mission 15:desperate struggle ~コロシアム~
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ジャキィン!!
「おっと」
あと数センチで針に貫かれていただろう。
だが、そのスリルがまたいい。
ディーヴァに言えば怒られるのが目に見えているから言わないが、生きるか死ぬかの瀬戸際ってモンに悪魔の血は惹かれちまう。
悪魔が戦い好きなのと同じ、本能だよ。本能。
続く針地獄をスレスレでするりと抜けながらも、進むこと少し。
「そこにあったから発動させてきたが、さっきの紋章は結局なんだったんだろうな」
『そこに山があったから登ったみたいなセリフ……。
マスター、あれでしょ。ボタンあったら罠だとわかっててもつい押しちゃうタイプ』
アラストルの指摘にムッとしながらも、図星なためそれを認める。
「ディーヴァが待てをしなかったら確実に押してる」
『……止めてくれる優しい恋人いてよかったね』
オレもそう思う。
『紋章の役割は、この足場出現だと思うよ』
「そういえば紋章発動したらこの付近から作動音聞こえてたな」
たどり着いた最奥には下に大穴が開いており、その合間に合間に跳んでいくための足場らしきものが出現していた。
足場を辿り、さらに奥へと進んでみる。
そこには狙い通り、求めていた『槍』が鎮座していた。
それが飾られた壁には『征服者に破滅の槍を託す。コロシアムの扉、今こそ開かれん』と彫られており、扉が求めていたように対になっている。
持ってみると予想以上に軽い。これもまた、今まで手に入れてきたもの同様、武器としての役割はただのひとつも期待できそうになかった。
見た目は細身のハルバードのようで武器にも向いていそうなのにな。
でもディーヴァに持たせるのはやめておこう。いたずらの一環として、後ろから何度も尖ったところでツンツンされそうだ。
そういうの地味に痛いんだよなあ。
苦笑していると、足場が元あった場所へと戻っていった。
かわりに飛び上がれないよう天井付近に鉄格子の壁が下がってくる。
おいおい帰り道は??……ああ、下を通って行けってことか。
よく見れば、下の大穴にはトカゲ野郎が獲物が降ってくるのを待ち構えていた。
一体いつからそこにいるのだろう。彼らはひどく飢えており、こちらが憎きスパーダの一族である事など気にも留めていないような気がする。
ただ血肉を貪りたいと、その目が訴えていた。
「コロシアムに入るのにいちいち罠だらけの道通ったり、紋章発動したり、こんな槍が必要ってどうなんだ?観客用の入り口どこだよ。こんなの誰も入れないだろ……」
『知らーん』
そして極め付けに、槍を手に入れた後の悪魔の餌食だ。
行きはよいよい帰りはこわいとはこの事。
「ま、オレにとっては罠も悪魔も大した脅威じゃないがな。
とはいえ、ディーヴァが待ってるから相手にしてる暇は………ない!」
ヨーイドン!で、足に魔力をこめてスタートをきる。
壁を走るようにして大穴の下へと落ちると、向かってきたブレイドのフォーメーションを崩すように真ん中を突っ切る。
爪攻撃はスライディングするかのようにかわし、その全てを無視して向こう側についた。
まるでアメフトの試合だな。
「腹減ったなら共食いでもしてな」
たった二匹じゃなんもならないだろうが、残った方が蠱毒っちゅー悪魔に進化できるかもしれないぞ。
あばよ、と小さく悪魔に向かって投げキッスをすると、軽くジャンプして上にあがりそこを後にする。
背後からは悔しそうに牙をガチガチ鳴らすような音が聞こえていた。
「戻ったぞディーヴァ」
「!
