mission 33:devil castle ~悪魔だらけの依頼~
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耳を塞いでもなお入ってくる銃声、そして斬り伏せる最中に聞こえるダンテの掛け声。
目を閉じているのでどうなっているのかわからないが、ダンテが優勢だということはわかる。
「目、開いて大丈夫だぞ」
「ん、」
目をそっと開けば、悪魔の残骸たるレッドオーブが辺り一面に散らばり、それが薔薇の花弁を敷き詰めたかのようにも見える。
その中心に立つダンテは、息を軽く切らし汗ばみ、王子様というより騎士様。
少しほっとしながら、ダンテが回してくれる腕に全身を預ける。
曲の方はやや哀愁を帯びたメロディーを残し、終焉を向かえた。
ダンスを楽しんだ時間は合わせて5分ちょい、名残惜しくともそんな悠長に構えてはいられない。
まだまだ倒しきれていない悪魔がそこかしこに待機しているのだから。
そして案の定、一体どこから供給されているのか、追加の悪魔が部屋にわっと投入された。
広い城の中にこんなにも潜んでいたとは、まさにダンテとディーヴァを殺す気満々、といった感じだ。
「チッ!ホント数が多いな」
「ごめん、あたしが来たから余計ここに悪魔が増えたんだよね」
「確かに獲物が増えりゃ敵も増える。
が、気にするな。あちこちに散らばるよか、まとまって来てくれた方がラクだ。狩り残しもなくなるしな」
ぽんぽん、落ち込むディーヴァの頭に手を置いてダンテは笑う。
どちらにせよ、悪魔はすべて討つのだから、何も気にすることなどないのだ。
「…と言っても、ここじゃまとめて相手にするには逆に広すぎる。ダンスしながらも楽しいが、ホントの意味で囲まれちまうからな。
ディーヴァ、行くぞ」
「う、うん…!」
パンプスではこれ以上走れないだろう、ディーヴァを抱きかかえて、ダンテはこの場をササっと後にする。
その背に悪魔の罵声が浴びせられた。
『貴様、逃げるのか!』
「オレが逃げる?戦略的退却だ、バーカ」
んべ。
悪魔にあっかんべーをすると、ダンテはディーヴァを連れて消えた。
もちろん、馬鹿にされた悪魔はすべて、ダンテの消えた扉に雪崩れ込むのだが、今の間にダンテが置いたらしい簡単な爆弾により、結構な数が消し飛んだようだった。
前にレディにディーヴァがもらった極々小さな対悪魔の爆弾である。
「なんでダンテがあの爆弾持ってるのよ」
「アレってオレに使うためにレディの奴にお前がもらったやつだろ?使わせねぇために、リベリオンのストラップに付けてたの、見なかったのか?」
「し、知らなかった…!」
さっき運ぶことに一生懸命すぎて、リベリオンの周りまで気が回らなかった。
いつの間にそんなことをしていたのやら、抱きかかえられたディーヴァは、ダンテの顔を白い目で見た。
ダンテが走る振動に揺られながら、戦いやすいポイントを探していると、道の先に見覚えあるふわふわがこっちを向いていた。
「きゅ?」
「あっ、ピーター!!無事だったん……ぇ?」
ふわふわは1匹だけじゃなかった。
ピーターを先頭に、その奥に赤い目が奥の方までズラーリと並ぶ。
全部、鹿の角とウサギの体を持つ悪魔、ジャッカロープ。
「わ、わー。ピーターがたくさんだぁー」
「んなっ!?なんだよ、この群れはぁぁぁ!!」
魔力が小さ過ぎてこんなに大量に侵入したってのに誰も気がつかなかった。
悪魔の気配に敏感なダンテですら…。
タンタンターン!
1番前にいるピーターが、勢いよく足で床を鳴らす。
あちらこちらに顔を好きに向けていた他のジャッカロープ達が、その音で一斉にピーターに従った。
「そうか!スタンピングで仲間を呼んだのか!…って、いやいやいや、呼ばれるまでの時間差大き過ぎんだろ」
「時間差って?」
「歌っていると集まる習性があるってロダンが言ってたろ?
