mission 10:beowolf and doppelganger ~再戦者、逃亡者~
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
とある休日の昼間のことだ。
ディーヴァは事務所内の掃除をしていた。
ちょくちょく掃除をしているのだが、いつの間にやら埃はたくさんたまっていく。
そのほとんどはディーヴァではなく、悪魔を退治して身体中に埃や砂や色々な物を付着させてくるダンテが原因だと推測出来る。
そのダンテはせっかくのディーヴァの休日だが、依頼に行っているため居ない。
寂しくも感じるが、ダンテがいなければ掃除もはかどるのも事実。
意味が違う気がするが、『鬼のいぬ間に命の洗濯』といったところか。
ちなみにダンテは鬼ではなく悪魔、ディーヴァは天使の血族…『悪魔のいぬ間に天使がお掃除』といった方が正しいだろう。
「ディーヴァ」
その時、階段下の収納スペースから、黒いゴールデンレトリバーが出てきてディーヴァの名を呼んだ。
「ん?なぁに、ケル」
三氷棍の武器から姿を変えたケルベロスである。
ディーヴァに甘えるようにすりより、撫でてもらいながらケルベロスは用事を述べた。
「ベオウルフが話がある、と」
「え、ベオウルフが?なんだろう…」
ケルベロスはベオウルフに言伝てを頼まれたらしい。
ベオウルフがディーヴァに用事とは、珍しいこともあるものだ。
ディーヴァはケルベロスの長い体毛に顔をうずめて、ふわふわ感を堪能しながら不思議に思うのだった。
しばし堪能し、掃除を終えて片付けたディーヴァは、待っていたケルベロスと共に収納スペースへと足を踏み入れる。
入った途端大きなあくびをしたケルベロスは、定位置でいつもの姿に戻った。
ディーヴァはそれを横目に収納スペースの最奥へ向かう。
最奥にひっそりと鎮座している光る籠手と具足、ベオウルフの元へ。
「…来たか」
「ベオウルフ、お話ってなぁに?」
「約束はまだ果たせられそうにないのか、ディーヴァ」
「約束……」
はて、何のことやら。
きょとーん、と首を傾げる。
約束で思い浮かぶ物と言えば、ダンテの「今夜はキッシュロレーヌとミネストローネにしてくれ」という約束と言うよりもお願いに近い物のみ。
そこにベオウルフは全く関係してこない。
しばらく無言で考え抜いたディーヴァ。
「………あっ!」
ようやく思い出したようである。
「あ~アレだね!アレ!」
「よもやお主、忘れておったな?今時、悪魔すら約束をきちんと守るというに」
「あはは、ごめんなさい」
「まったく…」
あきれたようにため息を吐き出す音が聞こえた。
ディーヴァは苦笑してその場をやりすごすと、本題である『約束』に入った。
ディーヴァは事務所内の掃除をしていた。
ちょくちょく掃除をしているのだが、いつの間にやら埃はたくさんたまっていく。
そのほとんどはディーヴァではなく、悪魔を退治して身体中に埃や砂や色々な物を付着させてくるダンテが原因だと推測出来る。
そのダンテはせっかくのディーヴァの休日だが、依頼に行っているため居ない。
寂しくも感じるが、ダンテがいなければ掃除もはかどるのも事実。
意味が違う気がするが、『鬼のいぬ間に命の洗濯』といったところか。
ちなみにダンテは鬼ではなく悪魔、ディーヴァは天使の血族…『悪魔のいぬ間に天使がお掃除』といった方が正しいだろう。
「ディーヴァ」
その時、階段下の収納スペースから、黒いゴールデンレトリバーが出てきてディーヴァの名を呼んだ。
「ん?なぁに、ケル」
三氷棍の武器から姿を変えたケルベロスである。
ディーヴァに甘えるようにすりより、撫でてもらいながらケルベロスは用事を述べた。
「ベオウルフが話がある、と」
「え、ベオウルフが?なんだろう…」
ケルベロスはベオウルフに言伝てを頼まれたらしい。
ベオウルフがディーヴァに用事とは、珍しいこともあるものだ。
ディーヴァはケルベロスの長い体毛に顔をうずめて、ふわふわ感を堪能しながら不思議に思うのだった。
しばし堪能し、掃除を終えて片付けたディーヴァは、待っていたケルベロスと共に収納スペースへと足を踏み入れる。
入った途端大きなあくびをしたケルベロスは、定位置でいつもの姿に戻った。
ディーヴァはそれを横目に収納スペースの最奥へ向かう。
最奥にひっそりと鎮座している光る籠手と具足、ベオウルフの元へ。
「…来たか」
「ベオウルフ、お話ってなぁに?」
「約束はまだ果たせられそうにないのか、ディーヴァ」
「約束……」
はて、何のことやら。
きょとーん、と首を傾げる。
約束で思い浮かぶ物と言えば、ダンテの「今夜はキッシュロレーヌとミネストローネにしてくれ」という約束と言うよりもお願いに近い物のみ。
そこにベオウルフは全く関係してこない。
しばらく無言で考え抜いたディーヴァ。
「………あっ!」
ようやく思い出したようである。
「あ~アレだね!アレ!」
「よもやお主、忘れておったな?今時、悪魔すら約束をきちんと守るというに」
「あはは、ごめんなさい」
「まったく…」
あきれたようにため息を吐き出す音が聞こえた。
ディーヴァは苦笑してその場をやりすごすと、本題である『約束』に入った。