mission 34:lost ~剣と髪~
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ディーヴァの言葉に満足そうに笑うと、ダンテは左手の銃を連射しながら、剣を掲げて突っ込んだ。
「うぉぉぉぉぉぉお!!」
素早く間合いに入り込み、影を斜めに斬り払う。
弾丸を弾いていたことで対処できなかったか、ダンテの渾身の剣をその身に受けた影。
「切れ味はいいみたいだな…!」
真っ二つまではいかなかったものの、その端は確実にとらえた。
何かを切った感覚が手に残っている。
しかし、ところどころ千切れて空気に溶ける影には、肉体はなく、ただただ闇が広がるばかりだ。
相手の真意はとれないが、これは長くかかりそうだと、ダンテは軽く舌打ちした。
『思ったより速いんだね。こっちが油断してしまった…よっ!』
「なっ…!?」
ダンテを凌ぐ速い動きでフォースエッジを振るわれた。
驚愕しつつも、受け止めるダンテ。
重い。
速いだけでなく、重い。
『脇が甘い。太刀筋もまだまだだ』
「な、んだと…!?」
師弟の修行のようなやり取りが続く。
だが、防戦一方というわけではない。
時に攻撃を繰り出し、受け止められながら、ダンテは気がついた。
『弱くはないのにもったいない。お前はなんのための剣か、まだ真に理解していない』
「コイツ…オヤジに教わった剣術を…!」
その剣筋が辿るのは、父であり師であるスパーダと同じもの。
この剣術を習ったのは、自分と兄であるバージルだ。
今感じているのは、バージルとの戦闘のそれ。
しかし、どちらかと言えば、スパーダ本人を相手にしている感覚だった。
速すぎる太刀筋。
一秒間にどのくらいの剣のやり取りが行われているかなんて、戦闘経験も何もないディーヴァにはわからない。
しかし、ディーヴァにもなんとなくわかることがある。
それは、影が何を試練として与えているのか?
ディーヴァからは、ただダンテの悪魔としての体力や魔力、攻防の技量を推し量っているだけには見えない。
もちろん、それも試しているだろう。
でも、その根底には人間と悪魔と2つの力を試そうとしているというのがある気がした。
何かと戦う力、誰かを守る力2つ。
ディーヴァがここにいる理由こそがそれなのではないか、と。
逃げることもできないばかりか、男同士の戦いに口を出すこともできない。
ディーヴァには何もできない。ダンテの邪魔にならないように気をつけて、ただただ見ていることしかできなかった。
もしそうなら。
バージルにも守る力があったというの?と、不思議に思うと同時、ディーヴァは思い出していた。
ダンテとは方法が違ったけれど、バージルは守る力をしっかり持っていたと。
あたしを守ってくれたと。
とことん不器用で、でもとても優しい人だった。
フォースエッジはそれを知っていた…?
「くっそ!なんのための剣、だと…?悪魔をぶっ倒すための剣に決まってるだろうが!!」
そうだ、とりあえず今はダンテのことに集中しなければ。
ダンテは自分の剣が斬るだけのためにあるわけじゃないこと、わかってるはず。
ただそれを相手に示せばいいだけなんだから。
「ダンテ、頑張れ…!」
剣だけでなく銃も駆使して戦いを続けるダンテにエールを送りながら、ディーヴァは端の方で立ったまま、ひたすら終わりを待った。
『やれやれ、頭に血が昇りやすいのも悪い癖だ』
半ばうんざりしながら、ダンテの剣や弾丸を弾いていた影が、ちらりとディーヴァの方を向いた。
影はまだまだ余裕綽々、一方のダンテは感情爆発、少々疲弊。
『お前の力はそんなものか?そんなんじゃ、守りたいものも守れない』
目のように見える部分がスッと細められた。
同時に振るわれた剣から迸る、鋭い鎌鼬のような衝撃波が、離れた位置のディーヴァを襲う。
まことに想定外。
ディーヴァには危害が及ばないと、勝手に思いこんでいたダンテの顔が真っ青になった。
「ッ!」
『手を出さないとも言ってない。悪魔の言葉には裏もある。気をつけなければいけ「ディーヴァ!」…敵に背を向けるとは…』
間一髪、持ち前の逃げ足が功をなしたようで刃物と化した風を避けたディーヴァは、その白い頬に一筋の赤い線を走らせているのみだ。
「…あっぶなー…。でもさすがあたし」
「ディーヴァ、なんともないかっ!?大丈夫なのか!?」
これ以上ないほど素早い速度でディーヴァの元へと走り、肩に手を置いたダンテ。
フォースエッジは、とうに投げ捨てられている。
「大丈夫、大きな怪我はしてないよ。頬っぺた掠っただけだって…ヒェア!!」
「それもじゅうぶんでっかい怪我だ!ディーヴァの玉のお肌に傷が!血が!どうすりゃ治る!?」
いきなり抱きしめられて、変な声が出た。
叫びながらギュウギュウと抱きしめてくるダンテの背から、困ったように頭をかく影が見える。
こちらも苦笑し返すと、影はおとなしく待つとジェスチャーしてくれた。
「大袈裟。こんなのあとで傷薬塗れば治るよ。大丈夫、何も心配いらない」
「本当に何も心配いらないんだな?なら、オレは戻………」
はら、はらり、…ぱさっ。
