mission 13:sunken ship ~脱出~
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そこからの行動は早かった。
甲板に出てしまえばすぐに脱出できる!
部屋の入り口に駆け寄り、ノブを回した。
……が。
「あ、開かない!開かなくなってる!!」
「貸してみろ!……ふっ!!」
自分がダメならダンテでどうだ!
ダンテが思い切り扉を押す。開かない。
体当たり。開かない。蹴破る。開かない。
アラストルやイフリートで破壊して開ける。やはり開かない。
「えー!ダンテの馬鹿力で開かないってどうなってるの!?水圧!!?」
「水圧如きが阻もうと、オレの力で開かないはずない………。
水責めの挙句、悪魔の封印で閉じ込められてるのかもしれん」
封印といっても、その片鱗たる赤や白い結界は露ほどもない。
物は試しに、持っているレッドオーブを捧げようとしてもうんともすんとも言わない扉。
悪魔を倒して解除タイプだとしても、悪魔は出現しないこの空間。
水牢と化した船長室。
このまま溺死してしまうのではないかと、パニックをおこしそうだ。
心臓がバクバクとうるさいくらい脈打つごとに手足も震える。
ダンテの耳には、こんなにも速いあたしの心臓の音が届いているかもしれない。
「くそ、別の出口を探さなくちゃな……」
だが同じようにダンテも少し焦っていた。
ダンテと探すも、空気の出入口は見当たらない。
強いて言うなら、水が入り込んできた場所、通気口しかなかった。
「ごぼがぼぼごぼ!」
向かってくる水流に顔がさらされるのにも臆することなく、ダンテが顔をつけて覗き込む。
うん、何言ってるかわからない。水から上がってくれないとがぼがぼとしか聞こえないよ。
とんとんと肩を叩けば、顔を上げてこちらに向くダンテ。
ぽたぽたと端正な顔を伝い落ちる水滴。
うざったそうに髪をかきあげて水を払い除けるその仕草。
相変わらず水も滴るいい男だなと、この危険な状況を忘れてしばし見惚れてしまった。
「ああすまん、聞こえなかったよな。
あっち側はもう完全に水没してるようだ。ここから脱出するのに安全かどうか、ちょっと様子見てこようかと思、」
「っやだ!いかないで!」
ダンテが出たらあたしはこの水牢で1人になる。そんな恐ろしい1人ぼっちはごめんだ。
通気口に足をかけるダンテの腕を掴み、いやだいやだと駄々をこねてしまった。
「……危険がないか見てくるだけで一瞬で戻ってくるんだぞ。
だいたい船に乗る前だって1人になってたんだ。平気だろ?」
「あの時はアラストル達だっていたもん。船の前で待ってた時とは全然違うよ!」
ダンテにとっては魔剣一本の有る無しなんて関係ないかもしれない。でも自我がありおしゃべりのできる存在があたしにとってどれほど大事か。
事務所に飾ってあった悪趣味な悪魔のハンティングトロフィーだって、あたしが1人孤独に耐えられない時はとても心強い話し相手だったほど。
人は誰かと関わりあい、話をしなければ生きていけない生き物だ。誰ともコミュニケーションを取れなければ心から先に死んでいく……。
「アラストル置いてこうか?」
「あの時は良かったけど、ここは水の牢屋だよ。こんな水の中で待つのは絶対にいや!」
そう、それがたとえ本当に一瞬だったとしてもダンテと一緒にいられないのは嫌だ。
魔剣とダンテとでは安心感は比べようもない。
閉じ込められるのには……耐えられない……。
「わかった。
だったら、脱出するには少々過酷になる。
なにせ泳ぎながら出口を探すことになるんだ。息が続かなくなったらジ・エンドだぞ。覚悟できてるか?」
「うん!ダンテが一緒ならだいじょうぶ」
覚悟なんてものそんなすぐできるわけがないのに、うなずいてしまった。
出口が見つかるまでにどのくらいかかるかわからない。そんな状態で息が続くか?答えはNO。
それでもダンテが一緒なら。
「……言質とったからな」
肩にダンテの両手が置かれる。
その影が覆いかぶさり、顔が近づく。
「んむ……」
ぱく。
唇を食まれ、驚く間もなく更に引き寄せられ、回された片手でホールドされる。
ここまでは普通にいつものキスだった。まだそれだけなら耐えられたし、許すことができた。
でも何故か上から鼻をつままれた。洗濯バサミほどの痛みではないが、鼻からの呼吸がままならない。
そんな状態なのに、ダンテはあろうことか口の中へと息を吹き込んできたのだ。
「んーんー!?」
じたばたともがいて逃れようにも腰はがっちりと強い力で固定され、ダンテの片腕にすら敵わない。
酸素がない。二酸化炭素ばかりで、呼吸がうまくできない。
苦しい……!苦しさで顔が爆発しそう!
