mission 8:blood and growth ~反発し合う力~
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帰宅後は、夕飯準備の前にさっそく問い合わせの電話を病院にかけてみた。
ダンテは夜から仕事らしく、まだ目覚めていない。
なんだ、だったら帰ってくるのもそんなに急がなくてもよかったかもしれない。
肩透かし気味に、そう思った。
ダンテに、病院のことがバレたらなんとなくうるさそうだ。
これ幸いとディーヴァは、こそこそ電話した。
ちなみに、こそこそであるのはダンテが半魔ゆえ、耳がいいからである。
なんでダンテの耳はあたしより遠くまでよく聞こえるの?
それはディーヴァの声を全部聞くためさ。
なんでダンテの目はあたしよりとってもよく見えるの?
それはディーヴァの事を隅々まで見るためさ。
なんでダンテの口はあたしより大きいの?
それは……。
ディーヴァを(性的に)食べるためだー!!
きゃああああっ!!
なぁんて、狼と赤ずきんなセリフがよく似合う。
…脱線してごめん。
「ふぃー…」
ちょうど電話が終わったようだ。
ディーヴァが受話器を置いて振り返ると、そこには2階で寝ていたはずのダンテが。
「ひゃあ!ダ、ダンテ!?」
「はよ、ディーヴァ」
「お、おはよ…。ビックリした~!寝てたんじゃなかったっけ?そろそろ起こしに行こうかと思ってたのに…」
軽く寝起きのハグをかわし、挨拶しあう。
覗き込んだダンテの目には心配の色がみてとれた。
心配するようなことは最近何もないが、ディーヴァは1つ思い当たることがあった。
「もしかして…電話の内容聞いてた?」
「ああ。しっかり聞いてた」
やっぱりそうだった。
これは、いらぬ心配をかける結果になりそうだ。
ぎゅう、と抱き締めていた体を離し、ダンテはディーヴァの顔色を覗きこみながら眉根を寄せて聞いてくる。
「なあ、ディーヴァ。どこが痛い?どこが悪い?重大な病気なのか?」
「聞いちゃってたんならしょうがないなぁ…。ちょっと健康診断に行くだけだよ」
あながち間違いではない。
どこか悪いかどうかはともかく、どこも痛くないし具合が悪いわけではないのだ。
心配をしまくるダンテを、ディーヴァはカラカラと笑い飛ばした。
「…本当か?オレ、あんまり具合が悪くなったりしないからそう言うの疎くてごめんな」
ギュッと再び抱き締めてくるダンテ。
まるで今離したらそのままディーヴァを失うのではないか、と思っているようなその抱擁に、ディーヴァは背中を撫でてやった。
「だから具合が悪いわけじゃないってば。それにダンテが気にすることじゃないでしょ?」
それでもダンテの心配性はとまらない。
「でも…。あ、なんなら今すぐオレが治してやる!」
「え゙」
拳を握り、そう豪語するダンテ。
「どこだ、ここか?それともここか?」
「ちょ、本気でやってるの?わざとなの!?」
いやあああ!!
ダンテ自身は本気で心配しているようだが、その手つきはひどくいやらしいもの。
ディーヴァのスカートに手を入れ、太ももを撫でているのだ。
無意識に変態行為を行うとは、さすがダンテ。
「変態ッ!」
ばちーん!!
ダンテの頬に赤い紅葉マークがついた。
「心配してるのにひでぇ!!」
「医師免許も持ってないダンテが治せるわけないでしょ!」
真っ赤な顔をしたディーヴァが、スカートを整えてダンテにぴしゃりと言い放つ。
「いい?あたし、明日病院行くけどダンテはずぇぇぇったいに!ついてこないでよ?
ただ病院行くだけなんだから!ただの健康診断!!わかった!?」
「でもな、ディーヴァ…」
言いかけて止まる。
ディーヴァは、にっこりと営業スマイルを浮かべていた。
「その気持ちだけはありがたく受け取っておきます。それでも、ほんとのほんとに心配しなくていいからね」
ダンテはなおも食い下がる。
「いや、オレはお前に何かあったらと思うと心配で心配で心配で…どうにかなっちまいそうなんだぞ?」
その途端、ドスの利いたディーヴァの低めの声。
「いいから。ダンテ、大人しく待ってて……、ね?」
ごごごごご。
笑顔だが、背負う空気は迫力満点。
「……ハイ」
ダンテはおとなしく返事するしかなかった。
ダンテは夜から仕事らしく、まだ目覚めていない。
なんだ、だったら帰ってくるのもそんなに急がなくてもよかったかもしれない。
肩透かし気味に、そう思った。
ダンテに、病院のことがバレたらなんとなくうるさそうだ。
これ幸いとディーヴァは、こそこそ電話した。
ちなみに、こそこそであるのはダンテが半魔ゆえ、耳がいいからである。
なんでダンテの耳はあたしより遠くまでよく聞こえるの?
