mission 31:we love amusement park ~王道の遊園地デート~
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入場ゲートを過ぎた先には大きくて綺麗な噴水がお出迎え。
装飾のキャラクター達に電飾コードが巻かれているのを見るに、夕方になるとイルミネーションでキラキラ輝くのだろう。
一緒に見たいところだ。
アトラクションの建物もかわいいフォルムのものばかりでディーヴァの心をとてもウキウキさせる。
「噴水はキレイだし、建物はかわいいし素敵だね!ふふっ、どこからまわるか迷っちゃう」
ディーヴァはくるりと一回転しながら周りを見渡した。
我が恋人は本当に子どものようでかわいくてしょうがない。
体だけでなく中身も成長していないのだろうかといつも不安になるが、今は遊園地という大人も童心に帰る場所。
このままでもまったくかまわないか。
「あたし、ダンテが漕ぐお舟乗りたい!」
向こうの方に見えた遊園地内の湖に浮かぶボートを見つけたディーヴァは、ダンテの手を引き、あろうことかその辺の公園にもありそうな見た目のそこに向かおうとしている。
だが、そこにはまだ行かせない。
ちょっと目を向ければジェットコースターやフリーフォール、回転ブランコなどの絶叫系、ホラーハウスといったサスペンス系がぎっちりみっちり場所をとって詰まっている。
そちらが先だ!
ちなみにディーヴァが行きたいであろうメリーゴーランドやコーヒーカップなどのファミリー、カップル向けはその更に先のようだ。
だからそれらも、まだまだあと。
「舟ねぇ……んなのはあとだ、あ・と!
さてさて、遊園地ときたらガンガンいかないとな!絶叫系を制覇しに行くぞディーヴァ!!」
「制覇って………全部ってこと?」
「あったりまえだろ」
確かにたくさん乗ろうと考えてフリーパスのチケットを購入している。
だが、人気のアトラクションである絶叫系を全てとなると時間的に考えてけっこう難しい。
難しい、の、…………だが?
「これが目に入らぬか!」
デデーン!
ダンテの手にあったのはぺかーん!と虹色ラメラメに輝く2枚のチケット!
「ん~、何そ……、え゛!!」
この遊園地には普通のフリーパスに加え、なかなか良い席に乗れるゴールデン、更には長蛇の列をごぼう抜きできる&一番いい席に乗れるというプラチナムのフラッシュパスという素敵システムがある。
そのプラチナムフラッシュパスがダンテの手の中にあった。
どれもなかなか良いお値段だが、ダンテは奮発して2枚購入してくれたようだ。
「フラッシュパスなんかいつのまに買ってるのよー!しかもプラチナムぅぅぅ!!」
「これでいっぱい乗れるぜ。嬉しいだろ!」
嬉しいけど嬉しくない!
だってこれのせいで絶叫系をたくさん乗らなくちゃいけないじゃない!
「さーて、最初のヤツは……あれだ!」
葛藤を感じるディーヴァをよそに、ビシッとダンテがさしたアトラクション。
それは天高く聳え立つ鉄骨の骨組み、その上を高速で走るトロッコのような座席………そう、ジェットコースター。
「あ、あははは……やっぱりそう来たぁ……」
「あれって世界一高くまで昇る、アメリカ1速いジェットコースターなんだよな」
「ぇ、そうなの?」
確かにやたらと高くて怖いくらい。
垂直に空へ伸びたレールのてっぺんは行き止まりで、そこからどうなるのかあまり考える気はしない。
ドキドキしながらそのジェットコースターを見ていると、ちょうど乗客を乗せた座席がゆっくりと上に上がっていくところだった。
そして。
『キャーーーー!!』
たくさんの乗客の悲鳴と共に、座席は真っ逆さまに滑り落ちていった。
その勢いのまま、ものすごい速さでレールを逆走!