ドレスに着替えてる時、歌ってただろうが。あとウサギお得意のスタンピングでリズムとったりもしてたからな」
「あんな歌で呼べちゃうの!?」
今、ものすごく『へぇーボタン』が押したい。
因みに、ピーターが仲間を呼ぶための最初のスタンピングをしたのは、実はダンテとともに合成獣を倒しに行った時である。
つまりは、何日も前。
ダンテは本当の意味での時間差だった事は知らない。
ピーターが司令塔ならば、ダンテやディーヴァを襲うという事はなさそうだが、こちらを向くジャッカロープ…なんか怖い。
こちらを向く?…ううん、ジャッカロープ達はダンテやディーヴァではなく、その遥か向こうを見据えていた。
なんとなく気になって無言で立ち止まるダンテとディーヴァ。
シンと静まり返っていたそこに、突如として、悪魔の軍団が雪崩込んできた。
ピーターが今一度足を鳴らしたのは、その瞬間だった。
いきなり一斉に動き出したジャッカロープが、ダンテの顔を踏み台にして駆けてゆく。
ディーヴァの顔はなぜか無事だった。
「どわっわっわわっ!!人の顔を通って行くなっ!!」
悪魔に飛びかかるジャッカロープ。
悪魔1匹につき、ジャッカロープの数はざっと10匹の計算。
そのあまりの多さに、ダンテですら肌が粟立った、とのことである。
「わーぉ、ピーターしゅごい…」
指揮官よろしく、ピーターは他のジャッカロープに指示を出して悪魔を1匹1匹取り囲んでリンチしている。
犬の頭に向かって目潰し、顔引っ掻き、鼻面蹴り飛ばしは序の口、虎の体毛て覆われた全身を人参か何かのように齧る噛むも当たり前、極め付けに蛇の尾をみんなで踏み潰し、縄跳び代わりにブンブン振り回し、正にやりたい放題。
1匹毎の力は弱くとも、寄れば文殊の知恵、悪魔はレッドオーブに変わって行く事で降参した。
「さて、オレもディーヴァに良いところ見せないとな」
ピーターが悪魔と戦っている今の内に、残党を見つけて退治してしまおう。
この場はピーターに任せ、ダンテは先の道を急いだ。
目を閉じているのでどうなっているのかわからないが、ダンテが優勢だということはわかる。
「目、開いて大丈夫だぞ」
「ん、」
目をそっと開けば、悪魔の残骸たるレッドオーブが辺り一面に散らばり、それが薔薇の花弁を敷き詰めたかのようにも見える。
その中心に立つダンテは、息を軽く切らし汗ばみ、王子様というより騎士様。
少しほっとしながら、ダンテが回してくれる腕に全身を預ける。
曲の方はやや哀愁を帯びたメロディーを残し、終焉を向かえた。
ダンスを楽しんだ時間は合わせて5分ちょい、名残惜しくともそんな悠長に構えてはいられない。
まだまだ倒しきれていない悪魔がそこかしこに待機しているのだから。
そして案の定、一体どこから供給されているのか、追加の悪魔が部屋にわっと投入された。
広い城の中にこんなにも潜んでいたとは、まさにダンテとディーヴァを殺す気満々、といった感じだ。
「チッ!ホント数が多いな」
「ごめん、あたしが来たから余計ここに悪魔が増えたんだよね」
「確かに獲物が増えりゃ敵も増える。
が、気にするな。あちこちに散らばるよか、まとまって来てくれた方がラクだ。狩り残しもなくなるしな」
ぽんぽん、落ち込むディーヴァの頭に手を置いてダンテは笑う。
どちらにせよ、悪魔はすべて討つのだから、何も気にすることなどないのだ。
「…と言っても、ここじゃまとめて相手にするには逆に広すぎる。ダンスしながらも楽しいが、ホントの意味で囲まれちまうからな。
ディーヴァ、行くぞ」
「う、うん…!」
パンプスではこれ以上走れないだろう、ディーヴァを抱きかかえて、ダンテはこの場をササっと後にする。
その背に悪魔の罵声が浴びせられた。
『貴様、逃げるのか!』
「オレが逃げる?戦略的退却だ、バーカ」
んべ。
