mission 13:sunken ship ~脱出~
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「そういうのずるい」
嫌いになんてなるわけない。その考えは悪いことでもない。
こういう時だけ見捨てられた子犬みたいな目をするのも、反則がすぎるよ。
「唇だけでもディーヴァを感じてたい」
こんな状況で、こんな場所で。
それでも、そんな風に言われたら拒否できないではないか。
抵抗の力はすぐになくなり、声のかわりに降ってきたダンテの唇。
「んっんん、は…、むずかし、………んむ、………。ちょっとダンテ、ディープキスじゃないんだからべろ入れてこないで」
「……ン、すまん」
「ぅ、ふぅぅン……、こんなの無理ぃ」
「無理じゃない、やるんだ」
「むぅ、わかったよ……」
気分がノッたダンテに舌を入れられてしまうハプニングがあったが、なんとか息を止めてダンテから酸素を得ようと模索する。
「んっ、んん……」
「…………ディーヴァかわいい………」
ダンテが囁いたと同時、何か触れた気がした。
首に、胸に、背中に、腰に、そして臀部になぞるように触れている熱いのはなんだろう。
突き止めたいのに、また酸素が不足して頭がくらくらしてきて、なんにも考えられない。
なのに、足先はびりびりと痺れ爪先がピンと突っ張る感覚だけは鮮明で。
体の奥からぞぞぞぞぞ、と込み上げる何かも感じていた。
足元が濡れて冷たいはずなのに、今度は全身が熱くなってくる。
「……ーーッ……!」
その瞬間、頂点に昇り詰めてしまったかのような、どこかふわふわとした高揚感が全身を巡った。
生理的な涙が視界を潤し、唇を離して見たダンテの顔は、やわくぼやけていた。
なんとか息を整え、涙を乾かしてから周りを見渡すと、膝近くまで水が来てしまっている。
キスに夢中で音すら聞こえていなかったのか、水の入ってくる音が最初よりも大きく、その量も多くなっていた。
部屋の中の軽い物は水に浮き始めていて、危機感を覚えた。
そして、身の危険も感じた。
耳に届く違う水音。
舌でなぞられ、穴まで念入りに舐められ、耳たぶを食まれる。
その吐息が耳にかかったら、体から力が抜けた。
敏感になっているのか、ダンテの指がほんの少し皮膚に触れるだけで身悶えが止まらない。
「はぅ、ダンテやめ……、ってちょっと!なんか当たってるー!?」
くたりと身を預けた瞬間、盛り上がっているダンテの何かが布越しの太ももに触れた。
「なんかって何だよ。お前だってさっきイッ「あーあー聞こえないー!」………、あんな顔見せられたらムラムラ止まらなくなっちまうのは当たり前。男として当たり前の生理現象だ」
「知らないー」
「お前だけいい思いしてオレはお預けか?そりゃないぜ」
『顔を水にでもつけて冷やせば?』
ここでようやく口を挟んでくれたアラストルNICE!
うんうんと頷き同意する。
「ったく。でも今のができなかったら、酸素足りなくなって終わりかもしれないんだからな。遊びに見えるかもしれないが、実際は遊びじゃないんだぞ」
「はぁい」
この状況でキスばかりしていて、このやりとりだ。
どんなに否定したところで、御遊戯や戯れにしか見えなかった。
「つーわけで、あと一回だけ練習しとこう。そしたらオレの『なにか』ってヤツも満足してみせる。な?」
ヒーローにあるまじきなかなかあくどい顔でキスをさらに強要してくるダンテ。
まあ、悪魔の血が流れているのだし、ヒーローというならダークヒーローに分類されるだろうから、似合うといえば似合う姿だ。
「ダンテが満足するなら……って、ダンテいい加減にしてー!入ってくる水の量が増えてるからぁ!!」
近づくダンテの鼻をむぎゅりと摘まんでやめさせる。
ダンテがようやく周りに目を向けた。
「お、ほんとだ」
『気がつかなかったんかいワレェ!』
アラストルの鋭いツッコミが入る。
少し前までは膝までだった水嵩。
入ってくる水の勢いは、流れ込む通気口を一部破壊するほど強い。
今では腹部を通り越して、胸近くまで水位が上がってきているのにも気がつかないとは、どれだけキスに集中していたかが伺える。
かくいうこちらも、人のことは言えないが。
「ちっ、水の野郎邪魔しやがって……。練習してられないじゃないか」
残念そうに呟いてダンテは水をかき分ける。その動きに倣い移動を試みるも、手を借りても水の抵抗は強く、歩いての移動は困難になってきた。
服も濡れていないところを探す方が大変なくらいだ。
「あーあ、お洋服やっと乾いてきたばっかりだったのになぁ」
「ははは、ディーヴァは水の中にどっぷり浸かる羽目になるなんて思ってなかっただろうからな」
船長机の上に乗っている物を躊躇なく手で下に落とすダンテ。
いきなり抱き上げられたかと思うと、何も乗らなくなったそこへと降ろされる。
「あ、りがとう……」
だが濡れて不快なことはもちろんのこと、濡れた弊害はこれだけではない。
水に濡れた体は徐々に冷えてゆき、体温が低下し出す。
歯がかちかち鳴りそう。
「さむ……」
吐き出した息が真っ白い霧に変わる。
まるで肺の中の空気が凍ってしまったかのようだ。
そのうち心臓まで凍るのでは……。
でも、冷え始めてすぐこれ?