薄いグリーンの細長い束が、ディーヴァの肩口から下に落ちた。
「「………………」」
場所と形状を考えるとそれは…。
「うぉぉぉぉぉぉお!!」
素早く間合いに入り込み、影を斜めに斬り払う。
弾丸を弾いていたことで対処できなかったか、ダンテの渾身の剣をその身に受けた影。
「切れ味はいいみたいだな…!」
真っ二つまではいかなかったものの、その端は確実にとらえた。
何かを切った感覚が手に残っている。
しかし、ところどころ千切れて空気に溶ける影には、肉体はなく、ただただ闇が広がるばかりだ。
相手の真意はとれないが、これは長くかかりそうだと、ダンテは軽く舌打ちした。
『思ったより速いんだね。こっちが油断してしまった…よっ!』
「なっ…!?」
ダンテを凌ぐ速い動きでフォースエッジを振るわれた。
驚愕しつつも、受け止めるダンテ。
重い。
速いだけでなく、重い。
『脇が甘い。太刀筋もまだまだだ』
「な、んだと…!?」
師弟の修行のようなやり取りが続く。
だが、防戦一方というわけではない。
時に攻撃を繰り出し、受け止められながら、ダンテは気がついた。
『弱くはないのにもったいない。お前はなんのための剣か、まだ真に理解していない』
「コイツ…オヤジに教わった剣術を…!」
その剣筋が辿るのは、父であり師であるスパーダと同じもの。
この剣術を習ったのは、自分と兄であるバージルだ。
今感じているのは、バージルとの戦闘のそれ。
しかし、どちらかと言えば、スパーダ本人を相手にしている感覚だった。
速すぎる太刀筋。
一秒間にどのくらいの剣のやり取りが行われているかなんて、戦闘経験も何もないディーヴァにはわからない。
しかし、ディーヴァにもなんとなくわかることがある。
それは、影が何を試練として与えているのか?
ディーヴァからは、ただダンテの悪魔としての体力や魔力、攻防の技量を推し量っているだけには見えない。
もちろん、それも試しているだろう。
でも、その根底には人間と悪魔と2つの力を試そうとしているというのがある気がした。
何かと戦う力、誰かを守る力2つ。
ディーヴァがここにいる理由こそがそれなのではないか、と。
逃げることもできないばかりか、男同士の戦いに口を出すこともできない。
ディーヴァには何もできない。ダンテの邪魔にならないように気をつけて、ただただ見ていることしかできなかった。
もしそうなら。
バージルにも守る力があったというの?と、不思議に思うと同時、ディーヴァは思い出していた。
ダンテとは方法が違ったけれど、バージルは守る力をしっかり持っていたと。
あたしを守ってくれたと。
とことん不器用で、でもとても優しい人だった。
フォースエッジはそれを知っていた…?
「くっそ!なんのための剣、だと…?悪魔をぶっ倒すための剣に決まってるだろうが!!」
そうだ、とりあえず今はダンテのことに集中しなければ。
ダンテは自分の剣が斬るだけのためにあるわけじゃないこと、わかってるはず。
ただそれを相手に示せばいいだけなんだから。
「ダンテ、頑張れ…!」
剣だけでなく銃も駆使して戦いを続けるダンテにエールを送りながら、ディーヴァは端の方で立ったまま、ひたすら終わりを待った。
『やれやれ、頭に血が昇りやすいのも悪い癖だ』
半ばうんざりしながら、ダンテの剣や弾丸を弾いていた影が、ちらりとディーヴァの方を向いた。
影はまだまだ余裕綽々、一方のダンテは感情爆発、少々疲弊。
『お前の力はそんなものか?そんなんじゃ、守りたいものも守れない』
目のように見える部分がスッと細められた。
同時に振るわれた剣から迸る、鋭い鎌鼬のような衝撃波が、離れた位置のディーヴァを襲う。
まことに想定外。
ディーヴァには危害が及ばないと、勝手に思いこんでいたダンテの顔が真っ青になった。
「ッ!」
『手を出さないとも言ってない。悪魔の言葉には裏もある。気をつけなければいけ「ディーヴァ!」…敵に背を向けるとは…』
間一髪、持ち前の逃げ足が功をなしたようで刃物と化した風を避けたディーヴァは、その白い頬に一筋の赤い線を走らせているのみだ。
「…あっぶなー…。でもさすがあたし」
「ディーヴァ、なんともないかっ!?大丈夫なのか!?」
これ以上ないほど素早い速度でディーヴァの元へと走り、肩に手を置いたダンテ。
フォースエッジは、とうに投げ捨てられている。
「大丈夫、大きな怪我はしてないよ。頬っぺた掠っただけだって…ヒェア!!」
「それもじゅうぶんでっかい怪我だ!ディーヴァの玉のお肌に傷が!血が!どうすりゃ治る!?」
いきなり抱きしめられて、変な声が出た。
叫びながらギュウギュウと抱きしめてくるダンテの背から、困ったように頭をかく影が見える。
こちらも苦笑し返すと、影はおとなしく待つとジェスチャーしてくれた。
「大袈裟。こんなのあとで傷薬塗れば治るよ。大丈夫、何も心配いらない」
「本当に何も心配いらないんだな?なら、オレは戻………」
はら、はらり、…ぱさっ。
薄いグリーンの細長い束が、ディーヴァの肩口から下に落ちた。
「「………………」」
場所と形状を考えるとそれは…。