なんとかして隙間から新鮮な空気を取り入れようと唇を動かすも、ダンテに唇をすべて食われてそれもできなかった。
酸素が不足して頭はくらくら、目もチカチカする。
涙目で訴えれば、温かいものが口の中を這う。
舌だ、と思った時にはすでにダンテの舌は口の中を縦横無尽にずるりと這い回り、舌を吸い上げてきた。
ゾクゾクとした何かが背筋を駆け上がる。
唾液を絡ませ、ぴちゃりと音をさせてから戻っていくダンテの熱くて厚い舌。
ようやく口が解放された時には、息も絶え絶え、口が閉じれなくてだらしなくよだれが垂れるという醜態を晒してしまっていた。
「はぁっ……はぁ、……っ」
「ディーヴァ………イイ顔してる」
薄く笑ったダンテは歯で黒いグローブを外すと、そこにあるのが当然のように、その指をあたしの口に突っ込んできた。
「あが、……!?」
噛む力というのは強いはずなのに、こんなところでもダンテに敵わない。
入れた指はぐぐ、とナカを広げディーヴァの舌先を挟み込む。
爪を立てぬようやんわりと可愛がるように撫でられ、かと思えば絞めて唾液を搾り取るように強く力を入れる。
歯科医が口の中の様子を探るように、喉の入り口までを念入りになぞっていくダンテの指。なぞられるたび、ぞくり。ぞくりと這い上がるのは一体何?
その間まったく口は閉じられず、良いようにされてしまった。
何か新しい扉でも無理やりこじ開けられた気分だ。
甲板に出てしまえばすぐに脱出できる!
部屋の入り口に駆け寄り、ノブを回した。
……が。
「あ、開かない!開かなくなってる!!」
「貸してみろ!……ふっ!!」
自分がダメならダンテでどうだ!
ダンテが思い切り扉を押す。開かない。
体当たり。開かない。蹴破る。開かない。
アラストルやイフリートで破壊して開ける。やはり開かない。
「えー!ダンテの馬鹿力で開かないってどうなってるの!?水圧!!?」
「水圧如きが阻もうと、オレの力で開かないはずない………。
水責めの挙句、悪魔の封印で閉じ込められてるのかもしれん」
封印といっても、その片鱗たる赤や白い結界は露ほどもない。
物は試しに、持っているレッドオーブを捧げようとしてもうんともすんとも言わない扉。
悪魔を倒して解除タイプだとしても、悪魔は出現しないこの空間。
水牢と化した船長室。
このまま溺死してしまうのではないかと、パニックをおこしそうだ。
心臓がバクバクとうるさいくらい脈打つごとに手足も震える。
ダンテの耳には、こんなにも速いあたしの心臓の音が届いているかもしれない。
「くそ、別の出口を探さなくちゃな……」
だが同じようにダンテも少し焦っていた。
ダンテと探すも、空気の出入口は見当たらない。
強いて言うなら、水が入り込んできた場所、通気口しかなかった。
「ごぼがぼぼごぼ!」
向かってくる水流に顔がさらされるのにも臆することなく、ダンテが顔をつけて覗き込む。
うん、何言ってるかわからない。水から上がってくれないとがぼがぼとしか聞こえないよ。
とんとんと肩を叩けば、顔を上げてこちらに向くダンテ。
ぽたぽたと端正な顔を伝い落ちる水滴。
うざったそうに髪をかきあげて水を払い除けるその仕草。
相変わらず水も滴るいい男だなと、この危険な状況を忘れてしばし見惚れてしまった。
「ああすまん、聞こえなかったよな。
あっち側はもう完全に水没してるようだ。ここから脱出するのに安全かどうか、ちょっと様子見てこようかと思、」
「っやだ!いかないで!」
ダンテが出たらあたしはこの水牢で1人になる。そんな恐ろしい1人ぼっちはごめんだ。
通気口に足をかけるダンテの腕を掴み、いやだいやだと駄々をこねてしまった。
