mission 8:blood and growth ~反発し合う力~
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「ぜぇぜぇ…い、意外と疲れる……」
幸か不幸か、バスが信号機で止まることはまったくなかった。
おかげで見つかることはなかったのだがずっと走り通しで、しかも中途半端に速い速度。
いくら半魔と言えども疲れてしまった。
建物の影に隠れ、ようやく止まったバスから降りたディーヴァを覗く。
止まった場所は街角のコーナーによくある、地下に降りる小さな階段。
サブウェイの入り口だ。
ディーヴァはこれから地下鉄に乗るのだろう。
「げ、電車かよ…」
実はこの男、ダンテは電車に乗るのは初めての経験である。
近くにあることは知っていても、利用したことはいまだ一度もなかった。
使うのはもっぱら徒歩かバイク。
え?バイク持っていたのか、だって?
やっすいポンコツだけど、バイクくらい持ってるっての!馬鹿にすんな!
降りたディーヴァの数メートル後をつけ、階段を降りるダンテ。
掲示された路線パネルには様々な駅名があるが、見たこともなかったダンテには何が何だかちんぷんかんぷん。
だが、頭にクエスチョンマークを乗せるダンテと反対に、ディーヴァは何事もなく迷わず歩いていく。
「すげぇな、あいつ…」
ディーヴァの手元を遠くから半魔の視力で確認。
フェアカードを買ったディーヴァにならい、ダンテも券販売機に並ぶ。
券の買い方は簡単だ。
フェアカードと呼ばれる切符に、必要な金額をストアするだけのようだ。
「え、ディーヴァはいくらいれたんだ」
さすがにいくら分買ったのかまでは見えなかった。
ダンテは自分の買う番が来て初めて、狼狽えた。
そして買えないダンテの後ろには長蛇の列が。
後ろの人間達から「早くしろよ」と言いたげな無言の圧力。
遅いダンテにすぐ後ろの子どもが教えてくれた。
おにーちゃん買い方わかんないのぷぷぷ、そんな嘲笑と共に。
うわー!子どもに笑われた!!
スマートなオレに似つかわしくない!
ノットスタイリッシュ!
恥ずかしくなったダンテは、多めの金額入れて適当なボタンを押す。
結果。
乗り放題のボタンを押してしまったため、財布の中身がすっかり減ってしまった。
「くそう…地下鉄なんか嫌いだ」
ダンテは軽くなった財布を悲しく思いながらディーヴァが降りていった方角を目指した。
そこからさらに地下のプラットホームは、とても広くて新しかった。
清潔感にあふれている。
「地下鉄ってもっと小汚いと思ってたぜ…」
物珍しげに、周りをキョロキョロみて歩くダンテ。
おっといけない、今はそんなことよりもディーヴァを追わないとだった。
電車の到着を凛とした立ち住まいで待つディーヴァ。
その様子を見るダンテの気分は、なんだか、初めてのおつかいを見守る親のそれ。
でも実際は反対、というか誰も見守ってはいないがダンテにとっての方が初めてのおつかい状態である。
1人で切符を買えなかったくらいなのだから…。
幸か不幸か、バスが信号機で止まることはまったくなかった。
おかげで見つかることはなかったのだがずっと走り通しで、しかも中途半端に速い速度。
いくら半魔と言えども疲れてしまった。
建物の影に隠れ、ようやく止まったバスから降りたディーヴァを覗く。
止まった場所は街角のコーナーによくある、地下に降りる小さな階段。
サブウェイの入り口だ。
ディーヴァはこれから地下鉄に乗るのだろう。
「げ、電車かよ…」
実はこの男、ダンテは電車に乗るのは初めての経験である。
近くにあることは知っていても、利用したことはいまだ一度もなかった。
使うのはもっぱら徒歩かバイク。
え?バイク持っていたのか、だって?
やっすいポンコツだけど、バイクくらい持ってるっての!馬鹿にすんな!
降りたディーヴァの数メートル後をつけ、階段を降りるダンテ。
掲示された路線パネルには様々な駅名があるが、見たこともなかったダンテには何が何だかちんぷんかんぷん。
だが、頭にクエスチョンマークを乗せるダンテと反対に、ディーヴァは何事もなく迷わず歩いていく。
「すげぇな、あいつ…」
ディーヴァの手元を遠くから半魔の視力で確認。
フェアカードを買ったディーヴァにならい、ダンテも券販売機に並ぶ。
券の買い方は簡単だ。
フェアカードと呼ばれる切符に、必要な金額をストアするだけのようだ。
「え、ディーヴァはいくらいれたんだ」
さすがにいくら分買ったのかまでは見えなかった。
ダンテは自分の買う番が来て初めて、狼狽えた。
そして買えないダンテの後ろには長蛇の列が。
後ろの人間達から「早くしろよ」と言いたげな無言の圧力。
遅いダンテにすぐ後ろの子どもが教えてくれた。
おにーちゃん買い方わかんないのぷぷぷ、そんな嘲笑と共に。
うわー!子どもに笑われた!!
スマートなオレに似つかわしくない!
ノットスタイリッシュ!
恥ずかしくなったダンテは、多めの金額入れて適当なボタンを押す。
結果。
乗り放題のボタンを押してしまったため、財布の中身がすっかり減ってしまった。
「くそう…地下鉄なんか嫌いだ」
ダンテは軽くなった財布を悲しく思いながらディーヴァが降りていった方角を目指した。
そこからさらに地下のプラットホームは、とても広くて新しかった。
清潔感にあふれている。
「地下鉄ってもっと小汚いと思ってたぜ…」
物珍しげに、周りをキョロキョロみて歩くダンテ。
おっといけない、今はそんなことよりもディーヴァを追わないとだった。
電車の到着を凛とした立ち住まいで待つディーヴァ。
その様子を見るダンテの気分は、なんだか、初めてのおつかいを見守る親のそれ。
でも実際は反対、というか誰も見守ってはいないがダンテにとっての方が初めてのおつかい状態である。
1人で切符を買えなかったくらいなのだから…。