mission 31:we love amusement park ~王道の遊園地デート~
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「って!まだ終わりじゃなかったー!!」
「ああ、このアトラクション一番の目玉だな」
スピードがゆっくりになったから終わり……のような気がしたのは一瞬だけ。
目の前にあるのは垂直に限りな~く近いレールであり、そこをコースターがガタガタ音をさせながら上がり始めている状態。
「あたしが乗ってるこの瞬間に壊れたらどうしよう!!」
「どんだけ怖がりなんだ。
何かあったらオレがディーヴァをちゃんと守るって。だから落ち着けよ」
落ち着けの言葉と同時、ダンテがディーヴァの胸を鷲掴みし、そして揉んだ。
少しでもディーヴァの緊張を解す為……というよりは、ただイタズラに胸を触りたかったといったところか。
「きゃっ!」
「ディーヴァの心臓すっげぇ速い。コースター並だな」
「こんなところでそういう事しないでってば!」
「ここじゃなきゃいいのか?ってかそんな事言ってる間にもうすぐてっぺん着くぞー。
ひゅー、いい眺めだな」
「ひぃぃ~~!た、高い!!」
ダンテが目を下にやったのにつられ、ついディーヴァも眼下を臨んでしまう。
そこにはビュウビュウと風が吹き荒び、頬や体に容赦なく打ち付けてくるような、そんな高度数十メートルが存在していた。
目がくらむほどの高さに、ディーヴァの顔色はみるみるうちに白んだものへと変わっていく。
ガコン!
そしてら乗っているコースターの先端部分がてっぺんのストッパーに到着。
ふわっとした一瞬の強い浮遊感……。
その後。
「んにゃーーーー!」
「ハハハ!何だよんにゃーって!おお、フッフーゥ!きっもちいーな!!」
超スピードで落下を開始。
乗る前に見るのと実際に乗って体験するのとでは、全く違う恐怖感がそこにはあった。
コースターはみるみるうちに来たレールを逆走してゆく。
青い顔で固まって恐怖に支配されたままのディーヴァと、かたややたらテンション高く腕すら上に突き出して爽快感を楽しむダンテ。
もちろんディーヴァは流れる景色を楽しむ余裕など皆無である。
こんなにもスピードを出していたらレールから外れて本当に壊れそうなのだが、そのままコースターは走り続けている。
結局、終着地点についたのはディーヴァが意識を半分くらい飛ばした頃だった。
その目尻には少し涙の跡があるのを見るに途中で泣いてしまったのだろう、…かわいそうに。
「ふはっ!超絶楽しかった~!
な、ディーヴァ?」
隣のディーヴァに同意を求めるも残念かな、今の彼女は呆けていてダンテの話なんか聞ける状態じゃない。
「おーい。もしもーし、ディーヴァサーン?お客さん、終電ですよー。
……ダメだ、ただの屍のようだ」
顔の前で手を振ってみても反応が薄すぎる。
今なら何をしても大丈夫そうだ。
そうだ、コースターから降りる前に……。
再びむくむくと持ち上がるのはダンテの悪いイタズラ心。
「ディーヴァ、起きないとキスするぞ」
耳元で囁く。
そして、公衆の面前というディーヴァが恥ずかしがりそうな場所での接吻をするべく、ダンテは顔を近づける。
あと数センチで唇が重なるという時だった。
バチコーン!
「ぶぽっ!?」
小気味よい音が響きわたって、間一髪我に返ったディーヴァの平手打ちが飛ぶ。
そしてダンテの謎の声と共に、頬に一瞬だけ赤い紅葉が咲いた。
「うっわ、ひでぇ…、お前を起こそうとしただけなのに平手打ちとかひでぇ………」
叩かれた頬に手を当てて非難がましい目で見つめてくるダンテに、ようやく我に帰るディーヴァ。
肉体的な痛みこそないが、精神的な痛みが大きかったらしいダンテの目には涙がほんのりと浮かんでいたそうな。
「ご、ごめん。
……っていうか、こんなとこで何かしようとしたからでしょ!」
「何かってこういうコトか?」
と、思いきやすぐに立ち直りを見せるダンテは性懲りもなく同じことを繰り返す。
一瞬の隙を見計らいディーヴァの唇に素早くキス!
