mission 15:desperate struggle ~コロシアム~
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「なんだこれ。変な形だがこれも魔具か?」
エイリアンのような見た目をしたそれをツンツンとつつく。
魔具の一種なのか、見た目に反して、かなり硬い。ぷにぷにしていそうなのに。
エイリアンねェ。あの映画はディーヴァが気持ち悪いって嫌がった映画なので、よく覚えている。
オレはあのシリーズ好きだけどな。でもディーヴァが一緒に見てくれないんじゃ意味がない。
何を観たいかじゃない。誰と観たいかが重要なのだ。
『これはナイトメアβだね。厳密には魔具じゃなくて、どっかの魔帝さんが作ったらしい魔導具。
燃費悪い上に威力が未知数で誰も使えないから、こんなとこに放置されてるんじゃん?』
「燃費悪いのは困るが、威力が未知数?俄然使う気がでてきたぜ。誰も使えないならもらっていいよな」
武器は多くて困ることはない。台座からちょいと拝借する。
『どっかの魔帝さんが作ったものなのにもらうのいやじゃない?
なんだっけ、悪魔憎けりゃ魔具まで憎いってやつ』
たしかに作り手はオレの家族を殺しディーヴァを傷つけた憎い仇だ。
だが、もらえるもんはもらっとけという精神だし、魔帝がサジを投げて放置したものはもはや誰のものでもない。
使い物にならないっていっても物に罪はない。捨ておかれるよりオレが使うほうが幸せだ。
「それいうなら坊主憎けりゃ袈裟まで憎いだろ」
フッ……ディーヴァが学生だった時、彼女の高校に学生として潜入した事が、こんなところに活かされてしまったな。
変わった形のその銃を手になじむよう握り、空に向かって引き金をゆっくりと弾いてみる。
試すための悪魔がいないのは残念だが、ディーヴァがいる場所で試すのも怖い。
未知数というのは、何が起こるか分からなくてディーヴァを傷つけてしまう可能性があるもんな。
バシュ!ティウーーーーン!!
「うわ、撃つ時の動き気持ち悪ィ……。なんだこりゃ、レーザー光線か?」
引き金をひく瞬間に形状が変形し、まさにエイリアンのように大きく口を開けたそこから銃口が飛び出す仕組みのようだ。
撃てばまっすぐな弾道で飛んでいく線状の光。
それは天井にブチあたり。
カッ!キーーー………ン……。
壁に次々反射を繰り返し、自分にまで戻ってきた。
そして最大の特徴が……。
「うおおお!?魔力吸われる吸われる吸われる……!」
体の奥から魔力が搾り取られる感覚があったことだ。
オレ自らが武器へと魔力を込めるのとは違う。無理やり奪われる感覚のそれ。
なるほど、これが燃費が悪いってやつか。
同じ搾り取られるなら、ベッドでディーヴァに……これ以上はR指定だっけ。
「これ使い所間違えるとやべーやつだ……下手に使うと魔力切れ起こすぞ」
『魔力をそのまま弾に変換して撃つなら高火力なはず。
多分だけど、悪魔に当たったら反射じゃなくて貫通するんじゃん?』
「貫通、ね。吟味して使うよ」
エボニーもアイボリーもショットガンだって魔力を込めて撃ってるが、ここまで取られるってなると、たしかに尻込みする。
なるほど魔帝がサジを投げるわけだ。
逆に、貫通するほどの高火力の品を使いこなせば、やつより上を取れる。鼻が高い。
「撃った感じはアルテミスとどっこいどっこいだしなあ」
「アルテミス?』
「テメンニグルにあった似たような銃だよ、アシッドレイン撃ちたくなった」
アシッドレイン面白いぞ。byダンテ
おっと、こんな試し撃ちで遊んでいるどころじゃない。ディーヴァが待っているのだから、はやく帰らねばなるまいて。
オレが毒の床を、毒にかかるのがいやだからではなく、ただひたすら慌てたように走り出すのを見て、アラストルが声をかける。
『急いでるんだろうけど、途中の小部屋でその減りすぎた魔力回復してけば?
