mission 34:lost ~剣と髪~
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ダンテの考えも悟らず知らず、ディーヴァはチョキチョキとダンテの髪にハサミを入れ続ける。
「終わったー!」
両手をあげてなんだか楽しそうなディーヴァと、二重の意味でハラハラしていたダンテの10分間ほどが終了した。
10分…早い気もするが、男性の髪ならそんなものか。
「はあ、お疲れディーヴァ」
「ダンテこそお疲れ様、ん?んんん??んー!?」
「どした?………鏡貸せ」
半ばふんだくるようにして、手鏡二枚を前と後ろで合わせる。
ディーヴァが切ってくれたという、自身の髪型は、歪、その言葉が似合うほどには酷かった。
「あー…えっとぉ…、また伸びるしいいよねっ?
それに女の人と違って男の人なら、ほら、そんなに気にしない…し?」
人差し指をくりくりとつつき合わせ、目を泳がせるディーヴァに、ダンテが放つのはたった一言。
「ディーヴァのへたくそ」
「ごめんなさい、精進します」
光の速さでディーヴァは謝った。
「まぁ、ディーヴァだからな。絵とか壊滅的だからしょうがないよな」
「うー…失礼しちゃうなぁ」
「とりあえず…まぁ、夢は夢のまんまにしとけ」
「………ハイ」
「少し自分で切ってくるけど、別にいいよな?」
「………ドウゾ」
ダンテはハサミを手に、自身で髪を弄りだした。
ヘタだったとはいえ、ディーヴァが切ったおかげでベースはできている。
あとは軽く毛先を整えるだけ。
チョキチョキと好きにハサミを入れ、小刻みに動かせば完成だ。
自慢ではないが、ディーヴァよりは美に造詣も深く、美的センスもあると自負している。
終わったら髪をわしゃわしゃと乱し、振って、タオル類を取り去る。
下に落ちた髪の毛はあとで掃除しよう。
「よし、出来た」
「えー。あたしより上手く出来たわけ?」
「当たり前だろ」
「へー、どれど……れ、」
襟足は肩に辿りつき、前髪もまだまだ長い方だが、それがまたいい。
髪の間から覗く鋭い眼光は、デビルハンターとして申し分ないだろうほどで、射抜かれた者…ディーヴァのハートを鷲掴みにする。
癪だけど…でも、…かっこいい。
うん、認めよう、やたらかっこいい。
髪を切る前のボサボサ頭のダンテとは、何もかもが違うように見えてしまったディーヴァは、目の前の彫刻品たるダンテに、しばしぼーっと見惚れた。
「どうしたディーヴァ、どこかおかしいか?」
おかしいなんて滅相もない!
今までもダンテはかっこいいと思っていたけれど、今のダンテはディーヴァの奥底に眠る性的欲求を呼び起こすほどには、素敵に見えた。
「え?あ、いや、なんでもないよ!!うん、なんでもないっ!!」
いけない、焦り過ぎて声が裏返ってしまった。
鋭いダンテは、ディーヴァの考えていることがある程度わかったようだった。
「ん~?なんかあるんだろ?どした、ほら、言ってみ?」
「いや」
「へー……、いや、か」
ダンテがディーヴァの顔を自分の方へと強制的に向かせた。
そのまま、たっぷり1分間くらいは、穴のあくほどに見つめられ、ディーヴァの顔はみるみる赤く染まっていく。
まるで我慢大会だった。
「み、見ないでよ」
「オレがお前の顔を真正面から見たいんだ。悪いか?」
「……いぢわる…」
ダンテ、Win。
尻すぼみにつぶやくディーヴァに、ダンテは楽しそうに、軽く微笑んでみせた。
「ディーヴァ、言えよ。なに思ったのか、どんな感想持ったのか」
ディーヴァが言わなくても手に取るようにわかってきたが、やはり彼女の口から自惚れともとれるそのセリフを聞きたい。
聞きたいだけでなく、わざわざ言わせるという悪戯も楽しいけれど。
「ほ、惚れ直しちゃったの…ダンテ、かっこいいんだもの。
