mission 5:quarrel and mediation ~両天秤、どちらも大切~
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「ごめん!」
学校に行ったディーヴァは、ジャパニーズ土下座する勢いで喧嘩していたエルとランスに謝った。
今日は許してもらえるまで謝り倒すつもりだ。
しかし、2人は意外や意外、あっさりと許してくれた。
もしかしてサラが何とかしてくれたのだろうか?
サラの方を見ても彼女はニコニコするのみだった。
ディーヴァは小さく話し始める。
「どうしても詳しいことは言えないんだけどさ、あたしのボーイフレンド…ダンテはあたしの命の恩人で、恋人なの」
やはり悪魔や天使については言わない。
こればかりは友人達の安全のためにも言えない、それはしかたのないことだ。
「ううん。私達も言い過ぎちゃったしさ、ゴメンね」
「ディーヴァがどこの馬の骨ともとれない男にかっさらわれて悔しかったんだ」
「サラには紹介したみたいだけど、私達に紹介してくれないし」
「何より、家族が亡くなってからのディーヴァ、付き合いは悪いわこっちに壁作ってるみたいだわでさみしかったの…」
「ごめんね、落ち着いたらまた一緒に遊ぼう。だから……あたしとこれからも友達でいてくれる?」
おずおずと言った感じに聞くディーヴァに何かが刺激されたか、ランスがディーヴァを勢いよく抱き締めた。
続いてエルもその2人ごと腕に抱き寄せる。
「もちろんだよ!」
「当たり前でしょ?」
「…ありがと」
サラはその様子をよかった、と近くから見守った。
「ところでダンテさんってどんな人?」
「教えられる範囲内でいいから聞きたいな」
「ダンテの事は…その内紹介する機会があればするよ。
彼はあたしの保護者でもあるから今住んでる場所にはちょっと案内できないけどね」
一緒に住んでいるという意味をなす言葉を聞き、エルとランスが大声をあげる。
「「えーっ!ど、同棲!?」」
同棲というか、同居にも近いような気もするが、一緒に住んでいる。
ディーヴァは苦笑して頷いた。
「じゃあやることやっちゃってるの?ディーヴァが!?」
「私達より先に階段を!?」
「へ?階段って?」
ムンクの叫びにも似たポーズで驚いている。
だが、ディーヴァには大人の階段というぼかした表現が通じなかった。
見兼ねたサラが間に入る。
「ストーップ!ディーヴァの態度でわかるでしょ、まだだってば!」
「た、確かに…」
「わゎ、ゴメン!」
ディーヴァの頭上にはクエスチョンマークが浮かんだままだった。
「???」
***
「んー…。早速だけど、今日帰りに遊ぼっか」
悩んだ末、ディーヴァは自分から放課後の寄り道に誘った。
恋人も大事だが、友人も大事。
どちらが大切かなんて、選べやしない。
「え?い、いいの?そりゃ嬉しいけど…」
「彼ってサラから聞いたけど心配しいの束縛しいなんでしょ。放課後遊んだりして怒らない?」
「大丈夫だよ、ちょっとくらいなら。………多分」
大丈夫、きっとダンテならわかってくれる、多分きっとおそらくは。
推察が多いのは目をつぶっていただきたい。
「やったぁ!!じゃあさじゃあさ、手始めにディーヴァの好きだったカフェ行かない?」
「あそこ、あれからちょっとしてスイーツバイキングも始めたのよ?」
スイーツバイキング。
甘いものの大好きな女の子の諸君には魅惑の響き。
それはもちろん、ディーヴァにも魅惑の言葉だった。
「えー!!い、行きたい…ッ!」
きゃいきゃいわいわい。
そこからは強制的に止めなくては止まらない、甘い甘いスイーツトークに移行。
見守りに徹していたサラが言葉を発して止めなくてはずっと続いていたかもしれない。
「ディーヴァ」
「サラ…。サラもお話しよう?」
ニコニコと笑顔のディーヴァが振り返る。
やはりディーヴァには悲しんだ顔より、笑顔の方が似合う。
「少ししたらね。それより、もう大丈夫そうだね?」
「うん、ありがとサラ」
「いーえ、どういたしまして。わたしサークルんとこに忘れ物してたんだ。ちょいとひとっ走り取って来るね」
学校に行ったディーヴァは、ジャパニーズ土下座する勢いで喧嘩していたエルとランスに謝った。
今日は許してもらえるまで謝り倒すつもりだ。
しかし、2人は意外や意外、あっさりと許してくれた。
もしかしてサラが何とかしてくれたのだろうか?
