mission 7:scarlet full moon ~赤と紅と黒~
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ばたん。
……シーン……。
長い長い沈黙ののち、ディーヴァからダンテに話しかける。
「ダンテ、体は大丈夫なの?」
「ああ、失血と魔力の消費量が多いことを除けば傷も治ってるぜ」
「そっかぁー…、ならよかったねー」
あれ?
さっきまでの甘い空気はどこに行った?
ディーヴァの心配の仕方がいつもの純粋な心配の仕方ではないものに感じる。
なんだか、黒いオーラがじわじわとこちらへ漂ってきている、そんな気がした。
ダンテは慌てて話題を変えた。
「え、えーと。それより最近、夜更かししすぎてないか?大丈夫かよ」
「夜型のダンテに影響されたのかもね。でも、夏休みだからちょっとくらい夜更かししても大丈夫」
「そ、そっか…」
話題、尽きた!
…しーん。
再び場を沈黙が支配する。
なんだかこの沈黙が痛い。
ディーヴァの視線が痛い。
悪魔に攻撃を受けた時よりも強い痛みにも感じる。
静寂を切り裂いて、再びディーヴァからの質問タイム。
「それで?ダンテはなんであんなことしたの?」
あんなこと。
ディーヴァが言うあんなことで思い当たることと言えば、十中八九あれだ。
わざと攻撃を受けたことに違いない。
自分でもなんて無謀なことをしたもんだと、今だから思える。
「オレって強いからなかなか攻撃受けねーだろ?たまにはさ、そういう刺激が欲しくなって…。どうせ…」
「どうせ治るからそれでいいなんて思ってるの?
だとしたらダンテはホントばか!ばかばかばかばか!」
ディーヴァがダンテの腹部に突進してきた。
そして、握った拳でポカポカと殴る。
相変わらず痛くはない。
「お、おおお!?」
ディーヴァに触れてしまい襲いたい気持ちがやってくるが、今はディーヴァの行動に思考が集中する。
「ディーヴァ…もしかして、怒ってる?」
「怒ってるかですって?ええ!怒ってますとも!見ればわかるでしょ!」
本当だ。
いつもは優しく緩やかな曲線を描く眉毛も、今や鬼のようにつり上がっていた。
「正座なさいっ!」
バシッ!
ディーヴァが床を手で叩く。
「えー…」
お袋にすらそんなことさせられた経験はないぞ。
親父だって…いや、まて。
親父はお袋に叱られてるとき正座させられていた。
それで、最後には土下座で反省していたような気がする。
「ダ、ン、テ?」
ディーヴァには似つかわしくない、ドスの効いた声。
「は、はいぃぃぃ~」
ちょーん。
ダンテはその場に小さく正座した。
そして……。
「あの…、ディーヴァ、サン?」
「何、ダンテ」
「板張りで痛いんですけど」
長年の古傷が目立つ、板張りの事務所。
そのデコボコ部分が、慣れない正座をするダンテの膝や脛を刺激する。
「昔、針の上で正座させた挙げ句、太ももに重石を乗せる拷問があったらしいよ?」
「……板張りでいいっす」
「そ。んで、何で怒られてるかはわかってる?」
「はい…」
目をしょんぼりと伏せ、ダンテは自分が思うところの、ディーヴァが怒っている理由を述べた。
「なんだ、ちゃんとわかってるじゃないの」
「当たり前だろ?元々はディーヴァにバレないのを前提にあーいうことしてたんだからな!」
「つまりバレなかったら何してもいいと?」
にょき。
目の錯覚には違いないのだが、ダンテの目に映るディーヴァの頭には、いつぞやにも見た覚えのある角が生えて見える。
「げっ!ちちち違う!これには深い訳が……あるわけなかったよ!オイッ!!」
一人ボケ&突っ込み。
ダンテ、お前いったいどうしたよ。
「拷問決定!お説教部屋行き一名様入りました~」
言うが否や、ディーヴァはその辺に置いておいた捨てる予定の雑誌類を、次々にタワーのようにダンテの太ももに積み上げていく。
『恐怖を生み出す塔』、簡易版テメンニグルの完成だ!