見てたら、すごく胸がキュンとしたの。でも、今は顔を見てると恥ずかしい…」
俯いて顔を両手で覆い、更に尻すぼみになっていくディーヴァの言葉。
指のの隙間から見え隠れするその表情は、これ以上ないほどに赤く染まっていた。
ディーヴァの羞恥心をさらに暴き、虐めたい。
嬉しい言葉は、もっと聞きたい。
ダンテはディーヴァの固く閉じられた指を一本ずつ、丁寧に剥がし、そして自らの手に重ねた。
頬の熱を吸収したか、指も手も、火照りを帯びて、とても熱かった。
「ディーヴァ、顔上げろ」
「う~…恥ずかしいからだめ…!」
しかし、ここまでとは。
ここまで、恥ずかしがるとは、思わなかった。
きっと、ダンテを好きだと改めて目の当たりにした自分のその感情に、戸惑ってしまったのだろう。
「なぁ、もう一回言ってくれよ」
「やだ~もう言わない~!惚れ直したなんて、ダンテのことすっごく好きだなんて言わない~」
言わないとか言ってるくせ、普通に告白まで言っている。
ぐっときた、心に、胸に、脳髄に、そして、確実に雄の本能にも。
「…………すまん」
こればっかりはどうしようもない、ディーヴァのいじらしい態度と告白も悪いのだが、ダンテは先に謝っておいた。
謝罪の言葉とともにディーヴァを一息で抱き上げる。
「きゃっ!ダンテ何を…!」
「もうダメだ、我慢ならん。ベッドに行こう」
もはや昼間だろうが関係なし。
ダンテにはそれ以上言う余裕はなく、ずんずんと一段飛ばしで階段を上がる。
行くは寝室、目指すは快楽の海。
「う、うそでしょーーーっ!?」
悲しいかな、誰もダンテを止める者はいない。
「終わったー!」
両手をあげてなんだか楽しそうなディーヴァと、二重の意味でハラハラしていたダンテの10分間ほどが終了した。
10分…早い気もするが、男性の髪ならそんなものか。
「はあ、お疲れディーヴァ」
「ダンテこそお疲れ様、ん?んんん??んー!?」
「どした?………鏡貸せ」
半ばふんだくるようにして、手鏡二枚を前と後ろで合わせる。
ディーヴァが切ってくれたという、自身の髪型は、歪、その言葉が似合うほどには酷かった。
「あー…えっとぉ…、また伸びるしいいよねっ?
それに女の人と違って男の人なら、ほら、そんなに気にしない…し?」
人差し指をくりくりとつつき合わせ、目を泳がせるディーヴァに、ダンテが放つのはたった一言。
「ディーヴァのへたくそ」
「ごめんなさい、精進します」
光の速さでディーヴァは謝った。
「まぁ、ディーヴァだからな。絵とか壊滅的だからしょうがないよな」
「うー…失礼しちゃうなぁ」
「とりあえず…まぁ、夢は夢のまんまにしとけ」
「………ハイ」
「少し自分で切ってくるけど、別にいいよな?」
「………ドウゾ」
ダンテはハサミを手に、自身で髪を弄りだした。
ヘタだったとはいえ、ディーヴァが切ったおかげでベースはできている。
あとは軽く毛先を整えるだけ。
チョキチョキと好きにハサミを入れ、小刻みに動かせば完成だ。
自慢ではないが、ディーヴァよりは美に造詣も深く、美的センスもあると自負している。
終わったら髪をわしゃわしゃと乱し、振って、タオル類を取り去る。
下に落ちた髪の毛はあとで掃除しよう。
「よし、出来た」
「えー。あたしより上手く出来たわけ?」
「当たり前だろ」
「へー、どれど……れ、」
襟足は肩に辿りつき、前髪もまだまだ長い方だが、それがまたいい。
髪の間から覗く鋭い眼光は、デビルハンターとして申し分ないだろうほどで、射抜かれた者…ディーヴァのハートを鷲掴みにする。
癪だけど…でも、…かっこいい。
うん、認めよう、やたらかっこいい。
髪を切る前のボサボサ頭のダンテとは、何もかもが違うように見えてしまったディーヴァは、目の前の彫刻品たるダンテに、しばしぼーっと見惚れた。
「どうしたディーヴァ、どこかおかしいか?」
おかしいなんて滅相もない!
