mission 31:we love amusement park ~王道の遊園地デート~
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「が、頑張って乗るよ~。えいえいお~………」
語尾が下がってきている。
笑顔も心なしか引きつっているような気が?
「悪魔に襲われるわけでもないし怖い部分なんてないぞ。純粋に楽しめばいいんだって。
……あ、乗る前に!」
「へ?なにな………ひゃああ!!」
「ちょっと残念。スカートじゃないんだな。…うん、でもコースターに乗るんだしな、及第点!」
フロアレスのコースターを乗る前に振り返ってきたダンテは、ディーヴァのボトムスをぶわっ!!と持ち上げる。
瞬間舞い上がる風、お目見えするディーヴァのパンツ……ではなかった。
ディーヴァがボトムスに履いているのは、裾広がりのスカートを模したいわゆるキュロッツというものであり、パンチラとはいかぬ作り。
それでもこの男、スカートめくりをいきなりにである。
びっくりするし公衆の面前で辱められたディーヴァは、そりゃもうプリプリと怒るわけでして。
「ダンテのばか」
「なんだよ、どうせパンツ見えないんだから大丈夫だろ」
「そういう問題じゃないよ!」
ダンテとて同じ轍は踏まない。
ディーヴァがダンテの頬へ突き出した手はかるーく抑え込まれてしまう。
「そうだよな。
例えパンツでなくてもディーヴァのあらわになった生足を他の男に見られるのはよくなかったな。
ディーヴァのパンツはオレの物。ディーヴァの生足もオレの物。
ディーヴァのすべてももちろんオレの物……」
「うわぁ、見事なジャイアニズムというか、ヤンデレというか……ちょっとこわいよダンテ」
「ん?そうか?とにかく次も楽しくやろうぜー」
言ってることがジェットコースターや悪魔なんかより怖い。
違う意味で顔を引きつらせたままのディーヴァを連れ、ダンテは次のコースターへ足を運んだ。
その結果、ディーヴァはフロアレスやサスペンデッドタイプのコースターで死ぬほど怖い目にあったらしい。
足場がない事や吊り下げられたまま走行というのが、ここまで恐ろしいものだったとは思いもしなかった。
気分は宙ぶらりんのまま振り回されるぬいぐるみ、といったところ。
人間は地に足をつけて生きるのが常な生き物……、乗り終わって再び地に足をつけた時は心底安心したものだ。
「怖かった………!!
まだ心臓バクバク言ってるよ、ほらぁ!!」
「おいおいdarling、お前自らオレの手を胸に押し当てていいのか?
さっきのアトラクションではオレの事ぶっ叩くくらい怒ったくせに。……ま、オレとしては願ったり叶ったりだけど?」
「あっ……!」
心臓の鼓動のあまりの速さに、あろうことかダンテの手を取って自身の心臓の位置、つまり胸の上に押し付けるディーヴァ。
まさか、ダンテが喜ぶような事を自分からしてしまうなんて……!
不甲斐ないというか何というか…。
直前の自分を叱りつけたい思いで、ダンテの手をそこからおろすのだった。
そして更にはフリーフォール。
ゆっくり上がってからの急降下、次第に緩急をつけて上がり下がりを体験できる恐ろしいアトラクションであり、気がつけば『いつまでこの恐怖は続くの?』というくらい絶叫マシンフルコースである。
「あっはっはっは!ディーヴァ、ずっと変な大声出してたなー!」
「む。ふーんだ!可愛げがない叫び声ですみませんでしたね!!」
うむ、確かに夢主にあるまじき悲鳴であったとだけ伝えておこう。
「そんなに拗ねるなって。
でも、あのままディーヴァが絶頂までイッちまってたらオレ的にもっと楽しかっただろうな」
絶叫マシンでそんな状態になってどうする。
「はあ……。あたしは違う意味で『逝く』ところだったけどね」
せっかくの遊園地デートなのにそんな下ネタ発言しているしょーもないダンテを無視してしまおうかとも考えた。
が、一言だけため息まじりに言ってから、ベンチに腰掛けるディーヴァだった。
「ふーむ、『イかせる』ことはあっても、『逝かせる』ことはまずないだろ。
それよりあんな甲高く黄色い声だすならさ、喘いで啼く方にしてくれ」
「………………」
無視しよう。
「コラ!無視すんなよ」
「ダンテがアホな事言うからでしょ」
「悪かったって。…… と、それはそうと、ちょっと座って休んだらまた乗ろうぜ。
まだまだディーヴァの三半規管も無事みたいだしな」
なんですって?三半規管が無事でなくなったら、つまりは吐くってことでしょうが。
ダンテはあたしが吐くまで乗らせる気なの?