それからしばらくは赤い目をした悪魔のままのダンテがくどくどねちねちと、ディーヴァに滅茶滅茶怒られているシュールな光景が続いた。
……シーン……。
長い長い沈黙ののち、ディーヴァからダンテに話しかける。
「ダンテ、体は大丈夫なの?」
「ああ、失血と魔力の消費量が多いことを除けば傷も治ってるぜ」
「そっかぁー…、ならよかったねー」
あれ?
さっきまでの甘い空気はどこに行った?
ディーヴァの心配の仕方がいつもの純粋な心配の仕方ではないものに感じる。
なんだか、黒いオーラがじわじわとこちらへ漂ってきている、そんな気がした。
ダンテは慌てて話題を変えた。
「え、えーと。それより最近、夜更かししすぎてないか?大丈夫かよ」
「夜型のダンテに影響されたのかもね。でも、夏休みだからちょっとくらい夜更かししても大丈夫」
「そ、そっか…」
話題、尽きた!
…しーん。
再び場を沈黙が支配する。
なんだかこの沈黙が痛い。
ディーヴァの視線が痛い。
悪魔に攻撃を受けた時よりも強い痛みにも感じる。
静寂を切り裂いて、再びディーヴァからの質問タイム。
「それで?ダンテはなんであんなことしたの?」
あんなこと。
ディーヴァが言うあんなことで思い当たることと言えば、十中八九あれだ。
わざと攻撃を受けたことに違いない。
自分でもなんて無謀なことをしたもんだと、今だから思える。
「オレって強いからなかなか攻撃受けねーだろ?たまにはさ、そういう刺激が欲しくなって…。どうせ…」
「どうせ治るからそれでいいなんて思ってるの?
だとしたらダンテはホントばか!ばかばかばかばか!」
ディーヴァがダンテの腹部に突進してきた。
そして、握った拳でポカポカと殴る。
相変わらず痛くはない。
「お、おおお!?」
ディーヴァに触れてしまい襲いたい気持ちがやってくるが、今はディーヴァの行動に思考が集中する。
「ディーヴァ…もしかして、怒ってる?」
「怒ってるかですって?ええ!怒ってますとも!見ればわかるでしょ!」
本当だ。
いつもは優しく緩やかな曲線を描く眉毛も、今や鬼のようにつり上がっていた。
「正座なさいっ!」
バシッ!
ディーヴァが床を手で叩く。
「えー…」
お袋にすらそんなことさせられた経験はないぞ。
親父だって…いや、まて。
親父はお袋に叱られてるとき正座させられていた。
それで、最後には土下座で反省していたような気がする。
「ダ、ン、テ?」
ディーヴァには似つかわしくない、ドスの効いた声。
「は、はいぃぃぃ~」
ちょーん。
ダンテはその場に小さく正座した。
そして……。
「あの…、ディーヴァ、サン?」
「何、ダンテ」
「板張りで痛いんですけど」
長年の古傷が目立つ、板張りの事務所。
そのデコボコ部分が、慣れない正座をするダンテの膝や脛を刺激する。
「昔、針の上で正座させた挙げ句、太ももに重石を乗せる拷問があったらしいよ?」
「……板張りでいいっす」
「そ。んで、何で怒られてるかはわかってる?」
「はい…」
目をしょんぼりと伏せ、ダンテは自分が思うところの、ディーヴァが怒っている理由を述べた。
「なんだ、ちゃんとわかってるじゃないの」
「当たり前だろ?元々はディーヴァにバレないのを前提にあーいうことしてたんだからな!」
「つまりバレなかったら何してもいいと?」
にょき。
目の錯覚には違いないのだが、ダンテの目に映るディーヴァの頭には、いつぞやにも見た覚えのある角が生えて見える。
「げっ!ちちち違う!これには深い訳が……あるわけなかったよ!オイッ!!」
一人ボケ&突っ込み。
ダンテ、お前いったいどうしたよ。
「拷問決定!お説教部屋行き一名様入りました~」
言うが否や、ディーヴァはその辺に置いておいた捨てる予定の雑誌類を、次々にタワーのようにダンテの太ももに積み上げていく。
『恐怖を生み出す塔』、簡易版テメンニグルの完成だ!
それからしばらくは赤い目をした悪魔のままのダンテがくどくどねちねちと、ディーヴァに滅茶滅茶怒られているシュールな光景が続いた。