mission 30:going to travel ~日本~
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夜明けには早い朝方。
まだ日が昇らぬ内に、ディーヴァは喉の渇きを感じて目覚めてしまった。
「んぅ、喉乾いた…お酒のせいかなぁ~」
真っ暗な室内の中、ぼそりと呟いてすぐ隣に眠っているダンテを起こさぬよう気をつけ、ゆっくりと起き上がる。
…が、寝る前にした愛の営みによる腰の痛みで、起き上がりは困難を極めた。
「いたた…」
それで目が覚めたようだ、ダンテがディーヴァの顔を心配そうに覗き込んでいた。
「ディーヴァ?」
「あ、おはようダンテ。ごめん、起こしちゃったかな」
「いや、大丈夫だ。むしろディーヴァの声で起きれた…これ以上の幸せはねぇよ」
「ぁ、ありがと…。ちょっと電気つけさせてもらうよ~」
「うぉ、眩しいな」
言うが早いか、パッと室内灯をつけるディーヴァ。
それにより真っ暗な部屋が急に明るくなって、目に痛い。
しかし、目に痛い以上に、ダンテにとって嬉しい光景も飛び込んできた。
「へぇ、浴衣……解けてグチャグチャでいい眺め」
ダンテには暗がりでも見えていたが明るくなった事で更に鮮明に目に映る、ディーヴァのあられもない姿。
終わった後に寝ぼけながら着た浴衣。
そこから肌蹴た胸元と惜しげもなく晒された生足の光景……というよりは、帯を申し訳程度に結んだだけの布にしか見えないそれ。
「ひあ!!」
「よし、今からもう一回ヤろうぜ?」
夜中の間中、愛し愛されまくった後なのだが朝からワンラウンドしたいと宣うダンテ。
もう身体がもたない、これ以上されるのはこりごりである。
断固拒否!
「やーだー!今から温泉入ってくる!」
ここにいてはダンテに襲われてしまうのを避けられない。
ディーヴァはそばにあった枕を、ダンテの顔面めがけ投げ、そして逃げた。
「恥ずかしがりやがって…可愛い奴め」
それを顔面で受け止めたダンテの表情は、ディーヴァがかわいくてたまらないと、そう物語っていた。
親バカならぬ、恋人バカ、とでも言っておこう。
一方、夜に流した汗を落とし、いわゆる朝風呂に入っているディーヴァ。
小さな明かりが灯されていてほの明るい湯船に入っていれば、露天風呂から臨む山々が徐々に白んで行くのがよく見える。
温泉街の暖かな空気と、冷たい季節風で出来た濃霧が、山の上へゆっくりと上がるのが目視できた。
徐々に、そしてどんどん朝になっていく。
夜の露天風呂から臨む景観も良かったが、朝の景観も素敵だった。
温泉とこの景色、ここで体験したすべてによって、体はもちろん心も休まる。
「またダンテと温泉来れるといいな~」
ダンテに好き勝手弄られ蹂躙されるのは困りものだが、こんな機会がまたあるならその時もダンテと共に来たいと、ディーヴァは切に思う。
部屋に戻れば、いつの間にかダンテもひとっ風呂浴びたようで小ざっぱりしている状態であった。
用意されていた朝食を食べて温泉宿をあとにした2人は、今現在電車に乗っていた。
電車の中はひどく混雑している。
年始のため、通勤ラッシュとは違うだろうが、休日で出かける者が数多くいるのだろう。
特に、田舎から都会へと向かう電車は、都会から田舎に比べて混雑さを極めた。
「電車…おじいちゃん達のとこに行く時はのどかだったのに、トーキョーのはすごい混雑してるね。
揉みくちゃにされそうだよー…」
つり革は空いていなかったため手すりに掴まってその場を耐えるディーヴァは、アメリカでは滅多に遭遇しない混み具合にげっそりうんざりしていた。
「大丈夫かディーヴァ。座れよ」
「うん、ありがと」
