mission 8:blood and growth ~反発し合う力~
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しばらくしてベオウルフがゆっくりと説明を始めた。
『天使であるディーヴァが鏡の前に立ったのに、貴様が映り…かと思えば天使が映る……これがどういうことかわかるか?』
「わかんねぇからディーヴァが聞いてんだろ。もったいぶらず知ってること話せよ」
『……ディーヴァに魔力を与えなかったか?例えるならば魔力溶け込む血液。
考えられるとすれば、それが鏡に映る不可思議な現象の種明かしだ』
鏡に映るダンテと天使。
そのカラクリが明らかとなった。
1つ解決して良かった…と言いたいところだが、ディーヴァはそうではなかった。
「え、あたしはダンテに血をあげる時があるけど、その反対はないよ?ましてや血なんて美味しくないし。…ねぇ、ダンテ?」
身に覚えがない。
ディーヴァはクエスチョンマークを頭上に乱舞させ、ダンテに同意を求めた。
が、ダンテは無言。
「ダンテ……?まさか」
「あ…えーと」
言いにくそうに、明後日の方向に目を泳がせながらポリポリと頬をかくダンテ。
だが、ディーヴァの不安そうな表情に意を決したのか、しばらくたってようやく述べた。
「初めて会った時、キスしたって言ったろ?その時な、血も飲ませたんだよ」
「なんですって?ファーストキスを奪うだけではあきたらずそんなことまで……」
「悪い…」
メデューサの視線もかくや、といったふうにダンテを睨み付ける。
ベオウルフはそのディーヴァの拍車をかけるように、話を続けた。
『そういえば、ディーヴァは成長も止まってしまったと嘆いていたな』
「うん、その事で今日は体を調べてきたの」
ディーヴァは悲しそうに、今日一日でわかったことを詳しく話す。
大人しくディーヴァの話を聞いていたベオウルフ。
しれっと言ってのけた。
『成長しないのも、それが理由だ』
「「えっ!?」」
「じゃ、じゃあこれってダンテの血のせいってこと!?」
『そういうことになる』
ダンテが嫌いなベオウルフ。
ディーヴァに嫌われてしまえばいい、という風にダンテを悪者扱いにする。
もちろん怒り心頭なのはこの人。
「てめッ!適当なこと言ってんじゃねぇぞ!!」
魔具状態のベオウルフに詰め寄るダンテ。
だが、ディーヴァはそんなダンテからベオウルフを奪い、話を続けさせた。
『フン…適当なことではない』
ディーヴァの腕の中という安全圏から鼻で笑う。
しかもその豊満な胸が籠手である自分に押し付けられて非常にイイ気分だ。
なんて優越感!
『天使に悪魔の血を与えるとどうなるか知っているか?体の中で力が反発して下手すれば死んでいた』
「死…っ!?」
その瞬間、ディーヴァがギョッとする。
『だが貴様は半分悪魔。ディーヴァの成長が止まる程度ですんでよかったな』
ギョッとしたディーヴァは、今度はベオウルフをその場に置いてよろよろとソファに近寄り…
ズゥゥゥン。
体を沈み込ませて、盛大に落ち込んだ。
燃え尽きたぜ…真っ白にな…。
そんな感じで真っ白になってしまいそうである。
ダンテはそんなディーヴァの肩に手をやった。
しかし、その手は振り払われてしまう。
その目には大粒の涙が溜まっている。
「触らないでよっ!ダンテなんか…ダンテなんか……きらいっ!!」
ディーヴァはそう言い切ったと同時に目元の涙をボロボロこぼした。
いつか夢見ていた幸せな家庭。
母となった自分と父となったダンテ、それにかわいい子ども。
その夢はくしくもダンテによって崩れ去ってしまった。
「ディーヴァ…そんなはずじゃなかったんだ…。ゴメン…本当にゴメン……」
うわぁぁぁん!!