最後まで突っ走っていく。
「ひ、ひぇぇ……!ほとんど一直線に真っ逆さま!しかもスピード速すぎるよ!?ねぇダンテあれだいじょぶなの!?ねぇだいじょぶなの!!?」
「高いし速いって言ったばかりだろ?ただの遊びだぜ、大丈夫だって」
「やーだー!あたしあんなの乗りたくない!」
「ふーん。……あーあ、フラッシュパス高かったのになぁ。もったいないなあ」
「ぅ゛……」
「乗るよな?」
「…………はい」
青ざめて嫌がっていたディーヴァだったが。
ダンテはフラッシュパスの高価さを振りかざすことで、ディーヴァを黙らせて無理やり連れて行った。
そんなこんなで、さすがのフラッシュパスのおかげで、並んでいた長蛇の列をどんどん抜いて数分待つだけで乗れたそのジェットコースター。
天使の強運、否、ディーヴァからしたら凶運かもしれないが、なんと座れた席は一番前。
一番恐怖を感じる……間違えた、一番楽しい席である。
というわけで。
あれよあれよの間に席に座らされ、体を固定され、動けない逃げられないもう好きにしてくださいよ状態のディーヴァ。
気分は市場に売られに行く小牛。
「どなどなどーな、どーぉなー……」
「なんだよ、楽しめよ」
「あたしはダンテと違って怖がりなんです!
あぁあ~神様、どうかこの恐怖の時をサッサと終わらせて無事に地上へ帰らせてください……!」
「神はいねぇが、ここに悪魔ならいるぜ」
「…………」
「無視するなって」
ドヤ顔で自分を指差すダンテはほっとこう。
はてさて、ピーという汽笛のような音と共に発車したコースターは、ゆっくりと動き出す。
その緩慢かつ、何かがひっかっているのではないかと思わせるカタカタ音がやけに恐怖を上長させる。
ガクンッ!
「ぴゃっ!」
と思った矢先の突然の加速。
一段落下すると同時、ゆっくりだった動きが嘘のようにスピードをぐんぐん上げていく。
「いゃぁぁぁーーーーー!!」
「やっと本格的に動き出したか、速いな」
一番前ということで顔にも体にも強風は当たり放題、恐怖は感じ放題。
なのになんでダンテはそんなに普通でいられるのか不思議でならない。
答えは決まりきっている、……A.ダンテだから。
だが、ディーヴァにそれを考える余裕はおろか、叫ぶ以外に出来ることはない。
そのままのスピードを保つコースターは、ぐるぅり一回転をブチかまし、その勢いで長い連続カーブをフルスピードで超えて行った。
そして再びのスピードダウン。
なんだか胃というか内臓が耐えきれず、後ろに取り残されたようなフワリとした感覚。
一番前、ホント怖い……!と若干の吐き気を感じながらディーヴァは思った。
装飾のキャラクター達に電飾コードが巻かれているのを見るに、夕方になるとイルミネーションでキラキラ輝くのだろう。
一緒に見たいところだ。
アトラクションの建物もかわいいフォルムのものばかりでディーヴァの心をとてもウキウキさせる。
「噴水はキレイだし、建物はかわいいし素敵だね!ふふっ、どこからまわるか迷っちゃう」
ディーヴァはくるりと一回転しながら周りを見渡した。
我が恋人は本当に子どものようでかわいくてしょうがない。
体だけでなく中身も成長していないのだろうかといつも不安になるが、今は遊園地という大人も童心に帰る場所。
このままでもまったくかまわないか。
「あたし、ダンテが漕ぐお舟乗りたい!」
向こうの方に見えた遊園地内の湖に浮かぶボートを見つけたディーヴァは、ダンテの手を引き、あろうことかその辺の公園にもありそうな見た目のそこに向かおうとしている。
だが、そこにはまだ行かせない。
ちょっと目を向ければジェットコースターやフリーフォール、回転ブランコなどの絶叫系、ホラーハウスといったサスペンス系がぎっちりみっちり場所をとって詰まっている。
そちらが先だ!
ちなみにディーヴァが行きたいであろうメリーゴーランドやコーヒーカップなどのファミリー、カップル向けはその更に先のようだ。
だからそれらも、まだまだあと。
「舟ねぇ……んなのはあとだ、あ・と!
さてさて、遊園地ときたらガンガンいかないとな!絶叫系を制覇しに行くぞディーヴァ!!」
「制覇って………全部ってこと?」
「あったりまえだろ」
確かにたくさん乗ろうと考えてフリーパスのチケットを購入している。
だが、人気のアトラクションである絶叫系を全てとなると時間的に考えてけっこう難しい。
難しい、の、…………だが?
「これが目に入らぬか!」
デデーン!
ダンテの手にあったのはぺかーん!と虹色ラメラメに輝く2枚のチケット!