おかえりダンテ、怪我はない?」
「怪我はないし目的のものも無事。ほら、とったどー!だ」
「あはは、ほんとだ」
取ってきた槍を見せつけるように振り回しながらディーヴァと合流する。
たった数分のことだというのに、ディーヴァの体がまた冷えていたので、抱きしめて暖を取らせるのはもちろん、イフリートの炎を槍先につけて外側からも温めたら、ちょっとだけ槍が焦げてしまった。
やべー。扉開けるのに使えなくなっていたらどうしようか。
悩みながら庭園への扉を開けると、今度はサイクロプスとは違う、ディーヴァの怖がりそうな悪魔がオレたちを出迎えてくれた。
頭の底まで響いてくるような、鎌を手にした死神の甲高い嗤い声。
「ひっ」
「大丈夫だ、すぐ倒す。……ディーヴァ?」
「ううん、だいじょぶ。ちょっと寒くなっただけ……」
ディーヴァの全身が凍りついたかのように固まり、そして急激に冷えていく。
なんだ……?今気がついたが、ディーヴァの体温が下がる時って、悪魔がいる時じゃないか。
悪魔はまだまだ出現するだろう。なら、上げても上げてもこれでは間に合わないほど体温はさがっていくぞ。
死神によく似たこの悪魔のせいか?そうでもあり、そうでもない気がするが、とにかく今は目の前の脅威を倒すのが先だ。
ディーヴァを後ろに下がらせ、最速でシンサイズを屠る。
いかん、エボニーとアイボリーが軋みそうなほど魔力をこめて撃ちすぎた……。ミシッて音がしたような気がする。
レッドオーブをジャラジャラとその場に残し、闇夜に溶けていったシンサイズ。
独特の高笑いがまるで、『また来るぞ』とでも言うように響きわたり、そして遠ざかっていく。
それだけでも恐怖なのに、悪魔の唸り声がそこかしこから聞こえる。
気がつけば、陽が完全に落ちて、悪魔の活動時間になっていた。
「……こわい……」
ディーヴァの手の、オレのコートを掴む力が強くなる。同時にカタカタと震える振動がこれでもかと伝わる。
怖がってひっついてくるディーヴァかわいいなぁ。
だが、ディーヴァを怖がらせるわけにはいかない。体温も下がるし。
いじめるなら他のネタでいじめて可愛がるほうがいいだろ?
ディーヴァがほっぺた膨らませて怒ってくるようなやつ。
「安心しろ、あの声は夜鳥と獣だ」
「ほんと?」
「ああ、ほんとだ。それでもこわいならオレの声だけ聞いていればいいさ」
「ん……」
本当は悪魔の声だけどな。
夜になってしまった以上、悪魔はより強くなってこの地に集まる。
ディーヴァという獲物を求め、反逆者の息子であるオレという敵を求めて……。
姿を見せないのは、その機を伺っているのか否か。用心しておくに越したことはないだろう。
グルウウウオオオオ……!
ああまた聞こえた瞬間、ディーヴァの力が強くなった。
「鳥と獣だったとしてもこわい!!」
「おっと」
あと数センチで針に貫かれていただろう。
だが、そのスリルがまたいい。
ディーヴァに言えば怒られるのが目に見えているから言わないが、生きるか死ぬかの瀬戸際ってモンに悪魔の血は惹かれちまう。
悪魔が戦い好きなのと同じ、本能だよ。本能。
続く針地獄をスレスレでするりと抜けながらも、進むこと少し。
「そこにあったから発動させてきたが、さっきの紋章は結局なんだったんだろうな」
『そこに山があったから登ったみたいなセリフ……。
マスター、あれでしょ。ボタンあったら罠だとわかっててもつい押しちゃうタイプ』
アラストルの指摘にムッとしながらも、図星なためそれを認める。
「ディーヴァが待てをしなかったら確実に押してる」
『……止めてくれる優しい恋人いてよかったね』
オレもそう思う。
『紋章の役割は、この足場出現だと思うよ』
「そういえば紋章発動したらこの付近から作動音聞こえてたな」
たどり着いた最奥には下に大穴が開いており、その合間に合間に跳んでいくための足場らしきものが出現していた。
足場を辿り、さらに奥へと進んでみる。
そこには狙い通り、求めていた『槍』が鎮座していた。
それが飾られた壁には『征服者に破滅の槍を託す。コロシアムの扉、今こそ開かれん』と彫られており、扉が求めていたように対になっている。
持ってみると予想以上に軽い。これもまた、今まで手に入れてきたもの同様、武器としての役割はただのひとつも期待できそうになかった。
見た目は細身のハルバードのようで武器にも向いていそうなのにな。
でもディーヴァに持たせるのはやめておこう。いたずらの一環として、後ろから何度も尖ったところでツンツンされそうだ。
