mission 14:mouth-to-mouth ~キスの雨が降ってくる~
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どこか洞窟にも似たそこの出口から下は、崖になっていた。
嫌な予感がしてダンテと共に下を覗くと、真っ黒な悪魔が2匹うろついているのが見える。
見覚えのない悪魔だけど、スルーしていくことは出来なさそう。
「げ、あいつらか……」
その言葉にダンテの方を振り向けば、顔には相手するのが嫌だ、と言わんばかりの表情が浮かんでいた。
ダンテはすでにあの悪魔と戦ったことがあるみたいだ。
そんなに強敵なのかな。
って、あの悪魔、四足歩行で耳としっぽついてる。なんだか猫っぽくない??
「ネコチャン……!」
ふあふあのもふもふ。
こう言ってはなんだが、ダンテよりあったかそうだし、なにより猫。かわいい。もふりたい。
こういう殺伐とした場所にはもふもふの癒しが必要だ。前に少しの間保護していたジャッカロープが恋しいなぁ。
「ディーヴァ待て」
足を一歩踏み出したあたしに、ダンテという飼い主からのステイがかかった。
「たしかに他の悪魔に比べたらかわいい部類に入るがな、あいつはマリオネットが霞んで見えるくらい凶悪なヤツだ。
鼻が利く悪魔なのかは知らんが、見つかっていいことなんぞひとつもない」
なんでも、体を針とか槍とか大きな鉤爪に変化させて攻撃してくる上に、自分が危なくなると自爆してくるらしい。
しかも守りが硬いとの事。
つまりツンデレのツンが多くて体毛が固めなネコチャンってことじゃ……ダメかなあ。
「ディーヴァはここで隠れてろよ。いいな?」
「はぁーい……」
ダンテはあたしが隠れるのを見届けると、崖の下へと飛んでいった。
次いで、アラストルを振るっている金属音と鋭いものが空を切る音、銃声、そしてダンテの掛け声が聞こえてくる。
戦闘音なはずなのに、なぜだかそれは頭の中で、猫と戯れている動画で再生された。
ああ、あんなにふわっとしてかわいく見えたのに。見ちゃいけない、隠れてなくちゃダメだなんて。
実際はふわふわなわけではなく、体の周りに魔力の靄がかかって見えているだけで逆に体毛はビロードのように滑らかなのだが……少なくともディーヴァにはそれがひどく愛くるしいものに見えた。
ところどころに傷をつけて戻ってきたダンテを見て、つい「いいなあ」とこぼしてしまった。
「え、羨ましいか?この傷が??」
当たり前だけど、ダンテは信じられないものを見るような目で見てきた。
だってしかたないじゃない?一瞬猫と戯れた跡にしか見えなかったのだから……。
すぐに傷が治ったダンテに抱っこされて崖をひと息で降りる。
高い崖もダンテと一緒ならこわくない。下を見ないかわりに、ひたすらダンテを見ていればいいんだもの。
ダンテが瞳いっぱいに飛び込んでくるから、ちょっと恥ずかしいけど簡単でしょ?
次にあたしの瞳が映したのは、目の前に広がる海。
驚くほど大きな太陽が、地平線のかなた、海の中へと沈んでいくように見えた。
「太陽があんなにおっきい。海に飲み込まれてく……」
「不吉だな」
普通なら幻想的で、美しい景色だと感想がいえよう。夕日が沈む光景は、ロマンチックだもの。
だがここは悪魔の住む島で、太陽が沈みきったら奴らが本格的に活発になる恐ろしい『闇夜』がやってくる。
ましてや、ダンテはあたしのことを太陽と例えてくることが多い。
太陽が真っ暗な海に沈んでいく様は、あたしが闇に取り込まれる想像を生んだだろう。あたしにはわかる。
闇に取り込まれる……。
自分でも想像したら、真帝を目の前にした時の、あの恐ろしい光景が蘇ってきた。
こわくなってダンテの服をぎゅっとつまむ。
「大丈夫だ、ディーヴァ」
不安な気持ちが伝わったのか、ダンテがよしよしと頭を撫でてくる。
うん、大丈夫。ダンテはここにいる。あたしもダンテの隣にいる。
そうだよ、さっさと魔帝をダンテにぶっ飛ばしてもらおう!こんなおっかない思いしてるのは、全部ぜーーーんぶ、あの悪魔のせいだもの!
ダンテの腕からおり、地に足をつける。
夕日にはもう目をやらず周りを見渡してみれば、ここは昔は美しい庭園の一つだったのがわかった。
その名残か、季節になれば花が咲いたであろう木や、整地されていた気配がそこかしこに見えていた。
昔は海を臨むにふさわしいところだっただろうに。
「次に行くのはあの吊り橋?」
「いや違う。
そもそも吊り橋に行くのはまだカップルになってない男女だ。渡るとドキドキして高確率でお付き合いスタートするらしいよな。
オレたちに吊り橋効果は必要ないだろ?」
「まあ、そうね。実際カップルだし、その効果は必要ないと思う」
見上げれば頭上に吊り橋までかかっていた。
だが上には何もないらしく、吊り橋効果の話とともにダンテが指したのは、この山岳部の奥のトンネルだった。
吊り橋に行かなくて済むならいいや。だってあんな心許ない縄の橋なんてダンテと一緒でもこわいもの。
嫌な予感がしてダンテと共に下を覗くと、真っ黒な悪魔が2匹うろついているのが見える。
見覚えのない悪魔だけど、スルーしていくことは出来なさそう。
「げ、あいつらか……」
その言葉にダンテの方を振り向けば、顔には相手するのが嫌だ、と言わんばかりの表情が浮かんでいた。
ダンテはすでにあの悪魔と戦ったことがあるみたいだ。
そんなに強敵なのかな。
って、あの悪魔、四足歩行で耳としっぽついてる。なんだか猫っぽくない??