ここにきてからというもの、変におかしい気がするこの体。
もともと体温が高い方ではないが、極度の冷え性になってしまったのだろうか?……それもいきなり?
「いつもは桜色の唇が青みがかってきてる。大丈夫か?」
疑問とともに自身の素肌を眺めていると、ダンテが抱き寄せてきた。
そのコートの内側を開き、ぴとりと押し付けられたダンテの肌はとってもあたたかくて、暖を求めつい自分からもすり寄ってしまう。
「ダンテこそ寒くない?あたし体温低くなってるしくっついてると冷えちゃうよ」
「ディーヴァの冷えを全部奪い尽くしても、お前への愛に燃えるオレのハートは熱いままさ」
その言葉にクスっと笑ってしまう。
が、寒さでか笑顔は上手に浮かべられなかった。
その寒さをすべて悟られないように、下を向きダンテにしがみつく。ワンピース越しに伝わるダンテの体温、そして心音。
じんわりとこっちに移ってくるあたたかさ。
そういえば、ちゅーしてる時もあったかかったっけ……。
キスのことを考えると、冷えがさらに和らいだ。芯の部分は寒いのに、顔の表面だけが熱く感じる。
「こうやってあたため続けてやりたいが、それはここを抜けてから。
そろそろ本気で行かないとやばいな」
ダンテが水の出入り口を睨みつける。
抱きしめるのをやめれば、あたたかなダンテの体温は名残惜しくも簡単に離れていった。外していた手袋をはめる姿からも、脱出の瞬間が迫っている事が窺える。
それはそうか。だって今の水位は……。
嫌いになんてなるわけない。その考えは悪いことでもない。
こういう時だけ見捨てられた子犬みたいな目をするのも、反則がすぎるよ。
「唇だけでもディーヴァを感じてたい」
こんな状況で、こんな場所で。
それでも、そんな風に言われたら拒否できないではないか。
抵抗の力はすぐになくなり、声のかわりに降ってきたダンテの唇。
「んっんん、は…、むずかし、………んむ、………。ちょっとダンテ、ディープキスじゃないんだからべろ入れてこないで」
「……ン、すまん」
「ぅ、ふぅぅン……、こんなの無理ぃ」
「無理じゃない、やるんだ」
「むぅ、わかったよ……」
気分がノッたダンテに舌を入れられてしまうハプニングがあったが、なんとか息を止めてダンテから酸素を得ようと模索する。
「んっ、んん……」
「…………ディーヴァかわいい………」
ダンテが囁いたと同時、何か触れた気がした。
首に、胸に、背中に、腰に、そして臀部になぞるように触れている熱いのはなんだろう。
突き止めたいのに、また酸素が不足して頭がくらくらしてきて、なんにも考えられない。
なのに、足先はびりびりと痺れ爪先がピンと突っ張る感覚だけは鮮明で。
体の奥からぞぞぞぞぞ、と込み上げる何かも感じていた。
足元が濡れて冷たいはずなのに、今度は全身が熱くなってくる。
「……ーーッ……!」
その瞬間、頂点に昇り詰めてしまったかのような、どこかふわふわとした高揚感が全身を巡った。
生理的な涙が視界を潤し、唇を離して見たダンテの顔は、やわくぼやけていた。
なんとか息を整え、涙を乾かしてから周りを見渡すと、膝近くまで水が来てしまっている。
キスに夢中で音すら聞こえていなかったのか、水の入ってくる音が最初よりも大きく、その量も多くなっていた。
部屋の中の軽い物は水に浮き始めていて、危機感を覚えた。
そして、身の危険も感じた。
耳に届く違う水音。
舌でなぞられ、穴まで念入りに舐められ、耳たぶを食まれる。
その吐息が耳にかかったら、体から力が抜けた。
敏感になっているのか、ダンテの指がほんの少し皮膚に触れるだけで身悶えが止まらない。
「はぅ、ダンテやめ……、ってちょっと!なんか当たってるー!?」
くたりと身を預けた瞬間、盛り上がっているダンテの何かが布越しの太ももに触れた。
「なんかって何だよ。お前だってさっきイッ「あーあー聞こえないー!」………、あんな顔見せられたらムラムラ止まらなくなっちまうのは当たり前。男として当たり前の生理現象だ」
「知らないー」
「お前だけいい思いしてオレはお預けか?そりゃないぜ」
『顔を水にでもつけて冷やせば?』
ここでようやく口を挟んでくれたアラストルNICE!