ひざを抱えて泣きじゃくるディーヴァに、ダンテはただただ謝り続けた。
『天使であるディーヴァが鏡の前に立ったのに、貴様が映り…かと思えば天使が映る……これがどういうことかわかるか?』
「わかんねぇからディーヴァが聞いてんだろ。もったいぶらず知ってること話せよ」
『……ディーヴァに魔力を与えなかったか?例えるならば魔力溶け込む血液。
考えられるとすれば、それが鏡に映る不可思議な現象の種明かしだ』
鏡に映るダンテと天使。
そのカラクリが明らかとなった。
1つ解決して良かった…と言いたいところだが、ディーヴァはそうではなかった。
「え、あたしはダンテに血をあげる時があるけど、その反対はないよ?ましてや血なんて美味しくないし。…ねぇ、ダンテ?」
身に覚えがない。
ディーヴァはクエスチョンマークを頭上に乱舞させ、ダンテに同意を求めた。
が、ダンテは無言。
「ダンテ……?まさか」
「あ…えーと」
言いにくそうに、明後日の方向に目を泳がせながらポリポリと頬をかくダンテ。
だが、ディーヴァの不安そうな表情に意を決したのか、しばらくたってようやく述べた。
「初めて会った時、キスしたって言ったろ?その時な、血も飲ませたんだよ」
「なんですって?ファーストキスを奪うだけではあきたらずそんなことまで……」
「悪い…」
メデューサの視線もかくや、といったふうにダンテを睨み付ける。
ベオウルフはそのディーヴァの拍車をかけるように、話を続けた。
『そういえば、ディーヴァは成長も止まってしまったと嘆いていたな』
「うん、その事で今日は体を調べてきたの」
ディーヴァは悲しそうに、今日一日でわかったことを詳しく話す。
大人しくディーヴァの話を聞いていたベオウルフ。
しれっと言ってのけた。
『成長しないのも、それが理由だ』
「「えっ!?」」
「じゃ、じゃあこれってダンテの血のせいってこと!?」
『そういうことになる』
ダンテが嫌いなベオウルフ。
ディーヴァに嫌われてしまえばいい、という風にダンテを悪者扱いにする。
もちろん怒り心頭なのはこの人。
「てめッ!適当なこと言ってんじゃねぇぞ!!」
魔具状態のベオウルフに詰め寄るダンテ。
だが、ディーヴァはそんなダンテからベオウルフを奪い、話を続けさせた。
『フン…適当なことではない』
ディーヴァの腕の中という安全圏から鼻で笑う。
しかもその豊満な胸が籠手である自分に押し付けられて非常にイイ気分だ。
なんて優越感!
『天使に悪魔の血を与えるとどうなるか知っているか?体の中で力が反発して下手すれば死んでいた』
「死…っ!?」
その瞬間、ディーヴァがギョッとする。
『だが貴様は半分悪魔。ディーヴァの成長が止まる程度ですんでよかったな』
ギョッとしたディーヴァは、今度はベオウルフをその場に置いてよろよろとソファに近寄り…
ズゥゥゥン。
体を沈み込ませて、盛大に落ち込んだ。
燃え尽きたぜ…真っ白にな…。
そんな感じで真っ白になってしまいそうである。
ダンテはそんなディーヴァの肩に手をやった。
しかし、その手は振り払われてしまう。
その目には大粒の涙が溜まっている。
「触らないでよっ!ダンテなんか…ダンテなんか……きらいっ!!」
ディーヴァはそう言い切ったと同時に目元の涙をボロボロこぼした。
いつか夢見ていた幸せな家庭。
母となった自分と父となったダンテ、それにかわいい子ども。
その夢はくしくもダンテによって崩れ去ってしまった。
「ディーヴァ…そんなはずじゃなかったんだ…。ゴメン…本当にゴメン……」
うわぁぁぁん!!
ひざを抱えて泣きじゃくるディーヴァに、ダンテはただただ謝り続けた。