そんなディーヴァの心の中のツッコミを知ってか知らずか、ダンテは「休んでる時間がもったいない!」などとおとなしく座ってもいられない感じだ。
まぁ……いいか。
まだいけそうだし、もう少しだけ絶叫マシン巡りに付き合おう。
ディーヴァはそのあと何回か、精神力の削がれるようなアトラクションばかり乗る道を選んだ。
それにしても、ダンテの言う通り乗る度にどうしても金切り声にも似た黄色い声が出る。
声に便乗して、多分魂も出かかっているに違いない。
ついでに言えば三半規管がぐるぐる回って、胃の中身もそろそろ出てしまいそう……かも。
一般人と同じ感覚のディーヴァと反対に、ダンテは半分悪魔だし進んで紐なしバンジーするような男。
恐怖を煽るようにじわじわ上昇するのも、真っ逆さまに急降下するのも、へっちゃらどころか嬉々として乗りに行く始末。
そんなこんなで、こっちはヘトヘトでもう正直辛いのだが、ダンテは何回乗ってもすごくすごぉく楽しそうなまま。
最近あまり遊びに行っていなかったし、何よりこれは初めての遊園地デート。
ダンテが笑顔なのも頷ける。
…………うん。
うん、楽しそうなら何より。
その楽しそうなダンテの笑顔を見てると、頑張って最後まで自分もつきあおうと思うのだ。
でも……。
「うえぇ~………もう、ダメ………」
ヨロヨロとダンテに掴まり歩く青い顔したディーヴァ。
絶叫マシンに乗り込む直前、ディーヴァは吐く寸前までに疲弊してしまいしゃがみこんでしまったため、ダンテとともにその場をあとにしたのだ。
語尾が下がってきている。
笑顔も心なしか引きつっているような気が?
「悪魔に襲われるわけでもないし怖い部分なんてないぞ。純粋に楽しめばいいんだって。
……あ、乗る前に!」
「へ?なにな………ひゃああ!!」
「ちょっと残念。スカートじゃないんだな。…うん、でもコースターに乗るんだしな、及第点!」
フロアレスのコースターを乗る前に振り返ってきたダンテは、ディーヴァのボトムスをぶわっ!!と持ち上げる。
瞬間舞い上がる風、お目見えするディーヴァのパンツ……ではなかった。
ディーヴァがボトムスに履いているのは、裾広がりのスカートを模したいわゆるキュロッツというものであり、パンチラとはいかぬ作り。
それでもこの男、スカートめくりをいきなりにである。
びっくりするし公衆の面前で辱められたディーヴァは、そりゃもうプリプリと怒るわけでして。
「ダンテのばか」
「なんだよ、どうせパンツ見えないんだから大丈夫だろ」
「そういう問題じゃないよ!」
ダンテとて同じ轍は踏まない。
ディーヴァがダンテの頬へ突き出した手はかるーく抑え込まれてしまう。
「そうだよな。
例えパンツでなくてもディーヴァのあらわになった生足を他の男に見られるのはよくなかったな。
ディーヴァのパンツはオレの物。ディーヴァの生足もオレの物。
ディーヴァのすべてももちろんオレの物……」
「うわぁ、見事なジャイアニズムというか、ヤンデレというか……ちょっとこわいよダンテ」
「ん?そうか?とにかく次も楽しくやろうぜー」
言ってることがジェットコースターや悪魔なんかより怖い。
違う意味で顔を引きつらせたままのディーヴァを連れ、ダンテは次のコースターへ足を運んだ。
その結果、ディーヴァはフロアレスやサスペンデッドタイプのコースターで死ぬほど怖い目にあったらしい。
足場がない事や吊り下げられたまま走行というのが、ここまで恐ろしいものだったとは思いもしなかった。
気分は宙ぶらりんのまま振り回されるぬいぐるみ、といったところ。
人間は地に足をつけて生きるのが常な生き物……、乗り終わって再び地に足をつけた時は心底安心したものだ。
「怖かった………!!