今までもダンテはかっこいいと思っていたけれど、今のダンテはディーヴァの奥底に眠る性的欲求を呼び起こすほどには、素敵に見えた。
「え?あ、いや、なんでもないよ!!うん、なんでもないっ!!」
いけない、焦り過ぎて声が裏返ってしまった。
鋭いダンテは、ディーヴァの考えていることがある程度わかったようだった。
「ん~?なんかあるんだろ?どした、ほら、言ってみ?」
「いや」
「へー……、いや、か」
ダンテがディーヴァの顔を自分の方へと強制的に向かせた。
そのまま、たっぷり1分間くらいは、穴のあくほどに見つめられ、ディーヴァの顔はみるみる赤く染まっていく。
まるで我慢大会だった。
「み、見ないでよ」
「オレがお前の顔を真正面から見たいんだ。悪いか?」
「……いぢわる…」
ダンテ、Win。
尻すぼみにつぶやくディーヴァに、ダンテは楽しそうに、軽く微笑んでみせた。
「ディーヴァ、言えよ。なに思ったのか、どんな感想持ったのか」
ディーヴァが言わなくても手に取るようにわかってきたが、やはり彼女の口から自惚れともとれるそのセリフを聞きたい。
聞きたいだけでなく、わざわざ言わせるという悪戯も楽しいけれど。
「ほ、惚れ直しちゃったの…ダンテ、かっこいいんだもの。
見てたら、すごく胸がキュンとしたの。でも、今は顔を見てると恥ずかしい…」
俯いて顔を両手で覆い、更に尻すぼみになっていくディーヴァの言葉。
指のの隙間から見え隠れするその表情は、これ以上ないほどに赤く染まっていた。
ディーヴァの羞恥心をさらに暴き、虐めたい。
嬉しい言葉は、もっと聞きたい。
ダンテはディーヴァの固く閉じられた指を一本ずつ、丁寧に剥がし、そして自らの手に重ねた。
頬の熱を吸収したか、指も手も、火照りを帯びて、とても熱かった。
「ディーヴァ、顔上げろ」
「う~…恥ずかしいからだめ…!」
しかし、ここまでとは。
ここまで、恥ずかしがるとは、思わなかった。
きっと、ダンテを好きだと改めて目の当たりにした自分のその感情に、戸惑ってしまったのだろう。
「なぁ、もう一回言ってくれよ」
「やだ~もう言わない~!惚れ直したなんて、ダンテのことすっごく好きだなんて言わない~」
言わないとか言ってるくせ、普通に告白まで言っている。
ぐっときた、心に、胸に、脳髄に、そして、確実に雄の本能にも。
「…………すまん」
こればっかりはどうしようもない、ディーヴァのいじらしい態度と告白も悪いのだが、ダンテは先に謝っておいた。
謝罪の言葉とともにディーヴァを一息で抱き上げる。
「きゃっ!ダンテ何を…!」
「もうダメだ、我慢ならん。ベッドに行こう」
もはや昼間だろうが関係なし。
ダンテにはそれ以上言う余裕はなく、ずんずんと一段飛ばしで階段を上がる。
行くは寝室、目指すは快楽の海。
「う、うそでしょーーーっ!?」
悲しいかな、誰もダンテを止める者はいない。