mission 8:blood and growth ~反発し合う力~
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キスについては話したダンテだったが、血を与えたことについてはずっと黙っていた。
弊害があるかもしれないとは思っていたが、まさかこんなところでそれが出るとは…。
その上、いつか自分で伝えようと思っていたというのに、第3者…それも仲のよろしくないベオウルフによって言われてしまったのだ。
ベオウルフをブッ飛ばしたい思いでいっぱいだが、今はディーヴァのことが先。
やがてディーヴァは嗚咽をあげるのみになっていく。
ダンテはディーヴァが泣き止むのを待って、ゆっくりとした声色で言い聞かせた。
「ディーヴァ…今まで黙っていて悪かった。でも、血を与えたのは戯れにじゃないんだ。…ちゃんと聞いてくれ」
ディーヴァは無言。
何も言わないが、きっと聞いてくれている。
死にかけていたディーヴァを助けるため、どうすればいいかわからなかったこと。
本能が教えるまま自らの血を口移しで与えたこと。
その際、ファーストキスを奪う形になってしまったこと。
咄嗟のことで、血を与えてしまったが、何かが起こるのが怖くて今まで黙っていた。
結果、何も起こらず最近は忘れていた。
つらつらとそう、話した。
天使であるディーヴァと同じ、悪魔の血によるエネルギーの譲渡。
「ホントに?」
顔を伏せたまま、ダンテに聞く。
その声は泣きすぎてわずかにかすれていた。
「ああ、誓って」
「……それってありなの?ベオウルフ」
ディーヴァはベオウルフに確認をとる。
『さあ、そこまでは知らん。
だが、天使の力が血に一番宿っているのと同じで、悪魔にもそれは当てはまる』
つまりは魔力が宿るのも悪魔の血。
弊害はあったが、ダンテはディーヴァを助けようと思ってしたこと。
ディーヴァはようやく顔をあげてダンテを見た。
「…ディーヴァ、」
「ダンテ、ごめんなさい…。ダンテはあたしのためにしてくれたのに…」
「あ、いや…ディーヴァは助かったけど代わりに成長を止めちまったし…。オレこそごめん」
2人はゆるゆると抱き締めあうと、そっとお互いの顔に触れ、謝りあった。
それから、床に置かれたベオウルフを見る。
ベオウルフの発言は、ダンテをフォローしているようにも聞こえた。
ダンテはちょっぴり感動した。
「ベオウルフ、お前って意外といいやつだったんだな!」
『違う。ディーヴァがかわいそうだから言ったまで。貴様はとっととディーヴァに嫌われてしまえ!!』
全く反対だった。
「なんだとコラてめぇ!オレとディーヴァを仲たがいさせて何しようとしやがった!」
その途端、頭に血ののぼるダンテ。
ベオウルフを手にとって叫んだ。
「こんな籠手と具足、捨ててやるぅぅぅ!!」
「わあ、ダンテ落ち着いて!ダメだってば!」
「ディーヴァはこいつの味方なのかよ!」
「もうっ違うでしょ?普通の人間が拾ったらどーすんの!?」
そう言ってダンテが振り上げていた腕を下ろさせ、再びベオウルフを床に置かせた。
ダンテの目を見つめてディーヴァは言う。
「あたしはダンテの味方。これからずっと、いつまでも…。それだけはかわらないよ」
「じゃあ、オレのこと嫌いじゃない?」
「うん。…嫌いなんて言ってごめんなさい。ダンテ、大好きだよ」
抱きついてきたディーヴァを、ダンテも強く抱き締め返した。
「よかった…オレも大好きだ、ディーヴァ」
おまけ?
「そういえば、ダンテ…あんなに甘いものや高カロリーの食事好きなのに、ニキビできないんだよね?うらやましい…。
あたしなんか成長が止まってるのにニキビはできるもん」
落ち込んでディーヴァは言う。
体重が増えなくとも身長が伸びずとも…成長が止まっているともニキビという『お肌の悪魔』が出来る。
そんなお年頃。
「不公平だよーっ」
叫ぶディーヴァ。
だったら同じように菓子とか食うなって。
そう思ったが、ダンテはあえて何も言わず、苦笑するにとどめた。
●あとがき
私も最近はニキビが出来やすいです。
ダンテ「大人はニキビじゃなくて吹き出物って言うんだぜ」
きぇぇぇえい!わかってるわボケェ!