まだ心臓バクバク言ってるよ、ほらぁ!!」
「おいおいdarling、お前自らオレの手を胸に押し当てていいのか?
さっきのアトラクションではオレの事ぶっ叩くくらい怒ったくせに。……ま、オレとしては願ったり叶ったりだけど?」
「あっ……!」
心臓の鼓動のあまりの速さに、あろうことかダンテの手を取って自身の心臓の位置、つまり胸の上に押し付けるディーヴァ。
まさか、ダンテが喜ぶような事を自分からしてしまうなんて……!
不甲斐ないというか何というか…。
直前の自分を叱りつけたい思いで、ダンテの手をそこからおろすのだった。
そして更にはフリーフォール。
ゆっくり上がってからの急降下、次第に緩急をつけて上がり下がりを体験できる恐ろしいアトラクションであり、気がつけば『いつまでこの恐怖は続くの?』というくらい絶叫マシンフルコースである。
「あっはっはっは!ディーヴァ、ずっと変な大声出してたなー!」
「む。ふーんだ!可愛げがない叫び声ですみませんでしたね!!」
うむ、確かに夢主にあるまじき悲鳴であったとだけ伝えておこう。
「そんなに拗ねるなって。
でも、あのままディーヴァが絶頂までイッちまってたらオレ的にもっと楽しかっただろうな」
絶叫マシンでそんな状態になってどうする。
「はあ……。あたしは違う意味で『逝く』ところだったけどね」
せっかくの遊園地デートなのにそんな下ネタ発言しているしょーもないダンテを無視してしまおうかとも考えた。
が、一言だけため息まじりに言ってから、ベンチに腰掛けるディーヴァだった。
「ふーむ、『イかせる』ことはあっても、『逝かせる』ことはまずないだろ。
それよりあんな甲高く黄色い声だすならさ、喘いで啼く方にしてくれ」
「………………」
無視しよう。
「コラ!無視すんなよ」
「ダンテがアホな事言うからでしょ」
「悪かったって。…… と、それはそうと、ちょっと座って休んだらまた乗ろうぜ。
まだまだディーヴァの三半規管も無事みたいだしな」
なんですって?三半規管が無事でなくなったら、つまりは吐くってことでしょうが。
ダンテはあたしが吐くまで乗らせる気なの?
そんなディーヴァの心の中のツッコミを知ってか知らずか、ダンテは「休んでる時間がもったいない!」などとおとなしく座ってもいられない感じだ。
まぁ……いいか。
まだいけそうだし、もう少しだけ絶叫マシン巡りに付き合おう。
ディーヴァはそのあと何回か、精神力の削がれるようなアトラクションばかり乗る道を選んだ。
それにしても、ダンテの言う通り乗る度にどうしても金切り声にも似た黄色い声が出る。
声に便乗して、多分魂も出かかっているに違いない。
ついでに言えば三半規管がぐるぐる回って、胃の中身もそろそろ出てしまいそう……かも。
一般人と同じ感覚のディーヴァと反対に、ダンテは半分悪魔だし進んで紐なしバンジーするような男。
恐怖を煽るようにじわじわ上昇するのも、真っ逆さまに急降下するのも、へっちゃらどころか嬉々として乗りに行く始末。
そんなこんなで、こっちはヘトヘトでもう正直辛いのだが、ダンテは何回乗ってもすごくすごぉく楽しそうなまま。
最近あまり遊びに行っていなかったし、何よりこれは初めての遊園地デート。
ダンテが笑顔なのも頷ける。
…………うん。
うん、楽しそうなら何より。
その楽しそうなダンテの笑顔を見てると、頑張って最後まで自分もつきあおうと思うのだ。
でも……。
「うえぇ~………もう、ダメ………」
ヨロヨロとダンテに掴まり歩く青い顔したディーヴァ。
絶叫マシンに乗り込む直前、ディーヴァは吐く寸前までに疲弊してしまいしゃがみこんでしまったため、ダンテとともにその場をあとにしたのだ。