mission 32:Jackalope ~天使の飼う悪魔~
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こざっぱりした様子でシャワーから戻ったディーヴァ。
髪も乾かしてあるその体からはまだ冷めやらぬ湯気がふわりとたっており、清潔感あふれるボディーソープの香りも漂う。
着ている衣服に使われた柔軟剤のフローラルか香りと混ざって、更にいい香りをあたりに振りまいていた。
「ダンテお待たせ~。はい、交代。ダンテも入りたいでしょ?」
「サンキュ。んー…、風呂上がりのディーヴァ、いい匂いだ……」
「そんな発言しちゃって、ダンテったらホント変態さんなんだから…」
「変態で結構だ。匂いフェチなのはディーヴァも一緒、別にいいだろ?」
抱きしめて腕の中に閉じ込めてしまいたい衝動が起きるがぐっとこらえる。
代わりにディーヴァに近づき、清潔感だけでなく甘さも感じる匂いをスンスン嗅ぐダンテ。
この際嗅覚だけでいい、ディーヴァの香りを感じていたい。
「……ん?げ、またそいつ抱き上げたまま連れて来たのかよ…」
ディーヴァの腕に抱かれた憎ったらしいピーター…その体からもディーヴァと同じ匂いがしているのに気がついた。
ふわふわに乾かされ埃っぽさもなくなっており、もちろん綺麗。
でもそれはディーヴァが全部やってあげたからなわけで…。
なんかムカつく。
目が合ったピーターと無言の会話、そしてディーヴァにバレない程度の睨み合い。
見る人が見ればダンテとピーターの間には激しい火花が飛んでいるのが見てとれるだろうに、その一触即発に近しい空気については超鈍感なディーヴァが気づくことはなかった。
「どしたのダンテ。なんか変だよ」
「なんでもねぇから気にするな」
「んー?うん、わかった。あたしはダンテがシャワー浴びてる間に朝ご飯作ってるからね」
「ああ、今日の朝メシも楽しみにしてる」
ダンテはすれ違いざまにディーヴァの頭をひと撫でし、バスルームへ入る。
ディーヴァは頭の上にクエスチョンマークを飛ばしながら、朝食を作るべくキッチンへと急いだ。
「さぁて、今日は何にしよっか。ね、ピーター」
ピーターを床にそっと降ろして手を洗いいつものエプロンを装着!
冷蔵庫から昨晩の内に切っておいた人参スティックを取り出して、しばらくの間はこれをピーターに食べていてもらう。
「ピーター、君ってホントに悪魔、なんだよね……?本当の主食は何なんだろー…」
ポリポリと人参を食べる様はどこからどう見ようと本当に普通のうさぎだ。
悪魔の気配を纏っていようと、人間を食べず代わりにお酒がすきだったり野菜を食べたり悪魔らしからぬ食事。
不思議に思いながら、ディーヴァは食事の支度にとりかかる。
今日の朝ごはんはこちらも人参を食べよう。
レタスとミニトマトの上に、昨日の夕飯時に仕込んでおいた人参のラペをこんもりと乗せてサラダを完成。
人参のオレンジ色が目にも鮮やかだ。
メインにはジューシーなひき肉ととろけるチーズがいっぱい入ったオムレツ。
そして主食は、ふわふわのパンケーキに生クリームとフルーツを乗せたいわゆるハワイアンパンケーキ。
昨日よりも豪華であるがまあ食材はたんまり買ったばかりだし、今日はディーヴァもこのあと仕事があるからボリューミーでもいいかもしれない。
あとはそれと別にダンテのお昼のサンドイッチを用意しておいて、と。
「お。今朝のメシも美味そうだ」
朝食の支度を終える頃には、ダンテもしっかりと着替えて出てきた。
今日の格好はシンプルなTシャツにジーンズだが、ダンテは羨ましいことに何を着てもよく似合う。
前はよく上半身裸で髪が濡れたままだったダンテも、一度やる度にペナルティとして口を利かないという罰を与えるようにしたら、きちんと身なりを整えるようになった。
気を抜くと以前と同じ状態に戻るが、それでも十分に成長したと言えよう。
「でしょ?あたし、もうお腹ペコペコ。早く食べようよ!」
「はいはい、食いしん坊ディーヴァに全部平らげられないよう、早く食卓につかないとな」
「むー。そんなに食べて欲しいならダンテの分も食べちゃうからね」
「そりゃ困る」
そう言うディーヴァのお腹はきゅるきゅる鳴っている。
偶然なのはわかっているが、ダンテの腹も手を当てれば共鳴するように空腹を訴えていた。
ピーターがテーブル下で人参やらキャベツやらを食べ、テーブル上では人間さまが食事を摂っている。
同じタイミングなのはいただけないが、ダンテは気にしないことにし、ディーヴァの作った美味い朝食に舌鼓を打った。
「んー?ピーター、もしかしてもっと人参欲しいの?」
ディーヴァがもぐもぐ朝食を咀嚼していれば、何やら足元で動きが。
ピーターがディーヴァの足を食べたのかと思いきやそうでもなく、用意された人参の山を食べ終え、もっとくれ、とディーヴァの足にほっぺすりすりして要求していたらしい。
「ふふ、くすぐった~い!今用意するから待っててね」
ふわふわの毛がディーヴァの足をするすると撫でる感覚はとてもこそばゆい。
ディーヴァは一度食事を中断すると、立ち上がってピーターの追加用人参を皿にあけた。
その間、ピーターはずっとディーヴァの後をついて歩いていたが、その様子は早く餌を寄越せと言っているよりかはディーヴァを慕ってついて歩いているように見受けられる。
「はっ!ずいぶん懐いてるみたいに振る舞いやがって」
「だって懐いてるもんねぇ?」
顎の辺りをこしょこしょ掻いてやりながら、ディーヴァは同意を求めるようにピーターに問いかける。
掻かれた本人は気持ち良さげに目を細め、嬉しそうに喉を鳴らすのみだ。
……おのれはネコか!!