「もうっ……!」
真っ赤になって怒るディーヴァも一瞬のこと。
そこから逃げるように離れて次の乗客に席を譲ったディーヴァは、ダンテを置いて先に行ってしまった。
とは言ってもダンテをを本気で置いて行くはずもなく、すぐに合流したが。
そして、自分が今の今まで乗っていたアトラクションを改めて2人は真下から見上げてみると、ちょうど次の乗客が最大の恐怖たる垂直落下で叫び声をあげるところだ。
あれは生きた心地がしなかった。
だが、ダンテはそうではなかったようである。
「フッ……テメンニグルの外壁を走り降りた時を思い出すぜ。あれも超楽しかったっけなぁ」
「え゛」
悪魔の力が目覚めたばかりでちょっと怖かったダンテから離れるよう、バージルに連れられてテメンニグルを降りた時、あのあとにダンテはあの高さを走り降りた……ですって?
こっちはこのアトラクションレベルの高さで恐怖MAXだというに、この男はテメンニグルのとてつもない高さをへでもなかったかのようにいけいけしゃあしゃあと……。
びっくりというより、正直言うとダンテの神経を疑う所業だ。
ま、ダンテだからそんなの平気なのかもしれない。
「さ、次も、その次も全部楽しむぞ」
「全部楽しむ……って、あぁあ、やっぱりダンテの予定は全然変わってくれないぃー!」
唖然としていたディーヴァを連れてやってきました次のアトラクション。
それは絶叫マシン巡りという当初の予定をたどるものであるわけで。
ディーヴァとしては残念なことに、ダンテの願いを叶えるかのごとくそれらのアトラクションは密集して建てられていた。
座らずに立ったまま乗るスタンディングタイプやら床のないフロアレスタイプ、レールの下にぶーらぶらと吊り下げられて走行するサスペンデッドタイプ。
そしてフリーフォールが1種類ずつでもなく、2種3種と並ぶ。
よくぞここまでたくさん建てたものだ。
これらを全部乗るとなるとディーヴァの体がどこまで持つか……それだけが心配である。
「ああ、このアトラクション一番の目玉だな」
スピードがゆっくりになったから終わり……のような気がしたのは一瞬だけ。
目の前にあるのは垂直に限りな~く近いレールであり、そこをコースターがガタガタ音をさせながら上がり始めている状態。
「あたしが乗ってるこの瞬間に壊れたらどうしよう!!」
「どんだけ怖がりなんだ。
何かあったらオレがディーヴァをちゃんと守るって。だから落ち着けよ」
落ち着けの言葉と同時、ダンテがディーヴァの胸を鷲掴みし、そして揉んだ。
少しでもディーヴァの緊張を解す為……というよりは、ただイタズラに胸を触りたかったといったところか。
「きゃっ!」
「ディーヴァの心臓すっげぇ速い。コースター並だな」
「こんなところでそういう事しないでってば!」
「ここじゃなきゃいいのか?ってかそんな事言ってる間にもうすぐてっぺん着くぞー。
ひゅー、いい眺めだな」
「ひぃぃ~~!た、高い!!」
ダンテが目を下にやったのにつられ、ついディーヴァも眼下を臨んでしまう。
そこにはビュウビュウと風が吹き荒び、頬や体に容赦なく打ち付けてくるような、そんな高度数十メートルが存在していた。
目がくらむほどの高さに、ディーヴァの顔色はみるみるうちに白んだものへと変わっていく。
ガコン!
そしてら乗っているコースターの先端部分がてっぺんのストッパーに到着。
ふわっとした一瞬の強い浮遊感……。
その後。
「んにゃーーーー!」
「ハハハ!何だよんにゃーって!おお、フッフーゥ!きっもちいーな!!」
超スピードで落下を開始。
乗る前に見るのと実際に乗って体験するのとでは、全く違う恐怖感がそこにはあった。
コースターはみるみるうちに来たレールを逆走してゆく。
青い顔で固まって恐怖に支配されたままのディーヴァと、かたややたらテンション高く腕すら上に突き出して爽快感を楽しむダンテ。
もちろんディーヴァは流れる景色を楽しむ余裕など皆無である。
こんなにもスピードを出していたらレールから外れて本当に壊れそうなのだが、そのままコースターは走り続けている。
結局、終着地点についたのはディーヴァが意識を半分くらい飛ばした頃だった。
その目尻には少し涙の跡があるのを見るに途中で泣いてしまったのだろう、…かわいそうに。
「ふはっ!超絶楽しかった~!
