mission 12:pirates of the D-M-C ~船長はダンテ~
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何度かの足場を越え、ほぼひと呼吸で船の上に到着。
手足や体はダンテのおかげもあり温かいものの、顔に受ける風の冷たさでさすがに目もしっかり覚めた。
「甲板到着だ」
高い船の上から見る鍾乳洞。水のある風景。
洞窟の入り口が見えてこない、遠くの暗闇。
そして、甲板の上で乱雑に置かれたガラクタ、埃。昔使った道具の成れの果て。
綺麗なのは鍾乳洞の石だけ。
「あんまり綺麗じゃないね。当時の生活も見えてこないや」
「そりゃこんだけ朽ちてたらな。でも、気分は海賊船の船長だぜ」
そういってニヒルに笑うダンテは、あまり海賊らしくない。夢の中のダンテは海賊という雰囲気が出ていたのに。
やはり服装が大事なのかもしれない。
「うーん……バージルの方が海賊似合いそう」
「ぬぁにぃ〜?」
「こ、声がだよ!こえ!」
実際は、声だけでなく纏う雰囲気と、服装がダンテと違って中世風のコートだからだが。
気がつけばそれを口に出していて、ダンテに頬を引っ張られた。
バージルと比べられダンテを下に見る言葉。それがダンテの逆鱗を指でつついてしまう言葉だ。
双子が比べられるのを嫌がるのは、当然といえば当然かもしれない。
「だ、だって夢と魔法の国の、なんとかの海賊さんと声が似てるんだもん!」
「ああ、そういうこと。最初からそう言え」
「うう、理不尽んん〜……」
なぜダンテも悪魔もみんなみんな、頬を引っ張ってくるのだろう?
ほっぺた伸ばされ過ぎて、その内でろでろに伸びきってしまいそうだ。伸びきった時はまず手始めにダンテを呪ってやる。
後ろから恨みがましい視線を送りながら、ダンテに続いた。
「さて。多分この中が船長室で、船を動かすための何かがあるはずだ」
船長は行き先を決め船を動かす。
ここに来るまでに船を操縦する舵輪は見あたらなかったらしい。
となれば舵輪はまだ入っていないこの部屋にある可能性が高い。
長年の埃と蜘蛛の巣などでわからないが、位置的にも内側から操縦するにもってこいの部屋の場所である。
扉の両側にある対になった光る剣が気になるが、ダンテのほうは気にも止めず、扉のノブへ手をかけた。
交差した剣が行く手を封じ、浮かび上がる文字の羅列。
『我は冥界の狭間行く亡者の船
船守を倒せ
その時こそセントエルモの火を授けよう』
扉にはそう浮かび上がった。
「えっ!もうじゃの、船……?こ、こここここやっぱり……、」
「幽霊船だったな。本船自ら公言してやがる」
セントエルモとはまた……。その火が灯ると嵐が止むという船の守護霊のようなものではないか。つまり人魂と変わらない。やだこわい。超常現象霊現象反対!
ダンテが鼻で笑ったと同時に、扉の先からずるりと鎌が、そして骨の頭が這い出てきた。
「船守って…ま〜た真っ黒悪魔の登場か」
「もしかして真っ黒な気配の悪魔って、この死神そっくりさんのことだったの?」
「ああ、生きるもの全ての命を狩り取りにくる、いやーな黒々カマキリだよ」
「言うに事欠いて黒々カマキリて……」
サイズ……鎌を得物とするこの悪魔は、デスサイズというらしい。
扉から出てきたこともあり、船守を務めるのはこの悪魔で間違い無いだろう。
幽霊船にはぴったりの悪魔だ。
あんな悪魔にロックオンでもされたら、首チョンパ待ったなし。誰が好きこのんで晒し首になりたいものですか。
どこか!隠れるところ!!
「ウロチョロするなディーヴァ!
