mission 4:invitation of promenade ~嫉妬と乱入~
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しかし、ドレスを注文しようとした矢先だった。
ディーヴァが学校帰りに苦笑しつつ大きな箱を引き摺ってきた。
重そうにしているディーヴァのそれを、慌てて受け取るダンテ。
「お帰りディーヴァ。…何だよコレ」
「ただいまダンテ。あはは、渡されちゃった」
「はぁ?」
テーブルの上に置いてもらったその箱を開ける。
すると中から出て来たのは、真っ白なドレスと、真っ白でヒールの高いパンプスだった。
「げぇっ!!…相手の男…ドレス贈ってきたのかよ」
「うん、ぜひこれを着てください、だってさ」
普通ならば直接渡すなんてことはせず、郵送で送られてくるであろう物だ。
だが、家はスラム街の入り口にあるため迎えに来られても困ると思い、ディーヴァはさすがに教えられなかったのだ。
そのため、直接学校に箱で持ってこられたのである。
邪魔!!
「もしかしてダンテがいいって言ってた赤いドレス…頼んじゃった?」
「いや、まだだ」
「そっ。なら良かった」
全然良くねぇ。
ダンテは箱の中でキラキラ輝く純白のドレスを忌々しく思った。
「ダンテ、なんか嫌そうだね。赤じゃないから?」
「ちげーよ。ディーヴァ、知ってるか?男が女に衣服を贈る本当の意味を」
「着てほしいからでしょ」
「いいや違う。そうだったらどんなに良かったか…」
ダンテは衣服を贈る=脱がすため、という意味を話して聞かせた。
つまりはダンテは今までディーヴァの衣服を選ぶ時、脱がすことまで念頭に入れて選んでいたといえよう。
ダンテを見る目を少し変えようかと、本気で思うディーヴァだった。
「でも、このドレス…露出少ないよ?ショールも結構な長さと分厚さだし」
そうなのである。
箱から出して軽く合わせてみたのだが、キャミソールタイプであること以外は下まですっぽり隠れるタイプのドレスなのだ。
その肩の部分も、同梱されていたショールで全て隠れる。
「そういう問題じゃないッ!!そいつ、絶対ロング丈がグッとくる性癖なんだよ!」
「えー…。
ああ言えばこう言うんだから」
「それにそんな真っ白ドレス…自分色に染める気だっ!オレならそうするからな」
「あっそ」
もはや呆れて何も言えない。
「じゃあこのヒールの高いパンプスの意味は?」
「キスしやすくするために決まってんだろ」
「そんなもん?」
手に提げたドレスと同じ白のパンプスをプラプラと振ってみる。
そのヒールは恐ろしいくらいに高く、確かに先輩とキスを交わすのにはちょうどよい高さになるだろう。
つまり、反対に言えばダンテともキスしやすい高さと言える。
…それでもダンテの背は、先輩よりもっともっと高いが。
「待ってようと思ったが、許せん…!」
そんなことを思ってる間にダンテの様子がおかしくなってきた。
瞳にメラメラと闘志の炎を燃やしているようだ。
「オレも行くからな、何がなんでも行くからな!」
「無理だってば」
「無理だろうがなんだろうが行く!ずぅぅえぇぇっったい!行くっ!」
「はあ…。ダンテ、待ってるって約束したでしょ?…ハウス!」
「オレは犬じゃねーっ!」
ガルルルと、噛みつくように言うその様子こそ犬そのまま。
これならばケルベロスの方がよっぽど聞き分けがいいかもしれない。
ディーヴァはなおも不服気なダンテに一瞥をくれてからパンプスを履き、そのスナップをぱちん、と止めた。
「ダーンテ」
「なんだよ、オレは譲らね…」
ちゅ、口づけひとつ。
「落ち着いた?」
「あ、ああ…」
ダンテを落ち着かせる一番のクスリは、ディーヴァからのキス。
こうして、ディーヴァはものの見事に、ダンテを黙らせることに成功した。
しかし、今気がついた。
意外にこのパンプス…高さのせいだけでなくデザイン重視がひどいせいか、指が当たる。
まあ、1日我慢するだけだもの。
大丈夫、だよね…?