サラの方を見ても彼女はニコニコするのみだった。
ディーヴァは小さく話し始める。
「どうしても詳しいことは言えないんだけどさ、あたしのボーイフレンド…ダンテはあたしの命の恩人で、恋人なの」
やはり悪魔や天使については言わない。
こればかりは友人達の安全のためにも言えない、それはしかたのないことだ。
「ううん。私達も言い過ぎちゃったしさ、ゴメンね」
「ディーヴァがどこの馬の骨ともとれない男にかっさらわれて悔しかったんだ」
「サラには紹介したみたいだけど、私達に紹介してくれないし」
「何より、家族が亡くなってからのディーヴァ、付き合いは悪いわこっちに壁作ってるみたいだわでさみしかったの…」
「ごめんね、落ち着いたらまた一緒に遊ぼう。だから……あたしとこれからも友達でいてくれる?」
おずおずと言った感じに聞くディーヴァに何かが刺激されたか、ランスがディーヴァを勢いよく抱き締めた。
続いてエルもその2人ごと腕に抱き寄せる。
「もちろんだよ!」
「当たり前でしょ?」
「…ありがと」
サラはその様子をよかった、と近くから見守った。
「ところでダンテさんってどんな人?」
「教えられる範囲内でいいから聞きたいな」
「ダンテの事は…その内紹介する機会があればするよ。
彼はあたしの保護者でもあるから今住んでる場所にはちょっと案内できないけどね」
一緒に住んでいるという意味をなす言葉を聞き、エルとランスが大声をあげる。
「「えーっ!ど、同棲!?」」
同棲というか、同居にも近いような気もするが、一緒に住んでいる。
ディーヴァは苦笑して頷いた。
「じゃあやることやっちゃってるの?ディーヴァが!?」
「私達より先に階段を!?」
「へ?階段って?」
ムンクの叫びにも似たポーズで驚いている。
だが、ディーヴァには大人の階段というぼかした表現が通じなかった。
見兼ねたサラが間に入る。
「ストーップ!ディーヴァの態度でわかるでしょ、まだだってば!」
「た、確かに…」
「わゎ、ゴメン!」
ディーヴァの頭上にはクエスチョンマークが浮かんだままだった。
「???」
***
「んー…。早速だけど、今日帰りに遊ぼっか」
悩んだ末、ディーヴァは自分から放課後の寄り道に誘った。
恋人も大事だが、友人も大事。
どちらが大切かなんて、選べやしない。
「え?い、いいの?そりゃ嬉しいけど…」
「彼ってサラから聞いたけど心配しいの束縛しいなんでしょ。放課後遊んだりして怒らない?」
「大丈夫だよ、ちょっとくらいなら。………多分」
大丈夫、きっとダンテならわかってくれる、多分きっとおそらくは。
推察が多いのは目をつぶっていただきたい。
「やったぁ!!じゃあさじゃあさ、手始めにディーヴァの好きだったカフェ行かない?」
「あそこ、あれからちょっとしてスイーツバイキングも始めたのよ?」
スイーツバイキング。
甘いものの大好きな女の子の諸君には魅惑の響き。
それはもちろん、ディーヴァにも魅惑の言葉だった。
「えー!!い、行きたい…ッ!」
きゃいきゃいわいわい。
そこからは強制的に止めなくては止まらない、甘い甘いスイーツトークに移行。
見守りに徹していたサラが言葉を発して止めなくてはずっと続いていたかもしれない。
「ディーヴァ」
「サラ…。サラもお話しよう?」
ニコニコと笑顔のディーヴァが振り返る。
やはりディーヴァには悲しんだ顔より、笑顔の方が似合う。
「少ししたらね。それより、もう大丈夫そうだね?」
「うん、ありがとサラ」
「いーえ、どういたしまして。わたしサークルんとこに忘れ物してたんだ。ちょいとひとっ走り取って来るね」