「ネコチャン……!」
ふあふあのもふもふ。
こう言ってはなんだが、ダンテよりあったかそうだし、なにより猫。かわいい。もふりたい。
こういう殺伐とした場所にはもふもふの癒しが必要だ。前に少しの間保護していたジャッカロープが恋しいなぁ。
「ディーヴァ待て」
足を一歩踏み出したあたしに、ダンテという飼い主からのステイがかかった。
「たしかに他の悪魔に比べたらかわいい部類に入るがな、あいつはマリオネットが霞んで見えるくらい凶悪なヤツだ。
鼻が利く悪魔なのかは知らんが、見つかっていいことなんぞひとつもない」
なんでも、体を針とか槍とか大きな鉤爪に変化させて攻撃してくる上に、自分が危なくなると自爆してくるらしい。
しかも守りが硬いとの事。
つまりツンデレのツンが多くて体毛が固めなネコチャンってことじゃ……ダメかなあ。
「ディーヴァはここで隠れてろよ。いいな?」
「はぁーい……」
ダンテはあたしが隠れるのを見届けると、崖の下へと飛んでいった。
次いで、アラストルを振るっている金属音と鋭いものが空を切る音、銃声、そしてダンテの掛け声が聞こえてくる。
戦闘音なはずなのに、なぜだかそれは頭の中で、猫と戯れている動画で再生された。
ああ、あんなにふわっとしてかわいく見えたのに。見ちゃいけない、隠れてなくちゃダメだなんて。
実際はふわふわなわけではなく、体の周りに魔力の靄がかかって見えているだけで逆に体毛はビロードのように滑らかなのだが……少なくともディーヴァにはそれがひどく愛くるしいものに見えた。
ところどころに傷をつけて戻ってきたダンテを見て、つい「いいなあ」とこぼしてしまった。
「え、羨ましいか?この傷が??」
当たり前だけど、ダンテは信じられないものを見るような目で見てきた。
だってしかたないじゃない?一瞬猫と戯れた跡にしか見えなかったのだから……。
すぐに傷が治ったダンテに抱っこされて崖をひと息で降りる。
高い崖もダンテと一緒ならこわくない。下を見ないかわりに、ひたすらダンテを見ていればいいんだもの。
ダンテが瞳いっぱいに飛び込んでくるから、ちょっと恥ずかしいけど簡単でしょ?
次にあたしの瞳が映したのは、目の前に広がる海。
驚くほど大きな太陽が、地平線のかなた、海の中へと沈んでいくように見えた。
「太陽があんなにおっきい。海に飲み込まれてく……」
「不吉だな」
普通なら幻想的で、美しい景色だと感想がいえよう。夕日が沈む光景は、ロマンチックだもの。
だがここは悪魔の住む島で、太陽が沈みきったら奴らが本格的に活発になる恐ろしい『闇夜』がやってくる。
ましてや、ダンテはあたしのことを太陽と例えてくることが多い。
太陽が真っ暗な海に沈んでいく様は、あたしが闇に取り込まれる想像を生んだだろう。あたしにはわかる。
闇に取り込まれる……。
自分でも想像したら、真帝を目の前にした時の、あの恐ろしい光景が蘇ってきた。
こわくなってダンテの服をぎゅっとつまむ。
「大丈夫だ、ディーヴァ」
不安な気持ちが伝わったのか、ダンテがよしよしと頭を撫でてくる。
うん、大丈夫。ダンテはここにいる。あたしもダンテの隣にいる。
そうだよ、さっさと魔帝をダンテにぶっ飛ばしてもらおう!こんなおっかない思いしてるのは、全部ぜーーーんぶ、あの悪魔のせいだもの!
ダンテの腕からおり、地に足をつける。
夕日にはもう目をやらず周りを見渡してみれば、ここは昔は美しい庭園の一つだったのがわかった。
その名残か、季節になれば花が咲いたであろう木や、整地されていた気配がそこかしこに見えていた。
昔は海を臨むにふさわしいところだっただろうに。
「次に行くのはあの吊り橋?」
「いや違う。
そもそも吊り橋に行くのはまだカップルになってない男女だ。渡るとドキドキして高確率でお付き合いスタートするらしいよな。
オレたちに吊り橋効果は必要ないだろ?」
「まあ、そうね。実際カップルだし、その効果は必要ないと思う」
見上げれば頭上に吊り橋までかかっていた。
だが上には何もないらしく、吊り橋効果の話とともにダンテが指したのは、この山岳部の奥のトンネルだった。
吊り橋に行かなくて済むならいいや。だってあんな心許ない縄の橋なんてダンテと一緒でもこわいもの。
