mission 10:beowolf and doppelganger ~再戦者、逃亡者~
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おそるおそる聞くディーヴァ。
「その…今すぐ、欲しい?」
「欲しくない、と言ったら嘘になる。だが、今すぐにはいらぬ」
その返答にほっと胸を撫で下ろすが、だったらなんの用があったと言うのだろう。
よもや、世間話をするためではあるまい。
「じゃあ何であたしを呼んだの?」
「簡単だ。ディーヴァが約束を忘れていると思ったからな」
くつくつと笑うような声音で言うところを見るに、少々からかわれているようだ。
ディーヴァは頬を膨らませた。
「さっき謝ったでしょ。もうっ!蒸し返さないでよ~」
「悪いな。…しかし、今のあやつは力を過信し、鍛練を怠っているようだな」
あやつ、それは十中八九ダンテのことに違いないだろう。
「そう?よくわからないけど…お仕事はしてるよ?
ダンテの稼ぎもほんのちょびっとずつだけど、増えてるし」
本当に雀の涙ほどの収入のものが多いが、やらないよりはまし。
少しずつ貯蓄にも回ってきている気がする。
余談だが、ダンテの貯金通帳とディーヴァの家の貯金通帳は別にしてある。
こんなダンテでもキチンとした金銭感覚があれば、貯金ができるのだ!とわかって欲しいからだ。
はあ…とベオウルフがため息をつく。
「ディーヴァ、奴の本業はなんだ。迷子の犬探しか?人間同士のつまらぬ浮気調査とかいうやつか?」
「……違う。デビルハンター…、です」
表向きは便利屋稼業をしているため、どうしてもベオウルフが言うような仕事ばかりが入ってくる。
だが、ダンテの真の目的、本当のお仕事は悪魔狩人。
例えば報酬の高い表の仕事と、微々たる報酬の裏の仕事…どちらの依頼もが一度にやってきた場合、ダンテは迷わず裏の仕事を選ぶ。
ダンテの本業はデビルハンターだ。
「そうだろうとも。ディーヴァ、奴に鍛練するように言え」
「えー、ダンテがそんなことするとは思えないんだけど…。だってダンテが鍛練や修行してるところなんて思い浮かばないもん。あれは絶対、実戦で強くなってくタイプ!」
自分の考えに納得し、うんうんと頷くディーヴァに、ベオウルフは結構言失礼なことを言うヤツだと考えを改める。
「恋人だろう、そこまで言っていいのか?本人が聞いたら怒るぞ」
「いいのいいの。だって今本人いないし」
「………」
ちょっとダンテがかわいそうに思えてきたベオウルフだった。
鍛練するくらいなら、悪魔を倒して現地でレベルアップを図った方がいい。
そう、例えば…。
「ケルベロス達みたいな強い悪魔と戦えば強くなっていくんじゃない?」
「ほう、強い悪魔がいればいいのだな?」
「考え方としては合ってるけど、そういうわけでもないような…」
そう言って「うーん…」と、冷や汗まじりにディーヴァはつぶやいた。
「その…今すぐ、欲しい?」
「欲しくない、と言ったら嘘になる。だが、今すぐにはいらぬ」
その返答にほっと胸を撫で下ろすが、だったらなんの用があったと言うのだろう。
よもや、世間話をするためではあるまい。
「じゃあ何であたしを呼んだの?」
「簡単だ。ディーヴァが約束を忘れていると思ったからな」
くつくつと笑うような声音で言うところを見るに、少々からかわれているようだ。
ディーヴァは頬を膨らませた。
「さっき謝ったでしょ。もうっ!蒸し返さないでよ~」
「悪いな。…しかし、今のあやつは力を過信し、鍛練を怠っているようだな」
あやつ、それは十中八九ダンテのことに違いないだろう。
「そう?よくわからないけど…お仕事はしてるよ?
ダンテの稼ぎもほんのちょびっとずつだけど、増えてるし」
本当に雀の涙ほどの収入のものが多いが、やらないよりはまし。
少しずつ貯蓄にも回ってきている気がする。
余談だが、ダンテの貯金通帳とディーヴァの家の貯金通帳は別にしてある。
こんなダンテでもキチンとした金銭感覚があれば、貯金ができるのだ!とわかって欲しいからだ。
はあ…とベオウルフがため息をつく。
「ディーヴァ、奴の本業はなんだ。迷子の犬探しか?人間同士のつまらぬ浮気調査とかいうやつか?」
「……違う。デビルハンター…、です」
表向きは便利屋稼業をしているため、どうしてもベオウルフが言うような仕事ばかりが入ってくる。
だが、ダンテの真の目的、本当のお仕事は悪魔狩人。
例えば報酬の高い表の仕事と、微々たる報酬の裏の仕事…どちらの依頼もが一度にやってきた場合、ダンテは迷わず裏の仕事を選ぶ。
ダンテの本業はデビルハンターだ。
「そうだろうとも。ディーヴァ、奴に鍛練するように言え」
「えー、ダンテがそんなことするとは思えないんだけど…。だってダンテが鍛練や修行してるところなんて思い浮かばないもん。あれは絶対、実戦で強くなってくタイプ!」
自分の考えに納得し、うんうんと頷くディーヴァに、ベオウルフは結構言失礼なことを言うヤツだと考えを改める。
「恋人だろう、そこまで言っていいのか?本人が聞いたら怒るぞ」
「いいのいいの。だって今本人いないし」
「………」
ちょっとダンテがかわいそうに思えてきたベオウルフだった。
鍛練するくらいなら、悪魔を倒して現地でレベルアップを図った方がいい。
そう、例えば…。
「ケルベロス達みたいな強い悪魔と戦えば強くなっていくんじゃない?」
「ほう、強い悪魔がいればいいのだな?」
「考え方としては合ってるけど、そういうわけでもないような…」
そう言って「うーん…」と、冷や汗まじりにディーヴァはつぶやいた。