mission 31:we love amusement park ~王道の遊園地デート~
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いきなり激しい耳鳴りがした。
少しの間目をつぶってやり過ごすと、閉じた瞼の前でぐにゃり……世界が歪んだような感覚に襲われた。
「え、ダンテ……、どこ?」
不思議に思いつつ目を開けると、一瞬前まで一緒にいたはずのダンテが忽然と姿を消していた。
いくら悪戯好きのダンテだとはいえ、怖がりなディーヴァをからかっていなくなるなんて薄情なことは絶対するわけがない。
周りを見渡す行為すら怖い、と思いながらそっと様子を伺いつつダンテを捜すディーヴァの瞳。
と、その目がまっすぐ前の壁に掛けられた大きな姿見で止まった。
自分でそこに視線を止めたかったわけじゃなく、ただ大きな鏡があるな…と思っただけだった。
なんの変哲もない鏡なのに、その鏡はディーヴァの中にある恐怖心をあおる。
なんだろう、早く目を逸らしたい。
これがホラー映画だったとしたら、ずっと見ていたら確実に変なものが映るに決まっている展開。
なのに何故ーー?
頭と目が張り付いたかのように、視線が鏡へ固定されている。
見たくないのに、体が、腕が、足が勝手にそっちに吸い寄せられていく。
いやだ、そっちに行きたくない。
そう思っているのに、体はずるずるずる……まるで見えない何かに操られ、引き摺られているみたいだ。
そしてとうとう、姿見いっぱいに自身の姿が映り込んだ。
長く磨かれてないはずにもかかわらず、そこだけおかしなくらい曇り1つない不気味な鏡の中に、恐怖で真っ青な顔をした自分が亡霊のように映り込んでいる。
だのに映る姿は笑顔。
にこりと笑っていたその目が、突如首でも絞められたかのように思い切り見開いた。
次いでその口はワナワナ震え、直後に口からとめどなく血を流し、首から下を赤黒く染めていく。
ダラリ、ビシャリ、血が衣服を、体を染めていく。
「……ひぃっ……!」
血みどろになりながらも、こちらを呪い殺すように血走っていた目がぐるんと回転し、白目をむいた瞬間……その首が胴体から永遠に離れ、ゴトリと転がり落ちた。
鏡の中の自分とはいえ自身の死に様を見てしまったのだ。ディーヴァの精神が崩壊しそうになるのは当然といえる。
なってようやく鏡から目をそらす事が出来たディーヴァは、ガタガタ震える身体、その両手で頭を抱えその場にうずくまった。
そして今度は……。
「…………ッ……!!」
『オネェチャン……アソボ……?』
暗闇にぼうっと浮かび上がる青白い肌の少年が、ディーヴァの足元で顔を向けてきていた。
その表情は何を考えているのか読み取ることは不可能だ。
何故なら少年の目や鼻、口のあるべき場所には、ぽっかりと真っ暗な空洞があるだけだったからだ。
『アソボアソボアソボアソボ…………』
少年からは想像もつかない野太い女の声が、壊れたラジカセのように何度も繰り返される。
空洞の口が大きく縦に開き、呪い唄を紡ぐ。
「いやーーーーーっ!!!」
ディーヴァはあまりの恐怖に、絶叫して気絶した。
「ディーヴァ!おい、しっかりしろディーヴァ!!」
「ひっ、いやぁぁぁぁ!!」
次にディーヴァが見たのはダンテが、必死に自分を揺り起こす姿。
相手がダンテだとわかっていても、起きた瞬間はその手を振り払ってしまうほど、ディーヴァは気が動転ししばらく恐怖に支配されていた。
「おい、ディーヴァ!オレだ、ダンテだ!!」
「っ……!?、ダ、ダンテ………?」
ようやく目の焦点が合ったディーヴァを見て、ホッとした様子のダンテ。
と、ダンテの横を確認したらそこには、ディーヴァを死ぬほど驚かせた少年のお化けがダンテと一緒になってこちらを覗き込んでいた。
「…………いやぁっ……」
思わずまた叫んで気絶しそうになるが、なんとか意識を保つことができた……。
というのも少年は肌こそ青白いままなのだが、今度は目も鼻も口もきちんと定位置に収まっているからである。
それでもディーヴァは未だノミの心臓状態であり、今一度驚かされたらショック死は確実かもしれない。
少しの間目をつぶってやり過ごすと、閉じた瞼の前でぐにゃり……世界が歪んだような感覚に襲われた。
「え、ダンテ……、どこ?」
不思議に思いつつ目を開けると、一瞬前まで一緒にいたはずのダンテが忽然と姿を消していた。
いくら悪戯好きのダンテだとはいえ、怖がりなディーヴァをからかっていなくなるなんて薄情なことは絶対するわけがない。
周りを見渡す行為すら怖い、と思いながらそっと様子を伺いつつダンテを捜すディーヴァの瞳。
と、その目がまっすぐ前の壁に掛けられた大きな姿見で止まった。
自分でそこに視線を止めたかったわけじゃなく、ただ大きな鏡があるな…と思っただけだった。
なんの変哲もない鏡なのに、その鏡はディーヴァの中にある恐怖心をあおる。
なんだろう、早く目を逸らしたい。
これがホラー映画だったとしたら、ずっと見ていたら確実に変なものが映るに決まっている展開。
なのに何故ーー?
