mission 32:Jackalope ~天使の飼う悪魔~
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夢の中に入る前はディーヴァとイイことして非常に良い気分だったが、なんだろうか…今はとても不快。
不快というか、臭い。
「……臭ぇ」
形いい眉をこれ以上ないほど歪め、ダンテが目を開ける。
…顔の上に何か乗っている。
重くはないが邪魔で、そして乗っている物が臭い。
ディーヴァは晒した寝顔の前で手をゆるく握り眠っているので、ディーヴァの手ではないのは確か。
そもそもディーヴァは、そっちの意味で食欲をそそるいい匂いがする。
臭いソレを手で触ってみるとモジャッとした毛の感触と何かの骨のような硬い部分。
ん?モジャ毛?骨??
ガバッ!!
ディーヴァが一緒に寝ているというに、布団がめくれるのもなんのその。
勢いよく起き上がってソレを確認するダンテ。
「な、な、な…」
掴んでいたソレを確認し唇がわなわなと震え、そして叫んだ。
「なんでこいつがここにいるんだ!!」
ダンテの手にむんずと後ろ足を掴まれて尚眠っているもの…ソレはディーヴァがピーターと名付けたウサギの悪魔だった。
「んー…?ふあ、今日は早いねぇ」
思い切り叫んだためその煩さに起きてしまったのはもちろんディーヴァ。
時間はまだ5時ちょっと前、まだ起きるには早すぎる時間。
「どうしたの、ダンテ」
情事のあとそのまま眠りについてしまったので裸のディーヴァは、のそのそとシーツを手繰り寄せて裸体を隠し、気だるげに問う。
が、のんびりとしたディーヴァに対し、ダンテはすっかり覚醒モードに入ってしまっている。
「どうしたもこうしたもねぇよ!
まるでオレとディーヴァを邪魔するみてぇにオレの顔の上にこいつの足が乗ってたんだ!!」
ブラブラと振り回されるその動きに、ついにピーターも起きてきゅきゅっ、と鳴く。
「ちょっとダンテ!生き物を逆さにして振り回すなんてかわいそうでしょ!動物虐待反対!!」
「いでででで!」
動物愛護団体に訴えられそうなダンテの所業に、今度こそディーヴァも覚醒モード。
ダンテの耳をこれでもかと思い切り引っ張ると、衝撃で開放したピーターをナイスキャッチ!その腕に受け止める。
「まったく…!
大丈夫、ピーター?」
痛かったろうに、とダンテに痛めつけられた後ろ足をなでなで。
そんなに痛がってもいない上そこまで動じていなかったようで、逆に耳たぶを赤く腫らしているダンテの方がダメージ大。
「どう考えてもオレのがかわいそうじゃないか…」
寂しそうにダンテは胸の内で泣いた。
しかし、ダンテはめげない!しょげない!へこたれない!!
ディーヴァにスススと近づくと、その小さな体をシーツごと抱きしめる。
「なあディーヴァ、ウサギじゃなくてオレを構えよ。もう一回、ディーヴァを感じたい…」
寝起きでいつもの数倍低いダンテのテノールの囁きは、耳元を伝い脳を、胸の内を、そしてディーヴァの全てを甘く痺れさせていく。
快感で動けないでいるところに耳たぶをやわやわと喰み、ワザと音を立てて耳に沿って舐め上げる。
「ひゃ、昨日の夜したでしょ…お願い、朝からは勘弁してよ……」
「いやだ、足りない」
「明るいから恥ずかしいし、……それにピーターも見てる…」
やめるよう言おうとも、ダンテの手から逃れようと身を捩ろうとも、ディーヴァの体に絡みついて離れぬダンテの腕。
それどころかどさくさに紛れダンテの男らしい指はディーヴァの柔肌を滑り、胸の方へと少しずつ伸びるしまつ。
「んん、…ダンテ、ほんとに、…だめ、だって……」
「今すぐディーヴァが欲しい……」
このままでは危ない。
これ以上の浸入を許せば、流されるままにダンテに全てを委ねてしまう。
それを証拠にディーヴァの抵抗の力は徐々に弱まっていき、ダンテの望む通りに事が進みつつある。
がぶ!
「ぎゃあ!!?」
そうはさせまいとしてかそれとも先ほどの報復か、ダンテの手に飛びついたピーター。
大きな口を開けてダンテの腕に思い切り噛み付く。
そのあまりの痛みにディーヴァを拘束していた腕を離すダンテ。
大きな歯型が付いた腕を確認してふーふー、と息を吹きかけながらベッドのふちに座り込む。
「ピーター偉いっ!」
ディーヴァ、大歓喜。
鼻息荒くしてやったり顔のピーターを抱きしめて褒めちぎる。
「おー痛てて」
すぐ治るとはいえ、地味~に痛い。
これではディーヴァに手を出すことはおろか、迂闊に近づくことすらできないではないか。
忌々しいったらあーりゃしない!
「くっそー…ディーヴァ、そいつのこといつの間にベッドに入れたんだよ!ってかなんで入れた!?」
「え~?入れてないんだけど。それにお部屋の扉は閉まってたはずだよ」
ディーヴァはふわっふわの毛並みをなでなでしながらの~んびり話す。
ダンテを噛んだ時とはうってかわって、ディーヴァに撫でられている間はやたらおとなしいもんだ。
「……部屋にも魔力の結界張るかな」
部屋の扉が閉まっていたのにここにいるということはつまり、自分で開けて入ってきたということ。
自分で開けられたのは悪魔なのだからそんなに疑問ではない。
とにかくこの先、二重で結界を張っておかなくては、このウサギだけでなく他の悪魔にも何度でも邪魔されそうだ。
不快というか、臭い。
「……臭ぇ」
形いい眉をこれ以上ないほど歪め、ダンテが目を開ける。
…顔の上に何か乗っている。
重くはないが邪魔で、そして乗っている物が臭い。
ディーヴァは晒した寝顔の前で手をゆるく握り眠っているので、ディーヴァの手ではないのは確か。
そもそもディーヴァは、そっちの意味で食欲をそそるいい匂いがする。
臭いソレを手で触ってみるとモジャッとした毛の感触と何かの骨のような硬い部分。
ん?モジャ毛?骨??
