mission 9:nostalgia memory ~出会いと別れの誕生日~
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一難去ってまた一難…なのかもしれない。
ディーヴァの表情は9月も半分を過ぎた辺りからまた陰り始めた。
太陽は分厚い雲で顔を隠し、曇天へと変わりゆく。
きっかけはカレンダー。
ふと見たカレンダー、目にはいるのは9月29日…。
ディーヴァの誕生日である。
「もうすぐ誕生日…」
普通ならば、誕生日というものはとても嬉しいもの。
でも、ディーヴァは違う。
誕生日、つまりは家族との別れの日。
家族の命日にあたる。
日に日に悲しそうな表情になっていくディーヴァに、ダンテも気づき心配をした。
自分自身に呪いでもかけているんではないか、という落ち込みよう。
今までにないくらいの落ち込み方に、ダンテは意を決して問いかけた。
「どうしたディーヴァ。ちょっと前までのことがまだ尾をひいてるわけじゃないんだろ?」
「……もうすぐ誕生日なの」
少し躊躇ってから、ディーヴァは言った。
誕生日なのになぜ悲しむ?
ダンテはしばし考え、ようやくわかった。
「あ、そうか…そういえばお前、誕生日に天使の力が目覚めて悪魔に襲われ、家族を失ったって言ってたよな」
「……ッ!!」
面と向かって言葉に出されるとやはりつらいもの。
ディーヴァの顔が悲しみに歪んだ。
「あっ……悪い」
「ううん、いいの」
首をふるふると振り、苦笑する。
ディーヴァは目を閉じると、1年前を思い出した。
目を閉じればまぶたの裏に甦る、鮮明な記憶。
紅い血飛沫と、むせかえるほどの血の匂い。
楽しい思い出が、血の惨劇に染まった誕生日……。
1年前の、誕生日のはじまり。
ディーヴァの表情は9月も半分を過ぎた辺りからまた陰り始めた。
太陽は分厚い雲で顔を隠し、曇天へと変わりゆく。
きっかけはカレンダー。
ふと見たカレンダー、目にはいるのは9月29日…。
ディーヴァの誕生日である。
「もうすぐ誕生日…」
普通ならば、誕生日というものはとても嬉しいもの。
でも、ディーヴァは違う。
誕生日、つまりは家族との別れの日。
家族の命日にあたる。
日に日に悲しそうな表情になっていくディーヴァに、ダンテも気づき心配をした。
自分自身に呪いでもかけているんではないか、という落ち込みよう。
今までにないくらいの落ち込み方に、ダンテは意を決して問いかけた。
「どうしたディーヴァ。ちょっと前までのことがまだ尾をひいてるわけじゃないんだろ?」
「……もうすぐ誕生日なの」
少し躊躇ってから、ディーヴァは言った。
誕生日なのになぜ悲しむ?
ダンテはしばし考え、ようやくわかった。
「あ、そうか…そういえばお前、誕生日に天使の力が目覚めて悪魔に襲われ、家族を失ったって言ってたよな」
「……ッ!!」
面と向かって言葉に出されるとやはりつらいもの。
ディーヴァの顔が悲しみに歪んだ。
「あっ……悪い」
「ううん、いいの」
首をふるふると振り、苦笑する。
ディーヴァは目を閉じると、1年前を思い出した。
目を閉じればまぶたの裏に甦る、鮮明な記憶。
紅い血飛沫と、むせかえるほどの血の匂い。
楽しい思い出が、血の惨劇に染まった誕生日……。
1年前の、誕生日のはじまり。