うんうんと頷き同意する。
「ったく。でも今のができなかったら、酸素足りなくなって終わりかもしれないんだからな。遊びに見えるかもしれないが、実際は遊びじゃないんだぞ」
「はぁい」
この状況でキスばかりしていて、このやりとりだ。
どんなに否定したところで、御遊戯や戯れにしか見えなかった。
「つーわけで、あと一回だけ練習しとこう。そしたらオレの『なにか』ってヤツも満足してみせる。な?」
ヒーローにあるまじきなかなかあくどい顔でキスをさらに強要してくるダンテ。
まあ、悪魔の血が流れているのだし、ヒーローというならダークヒーローに分類されるだろうから、似合うといえば似合う姿だ。
「ダンテが満足するなら……って、ダンテいい加減にしてー!入ってくる水の量が増えてるからぁ!!」
近づくダンテの鼻をむぎゅりと摘まんでやめさせる。
ダンテがようやく周りに目を向けた。
「お、ほんとだ」
『気がつかなかったんかいワレェ!』
アラストルの鋭いツッコミが入る。
少し前までは膝までだった水嵩。
入ってくる水の勢いは、流れ込む通気口を一部破壊するほど強い。
今では腹部を通り越して、胸近くまで水位が上がってきているのにも気がつかないとは、どれだけキスに集中していたかが伺える。
かくいうこちらも、人のことは言えないが。
「ちっ、水の野郎邪魔しやがって……。練習してられないじゃないか」
残念そうに呟いてダンテは水をかき分ける。その動きに倣い移動を試みるも、手を借りても水の抵抗は強く、歩いての移動は困難になってきた。
服も濡れていないところを探す方が大変なくらいだ。
「あーあ、お洋服やっと乾いてきたばっかりだったのになぁ」
「ははは、ディーヴァは水の中にどっぷり浸かる羽目になるなんて思ってなかっただろうからな」
船長机の上に乗っている物を躊躇なく手で下に落とすダンテ。
いきなり抱き上げられたかと思うと、何も乗らなくなったそこへと降ろされる。
「あ、りがとう……」
だが濡れて不快なことはもちろんのこと、濡れた弊害はこれだけではない。
水に濡れた体は徐々に冷えてゆき、体温が低下し出す。
歯がかちかち鳴りそう。
「さむ……」
吐き出した息が真っ白い霧に変わる。
まるで肺の中の空気が凍ってしまったかのようだ。
そのうち心臓まで凍るのでは……。
でも、冷え始めてすぐこれ?
ここにきてからというもの、変におかしい気がするこの体。
もともと体温が高い方ではないが、極度の冷え性になってしまったのだろうか?……それもいきなり?
「いつもは桜色の唇が青みがかってきてる。大丈夫か?」
疑問とともに自身の素肌を眺めていると、ダンテが抱き寄せてきた。
そのコートの内側を開き、ぴとりと押し付けられたダンテの肌はとってもあたたかくて、暖を求めつい自分からもすり寄ってしまう。
「ダンテこそ寒くない?あたし体温低くなってるしくっついてると冷えちゃうよ」
「ディーヴァの冷えを全部奪い尽くしても、お前への愛に燃えるオレのハートは熱いままさ」
その言葉にクスっと笑ってしまう。
が、寒さでか笑顔は上手に浮かべられなかった。
その寒さをすべて悟られないように、下を向きダンテにしがみつく。ワンピース越しに伝わるダンテの体温、そして心音。
じんわりとこっちに移ってくるあたたかさ。
そういえば、ちゅーしてる時もあったかかったっけ……。
キスのことを考えると、冷えがさらに和らいだ。芯の部分は寒いのに、顔の表面だけが熱く感じる。
「こうやってあたため続けてやりたいが、それはここを抜けてから。
そろそろ本気で行かないとやばいな」
ダンテが水の出入り口を睨みつける。
抱きしめるのをやめれば、あたたかなダンテの体温は名残惜しくも簡単に離れていった。外していた手袋をはめる姿からも、脱出の瞬間が迫っている事が窺える。
それはそうか。だって今の水位は……。