ガバッ!!
ディーヴァが一緒に寝ているというに、布団がめくれるのもなんのその。
勢いよく起き上がってソレを確認するダンテ。
「な、な、な…」
掴んでいたソレを確認し唇がわなわなと震え、そして叫んだ。
「なんでこいつがここにいるんだ!!」
ダンテの手にむんずと後ろ足を掴まれて尚眠っているもの…ソレはディーヴァがピーターと名付けたウサギの悪魔だった。
「んー…?ふあ、今日は早いねぇ」
思い切り叫んだためその煩さに起きてしまったのはもちろんディーヴァ。
時間はまだ5時ちょっと前、まだ起きるには早すぎる時間。
「どうしたの、ダンテ」
情事のあとそのまま眠りについてしまったので裸のディーヴァは、のそのそとシーツを手繰り寄せて裸体を隠し、気だるげに問う。
が、のんびりとしたディーヴァに対し、ダンテはすっかり覚醒モードに入ってしまっている。
「どうしたもこうしたもねぇよ!
まるでオレとディーヴァを邪魔するみてぇにオレの顔の上にこいつの足が乗ってたんだ!!」
ブラブラと振り回されるその動きに、ついにピーターも起きてきゅきゅっ、と鳴く。
「ちょっとダンテ!生き物を逆さにして振り回すなんてかわいそうでしょ!動物虐待反対!!」
「いでででで!」
動物愛護団体に訴えられそうなダンテの所業に、今度こそディーヴァも覚醒モード。
ダンテの耳をこれでもかと思い切り引っ張ると、衝撃で開放したピーターをナイスキャッチ!その腕に受け止める。
「まったく…!
大丈夫、ピーター?」
痛かったろうに、とダンテに痛めつけられた後ろ足をなでなで。
そんなに痛がってもいない上そこまで動じていなかったようで、逆に耳たぶを赤く腫らしているダンテの方がダメージ大。
「どう考えてもオレのがかわいそうじゃないか…」
寂しそうにダンテは胸の内で泣いた。
しかし、ダンテはめげない!しょげない!へこたれない!!
ディーヴァにスススと近づくと、その小さな体をシーツごと抱きしめる。
「なあディーヴァ、ウサギじゃなくてオレを構えよ。もう一回、ディーヴァを感じたい…」
寝起きでいつもの数倍低いダンテのテノールの囁きは、耳元を伝い脳を、胸の内を、そしてディーヴァの全てを甘く痺れさせていく。
快感で動けないでいるところに耳たぶをやわやわと喰み、ワザと音を立てて耳に沿って舐め上げる。
「ひゃ、昨日の夜したでしょ…お願い、朝からは勘弁してよ……」
「いやだ、足りない」
「明るいから恥ずかしいし、……それにピーターも見てる…」
やめるよう言おうとも、ダンテの手から逃れようと身を捩ろうとも、ディーヴァの体に絡みついて離れぬダンテの腕。
それどころかどさくさに紛れダンテの男らしい指はディーヴァの柔肌を滑り、胸の方へと少しずつ伸びるしまつ。
「んん、…ダンテ、ほんとに、…だめ、だって……」
「今すぐディーヴァが欲しい……」
このままでは危ない。
これ以上の浸入を許せば、流されるままにダンテに全てを委ねてしまう。
それを証拠にディーヴァの抵抗の力は徐々に弱まっていき、ダンテの望む通りに事が進みつつある。
がぶ!
「ぎゃあ!!?」
そうはさせまいとしてかそれとも先ほどの報復か、ダンテの手に飛びついたピーター。
大きな口を開けてダンテの腕に思い切り噛み付く。
そのあまりの痛みにディーヴァを拘束していた腕を離すダンテ。
大きな歯型が付いた腕を確認してふーふー、と息を吹きかけながらベッドのふちに座り込む。
「ピーター偉いっ!」
ディーヴァ、大歓喜。
鼻息荒くしてやったり顔のピーターを抱きしめて褒めちぎる。
「おー痛てて」
すぐ治るとはいえ、地味~に痛い。
これではディーヴァに手を出すことはおろか、迂闊に近づくことすらできないではないか。
忌々しいったらあーりゃしない!
「くっそー…ディーヴァ、そいつのこといつの間にベッドに入れたんだよ!ってかなんで入れた!?」
「え~?入れてないんだけど。それにお部屋の扉は閉まってたはずだよ」
ディーヴァはふわっふわの毛並みをなでなでしながらの~んびり話す。
ダンテを噛んだ時とはうってかわって、ディーヴァに撫でられている間はやたらおとなしいもんだ。
「……部屋にも魔力の結界張るかな」
部屋の扉が閉まっていたのにここにいるということはつまり、自分で開けて入ってきたということ。
自分で開けられたのは悪魔なのだからそんなに疑問ではない。
とにかくこの先、二重で結界を張っておかなくては、このウサギだけでなく他の悪魔にも何度でも邪魔されそうだ。