そういうの地味に痛いんだよなあ。
苦笑していると、足場が元あった場所へと戻っていった。
かわりに飛び上がれないよう天井付近に鉄格子の壁が下がってくる。
おいおい帰り道は??……ああ、下を通って行けってことか。
よく見れば、下の大穴にはトカゲ野郎が獲物が降ってくるのを待ち構えていた。
一体いつからそこにいるのだろう。彼らはひどく飢えており、こちらが憎きスパーダの一族である事など気にも留めていないような気がする。
ただ血肉を貪りたいと、その目が訴えていた。
「コロシアムに入るのにいちいち罠だらけの道通ったり、紋章発動したり、こんな槍が必要ってどうなんだ?観客用の入り口どこだよ。こんなの誰も入れないだろ……」
『知らーん』
そして極め付けに、槍を手に入れた後の悪魔の餌食だ。
行きはよいよい帰りはこわいとはこの事。
「ま、オレにとっては罠も悪魔も大した脅威じゃないがな。
とはいえ、ディーヴァが待ってるから相手にしてる暇は………ない!」
ヨーイドン!で、足に魔力をこめてスタートをきる。
壁を走るようにして大穴の下へと落ちると、向かってきたブレイドのフォーメーションを崩すように真ん中を突っ切る。
爪攻撃はスライディングするかのようにかわし、その全てを無視して向こう側についた。
まるでアメフトの試合だな。
「腹減ったなら共食いでもしてな」
たった二匹じゃなんもならないだろうが、残った方が蠱毒っちゅー悪魔に進化できるかもしれないぞ。
あばよ、と小さく悪魔に向かって投げキッスをすると、軽くジャンプして上にあがりそこを後にする。
背後からは悔しそうに牙をガチガチ鳴らすような音が聞こえていた。
「戻ったぞディーヴァ」
「!
おかえりダンテ、怪我はない?」
「怪我はないし目的のものも無事。ほら、とったどー!だ」
「あはは、ほんとだ」
取ってきた槍を見せつけるように振り回しながらディーヴァと合流する。
たった数分のことだというのに、ディーヴァの体がまた冷えていたので、抱きしめて暖を取らせるのはもちろん、イフリートの炎を槍先につけて外側からも温めたら、ちょっとだけ槍が焦げてしまった。
やべー。扉開けるのに使えなくなっていたらどうしようか。
悩みながら庭園への扉を開けると、今度はサイクロプスとは違う、ディーヴァの怖がりそうな悪魔がオレたちを出迎えてくれた。
頭の底まで響いてくるような、鎌を手にした死神の甲高い嗤い声。
「ひっ」
「大丈夫だ、すぐ倒す。……ディーヴァ?」
「ううん、だいじょぶ。ちょっと寒くなっただけ……」
ディーヴァの全身が凍りついたかのように固まり、そして急激に冷えていく。
なんだ……?今気がついたが、ディーヴァの体温が下がる時って、悪魔がいる時じゃないか。
悪魔はまだまだ出現するだろう。なら、上げても上げてもこれでは間に合わないほど体温はさがっていくぞ。
死神によく似たこの悪魔のせいか?そうでもあり、そうでもない気がするが、とにかく今は目の前の脅威を倒すのが先だ。
ディーヴァを後ろに下がらせ、最速でシンサイズを屠る。
いかん、エボニーとアイボリーが軋みそうなほど魔力をこめて撃ちすぎた……。ミシッて音がしたような気がする。
レッドオーブをジャラジャラとその場に残し、闇夜に溶けていったシンサイズ。
独特の高笑いがまるで、『また来るぞ』とでも言うように響きわたり、そして遠ざかっていく。
それだけでも恐怖なのに、悪魔の唸り声がそこかしこから聞こえる。
気がつけば、陽が完全に落ちて、悪魔の活動時間になっていた。
「……こわい……」
ディーヴァの手の、オレのコートを掴む力が強くなる。同時にカタカタと震える振動がこれでもかと伝わる。
怖がってひっついてくるディーヴァかわいいなぁ。
だが、ディーヴァを怖がらせるわけにはいかない。体温も下がるし。
いじめるなら他のネタでいじめて可愛がるほうがいいだろ?
ディーヴァがほっぺた膨らませて怒ってくるようなやつ。
「安心しろ、あの声は夜鳥と獣だ」
「ほんと?」
「ああ、ほんとだ。それでもこわいならオレの声だけ聞いていればいいさ」
「ん……」
本当は悪魔の声だけどな。
夜になってしまった以上、悪魔はより強くなってこの地に集まる。
ディーヴァという獲物を求め、反逆者の息子であるオレという敵を求めて……。
姿を見せないのは、その機を伺っているのか否か。用心しておくに越したことはないだろう。
グルウウウオオオオ……!
ああまた聞こえた瞬間、ディーヴァの力が強くなった。
「鳥と獣だったとしてもこわい!!」