懐いたように見せかけ、ディーヴァを襲う機会を伺っているに決まっている。
オレはまだこのウサギ悪魔を信用出来ない。
「その内寝首かかれるぞ。契約もかわしてない悪魔なんだから裏切るぞ」
ケルベロスやアグニ・ルドラ、ネヴァンのように戦って勝つ事で忠誠を誓い、また、魔具として力を貸すという契約をしてあれば話は変わる。
だが、その契約もなしに悪魔が人間の、しかも獲物にしかならぬ天使のいう事を無償で聞き入れるわけがない。
ましてやペットなんてなおさらだ。
オレが同じ状況なら、天使を喰らう機会を虎視眈々と狙っているだろう。
「はいはい」
「どうなってもオレは知らねぇからな」
「だいじょぶだもーん」
「……そうかよ」
だのにディーヴァは軽く受け流して食事を再開するのみ。
……すごく不安だ。
まあ、どうなっても知らないとは言いつつ、何かあったらディーヴァを助けるのは当たり前。
しばらくは様子を見るしかないか。
髪も乾かしてあるその体からはまだ冷めやらぬ湯気がふわりとたっており、清潔感あふれるボディーソープの香りも漂う。
着ている衣服に使われた柔軟剤のフローラルか香りと混ざって、更にいい香りをあたりに振りまいていた。
「ダンテお待たせ~。はい、交代。ダンテも入りたいでしょ?」
「サンキュ。んー…、風呂上がりのディーヴァ、いい匂いだ……」
「そんな発言しちゃって、ダンテったらホント変態さんなんだから…」
「変態で結構だ。匂いフェチなのはディーヴァも一緒、別にいいだろ?」
抱きしめて腕の中に閉じ込めてしまいたい衝動が起きるがぐっとこらえる。
代わりにディーヴァに近づき、清潔感だけでなく甘さも感じる匂いをスンスン嗅ぐダンテ。
この際嗅覚だけでいい、ディーヴァの香りを感じていたい。
「……ん?げ、またそいつ抱き上げたまま連れて来たのかよ…」
ディーヴァの腕に抱かれた憎ったらしいピーター…その体からもディーヴァと同じ匂いがしているのに気がついた。
ふわふわに乾かされ埃っぽさもなくなっており、もちろん綺麗。
でもそれはディーヴァが全部やってあげたからなわけで…。
なんかムカつく。
目が合ったピーターと無言の会話、そしてディーヴァにバレない程度の睨み合い。
見る人が見ればダンテとピーターの間には激しい火花が飛んでいるのが見てとれるだろうに、その一触即発に近しい空気については超鈍感なディーヴァが気づくことはなかった。
「どしたのダンテ。なんか変だよ」
「なんでもねぇから気にするな」
「んー?うん、わかった。あたしはダンテがシャワー浴びてる間に朝ご飯作ってるからね」
「ああ、今日の朝メシも楽しみにしてる」
ダンテはすれ違いざまにディーヴァの頭をひと撫でし、バスルームへ入る。
ディーヴァは頭の上にクエスチョンマークを飛ばしながら、朝食を作るべくキッチンへと急いだ。
「さぁて、今日は何にしよっか。ね、ピーター」
ピーターを床にそっと降ろして手を洗いいつものエプロンを装着!