お前はここに隠れてろ、絶対外には出るなよ?」
ダンテにいきなりギュッと抱きしめられたと思ったら、大きな樽をひっくり返しその中に入れられた。あたしがすっぽり隠れられる大きさの樽だ。
上からはダンテが脱いだ赤いコートがかけられる。
「とっととぶちのめしてくる。頼むぜ相棒」
『あいよ!』
隙間から覗くアラストルを構えたダンテの姿は、いつもより頼もしく見えた。
その姿を目に焼き付けてから、あたしは悪魔に見つからないようコートを被って目を閉じた。
………。
ディーヴァは戦闘を見ないようだ。
これは、魔人化の許しが出ているのと同じ意味。
初撃を入れようとデスサイズへ飛び上がれば、奴が耳に響く叫び声をあげた。
超音波のような衝撃に、狙いがずれる。
アラストルの振り抜きがかわされたところへと、悪魔が頭を下に突進してきた。
「初っ端から猪突猛進?おいおい、いつカマキリからイノシシに転職したんだ」
串刺しは勘弁だ。身をひねりかわしきると、着地してショットガンを数発。
その瞬間足元が揺らいだ。
「ちっ、誘導か……!」
足元から強力な竜巻が発生する。その勢いは大人1人持ち上げるにはじゅうぶんで、半分悪魔だから怪我はしないもののダンテの体をたやすく宙へ放り出した。
空中で待っていたデスサイズの鎌が鈍く光る。表情の読み取れぬ顔がにやりと笑った気がした。
「させるか、よっ!!」
ヴォルテックス。ダンテは渦を巻くように錐揉み回転しながら魔人と化すと、デスサイズに風と雷纏う必殺の体当たりを食らわせた。
「どうだ?こっちも猪突猛進だぜ」
魔人化を解き、マスト側面を蹴ってさらに飛び上がる。
デスサイズの上を取ると、そこから仮面剥がしの兜割を繰り出した。
とった!いや、浅い!
甲板に叩きつけられたデスサイズは尚も立ち上がり、凶悪な魔力に包まれる。
魔力は4本の鎌となり、時に振り下ろされつつも、次々に投げつけられた。そして奴の任意のタイミングでそれを戻していく。
「ふむ、鎌版お手玉とはこの事だな」
『んな事言ってる場合?』
「ああ、お手玉というよりヨーヨーかブーメランってとこか」
アラストルが慌てているが、心配ない。
ひと息でダンテは再び魔人化した。
「気が付いたんだがこの魔人化、羽根があって飛べるんだぜ」
『え。今頃気がついたの!?おっそ!』
先程魔人化した時、跳んだのではなく飛んでいる感覚があったのだ。
そしてその背には一対の羽根。
ディーヴァの天使の羽根のような綺麗なものではないが、飛ぶのに問題はなさそうなそれ。
「あ゛?お前が先に言わないからだろが」
迫る鎌をかわしつつもダンテは飛び上がり、一体化しているアラストルに舌打ちする。
言葉の足りぬアラストルに募らせた怒りをぶつけるべく、雷球をデスサイズに向けて放った。
手足や体はダンテのおかげもあり温かいものの、顔に受ける風の冷たさでさすがに目もしっかり覚めた。
「甲板到着だ」
高い船の上から見る鍾乳洞。水のある風景。
洞窟の入り口が見えてこない、遠くの暗闇。
そして、甲板の上で乱雑に置かれたガラクタ、埃。昔使った道具の成れの果て。
綺麗なのは鍾乳洞の石だけ。
「あんまり綺麗じゃないね。当時の生活も見えてこないや」
「そりゃこんだけ朽ちてたらな。でも、気分は海賊船の船長だぜ」
そういってニヒルに笑うダンテは、あまり海賊らしくない。夢の中のダンテは海賊という雰囲気が出ていたのに。
やはり服装が大事なのかもしれない。
「うーん……バージルの方が海賊似合いそう」
「ぬぁにぃ〜?」
「こ、声がだよ!こえ!」
実際は、声だけでなく纏う雰囲気と、服装がダンテと違って中世風のコートだからだが。
気がつけばそれを口に出していて、ダンテに頬を引っ張られた。
バージルと比べられダンテを下に見る言葉。それがダンテの逆鱗を指でつついてしまう言葉だ。
双子が比べられるのを嫌がるのは、当然といえば当然かもしれない。
「だ、だって夢と魔法の国の、なんとかの海賊さんと声が似てるんだもん!」
「ああ、そういうこと。最初からそう言え」
「うう、理不尽んん〜……」
なぜダンテも悪魔もみんなみんな、頬を引っ張ってくるのだろう?
ほっぺた伸ばされ過ぎて、その内でろでろに伸びきってしまいそうだ。伸びきった時はまず手始めにダンテを呪ってやる。
後ろから恨みがましい視線を送りながら、ダンテに続いた。
「さて。多分この中が船長室で、船を動かすための何かがあるはずだ」
船長は行き先を決め船を動かす。
ここに来るまでに船を操縦する舵輪は見あたらなかったらしい。
となれば舵輪はまだ入っていないこの部屋にある可能性が高い。
長年の埃と蜘蛛の巣などでわからないが、位置的にも内側から操縦するにもってこいの部屋の場所である。
扉の両側にある対になった光る剣が気になるが、ダンテのほうは気にも止めず、扉のノブへ手をかけた。
交差した剣が行く手を封じ、浮かび上がる文字の羅列。
『我は冥界の狭間行く亡者の船
船守を倒せ
その時こそセントエルモの火を授けよう』
扉にはそう浮かび上がった。
「えっ!もうじゃの、船……?こ、こここここやっぱり……、」
「幽霊船だったな。本船自ら公言してやがる」
セントエルモとはまた……。その火が灯ると嵐が止むという船の守護霊のようなものではないか。つまり人魂と変わらない。やだこわい。超常現象霊現象反対!