な、ディーヴァ?」
隣のディーヴァに同意を求めるも残念かな、今の彼女は呆けていてダンテの話なんか聞ける状態じゃない。
「おーい。もしもーし、ディーヴァサーン?お客さん、終電ですよー。
……ダメだ、ただの屍のようだ」
顔の前で手を振ってみても反応が薄すぎる。
今なら何をしても大丈夫そうだ。
そうだ、コースターから降りる前に……。
再びむくむくと持ち上がるのはダンテの悪いイタズラ心。
「ディーヴァ、起きないとキスするぞ」
耳元で囁く。
そして、公衆の面前というディーヴァが恥ずかしがりそうな場所での接吻をするべく、ダンテは顔を近づける。
あと数センチで唇が重なるという時だった。
バチコーン!
「ぶぽっ!?」
小気味よい音が響きわたって、間一髪我に返ったディーヴァの平手打ちが飛ぶ。
そしてダンテの謎の声と共に、頬に一瞬だけ赤い紅葉が咲いた。
「うっわ、ひでぇ…、お前を起こそうとしただけなのに平手打ちとかひでぇ………」
叩かれた頬に手を当てて非難がましい目で見つめてくるダンテに、ようやく我に帰るディーヴァ。
肉体的な痛みこそないが、精神的な痛みが大きかったらしいダンテの目には涙がほんのりと浮かんでいたそうな。
「ご、ごめん。
……っていうか、こんなとこで何かしようとしたからでしょ!」
「何かってこういうコトか?」
と、思いきやすぐに立ち直りを見せるダンテは性懲りもなく同じことを繰り返す。
一瞬の隙を見計らいディーヴァの唇に素早くキス!
「もうっ……!」
真っ赤になって怒るディーヴァも一瞬のこと。
そこから逃げるように離れて次の乗客に席を譲ったディーヴァは、ダンテを置いて先に行ってしまった。
とは言ってもダンテをを本気で置いて行くはずもなく、すぐに合流したが。
そして、自分が今の今まで乗っていたアトラクションを改めて2人は真下から見上げてみると、ちょうど次の乗客が最大の恐怖たる垂直落下で叫び声をあげるところだ。
あれは生きた心地がしなかった。
だが、ダンテはそうではなかったようである。
「フッ……テメンニグルの外壁を走り降りた時を思い出すぜ。あれも超楽しかったっけなぁ」
「え゛」
悪魔の力が目覚めたばかりでちょっと怖かったダンテから離れるよう、バージルに連れられてテメンニグルを降りた時、あのあとにダンテはあの高さを走り降りた……ですって?
こっちはこのアトラクションレベルの高さで恐怖MAXだというに、この男はテメンニグルのとてつもない高さをへでもなかったかのようにいけいけしゃあしゃあと……。
びっくりというより、正直言うとダンテの神経を疑う所業だ。
ま、ダンテだからそんなの平気なのかもしれない。
「さ、次も、その次も全部楽しむぞ」
「全部楽しむ……って、あぁあ、やっぱりダンテの予定は全然変わってくれないぃー!」
唖然としていたディーヴァを連れてやってきました次のアトラクション。
それは絶叫マシン巡りという当初の予定をたどるものであるわけで。
ディーヴァとしては残念なことに、ダンテの願いを叶えるかのごとくそれらのアトラクションは密集して建てられていた。
座らずに立ったまま乗るスタンディングタイプやら床のないフロアレスタイプ、レールの下にぶーらぶらと吊り下げられて走行するサスペンデッドタイプ。
そしてフリーフォールが1種類ずつでもなく、2種3種と並ぶ。
よくぞここまでたくさん建てたものだ。
これらを全部乗るとなるとディーヴァの体がどこまで持つか……それだけが心配である。