冷蔵庫から昨晩の内に切っておいた人参スティックを取り出して、しばらくの間はこれをピーターに食べていてもらう。
「ピーター、君ってホントに悪魔、なんだよね……?本当の主食は何なんだろー…」
ポリポリと人参を食べる様はどこからどう見ようと本当に普通のうさぎだ。
悪魔の気配を纏っていようと、人間を食べず代わりにお酒がすきだったり野菜を食べたり悪魔らしからぬ食事。
不思議に思いながら、ディーヴァは食事の支度にとりかかる。
今日の朝ごはんはこちらも人参を食べよう。
レタスとミニトマトの上に、昨日の夕飯時に仕込んでおいた人参のラペをこんもりと乗せてサラダを完成。
人参のオレンジ色が目にも鮮やかだ。
メインにはジューシーなひき肉ととろけるチーズがいっぱい入ったオムレツ。
そして主食は、ふわふわのパンケーキに生クリームとフルーツを乗せたいわゆるハワイアンパンケーキ。
昨日よりも豪華であるがまあ食材はたんまり買ったばかりだし、今日はディーヴァもこのあと仕事があるからボリューミーでもいいかもしれない。
あとはそれと別にダンテのお昼のサンドイッチを用意しておいて、と。
「お。今朝のメシも美味そうだ」
朝食の支度を終える頃には、ダンテもしっかりと着替えて出てきた。
今日の格好はシンプルなTシャツにジーンズだが、ダンテは羨ましいことに何を着てもよく似合う。
前はよく上半身裸で髪が濡れたままだったダンテも、一度やる度にペナルティとして口を利かないという罰を与えるようにしたら、きちんと身なりを整えるようになった。
気を抜くと以前と同じ状態に戻るが、それでも十分に成長したと言えよう。
「でしょ?あたし、もうお腹ペコペコ。早く食べようよ!」
「はいはい、食いしん坊ディーヴァに全部平らげられないよう、早く食卓につかないとな」
「むー。そんなに食べて欲しいならダンテの分も食べちゃうからね」
「そりゃ困る」
そう言うディーヴァのお腹はきゅるきゅる鳴っている。
偶然なのはわかっているが、ダンテの腹も手を当てれば共鳴するように空腹を訴えていた。
ピーターがテーブル下で人参やらキャベツやらを食べ、テーブル上では人間さまが食事を摂っている。
同じタイミングなのはいただけないが、ダンテは気にしないことにし、ディーヴァの作った美味い朝食に舌鼓を打った。
「んー?ピーター、もしかしてもっと人参欲しいの?」
ディーヴァがもぐもぐ朝食を咀嚼していれば、何やら足元で動きが。
ピーターがディーヴァの足を食べたのかと思いきやそうでもなく、用意された人参の山を食べ終え、もっとくれ、とディーヴァの足にほっぺすりすりして要求していたらしい。
「ふふ、くすぐった~い!今用意するから待っててね」
ふわふわの毛がディーヴァの足をするすると撫でる感覚はとてもこそばゆい。
ディーヴァは一度食事を中断すると、立ち上がってピーターの追加用人参を皿にあけた。
その間、ピーターはずっとディーヴァの後をついて歩いていたが、その様子は早く餌を寄越せと言っているよりかはディーヴァを慕ってついて歩いているように見受けられる。
「はっ!ずいぶん懐いてるみたいに振る舞いやがって」
「だって懐いてるもんねぇ?」
顎の辺りをこしょこしょ掻いてやりながら、ディーヴァは同意を求めるようにピーターに問いかける。
掻かれた本人は気持ち良さげに目を細め、嬉しそうに喉を鳴らすのみだ。
……おのれはネコか!!
懐いたように見せかけ、ディーヴァを襲う機会を伺っているに決まっている。
オレはまだこのウサギ悪魔を信用出来ない。
「その内寝首かかれるぞ。契約もかわしてない悪魔なんだから裏切るぞ」
ケルベロスやアグニ・ルドラ、ネヴァンのように戦って勝つ事で忠誠を誓い、また、魔具として力を貸すという契約をしてあれば話は変わる。
だが、その契約もなしに悪魔が人間の、しかも獲物にしかならぬ天使のいう事を無償で聞き入れるわけがない。
ましてやペットなんてなおさらだ。
オレが同じ状況なら、天使を喰らう機会を虎視眈々と狙っているだろう。
「はいはい」
「どうなってもオレは知らねぇからな」
「だいじょぶだもーん」
「……そうかよ」
だのにディーヴァは軽く受け流して食事を再開するのみ。
……すごく不安だ。
まあ、どうなっても知らないとは言いつつ、何かあったらディーヴァを助けるのは当たり前。
しばらくは様子を見るしかないか。