ダンテが鼻で笑ったと同時に、扉の先からずるりと鎌が、そして骨の頭が這い出てきた。
「船守って…ま〜た真っ黒悪魔の登場か」
「もしかして真っ黒な気配の悪魔って、この死神そっくりさんのことだったの?」
「ああ、生きるもの全ての命を狩り取りにくる、いやーな黒々カマキリだよ」
「言うに事欠いて黒々カマキリて……」
サイズ……鎌を得物とするこの悪魔は、デスサイズというらしい。
扉から出てきたこともあり、船守を務めるのはこの悪魔で間違い無いだろう。
幽霊船にはぴったりの悪魔だ。
あんな悪魔にロックオンでもされたら、首チョンパ待ったなし。誰が好きこのんで晒し首になりたいものですか。
どこか!隠れるところ!!
「ウロチョロするなディーヴァ!
お前はここに隠れてろ、絶対外には出るなよ?」
ダンテにいきなりギュッと抱きしめられたと思ったら、大きな樽をひっくり返しその中に入れられた。あたしがすっぽり隠れられる大きさの樽だ。
上からはダンテが脱いだ赤いコートがかけられる。
「とっととぶちのめしてくる。頼むぜ相棒」
『あいよ!』
隙間から覗くアラストルを構えたダンテの姿は、いつもより頼もしく見えた。
その姿を目に焼き付けてから、あたしは悪魔に見つからないようコートを被って目を閉じた。
………。
ディーヴァは戦闘を見ないようだ。
これは、魔人化の許しが出ているのと同じ意味。
初撃を入れようとデスサイズへ飛び上がれば、奴が耳に響く叫び声をあげた。
超音波のような衝撃に、狙いがずれる。
アラストルの振り抜きがかわされたところへと、悪魔が頭を下に突進してきた。
「初っ端から猪突猛進?おいおい、いつカマキリからイノシシに転職したんだ」
串刺しは勘弁だ。身をひねりかわしきると、着地してショットガンを数発。
その瞬間足元が揺らいだ。
「ちっ、誘導か……!」
足元から強力な竜巻が発生する。その勢いは大人1人持ち上げるにはじゅうぶんで、半分悪魔だから怪我はしないもののダンテの体をたやすく宙へ放り出した。
空中で待っていたデスサイズの鎌が鈍く光る。表情の読み取れぬ顔がにやりと笑った気がした。
「させるか、よっ!!」
ヴォルテックス。ダンテは渦を巻くように錐揉み回転しながら魔人と化すと、デスサイズに風と雷纏う必殺の体当たりを食らわせた。
「どうだ?こっちも猪突猛進だぜ」
魔人化を解き、マスト側面を蹴ってさらに飛び上がる。
デスサイズの上を取ると、そこから仮面剥がしの兜割を繰り出した。
とった!いや、浅い!
甲板に叩きつけられたデスサイズは尚も立ち上がり、凶悪な魔力に包まれる。
魔力は4本の鎌となり、時に振り下ろされつつも、次々に投げつけられた。そして奴の任意のタイミングでそれを戻していく。
「ふむ、鎌版お手玉とはこの事だな」
『んな事言ってる場合?』
「ああ、お手玉というよりヨーヨーかブーメランってとこか」
アラストルが慌てているが、心配ない。
ひと息でダンテは再び魔人化した。
「気が付いたんだがこの魔人化、羽根があって飛べるんだぜ」
『え。今頃気がついたの!?おっそ!』
先程魔人化した時、跳んだのではなく飛んでいる感覚があったのだ。
そしてその背には一対の羽根。
ディーヴァの天使の羽根のような綺麗なものではないが、飛ぶのに問題はなさそうなそれ。
「あ゛?お前が先に言わないからだろが」
迫る鎌をかわしつつもダンテは飛び上がり、一体化しているアラストルに舌打ちする。
言葉の足りぬアラストルに募らせた怒りをぶつけるべく、雷球をデスサイズに向けて放った。
