもんな?恥ずかしいよな?
だがこの愛が伝わったならいい。
「ダンテってお母さん大好きっこだから、ちょっと心配だったんだよね」
「んな!?マザコンって言いたいのか!お前一筋って今伝えたろ!」
「言葉で言われてない』
アウチ!ディーヴァの次元斬がオレにクリーンヒット!
すぐズバッと言葉で斬り伏せるんだよなこの子。
「ディーヴァです。よろしくお願いします」
「え、ええ」
オレたちのやりとり……ンンン゛!夫婦漫才に、トリッシュはどこか引き気味に曖昧な返事を返した。
「……まだ他にも強い悪魔がいるはずだから気をつけて。
それじゃ」
そして来た時同様、トリッシュは雷のようなものに包まれて突如消えた。
「あの人何者?今の消え方とかみるに、人間ぽくないけど……」
「魔力も感じたってんだろ?あいつは悪魔だと思う」
「えっ!悪魔!?
あーー、ウン。悪魔が魔界を滅ぼしたいって思いを抱くこともあるよね。人間界のが平和だしご飯も美味しいし」
「悪魔の中に平和を愛する奴がいるのは知ってるが、悪魔に人間のメシは関係ないと思うぜ」
あ、でもオレも人間のメシのが好きだし、親父も母さんのメシ好きだったな。
前に違う世界で会った悪魔も、人間のメシ食ってたわ……いや、あいつはまた特殊か。
「ちゃんと味方、なんだよね?」
「ああ、悪魔だけど味方だ。ディーヴァがここにいるって教えてくれたのもトリッシュなんだぞ」
ディーヴァを魔帝の餌食にしたくば、こんなマレット島くんだりまでオレを呼び寄せる訳がない。
ディーヴァをしっかりと腹におさめて、強大な力を得てからにするだろう。オレが魔帝ならそうする。
ちなみに食べる方法は別だ。
「それに人間の中には悪魔もびっくりの悪い奴がいるように、悪魔の中にも人間らしい心を持つ者がいるってのはディーヴァもよーく知ってる事だろ」
「そうだね。その証拠になる人物がここにいるもんね」
つんつん。オレの脇腹をつつくディーヴァ。
あんまりその近くつつくなよ。戦闘終わったばかりで興奮はまだ続いてるんだぞ。オレのオレが起きちまう。
「ウッ!ディーヴァそこ怪我してるとこ……」
「わあ!ごめんなさい」
「う、そ!」
わざと痛いフリをしてから、がばっと抱きつく。
変なことはしないが、これくらいしないとやってられない。そして回復できない。
怪我しているのは本当のことだからな!
「は〜〜〜、癒し……」
「騙してくるところはダンテも十分悪魔ね」
「悪魔だからな。
さ、次行こうか。後味は悪すぎるが……」
「……ん」
ディーヴァとともに心中終始モヤモヤしながらも、グリフォンがいた場所に出現した昇降機に乗る。
地下へと到着すると、綺麗な衣装を着た骸骨が円盤のような物を大切そうに握っていた。
『アバロンの王、運命の輪を使い、物語を始まりの地に戻す』
と、足元には描かれている。
「アバロンねぇ。
ここはアーサー王の最後の島ってガラじゃねぇけどな」
「りんごなってないし、ただの悪魔の島」
「お前の中ではりんごがなってれば、アバロン島だったのかよ?」
「ある意味そうかも??
あぁあ、お腹すいたし眠い。略しておなかねむい……」
りんご好きだからなぁ。
こんな大冒険じゃ腹も減るだろうし、疲れてるところに訪れた夜だから眠いだろう。
ディーヴァはオレの腕の中で少し寝ててもいいが、オレがゆっくりと眠れるまでにはまだもう少しかかる。眠気という最強の悪魔との戦いだ。
ルーン文字式の紋様が彫られた円形状のプレートを、骸骨の腕から外す。
これが、運命の繰り返しを象徴する『運命の輪』のようだ。
「はぁ、こんなもんのためにあの悪魔、グリフォンは……」
「戦った相手の悪魔をそうやって思いやれるダンテを、あたしは誇りに感じるよ」
「そうか?あいつとはまた機会あれば戦いたかっただけだ。
ディーヴァはグリフォンに世話になったんだよな?」
「ん、まぁね。意地悪もされたけどあの人たちとのやりとりは結構楽しかったよ。
だから悲しいし、さびしいって思うんだぁ……」
魔力あふれる悪魔の羽根を指でくるくると回すディーヴァ。
『それ、ディーヴァを守ってくれると思う。ここを出られたら、髪飾りか何かに加工するといいよ!』
「お守り……。彼、悪魔だったのにね」
ディーヴァはしばらく眺めてから、大事そうに懐に仕舞い込んだ。
その瞳は涙に潤みつつ、でもどこか嬉しそうだった。
悪魔を人と呼び、悪魔のために感情を震わせるキミをオレは愛しく思う。
●あとがき
グリフォンに敬礼!また会おうね。
それはそうと、ここから夜の帳が降り始めてて、BGMがめちゃ怖く感じるの管理人だけだろうか?
「……あの……さ、ダンテ、この人だぁれ?」
空気を一掃するかのように切り込んできたディーヴァの言い分は、至極ごもっともなものだった。
そういえば、ディーヴァに紹介していなかったもんな。
「こいつはト……、
トリッシュよ。今回彼に魔界を滅ぼす手伝いを依頼したの。よろしくね、天使さん」
……とまあ、そういうこった」
オレから言うつもりが、遮られてしまった。
誤解されそうな自己紹介してないからいいか。
だが、トリッシュの姿を上から下までじっくり見るその目には不安の文字が浮かんでいる。
「綺麗なひとだし……似てるね」
「あー、まあな」
これ嫉妬してるな?
