mission 9:nostalgia memory ~出会いと別れの誕生日~
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「…こんなところだよ、わかったかいディーヴァ?」
「……うん」
おとなしく聞いていたディーヴァだが、その瞳はひどく不安そうに揺れており側にいる兄の服の端をぎゅうと握りしめている。
「どうしたの?」
「なんだろう、とっても怖いの……なんでだろう」
今もそうだが、説明中にも何度か不思議な感覚と、ざわざわ胸騒ぎのような物を感じ続けている。
「大丈夫、どんなになってもディーヴァはディーヴァ。大事なかわいい僕たちの娘だ」
「そうね。翼をつけたその姿もとってもキュート!ママ、なんだか嬉しくなっちゃうわ」
「怖がらなくたって大丈夫だよ。俺もついてるんだから。…ね?」
不安がるディーヴァを励ますように囲み、撫でる両親と兄。
「パパ、ママ、お兄ちゃん……うん。そうだね!ありがとう!!」
そう言ってディーヴァは笑顔を浮かべた。
ガシャアアアアン!!
同時だった。
悪魔が窓ガラスを割って侵入してきたのは。
よくは覚えていない。
そこからは急いで逃げた。
逃げる途中でまず初めにパパが。
続いてママが帰らぬ人となり。
兄とディーヴァは傷を負いながらも逃げていた。
「ディーヴァ、なにしてるんだ!早く逃げろ!俺が時間を稼ぐ!」
「でもお兄ちゃんまで…!」
「いいから言うことを聞きなさい!」
強い口調で言い切った兄、ミシェル。
いつのまにやら翼の消えているディーヴァの背を強く階段の方へと押し、自分は追っ手の方に足を向ける。
最後に振り返ったその表情には、この事態に似つかわしくない柔らかな笑みをたたえていた。
ディーヴァは涙を流し嗚咽をあげながら、頑丈な鍵のかかる自室へと階段を上っていった。
階下では兄の断末魔とここからでもわかるくらいの血の匂いが鼻につく。
恐ろしい悪魔の前に、自分以外の家族は全員倒れてしまった。
部屋に閉じこもるようにとあたしを逃がして自分が足止めとなったお兄ちゃん…。
最後、笑って逃がしてくれた。
最後のあの笑顔が目に焼き付いて離れない。
そこからはダンテが来るまでたった一人。
無意識ではれたらしい結界がダンテが来るまでの間、自分を守ってくれた。
誕生日も、この天使の力も嫌い。
ダンテの助けになるとしても、好きになることは難しいだろう。
あたしにこの力が目覚めさえしなければ、今でも家族みんなが幸せに暮らしていた。
笑っていられた。
あたしがすべて壊した…。
ディーヴァは悲しそうにそう語った。
「……うん」
おとなしく聞いていたディーヴァだが、その瞳はひどく不安そうに揺れており側にいる兄の服の端をぎゅうと握りしめている。
「どうしたの?」
「なんだろう、とっても怖いの……なんでだろう」
今もそうだが、説明中にも何度か不思議な感覚と、ざわざわ胸騒ぎのような物を感じ続けている。
「大丈夫、どんなになってもディーヴァはディーヴァ。大事なかわいい僕たちの娘だ」
「そうね。翼をつけたその姿もとってもキュート!ママ、なんだか嬉しくなっちゃうわ」
「怖がらなくたって大丈夫だよ。俺もついてるんだから。…ね?」
不安がるディーヴァを励ますように囲み、撫でる両親と兄。
「パパ、ママ、お兄ちゃん……うん。そうだね!ありがとう!!」
そう言ってディーヴァは笑顔を浮かべた。
ガシャアアアアン!!
同時だった。
悪魔が窓ガラスを割って侵入してきたのは。
よくは覚えていない。
そこからは急いで逃げた。
逃げる途中でまず初めにパパが。
続いてママが帰らぬ人となり。
兄とディーヴァは傷を負いながらも逃げていた。
「ディーヴァ、なにしてるんだ!早く逃げろ!俺が時間を稼ぐ!」
「でもお兄ちゃんまで…!」
「いいから言うことを聞きなさい!」
強い口調で言い切った兄、ミシェル。
いつのまにやら翼の消えているディーヴァの背を強く階段の方へと押し、自分は追っ手の方に足を向ける。
最後に振り返ったその表情には、この事態に似つかわしくない柔らかな笑みをたたえていた。
ディーヴァは涙を流し嗚咽をあげながら、頑丈な鍵のかかる自室へと階段を上っていった。
階下では兄の断末魔とここからでもわかるくらいの血の匂いが鼻につく。
恐ろしい悪魔の前に、自分以外の家族は全員倒れてしまった。
部屋に閉じこもるようにとあたしを逃がして自分が足止めとなったお兄ちゃん…。
最後、笑って逃がしてくれた。
最後のあの笑顔が目に焼き付いて離れない。
そこからはダンテが来るまでたった一人。
無意識ではれたらしい結界がダンテが来るまでの間、自分を守ってくれた。
誕生日も、この天使の力も嫌い。
ダンテの助けになるとしても、好きになることは難しいだろう。
あたしにこの力が目覚めさえしなければ、今でも家族みんなが幸せに暮らしていた。
笑っていられた。
あたしがすべて壊した…。
ディーヴァは悲しそうにそう語った。