多少不安が残るが、ディーヴァは気にしないことにした。
ディーヴァが学校帰りに苦笑しつつ大きな箱を引き摺ってきた。
重そうにしているディーヴァのそれを、慌てて受け取るダンテ。
「お帰りディーヴァ。…何だよコレ」
「ただいまダンテ。あはは、渡されちゃった」
「はぁ?」
テーブルの上に置いてもらったその箱を開ける。
すると中から出て来たのは、真っ白なドレスと、真っ白でヒールの高いパンプスだった。
「げぇっ!!…相手の男…ドレス贈ってきたのかよ」
「うん、ぜひこれを着てください、だってさ」
普通ならば直接渡すなんてことはせず、郵送で送られてくるであろう物だ。
だが、家はスラム街の入り口にあるため迎えに来られても困ると思い、ディーヴァはさすがに教えられなかったのだ。
そのため、直接学校に箱で持ってこられたのである。
邪魔!!
「もしかしてダンテがいいって言ってた赤いドレス…頼んじゃった?」
「いや、まだだ」
「そっ。なら良かった」
全然良くねぇ。
ダンテは箱の中でキラキラ輝く純白のドレスを忌々しく思った。
「ダンテ、なんか嫌そうだね。赤じゃないから?」
「ちげーよ。ディーヴァ、知ってるか?男が女に衣服を贈る本当の意味を」
「着てほしいからでしょ」
「いいや違う。そうだったらどんなに良かったか…」
ダンテは衣服を贈る=脱がすため、という意味を話して聞かせた。
つまりはダンテは今までディーヴァの衣服を選ぶ時、脱がすことまで念頭に入れて選んでいたといえよう。
ダンテを見る目を少し変えようかと、本気で思うディーヴァだった。
「でも、このドレス…露出少ないよ?ショールも結構な長さと分厚さだし」
そうなのである。
箱から出して軽く合わせてみたのだが、キャミソールタイプであること以外は下まですっぽり隠れるタイプのドレスなのだ。
その肩の部分も、同梱されていたショールで全て隠れる。
「そういう問題じゃないッ!!そいつ、絶対ロング丈がグッとくる性癖なんだよ!」
「えー…。
ああ言えばこう言うんだから」
「それにそんな真っ白ドレス…自分色に染める気だっ!オレならそうするからな」
「あっそ」
もはや呆れて何も言えない。
「じゃあこのヒールの高いパンプスの意味は?」
「キスしやすくするために決まってんだろ」
「そんなもん?」
手に提げたドレスと同じ白のパンプスをプラプラと振ってみる。
そのヒールは恐ろしいくらいに高く、確かに先輩とキスを交わすのにはちょうどよい高さになるだろう。
つまり、反対に言えばダンテともキスしやすい高さと言える。
…それでもダンテの背は、先輩よりもっともっと高いが。
「待ってようと思ったが、許せん…!」
そんなことを思ってる間にダンテの様子がおかしくなってきた。
瞳にメラメラと闘志の炎を燃やしているようだ。
「オレも行くからな、何がなんでも行くからな!」
「無理だってば」
「無理だろうがなんだろうが行く!ずぅぅえぇぇっったい!行くっ!」
「はあ…。ダンテ、待ってるって約束したでしょ?…ハウス!」
「オレは犬じゃねーっ!」
ガルルルと、噛みつくように言うその様子こそ犬そのまま。
これならばケルベロスの方がよっぽど聞き分けがいいかもしれない。
ディーヴァはなおも不服気なダンテに一瞥をくれてからパンプスを履き、そのスナップをぱちん、と止めた。
「ダーンテ」
「なんだよ、オレは譲らね…」
ちゅ、口づけひとつ。
「落ち着いた?」
「あ、ああ…」
ダンテを落ち着かせる一番のクスリは、ディーヴァからのキス。
こうして、ディーヴァはものの見事に、ダンテを黙らせることに成功した。
しかし、今気がついた。
意外にこのパンプス…高さのせいだけでなくデザイン重視がひどいせいか、指が当たる。
まあ、1日我慢するだけだもの。
大丈夫、だよね…?
多少不安が残るが、ディーヴァは気にしないことにした。