ディーヴァと張り合えるほどの胸と、男を悩殺しそうな胸元のざっくり開いたビスチェ、極め付けにその顔はオレの母親と瓜二つ。
不安になる気持ちはわかるが、オレは何度も言葉や体で伝えているだろ。
オレはお前しか愛せないんだよ、と。
どこかムスッとしたディーヴァを優しく抱きしめると、恥ずかしそうに小突いて離れていった。他人の前だもんな?恥ずかしいよな?
だがこの愛が伝わったならいい。
「ダンテってお母さん大好きっこだから、ちょっと心配だったんだよね」
「んな!?マザコンって言いたいのか!お前一筋って今伝えたろ!」
「言葉で言われてない』
アウチ!ディーヴァの次元斬がオレにクリーンヒット!
すぐズバッと言葉で斬り伏せるんだよなこの子。
「ディーヴァです。よろしくお願いします」
「え、ええ」
オレたちのやりとり……ンンン゛!夫婦漫才に、トリッシュはどこか引き気味に曖昧な返事を返した。
「……まだ他にも強い悪魔がいるはずだから気をつけて。
それじゃ」
そして来た時同様、トリッシュは雷のようなものに包まれて突如消えた。
「あの人何者?今の消え方とかみるに、人間ぽくないけど……」
「魔力も感じたってんだろ?あいつは悪魔だと思う」
「えっ!悪魔!?
あーー、ウン。悪魔が魔界を滅ぼしたいって思いを抱くこともあるよね。人間界のが平和だしご飯も美味しいし」
「悪魔の中に平和を愛する奴がいるのは知ってるが、悪魔に人間のメシは関係ないと思うぜ」
あ、でもオレも人間のメシのが好きだし、親父も母さんのメシ好きだったな。
前に違う世界で会った悪魔も、人間のメシ食ってたわ……いや、あいつはまた特殊か。
「ちゃんと味方、なんだよね?」
「ああ、悪魔だけど味方だ。ディーヴァがここにいるって教えてくれたのもトリッシュなんだぞ」
ディーヴァを魔帝の餌食にしたくば、こんなマレット島くんだりまでオレを呼び寄せる訳がない。
ディーヴァをしっかりと腹におさめて、強大な力を得てからにするだろう。オレが魔帝ならそうする。
ちなみに食べる方法は別だ。
「それに人間の中には悪魔もびっくりの悪い奴がいるように、悪魔の中にも人間らしい心を持つ者がいるってのはディーヴァもよーく知ってる事だろ」
「そうだね。その証拠になる人物がここにいるもんね」
つんつん。オレの脇腹をつつくディーヴァ。
あんまりその近くつつくなよ。戦闘終わったばかりで興奮はまだ続いてるんだぞ。オレのオレが起きちまう。
「ウッ!ディーヴァそこ怪我してるとこ……」
「わあ!ごめんなさい」
「う、そ!」
わざと痛いフリをしてから、がばっと抱きつく。
変なことはしないが、これくらいしないとやってられない。そして回復できない。
怪我しているのは本当のことだからな!
「は〜〜〜、癒し……」
「騙してくるところはダンテも十分悪魔ね」
「悪魔だからな。
さ、次行こうか。後味は悪すぎるが……」
「……ん」
ディーヴァとともに心中終始モヤモヤしながらも、グリフォンがいた場所に出現した昇降機に乗る。
地下へと到着すると、綺麗な衣装を着た骸骨が円盤のような物を大切そうに握っていた。
『アバロンの王、運命の輪を使い、物語を始まりの地に戻す』
と、足元には描かれている。
「アバロンねぇ。
ここはアーサー王の最後の島ってガラじゃねぇけどな」
「りんごなってないし、ただの悪魔の島」
「お前の中ではりんごがなってれば、アバロン島だったのかよ?」
「ある意味そうかも??
あぁあ、お腹すいたし眠い。略しておなかねむい……」
りんご好きだからなぁ。
こんな大冒険じゃ腹も減るだろうし、疲れてるところに訪れた夜だから眠いだろう。
ディーヴァはオレの腕の中で少し寝ててもいいが、オレがゆっくりと眠れるまでにはまだもう少しかかる。眠気という最強の悪魔との戦いだ。
ルーン文字式の紋様が彫られた円形状のプレートを、骸骨の腕から外す。
これが、運命の繰り返しを象徴する『運命の輪』のようだ。
「はぁ、こんなもんのためにあの悪魔、グリフォンは……」
「戦った相手の悪魔をそうやって思いやれるダンテを、あたしは誇りに感じるよ」
「そうか?あいつとはまた機会あれば戦いたかっただけだ。
ディーヴァはグリフォンに世話になったんだよな?」
「ん、まぁね。意地悪もされたけどあの人たちとのやりとりは結構楽しかったよ。
だから悲しいし、さびしいって思うんだぁ……」
魔力あふれる悪魔の羽根を指でくるくると回すディーヴァ。
『それ、ディーヴァを守ってくれると思う。ここを出られたら、髪飾りか何かに加工するといいよ!』
「お守り……。彼、悪魔だったのにね」
ディーヴァはしばらく眺めてから、大事そうに懐に仕舞い込んだ。
その瞳は涙に潤みつつ、でもどこか嬉しそうだった。
悪魔を人と呼び、悪魔のために感情を震わせるキミをオレは愛しく思う。
●あとがき
グリフォンに敬礼!また会おうね。
それはそうと、ここから夜の帳が降り始めてて、BGMがめちゃ怖く感じるの管理人だけだろうか?
