mission 14:mouth-to-mouth ~キスの雨が降ってくる~
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トンネルの奥は悪魔の赤い封印がかかっており、通り抜けるためにはレッドオーブがたくさん必要だった。
「チップ払って通れってさ。200ヶか……がめついな」
「これ、足りなかったらどうなるの?」
舌打ちしてレッドオーブを取り出すダンテが、ふむ……と考える。
「レッドオーブは悪魔の血が結晶化して出来てる。なかったら自分自身の血で払うしかないんじゃないか?
幸いにもオレは支払えるだけのレッドオーブくらいは所持してるから、そんなことにはならないけどな」
聞かなきゃよかった。ダンテの血でなんて……。ダンテはそのくらいの痛みも傷も、なんとも思わないかもしれない。
でも、進んで痛い思いをしにいくダンテは見たくないの。
悪魔の血を求める封印を黙らせ中に入ると、そこは霧の渓谷に入る直前の場所と構造が酷似していることに気がついた。
対になって見えることから、実はあの場所に近いのかもしれない。
だが、そんな事を気にする余裕は全くなかった。
なぜなら入った瞬間、無表情に浮かぶ赤い目が一斉にこちらを向いたからだ。
フィールドいっぱいに埋め尽くされた色とりどりの悪魔。マリオネットの大群だった。
『悪魔くんたち多すぎないかな!?』
「数の暴力とはこのことだな。倒すにも、ディーヴァの安全確保が最優先だ」
ここと構造が似ている場所をダンテも思い出したのか、進行方向と思わしき階段の上に目配せする。
マリオネットの刃が閃く真っ只中を、自分の体が傷つくのも厭わずに、でもあたしが怪我しないように気をつけて突っ切るダンテ。
反撃ができそうな悪魔については、通りすがりに愛銃で撃ち抜いていく。
「ディーヴァはこの中に隠れてい……はぁ!?う、そだろ。ここに来てまたレッドオーブ捧げろ!?」
まさかのまさか。階段上にも悪魔の赤い封印がご丁寧に巣食っていた。
だが、レッドオーブを捧げれば済む話。なのにダンテのこの焦り様は。
「……もしかしてレッドオーブ足りないの?」
「少し足りない。まさかまた要求されるとは思わなかったからな」
ダンテの血で払う、というあたしが望まぬ展開が頭をよぎった。
「だめ!それはだめ……。ダンテの血で払うなんてあたしは嫌だよ」
ダンテが行動に移すより早くそれを制する。
「レッドオーブの素なら、ここにいっぱい居るでしょ」
そう言ってダンテとふたり、眼下にひろがる無尽蔵に湧き出すマリオネットの大群を見下ろす。
言っている意味を察したダンテが、静かにグレネードガンに指をかけるのをあたしは見た。やっぱりそうきた。
ダンテの後ろでしゃがみ、耳を押さえて彼が放つグレネードガンをひたすら眺めるに徹すること数分。
数十発の爆薬を前に、あれだけいたマリオネットもかけら一つ残らず消え失せていた。
確かに強い武器だけど、至近距離で聞くとほんっと耳に痛い。このうるささだけはなんとかしてもらいたいものだ。
まだ耳がキンキンしてるよ。
地面にじゃらじゃら転がる赤い結晶を拾い、悪魔の封印を解き放つ。
ようやく足を踏み入れた内部は、足元に水が溜まる小さな部屋になっていた。
悪魔の出る気配は皆無。ここなら安全そうだと、深く息を吐き出す。
「はふーぅ……」
「どした?」
「そろそろちょっぴり休みたいなって」
「お前なぁ……ディーヴァはオレほど動いてないだろ?でも、まあ、少しは休むか」
休む。
ダンテのその言葉を聞き、彼の胸に飛び込んだ。ネコチャンもふもふ〜、とはいかないものの、安心できるそこに包まれ、束の間の居眠り。
「ダンテありがスヤァ」
『はや!ディーヴァ寝るのはや!』
「いいんじゃないか?何せディーヴァは一度呼吸止まったし、本人は感じてなくても体は疲れてるだろ」
ダンテはディーヴァの髪を撫でながら苦笑とともにそう溢す。
ディーヴァと再会してから、休憩を多く取っている。
本当はもっと早く進んで、こんな島から脱出したあとでゆっくりと休憩したい。
はやく安全な場所に連れ帰りたい。
でもディーヴァは天使の血族であること以外、普通の女の子。
ましてや魔帝に散々な目に合わせられ、血も吸い取られている状態なんだ。
その疲れを無視するわけにはいかない。
だがそれと同時に、急いだほうがいいと本能がうるさいほど警鐘を鳴らしてくる。
時間が経てば経つほどディーヴァの存在が幽かなものになってきている気がする。
この本能は、オレ個人のディーヴァに対する愛から来るものか、それとも悪魔としての本能なのか……。
この笑顔が翳ってしまうのではないか。もう二度と見れなくなってしまうのではないか。
不安は止めどなく押し寄せてくる。
思わず眠るディーヴァを、この腕に強く掻き抱いた。
●ちゅっちゅっちゅっ!