それはディーヴァの声を全部聞くためさ。
なんでダンテの目はあたしよりとってもよく見えるの?
それはディーヴァの事を隅々まで見るためさ。
なんでダンテの口はあたしより大きいの?
それは……。
ディーヴァを(性的に)食べるためだー!!
きゃああああっ!!
なぁんて、狼と赤ずきんなセリフがよく似合う。
…脱線してごめん。
「ふぃー…」
ちょうど電話が終わったようだ。
ディーヴァが受話器を置いて振り返ると、そこには2階で寝ていたはずのダンテが。
「ひゃあ!ダ、ダンテ!?」
「はよ、ディーヴァ」
「お、おはよ…。ビックリした~!寝てたんじゃなかったっけ?そろそろ起こしに行こうかと思ってたのに…」
軽く寝起きのハグをかわし、挨拶しあう。
覗き込んだダンテの目には心配の色がみてとれた。
心配するようなことは最近何もないが、ディーヴァは1つ思い当たることがあった。
「もしかして…電話の内容聞いてた?」
「ああ。しっかり聞いてた」
やっぱりそうだった。
これは、いらぬ心配をかける結果になりそうだ。
ぎゅう、と抱き締めていた体を離し、ダンテはディーヴァの顔色を覗きこみながら眉根を寄せて聞いてくる。
「なあ、ディーヴァ。どこが痛い?どこが悪い?重大な病気なのか?」
「聞いちゃってたんならしょうがないなぁ…。ちょっと健康診断に行くだけだよ」
あながち間違いではない。
どこか悪いかどうかはともかく、どこも痛くないし具合が悪いわけではないのだ。
心配をしまくるダンテを、ディーヴァはカラカラと笑い飛ばした。
「…本当か?オレ、あんまり具合が悪くなったりしないからそう言うの疎くてごめんな」
ギュッと再び抱き締めてくるダンテ。
まるで今離したらそのままディーヴァを失うのではないか、と思っているようなその抱擁に、ディーヴァは背中を撫でてやった。
「だから具合が悪いわけじゃないってば。それにダンテが気にすることじゃないでしょ?」
それでもダンテの心配性はとまらない。
「でも…。あ、なんなら今すぐオレが治してやる!」
「え゙」
拳を握り、そう豪語するダンテ。
「どこだ、ここか?それともここか?」
「ちょ、本気でやってるの?わざとなの!?」
いやあああ!!
ダンテ自身は本気で心配しているようだが、その手つきはひどくいやらしいもの。
ディーヴァのスカートに手を入れ、太ももを撫でているのだ。
無意識に変態行為を行うとは、さすがダンテ。
「変態ッ!」
ばちーん!!
ダンテの頬に赤い紅葉マークがついた。
「心配してるのにひでぇ!!」
「医師免許も持ってないダンテが治せるわけないでしょ!」
真っ赤な顔をしたディーヴァが、スカートを整えてダンテにぴしゃりと言い放つ。
「いい?あたし、明日病院行くけどダンテはずぇぇぇったいに!ついてこないでよ?
ただ病院行くだけなんだから!ただの健康診断!!わかった!?」
「でもな、ディーヴァ…」
言いかけて止まる。
ディーヴァは、にっこりと営業スマイルを浮かべていた。
「その気持ちだけはありがたく受け取っておきます。それでも、ほんとのほんとに心配しなくていいからね」
ダンテはなおも食い下がる。
「いや、オレはお前に何かあったらと思うと心配で心配で心配で…どうにかなっちまいそうなんだぞ?」
その途端、ドスの利いたディーヴァの低めの声。
「いいから。ダンテ、大人しく待ってて……、ね?」
ごごごごご。
笑顔だが、背負う空気は迫力満点。
「……ハイ」
ダンテはおとなしく返事するしかなかった。