mission 5:quarrel and mediation ~両天秤、どちらも大切~
名前変換
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「仲直りできてよかったな、ディーヴァ」
学校の屋上。
赤いコートを着た銀髪の男がホッとした様子でディーヴァの様子を眺めていた。
そう、またまたディーヴァの学校へとダンテはやってきたのである。
それもこれもディーヴァを心配してのこと。
もし来ているのがバレたとしても、きちんと説明すればいいだけで怒られはしないだろう。
もっとも、真っ赤になって文句を言うくらいはしてくるだろうが…。
パシャ!
「心配性なんですね~」
いきなりフラッシュをたかれ、振り返ればディーヴァの友人たるサラがいた。
写真を撮られたようだ。
人の気配には敏感なはずのダンテだが、背後の気配に気がつかなかった。
よほどディーヴァが心配だったか気を抜いていたか、それかサラが気配を消すのが上手いのか…。
「見つかっちまったな」
「旦那、写真サークルのわたしをなめちゃいけませんぜ!ファインダー越しになら、なんでも見つけてしまうのです!」
ファインダーを覗き込み、にやりと笑みを浮かべる。
写真歴は長いのかその姿は様になっていた。
「…ディーヴァには教えるなよ?」
「がってんしょーち」
そしてダンテの隣に並ぶと、遠い教室の窓をファインダーで拡大して覗き込む。
肉眼では見えなかった。
「うわぁ、よくこんな遠くからディーヴァのことが見えますね~。わたしには拡大してようやくって感じですよ」
「ディーヴァのことはどこにいたって見つけるのさ」
「愛の力ってやつですな!」
カラカラと笑い合うも、サラは真面目な表情になると軽い口調から一変させ、ダンテに聞いた。
「ディーヴァさ、結局のとこ貴方のことをほとんど教えてくれないんだけど、いったい何者?
ただの恋人兼、保護者とは思えないのよねー…」
ぎくり。
…この女、鋭い。
「ディーヴァはなんて言ってた?」
「『あたしを優しく照らして守ってくれる月みたいな人』だってさ」
言った時のディーヴァのはにかむような表情が目に浮かび、心が温かいもので満たされる。
「なら、ディーヴァが言った通り、ただの『月』だよ」
自分が月なら、ディーヴァ、お前はやはりオレの太陽だ。
太陽と月は互いを求め合う…。
「さいですか…。まあ、ディーヴァが幸せならいいですけどね」
あまり納得できる答えではなかったが、サラは上手くまとめて質問を終いにした。
「ディーヴァのこと、たま~に借りますよ?
去年からかれこれずーっとどこか一緒に寄り道してませんし、遊んでませんから」
「男相手じゃなけりゃ別にいい」
「ふっ!その辺は抜かりないですぜ。
元からわたし達はディーヴァに男子が近づかないようにしてました。あの子の兄に頼まれてたんですよ」
どんだけシスコン!?
そう思うが、兄の悪口は言わない。
「じゃないとあんな子羊はすぐたべられちゃいますからね。
そもそも、この間ダンテさんが言った『ディーヴァはオレのもの』宣言であまり言い寄る男子は少なくなりました」
「思い出すとなんか照れるな…」
頬を僅かに染め、ダンテはあさっての方向を向いた。
「と!いうわけで、本日の帰りに早速借りたいんですけど、いいですか?」
何がと!いうわけでだ。
本題を先に言え、本題を。
「当店は遅い時間までのディーヴァの貸し出しは承っておりません」
「そんなのわかってますって」
2人ならんでディーヴァ達の様子を見ていれば、抱き着かれたディーヴァが2人の友人に潰されるところだった。
「あ、そろそろ戻らないと、ディーヴァが潰されてさらに小さくなりますね」
「そりゃ困るな、これ以上小さくなったらオレがロリコンと思われる」
「あはは、確かに!」
ディーヴァはずっと身長が伸びていないから、というよりももともと身長はチビな方なので、とても小さい。
2人にぎゅうぎゅうと潰され、そろそろ見えなくなりそうだった。
ディーヴァが友人達に抱きしめられてなお、笑っている様子を見るダンテはとても慈しみにあふれている。
本当にディーヴァのこと、好きなんだなあ…。
この人になら、ディーヴァを安心して任せられるよ、ミシェルさん。
サラはそう思ってそこをあとにした。
●あとがき
名前変換…した方がいいでしょうか??