弊害があるかもしれないとは思っていたが、まさかこんなところでそれが出るとは…。
その上、いつか自分で伝えようと思っていたというのに、第3者…それも仲のよろしくないベオウルフによって言われてしまったのだ。
ベオウルフをブッ飛ばしたい思いでいっぱいだが、今はディーヴァのことが先。
やがてディーヴァは嗚咽をあげるのみになっていく。
ダンテはディーヴァが泣き止むのを待って、ゆっくりとした声色で言い聞かせた。
「ディーヴァ…今まで黙っていて悪かった。でも、血を与えたのは戯れにじゃないんだ。…ちゃんと聞いてくれ」
ディーヴァは無言。
何も言わないが、きっと聞いてくれている。
死にかけていたディーヴァを助けるため、どうすればいいかわからなかったこと。
本能が教えるまま自らの血を口移しで与えたこと。
その際、ファーストキスを奪う形になってしまったこと。
咄嗟のことで、血を与えてしまったが、何かが起こるのが怖くて今まで黙っていた。
結果、何も起こらず最近は忘れていた。
つらつらとそう、話した。
天使であるディーヴァと同じ、悪魔の血によるエネルギーの譲渡。
「ホントに?」
顔を伏せたまま、ダンテに聞く。
その声は泣きすぎてわずかにかすれていた。
「ああ、誓って」
「……それってありなの?ベオウルフ」
ディーヴァはベオウルフに確認をとる。
『さあ、そこまでは知らん。
だが、天使の力が血に一番宿っているのと同じで、悪魔にもそれは当てはまる』
つまりは魔力が宿るのも悪魔の血。
弊害はあったが、ダンテはディーヴァを助けようと思ってしたこと。
ディーヴァはようやく顔をあげてダンテを見た。
「…ディーヴァ、」
「ダンテ、ごめんなさい…。ダンテはあたしのためにしてくれたのに…」
「あ、いや…ディーヴァは助かったけど代わりに成長を止めちまったし…。オレこそごめん」
2人はゆるゆると抱き締めあうと、そっとお互いの顔に触れ、謝りあった。
それから、床に置かれたベオウルフを見る。
ベオウルフの発言は、ダンテをフォローしているようにも聞こえた。
ダンテはちょっぴり感動した。
「ベオウルフ、お前って意外といいやつだったんだな!」
『違う。ディーヴァがかわいそうだから言ったまで。貴様はとっととディーヴァに嫌われてしまえ!!』
全く反対だった。
「なんだとコラてめぇ!オレとディーヴァを仲たがいさせて何しようとしやがった!」
その途端、頭に血ののぼるダンテ。
ベオウルフを手にとって叫んだ。
「こんな籠手と具足、捨ててやるぅぅぅ!!」
「わあ、ダンテ落ち着いて!ダメだってば!」
「ディーヴァはこいつの味方なのかよ!」
「もうっ違うでしょ?普通の人間が拾ったらどーすんの!?」
そう言ってダンテが振り上げていた腕を下ろさせ、再びベオウルフを床に置かせた。
ダンテの目を見つめてディーヴァは言う。
「あたしはダンテの味方。これからずっと、いつまでも…。それだけはかわらないよ」
「じゃあ、オレのこと嫌いじゃない?」
「うん。…嫌いなんて言ってごめんなさい。ダンテ、大好きだよ」
抱きついてきたディーヴァを、ダンテも強く抱き締め返した。
「よかった…オレも大好きだ、ディーヴァ」
おまけ?
「そういえば、ダンテ…あんなに甘いものや高カロリーの食事好きなのに、ニキビできないんだよね?うらやましい…。
あたしなんか成長が止まってるのにニキビはできるもん」
落ち込んでディーヴァは言う。
体重が増えなくとも身長が伸びずとも…成長が止まっているともニキビという『お肌の悪魔』が出来る。
そんなお年頃。
「不公平だよーっ」
叫ぶディーヴァ。
だったら同じように菓子とか食うなって。
そう思ったが、ダンテはあえて何も言わず、苦笑するにとどめた。
●あとがき
私も最近はニキビが出来やすいです。
ダンテ「大人はニキビじゃなくて吹き出物って言うんだぜ」
きぇぇぇえい!わかってるわボケェ!