頭と目が張り付いたかのように、視線が鏡へ固定されている。
見たくないのに、体が、腕が、足が勝手にそっちに吸い寄せられていく。
いやだ、そっちに行きたくない。
そう思っているのに、体はずるずるずる……まるで見えない何かに操られ、引き摺られているみたいだ。
そしてとうとう、姿見いっぱいに自身の姿が映り込んだ。
長く磨かれてないはずにもかかわらず、そこだけおかしなくらい曇り1つない不気味な鏡の中に、恐怖で真っ青な顔をした自分が亡霊のように映り込んでいる。
だのに映る姿は笑顔。
にこりと笑っていたその目が、突如首でも絞められたかのように思い切り見開いた。
次いでその口はワナワナ震え、直後に口からとめどなく血を流し、首から下を赤黒く染めていく。
ダラリ、ビシャリ、血が衣服を、体を染めていく。
「……ひぃっ……!」
血みどろになりながらも、こちらを呪い殺すように血走っていた目がぐるんと回転し、白目をむいた瞬間……その首が胴体から永遠に離れ、ゴトリと転がり落ちた。
鏡の中の自分とはいえ自身の死に様を見てしまったのだ。ディーヴァの精神が崩壊しそうになるのは当然といえる。
なってようやく鏡から目をそらす事が出来たディーヴァは、ガタガタ震える身体、その両手で頭を抱えその場にうずくまった。
そして今度は……。
「…………ッ……!!」
『オネェチャン……アソボ……?』
暗闇にぼうっと浮かび上がる青白い肌の少年が、ディーヴァの足元で顔を向けてきていた。
その表情は何を考えているのか読み取ることは不可能だ。
何故なら少年の目や鼻、口のあるべき場所には、ぽっかりと真っ暗な空洞があるだけだったからだ。
『アソボアソボアソボアソボ…………』
少年からは想像もつかない野太い女の声が、壊れたラジカセのように何度も繰り返される。
空洞の口が大きく縦に開き、呪い唄を紡ぐ。
「いやーーーーーっ!!!」
ディーヴァはあまりの恐怖に、絶叫して気絶した。
「ディーヴァ!おい、しっかりしろディーヴァ!!」
「ひっ、いやぁぁぁぁ!!」
次にディーヴァが見たのはダンテが、必死に自分を揺り起こす姿。
相手がダンテだとわかっていても、起きた瞬間はその手を振り払ってしまうほど、ディーヴァは気が動転ししばらく恐怖に支配されていた。
「おい、ディーヴァ!オレだ、ダンテだ!!」
「っ……!?、ダ、ダンテ………?」
ようやく目の焦点が合ったディーヴァを見て、ホッとした様子のダンテ。
と、ダンテの横を確認したらそこには、ディーヴァを死ぬほど驚かせた少年のお化けがダンテと一緒になってこちらを覗き込んでいた。
「…………いやぁっ……」
思わずまた叫んで気絶しそうになるが、なんとか意識を保つことができた……。
というのも少年は肌こそ青白いままなのだが、今度は目も鼻も口もきちんと定位置に収まっているからである。
それでもディーヴァは未だノミの心臓状態であり、今一度驚かされたらショック死は確実かもしれない。