何も言われなかったら、友人には名前変換つけませんので悪しからず。
学校の屋上。
赤いコートを着た銀髪の男がホッとした様子でディーヴァの様子を眺めていた。
そう、またまたディーヴァの学校へとダンテはやってきたのである。
それもこれもディーヴァを心配してのこと。
もし来ているのがバレたとしても、きちんと説明すればいいだけで怒られはしないだろう。
もっとも、真っ赤になって文句を言うくらいはしてくるだろうが…。
パシャ!
「心配性なんですね~」
いきなりフラッシュをたかれ、振り返ればディーヴァの友人たるサラがいた。
写真を撮られたようだ。
人の気配には敏感なはずのダンテだが、背後の気配に気がつかなかった。
よほどディーヴァが心配だったか気を抜いていたか、それかサラが気配を消すのが上手いのか…。
「見つかっちまったな」
「旦那、写真サークルのわたしをなめちゃいけませんぜ!ファインダー越しになら、なんでも見つけてしまうのです!」
ファインダーを覗き込み、にやりと笑みを浮かべる。
写真歴は長いのかその姿は様になっていた。
「…ディーヴァには教えるなよ?」
「がってんしょーち」
そしてダンテの隣に並ぶと、遠い教室の窓をファインダーで拡大して覗き込む。
肉眼では見えなかった。
「うわぁ、よくこんな遠くからディーヴァのことが見えますね~。わたしには拡大してようやくって感じですよ」
「ディーヴァのことはどこにいたって見つけるのさ」
「愛の力ってやつですな!」
カラカラと笑い合うも、サラは真面目な表情になると軽い口調から一変させ、ダンテに聞いた。
「ディーヴァさ、結局のとこ貴方のことをほとんど教えてくれないんだけど、いったい何者?
ただの恋人兼、保護者とは思えないのよねー…」
ぎくり。
…この女、鋭い。
「ディーヴァはなんて言ってた?」
「『あたしを優しく照らして守ってくれる月みたいな人』だってさ」
言った時のディーヴァのはにかむような表情が目に浮かび、心が温かいもので満たされる。
「なら、ディーヴァが言った通り、ただの『月』だよ」
自分が月なら、ディーヴァ、お前はやはりオレの太陽だ。
太陽と月は互いを求め合う…。
「さいですか…。まあ、ディーヴァが幸せならいいですけどね」
あまり納得できる答えではなかったが、サラは上手くまとめて質問を終いにした。
「ディーヴァのこと、たま~に借りますよ?
去年からかれこれずーっとどこか一緒に寄り道してませんし、遊んでませんから」
「男相手じゃなけりゃ別にいい」
「ふっ!その辺は抜かりないですぜ。
元からわたし達はディーヴァに男子が近づかないようにしてました。あの子の兄に頼まれてたんですよ」
どんだけシスコン!?
そう思うが、兄の悪口は言わない。
「じゃないとあんな子羊はすぐたべられちゃいますからね。
そもそも、この間ダンテさんが言った『ディーヴァはオレのもの』宣言であまり言い寄る男子は少なくなりました」
「思い出すとなんか照れるな…」
頬を僅かに染め、ダンテはあさっての方向を向いた。
「と!いうわけで、本日の帰りに早速借りたいんですけど、いいですか?」
何がと!いうわけでだ。
本題を先に言え、本題を。
「当店は遅い時間までのディーヴァの貸し出しは承っておりません」
「そんなのわかってますって」
2人ならんでディーヴァ達の様子を見ていれば、抱き着かれたディーヴァが2人の友人に潰されるところだった。
「あ、そろそろ戻らないと、ディーヴァが潰されてさらに小さくなりますね」
「そりゃ困るな、これ以上小さくなったらオレがロリコンと思われる」
「あはは、確かに!」
ディーヴァはずっと身長が伸びていないから、というよりももともと身長はチビな方なので、とても小さい。
2人にぎゅうぎゅうと潰され、そろそろ見えなくなりそうだった。
ディーヴァが友人達に抱きしめられてなお、笑っている様子を見るダンテはとても慈しみにあふれている。
本当にディーヴァのこと、好きなんだなあ…。
この人になら、ディーヴァを安心して任せられるよ、ミシェルさん。
サラはそう思ってそこをあとにした。
●あとがき
名前変換…した方がいいでしょうか??
何も言われなかったら、友人には名前変換つけませんので悪しからず。