反対の部屋にもあったじゃん』
「ンなことできんのか?反対側にも小部屋あったんなら、はやくいえよ」
『だってマスター、無視してったじゃん』
ディーヴァも待たせてることだし、と思いなんとなく無視していたからな。
でも今回は、戻る途中で小部屋に入るべくサッと横道に逸れてみた。ディーヴァも少しなら待ってくれるはずだ。
なぜならこれからいくのは、コロシアムの中。なにかと対峙するであろう事は想像に難くない。
先程の一件で減りに減った魔力を回復するのも大事なことだからな。
小さな空間の中、中央に光を放つ魔法陣が描かれている。
躊躇することもなく飛び乗れば、魔法陣の光は魔力の渦だったのか、じわじわと体の中に吸収されていく感覚があった。
失われた力が戻っていくのを全身で感じる。
満ちてくる。
「おお、みなぎるな」
まるでテメンニグルで初めて真の悪魔の力に目覚めたあの時のようだ。
あの時はバージルにリベリオンを土手っ腹にぶっ刺されて、ディーヴァを連れていかれ頭にキて……。
我を忘れると、悪魔の力が暴走しそうになるのは悪いクセだ。
今でもそうなのだから、もう少し気をつけないとな。
魔力を回復しながら、部屋を見渡す。
壁には、こう書かれていた。
「生贄は魔力となって昇華し、空の回廊へと繋ぐ道となる」と。
「生贄とは物騒な表現だな」
生贄で思い浮かぶのは、ディーヴァだった。悪魔にとっての御馳走で、そして生贄にされやすい天使。人間以上に、悪魔には酷い扱いを受ける種族のそれが、ディーヴァの血には流れている。
絶対そうはさせないが、オレにも悪魔の血が流れている以上、本能でなのか、ディーヴァが生贄として捧げられる光景は安易に思い浮かべられてしまう。
まったく、胸が悪くなるような思いだ。
だから、ディーヴァのためにも、我を忘れるなんてこと、あっていいはずがない。
体や力量だけじゃない。冷静な判断ができるくらい、精神も強くならなくては、守りたい者も満足に守れない。
エイリアンのような見た目をしたそれをツンツンとつつく。
魔具の一種なのか、見た目に反して、かなり硬い。ぷにぷにしていそうなのに。
エイリアンねェ。あの映画はディーヴァが気持ち悪いって嫌がった映画なので、よく覚えている。
オレはあのシリーズ好きだけどな。でもディーヴァが一緒に見てくれないんじゃ意味がない。
何を観たいかじゃない。誰と観たいかが重要なのだ。
『これはナイトメアβだね。厳密には魔具じゃなくて、どっかの魔帝さんが作ったらしい魔導具。
燃費悪い上に威力が未知数で誰も使えないから、こんなとこに放置されてるんじゃん?』
「燃費悪いのは困るが、威力が未知数?俄然使う気がでてきたぜ。誰も使えないならもらっていいよな」
武器は多くて困ることはない。台座からちょいと拝借する。
『どっかの魔帝さんが作ったものなのにもらうのいやじゃない?
なんだっけ、悪魔憎けりゃ魔具まで憎いってやつ』
たしかに作り手はオレの家族を殺しディーヴァを傷つけた憎い仇だ。
だが、もらえるもんはもらっとけという精神だし、魔帝がサジを投げて放置したものはもはや誰のものでもない。
使い物にならないっていっても物に罪はない。捨ておかれるよりオレが使うほうが幸せだ。
「それいうなら坊主憎けりゃ袈裟まで憎いだろ」
フッ……ディーヴァが学生だった時、彼女の高校に学生として潜入した事が、こんなところに活かされてしまったな。
変わった形のその銃を手になじむよう握り、空に向かって引き金をゆっくりと弾いてみる。
試すための悪魔がいないのは残念だが、ディーヴァがいる場所で試すのも怖い。
未知数というのは、何が起こるか分からなくてディーヴァを傷つけてしまう可能性があるもんな。
バシュ!ティウーーーーン!!