悪魔にあっかんべーをすると、ダンテはディーヴァを連れて消えた。
もちろん、馬鹿にされた悪魔はすべて、ダンテの消えた扉に雪崩れ込むのだが、今の間にダンテが置いたらしい簡単な爆弾により、結構な数が消し飛んだようだった。
前にレディにディーヴァがもらった極々小さな対悪魔の爆弾である。
「なんでダンテがあの爆弾持ってるのよ」
「アレってオレに使うためにレディの奴にお前がもらったやつだろ?使わせねぇために、リベリオンのストラップに付けてたの、見なかったのか?」
「し、知らなかった…!」
さっき運ぶことに一生懸命すぎて、リベリオンの周りまで気が回らなかった。
いつの間にそんなことをしていたのやら、抱きかかえられたディーヴァは、ダンテの顔を白い目で見た。
ダンテが走る振動に揺られながら、戦いやすいポイントを探していると、道の先に見覚えあるふわふわがこっちを向いていた。
「きゅ?」
「あっ、ピーター!!無事だったん……ぇ?」
ふわふわは1匹だけじゃなかった。
ピーターを先頭に、その奥に赤い目が奥の方までズラーリと並ぶ。
全部、鹿の角とウサギの体を持つ悪魔、ジャッカロープ。
「わ、わー。ピーターがたくさんだぁー」
「んなっ!?なんだよ、この群れはぁぁぁ!!」
魔力が小さ過ぎてこんなに大量に侵入したってのに誰も気がつかなかった。
悪魔の気配に敏感なダンテですら…。
タンタンターン!
1番前にいるピーターが、勢いよく足で床を鳴らす。
あちらこちらに顔を好きに向けていた他のジャッカロープ達が、その音で一斉にピーターに従った。
「そうか!スタンピングで仲間を呼んだのか!…って、いやいやいや、呼ばれるまでの時間差大き過ぎんだろ」
「時間差って?」
「歌っていると集まる習性があるってロダンが言ってたろ?
ドレスに着替えてる時、歌ってただろうが。あとウサギお得意のスタンピングでリズムとったりもしてたからな」
「あんな歌で呼べちゃうの!?」
今、ものすごく『へぇーボタン』が押したい。
因みに、ピーターが仲間を呼ぶための最初のスタンピングをしたのは、実はダンテとともに合成獣を倒しに行った時である。
つまりは、何日も前。
ダンテは本当の意味での時間差だった事は知らない。
ピーターが司令塔ならば、ダンテやディーヴァを襲うという事はなさそうだが、こちらを向くジャッカロープ…なんか怖い。
こちらを向く?…ううん、ジャッカロープ達はダンテやディーヴァではなく、その遥か向こうを見据えていた。
なんとなく気になって無言で立ち止まるダンテとディーヴァ。
シンと静まり返っていたそこに、突如として、悪魔の軍団が雪崩込んできた。
ピーターが今一度足を鳴らしたのは、その瞬間だった。
いきなり一斉に動き出したジャッカロープが、ダンテの顔を踏み台にして駆けてゆく。
ディーヴァの顔はなぜか無事だった。
「どわっわっわわっ!!人の顔を通って行くなっ!!」
悪魔に飛びかかるジャッカロープ。
悪魔1匹につき、ジャッカロープの数はざっと10匹の計算。
そのあまりの多さに、ダンテですら肌が粟立った、とのことである。
「わーぉ、ピーターしゅごい…」
指揮官よろしく、ピーターは他のジャッカロープに指示を出して悪魔を1匹1匹取り囲んでリンチしている。
犬の頭に向かって目潰し、顔引っ掻き、鼻面蹴り飛ばしは序の口、虎の体毛て覆われた全身を人参か何かのように齧る噛むも当たり前、極め付けに蛇の尾をみんなで踏み潰し、縄跳び代わりにブンブン振り回し、正にやりたい放題。
1匹毎の力は弱くとも、寄れば文殊の知恵、悪魔はレッドオーブに変わって行く事で降参した。
「さて、オレもディーヴァに良いところ見せないとな」
ピーターが悪魔と戦っている今の内に、残党を見つけて退治してしまおう。
この場はピーターに任せ、ダンテは先の道を急いだ。