「ん~、何そ……、え゛!!」
この遊園地には普通のフリーパスに加え、なかなか良い席に乗れるゴールデン、更には長蛇の列をごぼう抜きできる&一番いい席に乗れるというプラチナムのフラッシュパスという素敵システムがある。
そのプラチナムフラッシュパスがダンテの手の中にあった。
どれもなかなか良いお値段だが、ダンテは奮発して2枚購入してくれたようだ。
「フラッシュパスなんかいつのまに買ってるのよー!しかもプラチナムぅぅぅ!!」
「これでいっぱい乗れるぜ。嬉しいだろ!」
嬉しいけど嬉しくない!
だってこれのせいで絶叫系をたくさん乗らなくちゃいけないじゃない!
「さーて、最初のヤツは……あれだ!」
葛藤を感じるディーヴァをよそに、ビシッとダンテがさしたアトラクション。
それは天高く聳え立つ鉄骨の骨組み、その上を高速で走るトロッコのような座席………そう、ジェットコースター。
「あ、あははは……やっぱりそう来たぁ……」
「あれって世界一高くまで昇る、アメリカ1速いジェットコースターなんだよな」
「ぇ、そうなの?」
確かにやたらと高くて怖いくらい。
垂直に空へ伸びたレールのてっぺんは行き止まりで、そこからどうなるのかあまり考える気はしない。
ドキドキしながらそのジェットコースターを見ていると、ちょうど乗客を乗せた座席がゆっくりと上に上がっていくところだった。
そして。
『キャーーーー!!』
たくさんの乗客の悲鳴と共に、座席は真っ逆さまに滑り落ちていった。
その勢いのまま、ものすごい速さでレールを逆走!
最後まで突っ走っていく。
「ひ、ひぇぇ……!ほとんど一直線に真っ逆さま!しかもスピード速すぎるよ!?ねぇダンテあれだいじょぶなの!?ねぇだいじょぶなの!!?」
「高いし速いって言ったばかりだろ?ただの遊びだぜ、大丈夫だって」
「やーだー!あたしあんなの乗りたくない!」
「ふーん。……あーあ、フラッシュパス高かったのになぁ。もったいないなあ」
「ぅ゛……」
「乗るよな?」
「…………はい」
青ざめて嫌がっていたディーヴァだったが。
ダンテはフラッシュパスの高価さを振りかざすことで、ディーヴァを黙らせて無理やり連れて行った。
そんなこんなで、さすがのフラッシュパスのおかげで、並んでいた長蛇の列をどんどん抜いて数分待つだけで乗れたそのジェットコースター。
天使の強運、否、ディーヴァからしたら凶運かもしれないが、なんと座れた席は一番前。
一番恐怖を感じる……間違えた、一番楽しい席である。
というわけで。
あれよあれよの間に席に座らされ、体を固定され、動けない逃げられないもう好きにしてくださいよ状態のディーヴァ。
気分は市場に売られに行く小牛。
「どなどなどーな、どーぉなー……」
「なんだよ、楽しめよ」
「あたしはダンテと違って怖がりなんです!
あぁあ~神様、どうかこの恐怖の時をサッサと終わらせて無事に地上へ帰らせてください……!」
「神はいねぇが、ここに悪魔ならいるぜ」
「…………」
「無視するなって」
ドヤ顔で自分を指差すダンテはほっとこう。
はてさて、ピーという汽笛のような音と共に発車したコースターは、ゆっくりと動き出す。
その緩慢かつ、何かがひっかっているのではないかと思わせるカタカタ音がやけに恐怖を上長させる。
ガクンッ!
「ぴゃっ!」
と思った矢先の突然の加速。
一段落下すると同時、ゆっくりだった動きが嘘のようにスピードをぐんぐん上げていく。
「いゃぁぁぁーーーーー!!」
「やっと本格的に動き出したか、速いな」
一番前ということで顔にも体にも強風は当たり放題、恐怖は感じ放題。
なのになんでダンテはそんなに普通でいられるのか不思議でならない。
答えは決まりきっている、……A.ダンテだから。
だが、ディーヴァにそれを考える余裕はおろか、叫ぶ以外に出来ることはない。
そのままのスピードを保つコースターは、ぐるぅり一回転をブチかまし、その勢いで長い連続カーブをフルスピードで超えて行った。
そして再びのスピードダウン。
なんだか胃というか内臓が耐えきれず、後ろに取り残されたようなフワリとした感覚。
一番前、ホント怖い……!と若干の吐き気を感じながらディーヴァは思った。