「……危険がないか見てくるだけで一瞬で戻ってくるんだぞ。
だいたい船に乗る前だって1人になってたんだ。平気だろ?」
「あの時はアラストル達だっていたもん。船の前で待ってた時とは全然違うよ!」
ダンテにとっては魔剣一本の有る無しなんて関係ないかもしれない。でも自我がありおしゃべりのできる存在があたしにとってどれほど大事か。
事務所に飾ってあった悪趣味な悪魔のハンティングトロフィーだって、あたしが1人孤独に耐えられない時はとても心強い話し相手だったほど。
人は誰かと関わりあい、話をしなければ生きていけない生き物だ。誰ともコミュニケーションを取れなければ心から先に死んでいく……。
「アラストル置いてこうか?」
「あの時は良かったけど、ここは水の牢屋だよ。こんな水の中で待つのは絶対にいや!」
そう、それがたとえ本当に一瞬だったとしてもダンテと一緒にいられないのは嫌だ。
魔剣とダンテとでは安心感は比べようもない。
閉じ込められるのには……耐えられない……。
「わかった。
だったら、脱出するには少々過酷になる。
なにせ泳ぎながら出口を探すことになるんだ。息が続かなくなったらジ・エンドだぞ。覚悟できてるか?」
「うん!ダンテが一緒ならだいじょうぶ」
覚悟なんてものそんなすぐできるわけがないのに、うなずいてしまった。
出口が見つかるまでにどのくらいかかるかわからない。そんな状態で息が続くか?答えはNO。
それでもダンテが一緒なら。
「……言質とったからな」
肩にダンテの両手が置かれる。
その影が覆いかぶさり、顔が近づく。
「んむ……」
ぱく。
唇を食まれ、驚く間もなく更に引き寄せられ、回された片手でホールドされる。
ここまでは普通にいつものキスだった。まだそれだけなら耐えられたし、許すことができた。
でも何故か上から鼻をつままれた。洗濯バサミほどの痛みではないが、鼻からの呼吸がままならない。
そんな状態なのに、ダンテはあろうことか口の中へと息を吹き込んできたのだ。
「んーんー!?」
じたばたともがいて逃れようにも腰はがっちりと強い力で固定され、ダンテの片腕にすら敵わない。
酸素がない。二酸化炭素ばかりで、呼吸がうまくできない。
苦しい……!苦しさで顔が爆発しそう!
なんとかして隙間から新鮮な空気を取り入れようと唇を動かすも、ダンテに唇をすべて食われてそれもできなかった。
酸素が不足して頭はくらくら、目もチカチカする。
涙目で訴えれば、温かいものが口の中を這う。
舌だ、と思った時にはすでにダンテの舌は口の中を縦横無尽にずるりと這い回り、舌を吸い上げてきた。
ゾクゾクとした何かが背筋を駆け上がる。
唾液を絡ませ、ぴちゃりと音をさせてから戻っていくダンテの熱くて厚い舌。
ようやく口が解放された時には、息も絶え絶え、口が閉じれなくてだらしなくよだれが垂れるという醜態を晒してしまっていた。
「はぁっ……はぁ、……っ」
「ディーヴァ………イイ顔してる」
薄く笑ったダンテは歯で黒いグローブを外すと、そこにあるのが当然のように、その指をあたしの口に突っ込んできた。
「あが、……!?」
噛む力というのは強いはずなのに、こんなところでもダンテに敵わない。
入れた指はぐぐ、とナカを広げディーヴァの舌先を挟み込む。
爪を立てぬようやんわりと可愛がるように撫でられ、かと思えば絞めて唾液を搾り取るように強く力を入れる。
歯科医が口の中の様子を探るように、喉の入り口までを念入りになぞっていくダンテの指。なぞられるたび、ぞくり。ぞくりと這い上がるのは一体何?
その間まったく口は閉じられず、良いようにされてしまった。
何か新しい扉でも無理やりこじ開けられた気分だ。
