mission 5:quarrel and mediation ~両天秤、どちらも大切~
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「っていうかさ、あたし男に現を抜かしてなんかいないよ?そりゃ、あの人はあたしの大切な人だけど…エルやランス、サラもみんなみーんな大切だよ!」
「「うそつき」」
「だったら、前に誘った時、一回くらいは遊びに来たハズでしょ」
「来ないのは私達より男をとった証。ディーヴァはこの半年、これまで何回の誘いを蹴った?」
ディーヴァの言葉は2人には届かない。
それどころか2人は、侮蔑の表情すら浮かべてディーヴァを見るまでになっていた。
「女の子ってみんなそうだものね。男が出来るとそっちばっかりにかまけて女友達は二の次…。
私悲しいわ、ディーヴァ…」
「ホントだよねー?あーあ、ディーヴァだけはそうならないと思ってたのに!
アタシ、ディーヴァがそんな『ビッチ』だとは思わなかったわ!」
ひどいよね。
幻滅した。
そんなことを次々に言われた。
言われる度に言葉がおもしとなってディーヴァの心に圧し掛かる。
「いくらなんでもビッチは言い過ぎ!訂正しなよ!」
「ビッチ…?意味はよくわからないけど、なんだかひどいこと言われてるってことだけはわかるよ…」
ディーヴァはその重さに負けないよう、ふんばるようにして地を踏みしめた。
「ひどいのはそっちもじゃない!あたし色々あり過ぎて本当に忙しかったんだって言ってるでしょ!
お願いだから信じてよ…」
「だったら何でディーヴァは秘密にしてることが多すぎるの?」
結局行きつく先はそこ。
「だから、それは…言えなくて…」
「ほらやっぱり」
「言えないでしょ、信用してくれてないのはディーヴァじゃん」
そういわれると何も返せない。
ディーヴァは唇を噛みしめ、カバンをひっつかんだ。
「…ッもういい!」
そして走って逃げるように帰ってしまった。
エメラルドグリーンの瞳にはいっぱいの涙を浮かべて。
「ディーヴァ!!」
「サラ、いいよ。図星だったんでしょ」
「逃げたのが証拠だよね、ほっとこうよ」
「でも…」
「あの子、男と付き合って涙っていう武器を使う術を覚えたのよ」
「いや、もともとディーヴァは涙もろいからね?」
はあ、心配だなぁ…。
冷たい表情のエルとランスとは全く逆で、サラは心配そうな顔でディーヴァの出ていった教室のドアを見つめた。
***
ダンテの待つ家に逃げるようにして帰ったディーヴァ。
でもダンテに泣きつくというのはなんだか負けた気がするし、本当に男に現を抜かす女に成り下がっている気がする。
ディーヴァは、ダンテの前ではその心を隠すよう笑顔に努めた。
それでも、明日は学校に行きづらいことに変わりはない。
そんなディーヴァのとった行動は…。
「ダンテ。ちょっと、電話借りていい?」
「ん?そんなのオレに断らないで好きに使えよ。どうせ今日は依頼こな「依頼こないし、とか言わないでよ?」ばれたか」
「まったくもう…」
そう。
サラに電話することだった。
「あ、サラ?…明日休むからさ、先生に言っておいてもらっていい?」
『もしかして今日のこと?』
「……」
無言。
それだけで肯定の意味だとわかる。
受話器の向こうでサラが小さくため息を吐くのが聞こえた。
『わかった、一日ゆっくり休んで気持ちを落ち着かせてよ。先生には上手く言っとくからさ?あと、エルとランスにもわたしからちょっと言っとくわ、安心して!』
「ごめん…サラ」
『いいの。明日の夜、同じくらいの時間に電話するけどいいね?』
「うん、ありがとう」
ジュニアハイスクールからのエルとランスと違い、サラはエレメンタリースクール時代から一緒の友人。
持つべきはお互いを理解できる友人だ。
ディーヴァはホッとして、ふぅと吐き出し、受話器を置いた。
「「うそつき」」
「だったら、前に誘った時、一回くらいは遊びに来たハズでしょ」
「来ないのは私達より男をとった証。ディーヴァはこの半年、これまで何回の誘いを蹴った?」
ディーヴァの言葉は2人には届かない。
それどころか2人は、侮蔑の表情すら浮かべてディーヴァを見るまでになっていた。
「女の子ってみんなそうだものね。男が出来るとそっちばっかりにかまけて女友達は二の次…。
私悲しいわ、ディーヴァ…」
「ホントだよねー?あーあ、ディーヴァだけはそうならないと思ってたのに!
アタシ、ディーヴァがそんな『ビッチ』だとは思わなかったわ!」
ひどいよね。
幻滅した。
そんなことを次々に言われた。
言われる度に言葉がおもしとなってディーヴァの心に圧し掛かる。
「いくらなんでもビッチは言い過ぎ!訂正しなよ!」
「ビッチ…?意味はよくわからないけど、なんだかひどいこと言われてるってことだけはわかるよ…」
ディーヴァはその重さに負けないよう、ふんばるようにして地を踏みしめた。
「ひどいのはそっちもじゃない!あたし色々あり過ぎて本当に忙しかったんだって言ってるでしょ!
お願いだから信じてよ…」
「だったら何でディーヴァは秘密にしてることが多すぎるの?」
結局行きつく先はそこ。
「だから、それは…言えなくて…」
「ほらやっぱり」
「言えないでしょ、信用してくれてないのはディーヴァじゃん」
そういわれると何も返せない。
ディーヴァは唇を噛みしめ、カバンをひっつかんだ。
「…ッもういい!」
そして走って逃げるように帰ってしまった。
エメラルドグリーンの瞳にはいっぱいの涙を浮かべて。
「ディーヴァ!!」
「サラ、いいよ。図星だったんでしょ」
「逃げたのが証拠だよね、ほっとこうよ」
「でも…」
「あの子、男と付き合って涙っていう武器を使う術を覚えたのよ」
「いや、もともとディーヴァは涙もろいからね?」
はあ、心配だなぁ…。
冷たい表情のエルとランスとは全く逆で、サラは心配そうな顔でディーヴァの出ていった教室のドアを見つめた。
***
ダンテの待つ家に逃げるようにして帰ったディーヴァ。
でもダンテに泣きつくというのはなんだか負けた気がするし、本当に男に現を抜かす女に成り下がっている気がする。
ディーヴァは、ダンテの前ではその心を隠すよう笑顔に努めた。
それでも、明日は学校に行きづらいことに変わりはない。
そんなディーヴァのとった行動は…。
「ダンテ。ちょっと、電話借りていい?」
「ん?そんなのオレに断らないで好きに使えよ。どうせ今日は依頼こな「依頼こないし、とか言わないでよ?」ばれたか」
「まったくもう…」
そう。
サラに電話することだった。
「あ、サラ?…明日休むからさ、先生に言っておいてもらっていい?」
『もしかして今日のこと?』
「……」
無言。
それだけで肯定の意味だとわかる。
受話器の向こうでサラが小さくため息を吐くのが聞こえた。
『わかった、一日ゆっくり休んで気持ちを落ち着かせてよ。先生には上手く言っとくからさ?あと、エルとランスにもわたしからちょっと言っとくわ、安心して!』
「ごめん…サラ」
『いいの。明日の夜、同じくらいの時間に電話するけどいいね?』
「うん、ありがとう」
ジュニアハイスクールからのエルとランスと違い、サラはエレメンタリースクール時代から一緒の友人。
持つべきはお互いを理解できる友人だ。
ディーヴァはホッとして、ふぅと吐き出し、受話器を置いた。