mission 14:mouth-to-mouth ~キスの雨が降ってくる~
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「ビャッ!何これ!」
ナニコレ●百景どころではない。
扉の向こうに広がっていた円形にカーブを描く通路、その最初の壁には叫び出したくもなるようなトラップが仕掛けられていた。
「うっわー……あからさまな仕掛けだぜ。串刺しかよ、怖いな」
右の壁にあったのは、こちらを突き刺さんと待ち構える剥き出しの針だ。
一本や二本ではない。
びっしりと設置された鋭いそれは触れれば大ダメージ間違いなしだ。
『串刺しされるの大好きなマスターが言えるセリフ?』
「別に串刺しなんか好きじゃねぇよ。なんだよ、俺はドMか?」
ダンテとアラストルの会話を聴きながら、周りを見渡す。
よく見れば床に穴まで開いている。
ちょうど、壁にある針と同じサイズの物が飛び出してきそうな穴……。嫌な予感しかしない。
ちなみにダンテはドSに見せかけたドMだと思う。
床に穴の空いてない所謂安全地帯に入った。
壁に刻まれた髑髏レリーフには、こちらに向けたメッセージが記されている。
「絢爛たる血に飢えし死の舞踏、日落ちる闇の時に幕は降りる……?は?意味わからん」
「うーん……壁にひっかいたようなあともあるね。
何かとても鋭いものでひっかいたようなーー……」
その意味は伝わってこないが、怖いメッセージだ。死の舞踏なんて、不吉すぎる。
『あ、それあまり気にしない方がいいよ。シークレットミッション用のメッセージだから』
「アラストルメタい」
日が落ちてからここに戻ると、シャドウとの戦闘になる。針山に囲まれながらの死の舞踏は精神をすり減らすものである。
進めば、鉄柵に阻まれて入れない扉があった。破壊もできないことから、この鉄柵にも特殊なまじないがかかっているのだろう。
そう簡単には通してくれないのはもう理解しているが、だからこそ次の目的地はここだと言っているようなものだ。
頭の隅に置いておき、さらに進んでいくとまたも長い回廊へと出た。
「こっちの外円は通路が長いね……。まーた床に穴空いてるしゲンナリしちゃう」
これまた床には無数の穴だ。いよいよ嫌な予感しかしない。
延々と続くかに思える長い通路を進み、その突き当たり。壁から生えた針には白骨化した骸が突き刺さっていた。
生前は目がはまっていた頭蓋骨の空洞が、恨めしそうな顔をこちらに向けている。(少なくともあたしにはそう見えた)
「ひいいいい……!」
思わずダンテの体に、コアラのように全身で抱きついた。
悪魔も幽霊も嫌いだが、もちろん骸骨も大嫌い。大の苦手だ。
骨なんて、直接死とつながる不吉なものではないか。ああ、怖い怖い。
「悪趣味なオブジェだなぁ。オレでもこんなの飾らないぜ」
ダンテは事務所に狩ってきた悪魔の頭を、ハンティングトロフィー代わりに飾らなくなってから言った方がいい。
『悪趣味ってレベル?串刺しになった挙句骸骨になるまで放置されてるやつじゃんー』
「ふむ、意味ありげだよな」
ここに骸骨があるのには、意味があるっていうの?
骸骨の致命傷となったであろう、壁の針の山。
円状になった石畳の床と、そこに空いた無数の穴……。
「あ。なんかわかったかもしれない」
「ん?ディーヴァ、なにがだ?」
「ううん。あまり当たって欲しくないから、今は言わない。
ロクでもない仕掛けであることは確か」
それが当たってしまった場合、あたし達も下手をうてば同じように骸骨になる運命だ。
「お、骸骨ヤロー。なんか胸のとこに持ってるじゃないか。盾か……?」
あまり骸骨を直視していたくはないが、ダンテがいうので見てみる。
骸骨の顔は視界に入れないよう気をつけながら、その胸骨の隙間に挟まった物を眺めると、確かに盾だ。盾の紋章が刻まれた謎のアイテムだ。
「盾モチーフの物っていうと、どこかで必要だったような気がするけど。うーーーん」
「なになに。盾に刻まれし共鳴する紋章、扉を封じし盾を退ける?って書いてあるな。
よし取るぞー」
「ちょ待っ……!」
一瞬のことだった。
手を伸ばしたダンテが骸骨からふんだくるようにしてもぎ取った。
シーーーン。
「なんだディーヴァ?何も起きてないから大丈夫だろ」
「ほんとだ、ね」
取った瞬間、恐ろしい仕掛けが動き出すと思ったのに。
肩透かしもいいところである。いや、何も起こらない方が嬉しいけど。
「ほら、持ってろ」
骸骨にはまっていた物なんて手にしたくはないけれど、仕方ない。
渡されたそれをじっくりと見れば、どこで必要な物か思い出した。
「あ……これ、コロシアム?の扉の紋章と同じ形みたい。あそこで使うんだろうね」
コロシアムの回廊の両側に、赤と青の盾の紋章が光る扉があった。
中央には槍をかざさなくてはならないだろうが、あの盾の扉にこそ、このアイテムは必要だろう。
あたし達はあの場所まで戻れるのだろうか……少し不安だなぁ。
先を思い描いて天を仰いでいると、ガコン!
