mission 9:nostalgia memory ~出会いと別れの誕生日~
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とうとう9月29日、ディーヴァの誕生日当日になった。
偶然にも平日ではなく休日だったため、2人はディーヴァの実家へと足を運んだ。
大きな花束をその手に抱え、全身を黒い洋装に包んでの訪問だ。
「ダンテと出会ってから何度も来てはいるけど、ダンテがここにくるのは2回目だね」
「ああ」
屋敷の裏の、柔らかな草が生えた家族墓地。
そこに足を踏み入れて、再びディーヴァは当時に思いを馳せた。
そっと墓標に祈りを捧げ続けるディーヴァ。
先に祈りを捧げ終えたダンテはそんなディーヴァを見つめてから、空を仰ぎ見た。
悪魔に襲われ家族を失い、幸せな時間が一瞬にして奪われるという体験をディーヴァは誕生日にした。
誕生日が嫌いになるのも当然と言えよう。
だがそれは、ダンテからすれば自分と出会った日に他ならない。
悪魔によっての出会いというのは嬉しいものではないが、せっかくの誕生日でもあるのだし、少しは好きになってほしいところ。
この先、誕生日が来る度に悲しい表情のディーヴァは見たくない。
##NAME1#にはいつでも笑顔でいてほしい。
青空とはうって変わって一雨きそうな、そんな表情のディーヴァが心苦しい。
お祈りを終えて歩き出すディーヴァを、ダンテは後ろから抱き込むような形でその胸にぎゅっと閉じ込めた。
「ダンテ…?今はそういう気分じゃないの。放して」
軽い拒否の言葉。
だが、ダンテは決して離さず、より一層強く抱きしめる。
「泣き出しそうだったから…まだ家族のこと悔やんだままか?オレと一緒にいるのもつらく感じるか?こうして抱きしめることも……」
「家族のことは忘れることできない。だからきっと来年も、再来年も…同じ気持ちになると思う。ごめんね」
ゆっくりとダンテに向き直り、ディーヴァはダンテを見上げる。
そして自分の正直な気持ちを吐露した。
「ダンテと一緒にいるの嫌いじゃないよ。ダンテ、好き…」
「もう1回言ってくれるか?」
「好き…」
「もう1回…」
「んもう!大好きって言ってるの!」
嬉しくなったダンテは何度もディーヴァに『好き』という言葉を言わせる。
ディーヴァはその度に告白を繰り返すのだった。
偶然にも平日ではなく休日だったため、2人はディーヴァの実家へと足を運んだ。
大きな花束をその手に抱え、全身を黒い洋装に包んでの訪問だ。
「ダンテと出会ってから何度も来てはいるけど、ダンテがここにくるのは2回目だね」
「ああ」
屋敷の裏の、柔らかな草が生えた家族墓地。
そこに足を踏み入れて、再びディーヴァは当時に思いを馳せた。
そっと墓標に祈りを捧げ続けるディーヴァ。
先に祈りを捧げ終えたダンテはそんなディーヴァを見つめてから、空を仰ぎ見た。
悪魔に襲われ家族を失い、幸せな時間が一瞬にして奪われるという体験をディーヴァは誕生日にした。
誕生日が嫌いになるのも当然と言えよう。
だがそれは、ダンテからすれば自分と出会った日に他ならない。
悪魔によっての出会いというのは嬉しいものではないが、せっかくの誕生日でもあるのだし、少しは好きになってほしいところ。
この先、誕生日が来る度に悲しい表情のディーヴァは見たくない。
##NAME1#にはいつでも笑顔でいてほしい。
青空とはうって変わって一雨きそうな、そんな表情のディーヴァが心苦しい。
お祈りを終えて歩き出すディーヴァを、ダンテは後ろから抱き込むような形でその胸にぎゅっと閉じ込めた。
「ダンテ…?今はそういう気分じゃないの。放して」
軽い拒否の言葉。
だが、ダンテは決して離さず、より一層強く抱きしめる。
「泣き出しそうだったから…まだ家族のこと悔やんだままか?オレと一緒にいるのもつらく感じるか?こうして抱きしめることも……」
「家族のことは忘れることできない。だからきっと来年も、再来年も…同じ気持ちになると思う。ごめんね」
ゆっくりとダンテに向き直り、ディーヴァはダンテを見上げる。
そして自分の正直な気持ちを吐露した。
「ダンテと一緒にいるの嫌いじゃないよ。ダンテ、好き…」
「もう1回言ってくれるか?」
「好き…」
「もう1回…」
「んもう!大好きって言ってるの!」
嬉しくなったダンテは何度もディーヴァに『好き』という言葉を言わせる。
ディーヴァはその度に告白を繰り返すのだった。