蝶の加護は、他作品の彼女です。
「チップ払って通れってさ。200ヶか……がめついな」
「これ、足りなかったらどうなるの?」
舌打ちしてレッドオーブを取り出すダンテが、ふむ……と考える。
「レッドオーブは悪魔の血が結晶化して出来てる。なかったら自分自身の血で払うしかないんじゃないか?
幸いにもオレは支払えるだけのレッドオーブくらいは所持してるから、そんなことにはならないけどな」
聞かなきゃよかった。ダンテの血でなんて……。ダンテはそのくらいの痛みも傷も、なんとも思わないかもしれない。
でも、進んで痛い思いをしにいくダンテは見たくないの。
悪魔の血を求める封印を黙らせ中に入ると、そこは霧の渓谷に入る直前の場所と構造が酷似していることに気がついた。
対になって見えることから、実はあの場所に近いのかもしれない。
だが、そんな事を気にする余裕は全くなかった。
なぜなら入った瞬間、無表情に浮かぶ赤い目が一斉にこちらを向いたからだ。
フィールドいっぱいに埋め尽くされた色とりどりの悪魔。マリオネットの大群だった。
『悪魔くんたち多すぎないかな!?』
「数の暴力とはこのことだな。倒すにも、ディーヴァの安全確保が最優先だ」
ここと構造が似ている場所をダンテも思い出したのか、進行方向と思わしき階段の上に目配せする。
マリオネットの刃が閃く真っ只中を、自分の体が傷つくのも厭わずに、でもあたしが怪我しないように気をつけて突っ切るダンテ。
反撃ができそうな悪魔については、通りすがりに愛銃で撃ち抜いていく。
「ディーヴァはこの中に隠れてい……はぁ!?う、そだろ。ここに来てまたレッドオーブ捧げろ!?」
まさかのまさか。階段上にも悪魔の赤い封印がご丁寧に巣食っていた。
だが、レッドオーブを捧げれば済む話。なのにダンテのこの焦り様は。
「……もしかしてレッドオーブ足りないの?」
「少し足りない。まさかまた要求されるとは思わなかったからな」
ダンテの血で払う、というあたしが望まぬ展開が頭をよぎった。
「だめ!それはだめ……。ダンテの血で払うなんてあたしは嫌だよ」
ダンテが行動に移すより早くそれを制する。
「レッドオーブの素なら、ここにいっぱい居るでしょ」
そう言ってダンテとふたり、眼下にひろがる無尽蔵に湧き出すマリオネットの大群を見下ろす。
言っている意味を察したダンテが、静かにグレネードガンに指をかけるのをあたしは見た。やっぱりそうきた。
ダンテの後ろでしゃがみ、耳を押さえて彼が放つグレネードガンをひたすら眺めるに徹すること数分。
数十発の爆薬を前に、あれだけいたマリオネットもかけら一つ残らず消え失せていた。
確かに強い武器だけど、至近距離で聞くとほんっと耳に痛い。このうるささだけはなんとかしてもらいたいものだ。
まだ耳がキンキンしてるよ。
地面にじゃらじゃら転がる赤い結晶を拾い、悪魔の封印を解き放つ。
ようやく足を踏み入れた内部は、足元に水が溜まる小さな部屋になっていた。
悪魔の出る気配は皆無。ここなら安全そうだと、深く息を吐き出す。
「はふーぅ……」
「どした?」
「そろそろちょっぴり休みたいなって」
「お前なぁ……ディーヴァはオレほど動いてないだろ?でも、まあ、少しは休むか」
休む。
ダンテのその言葉を聞き、彼の胸に飛び込んだ。ネコチャンもふもふ〜、とはいかないものの、安心できるそこに包まれ、束の間の居眠り。
「ダンテありがスヤァ」
『はや!ディーヴァ寝るのはや!』
「いいんじゃないか?何せディーヴァは一度呼吸止まったし、本人は感じてなくても体は疲れてるだろ」
ダンテはディーヴァの髪を撫でながら苦笑とともにそう溢す。
ディーヴァと再会してから、休憩を多く取っている。
本当はもっと早く進んで、こんな島から脱出したあとでゆっくりと休憩したい。
はやく安全な場所に連れ帰りたい。
でもディーヴァは天使の血族であること以外、普通の女の子。
ましてや魔帝に散々な目に合わせられ、血も吸い取られている状態なんだ。
その疲れを無視するわけにはいかない。
だがそれと同時に、急いだほうがいいと本能がうるさいほど警鐘を鳴らしてくる。
時間が経てば経つほどディーヴァの存在が幽かなものになってきている気がする。
この本能は、オレ個人のディーヴァに対する愛から来るものか、それとも悪魔としての本能なのか……。
この笑顔が翳ってしまうのではないか。もう二度と見れなくなってしまうのではないか。
不安は止めどなく押し寄せてくる。
思わず眠るディーヴァを、この腕に強く掻き抱いた。
●ちゅっちゅっちゅっ!
蝶の加護は、他作品の彼女です。