間近で聞き慣れない音が。
「え、ガコンって何?」
盾をとったダンテが、そのまま骸骨の腕部分を下に倒してしまった。
不自然に腕を上げていた骸骨だが、実はレバーになっていたらしい。
「すまん、好奇心に負けた」
ナニコレ●百景どころではない。
扉の向こうに広がっていた円形にカーブを描く通路、その最初の壁には叫び出したくもなるようなトラップが仕掛けられていた。
「うっわー……あからさまな仕掛けだぜ。串刺しかよ、怖いな」
右の壁にあったのは、こちらを突き刺さんと待ち構える剥き出しの針だ。
一本や二本ではない。
びっしりと設置された鋭いそれは触れれば大ダメージ間違いなしだ。
『串刺しされるの大好きなマスターが言えるセリフ?』
「別に串刺しなんか好きじゃねぇよ。なんだよ、俺はドMか?」
ダンテとアラストルの会話を聴きながら、周りを見渡す。
よく見れば床に穴まで開いている。
ちょうど、壁にある針と同じサイズの物が飛び出してきそうな穴……。嫌な予感しかしない。
ちなみにダンテはドSに見せかけたドMだと思う。
床に穴の空いてない所謂安全地帯に入った。
壁に刻まれた髑髏レリーフには、こちらに向けたメッセージが記されている。
「絢爛たる血に飢えし死の舞踏、日落ちる闇の時に幕は降りる……?は?意味わからん」
「うーん……壁にひっかいたようなあともあるね。
何かとても鋭いものでひっかいたようなーー……」
その意味は伝わってこないが、怖いメッセージだ。死の舞踏なんて、不吉すぎる。
『あ、それあまり気にしない方がいいよ。シークレットミッション用のメッセージだから』
「アラストルメタい」
日が落ちてからここに戻ると、シャドウとの戦闘になる。針山に囲まれながらの死の舞踏は精神をすり減らすものである。
進めば、鉄柵に阻まれて入れない扉があった。破壊もできないことから、この鉄柵にも特殊なまじないがかかっているのだろう。
そう簡単には通してくれないのはもう理解しているが、だからこそ次の目的地はここだと言っているようなものだ。
頭の隅に置いておき、さらに進んでいくとまたも長い回廊へと出た。
「こっちの外円は通路が長いね……。まーた床に穴空いてるしゲンナリしちゃう」
これまた床には無数の穴だ。いよいよ嫌な予感しかしない。
延々と続くかに思える長い通路を進み、その突き当たり。壁から生えた針には白骨化した骸が突き刺さっていた。
生前は目がはまっていた頭蓋骨の空洞が、恨めしそうな顔をこちらに向けている。(少なくともあたしにはそう見えた)
「ひいいいい……!」
思わずダンテの体に、コアラのように全身で抱きついた。
悪魔も幽霊も嫌いだが、もちろん骸骨も大嫌い。大の苦手だ。
骨なんて、直接死とつながる不吉なものではないか。ああ、怖い怖い。
「悪趣味なオブジェだなぁ。オレでもこんなの飾らないぜ」
ダンテは事務所に狩ってきた悪魔の頭を、ハンティングトロフィー代わりに飾らなくなってから言った方がいい。
『悪趣味ってレベル?串刺しになった挙句骸骨になるまで放置されてるやつじゃんー』
「ふむ、意味ありげだよな」
ここに骸骨があるのには、意味があるっていうの?
骸骨の致命傷となったであろう、壁の針の山。
円状になった石畳の床と、そこに空いた無数の穴……。
「あ。なんかわかったかもしれない」
「ん?ディーヴァ、なにがだ?」
「ううん。あまり当たって欲しくないから、今は言わない。
ロクでもない仕掛けであることは確か」
それが当たってしまった場合、あたし達も下手をうてば同じように骸骨になる運命だ。
「お、骸骨ヤロー。なんか胸のとこに持ってるじゃないか。盾か……?」
あまり骸骨を直視していたくはないが、ダンテがいうので見てみる。
骸骨の顔は視界に入れないよう気をつけながら、その胸骨の隙間に挟まった物を眺めると、確かに盾だ。盾の紋章が刻まれた謎のアイテムだ。
「盾モチーフの物っていうと、どこかで必要だったような気がするけど。うーーーん」
「なになに。盾に刻まれし共鳴する紋章、扉を封じし盾を退ける?って書いてあるな。
よし取るぞー」
「ちょ待っ……!」
一瞬のことだった。
手を伸ばしたダンテが骸骨からふんだくるようにしてもぎ取った。
シーーーン。
「なんだディーヴァ?何も起きてないから大丈夫だろ」
「ほんとだ、ね」
取った瞬間、恐ろしい仕掛けが動き出すと思ったのに。
肩透かしもいいところである。いや、何も起こらない方が嬉しいけど。
「ほら、持ってろ」
骸骨にはまっていた物なんて手にしたくはないけれど、仕方ない。
渡されたそれをじっくりと見れば、どこで必要な物か思い出した。
「あ……これ、コロシアム?の扉の紋章と同じ形みたい。あそこで使うんだろうね」
コロシアムの回廊の両側に、赤と青の盾の紋章が光る扉があった。
中央には槍をかざさなくてはならないだろうが、あの盾の扉にこそ、このアイテムは必要だろう。
あたし達はあの場所まで戻れるのだろうか……少し不安だなぁ。
先を思い描いて天を仰いでいると、ガコン!
間近で聞き慣れない音が。
「え、ガコンって何?」
盾をとったダンテが、そのまま骸骨の腕部分を下に倒してしまった。
不自然に腕を上げていた骸骨だが、実はレバーになっていたらしい。
「すまん、好奇心に負けた」