「うわ、撃つ時の動き気持ち悪ィ……。なんだこりゃ、レーザー光線か?」
引き金をひく瞬間に形状が変形し、まさにエイリアンのように大きく口を開けたそこから銃口が飛び出す仕組みのようだ。
撃てばまっすぐな弾道で飛んでいく線状の光。
それは天井にブチあたり。
カッ!キーーー………ン……。
壁に次々反射を繰り返し、自分にまで戻ってきた。
そして最大の特徴が……。
「うおおお!?魔力吸われる吸われる吸われる……!」
体の奥から魔力が搾り取られる感覚があったことだ。
オレ自らが武器へと魔力を込めるのとは違う。無理やり奪われる感覚のそれ。
なるほど、これが燃費が悪いってやつか。
同じ搾り取られるなら、ベッドでディーヴァに……これ以上はR指定だっけ。
「これ使い所間違えるとやべーやつだ……下手に使うと魔力切れ起こすぞ」
『魔力をそのまま弾に変換して撃つなら高火力なはず。
多分だけど、悪魔に当たったら反射じゃなくて貫通するんじゃん?』
「貫通、ね。吟味して使うよ」
エボニーもアイボリーもショットガンだって魔力を込めて撃ってるが、ここまで取られるってなると、たしかに尻込みする。
なるほど魔帝がサジを投げるわけだ。
逆に、貫通するほどの高火力の品を使いこなせば、やつより上を取れる。鼻が高い。
「撃った感じはアルテミスとどっこいどっこいだしなあ」
「アルテミス?』
「テメンニグルにあった似たような銃だよ、アシッドレイン撃ちたくなった」
アシッドレイン面白いぞ。byダンテ
おっと、こんな試し撃ちで遊んでいるどころじゃない。ディーヴァが待っているのだから、はやく帰らねばなるまいて。
オレが毒の床を、毒にかかるのがいやだからではなく、ただひたすら慌てたように走り出すのを見て、アラストルが声をかける。
『急いでるんだろうけど、途中の小部屋でその減りすぎた魔力回復してけば?
反対の部屋にもあったじゃん』
「ンなことできんのか?反対側にも小部屋あったんなら、はやくいえよ」
『だってマスター、無視してったじゃん』
ディーヴァも待たせてることだし、と思いなんとなく無視していたからな。
でも今回は、戻る途中で小部屋に入るべくサッと横道に逸れてみた。ディーヴァも少しなら待ってくれるはずだ。
なぜならこれからいくのは、コロシアムの中。なにかと対峙するであろう事は想像に難くない。
先程の一件で減りに減った魔力を回復するのも大事なことだからな。
小さな空間の中、中央に光を放つ魔法陣が描かれている。
躊躇することもなく飛び乗れば、魔法陣の光は魔力の渦だったのか、じわじわと体の中に吸収されていく感覚があった。
失われた力が戻っていくのを全身で感じる。
満ちてくる。
「おお、みなぎるな」
まるでテメンニグルで初めて真の悪魔の力に目覚めたあの時のようだ。
あの時はバージルにリベリオンを土手っ腹にぶっ刺されて、ディーヴァを連れていかれ頭にキて……。
我を忘れると、悪魔の力が暴走しそうになるのは悪いクセだ。
今でもそうなのだから、もう少し気をつけないとな。
魔力を回復しながら、部屋を見渡す。
壁には、こう書かれていた。
「生贄は魔力となって昇華し、空の回廊へと繋ぐ道となる」と。
「生贄とは物騒な表現だな」
生贄で思い浮かぶのは、ディーヴァだった。悪魔にとっての御馳走で、そして生贄にされやすい天使。人間以上に、悪魔には酷い扱いを受ける種族のそれが、ディーヴァの血には流れている。
絶対そうはさせないが、オレにも悪魔の血が流れている以上、本能でなのか、ディーヴァが生贄として捧げられる光景は安易に思い浮かべられてしまう。
まったく、胸が悪くなるような思いだ。
だから、ディーヴァのためにも、我を忘れるなんてこと、あっていいはずがない。
体や力量だけじゃない。冷静な判断ができるくらい、精神も強くならなくては、守りたい者も満足に守れない。
