mission 9:nostalgia memory ~出会いと別れの誕生日~
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…ドクン!
直後、ディーヴァの体は突然内側から跳ねた。
まるで、何かが内側から目覚めるような感覚。
それは体を駆け巡り、最終的に心臓を支配する。
その何かが暴れるように与えてくる鋭い痛みに、ディーヴァは胸を強く押さえた。
「…ッ!?」
ガシャーン!!
衝撃に側にあった食器が床に滑り落ち、大きな音をたてて割れた。
「「ディーヴァ!!」」
「どうした、大丈夫か!?」
痛みからすぐ復帰したディーヴァは、慌てて拾おうと手を伸ばす。
「っごめん!…痛っ」
人差し指の先に皿の破片が触れたようで、切れた先からはぷくっと血があふれ出てきた。
「あ…」
重力に従い、指のラインを伝い落ちる血液。
ぼんやり見るディーヴァを心配する兄は、血の流れる手を掴み、止血しようと上に持ち上げた。
「ディーヴァ!だ、大丈夫かっ!?」
「たたた大変だ!早く手当てしないと!」
シスコンで妹を猫可愛がりしてばかりの兄、子ども達の心配ばかりの父親がかなーり慌てているが、母親はテキパキと指示をする。
「ディーヴァ、片づけはこっちに任せて、まずはお兄ちゃんに手当してきてもらいなさい」
「うん。お皿割っちゃってごめんなさい」
まだ若干あわてている兄と共に立ち上がり、救急箱がある場所に向かおうとするディーヴァ。
キィィィン…!!
「…っ!?」
その瞬間だった。
強い耳鳴りが襲い、たまらずディーヴァはその場で耳を押さえてうずくまった。
内側からあふれでる光。
その光の粒子は背中に集まり、翼を形作る。
気がついた時には、左右に3枚ずつの神々しい翼がその背にはためいていた。
翼が出たのは、この時が初めてのことだった。
「なに…これ……」
驚愕の表情で背に生える翼を見つめるディーヴァ。
その横で兄も同じ表情をしていた。
ぼそり、両親が呟く。
「……天使の、再来、…か」
「まさかうちの娘が天使の力に目覚めるなんて……」
何か知っているような口ぶり。
「パパ、ママどういうことなの?天使って…」
「俺も聞きたい。まあ、元々ディーヴァは俺にとって天使みたいな存在だけどさ」
シスコンっぷりを表すようなデレデレな言葉を発しつつ聞いた。
「ママには言ったけど子ども達にはまだ言ってなかったね…」
そこから『天使』についての説明が始まった。
今から何代も前のこと。
ある天使が人間と恋に落ち、結婚して子どもをもうけた。
その人間こそが一族のご先祖様。
一族にはその天使の血が流れているのだ。
今まで一族に天使の翼が生えたということは聞いたことがないが、当時の肖像画が保存してあり、両親はそれを見ているため、すぐにわかった。
直後、ディーヴァの体は突然内側から跳ねた。
まるで、何かが内側から目覚めるような感覚。
それは体を駆け巡り、最終的に心臓を支配する。
その何かが暴れるように与えてくる鋭い痛みに、ディーヴァは胸を強く押さえた。
「…ッ!?」
ガシャーン!!
衝撃に側にあった食器が床に滑り落ち、大きな音をたてて割れた。
「「ディーヴァ!!」」
「どうした、大丈夫か!?」
痛みからすぐ復帰したディーヴァは、慌てて拾おうと手を伸ばす。
「っごめん!…痛っ」
人差し指の先に皿の破片が触れたようで、切れた先からはぷくっと血があふれ出てきた。
「あ…」
重力に従い、指のラインを伝い落ちる血液。
ぼんやり見るディーヴァを心配する兄は、血の流れる手を掴み、止血しようと上に持ち上げた。
「ディーヴァ!だ、大丈夫かっ!?」
「たたた大変だ!早く手当てしないと!」
シスコンで妹を猫可愛がりしてばかりの兄、子ども達の心配ばかりの父親がかなーり慌てているが、母親はテキパキと指示をする。
「ディーヴァ、片づけはこっちに任せて、まずはお兄ちゃんに手当してきてもらいなさい」
「うん。お皿割っちゃってごめんなさい」
まだ若干あわてている兄と共に立ち上がり、救急箱がある場所に向かおうとするディーヴァ。
キィィィン…!!
「…っ!?」
その瞬間だった。
強い耳鳴りが襲い、たまらずディーヴァはその場で耳を押さえてうずくまった。
内側からあふれでる光。
その光の粒子は背中に集まり、翼を形作る。
気がついた時には、左右に3枚ずつの神々しい翼がその背にはためいていた。
翼が出たのは、この時が初めてのことだった。
「なに…これ……」
驚愕の表情で背に生える翼を見つめるディーヴァ。
その横で兄も同じ表情をしていた。
ぼそり、両親が呟く。
「……天使の、再来、…か」
「まさかうちの娘が天使の力に目覚めるなんて……」
何か知っているような口ぶり。
「パパ、ママどういうことなの?天使って…」
「俺も聞きたい。まあ、元々ディーヴァは俺にとって天使みたいな存在だけどさ」
シスコンっぷりを表すようなデレデレな言葉を発しつつ聞いた。
「ママには言ったけど子ども達にはまだ言ってなかったね…」
そこから『天使』についての説明が始まった。
今から何代も前のこと。
ある天使が人間と恋に落ち、結婚して子どもをもうけた。
その人間こそが一族のご先祖様。
一族にはその天使の血が流れているのだ。
今まで一族に天使の翼が生えたということは聞いたことがないが、当時の肖像画が保存してあり、両親はそれを見ているため、すぐにわかった。