ようやく目の前の席をひとつ確保。
ダンテは席が埋まらぬ内に、そそくさとディーヴァを座らせた。
ホッとした様子で座るディーヴァだったが…。
「あれ…?でも、ダンテは?」
「1つしか席が空いてねぇのに、オレが座ってどうすんだよ」
「だって、ダンテったら抜きん出て身長高いじゃない?さっきから頭ぶつけてるんだもん。
座らないと疲れるよ」
「まぁ、少しはな。だいたい日本人とディーヴァが背が低すぎるんだ」
「失礼な…」
座らせてもらえた事に関しては感謝の一言につきるが、チビの発言はいただけない。
座席からダンテを見上げ、睨むディーヴァはダンテと他の乗客の隙間から、こちらをチラチラ覗く視線を発見した。
「ダンテなんか、あっちの子達のとこに座って来ちゃえばいいんだ」
「なんでだよ、詰めればあと1人くらい座れそうだからか?」
「それもそうだけど、あっちの女の子達、ダンテの事きゃーきゃー言いながら見てるよ。まぁダンテかっこいいもんね…」
ディーヴァが目線でしめす所を確認し、ダンテはその余裕のありそうな座席、そしてその視線に着目。
背が高く銀髪で、その上この美貌……、ほの字の目線を向けられてもしかたない。
「ふ、当然だな。でもいいのか?オレがあっちいって他の奴と仲良くしても」
「………ゃだ…」
拗ねているのか、口を尖らせて小さく答えるディーヴァ。
今すぐ抱きしめたいがここは公共の場。
ダンテはかわりにその小さな頭を、そっと一撫でしてやった。
「なら、変な事勧めるなよ」
「ん……」
そもそもそんな提案を受けようとも、行く気は皆無。
日本語は話せないし、理解できないし、何よりディーヴァを1人になんて絶対出来ないのだから。
…ガタン……、ゴツン。
「ぃて…またぶつけた」
「ふふ、いい加減座らないと頭ぶつけてばっかになっちゃうよね」
電車が揺れる度につり革やら天井のひとまわり低い場所に、頭がぶつかる。
そこまで痛くはないが、不快な事この上ない。
と、まあ、こんな会話をし頭をぶつけながら、2人は都会…日本の首都方面へと向かったのだった。
まだ日が昇らぬ内に、ディーヴァは喉の渇きを感じて目覚めてしまった。
「んぅ、喉乾いた…お酒のせいかなぁ~」
真っ暗な室内の中、ぼそりと呟いてすぐ隣に眠っているダンテを起こさぬよう気をつけ、ゆっくりと起き上がる。
…が、寝る前にした愛の営みによる腰の痛みで、起き上がりは困難を極めた。
「いたた…」
それで目が覚めたようだ、ダンテがディーヴァの顔を心配そうに覗き込んでいた。
「ディーヴァ?」
「あ、おはようダンテ。ごめん、起こしちゃったかな」
「いや、大丈夫だ。むしろディーヴァの声で起きれた…これ以上の幸せはねぇよ」
「ぁ、ありがと…。ちょっと電気つけさせてもらうよ~」
「うぉ、眩しいな」
言うが早いか、パッと室内灯をつけるディーヴァ。
それにより真っ暗な部屋が急に明るくなって、目に痛い。
しかし、目に痛い以上に、ダンテにとって嬉しい光景も飛び込んできた。
「へぇ、浴衣……解けてグチャグチャでいい眺め」
ダンテには暗がりでも見えていたが明るくなった事で更に鮮明に目に映る、ディーヴァのあられもない姿。
終わった後に寝ぼけながら着た浴衣。
そこから肌蹴た胸元と惜しげもなく晒された生足の光景……というよりは、帯を申し訳程度に結んだだけの布にしか見えないそれ。
「ひあ!!」
「よし、今からもう一回ヤろうぜ?」
夜中の間中、愛し愛されまくった後なのだが朝からワンラウンドしたいと宣うダンテ。
もう身体がもたない、これ以上されるのはこりごりである。
断固拒否!
「やーだー!今から温泉入ってくる!」
ここにいてはダンテに襲われてしまうのを避けられない。
ディーヴァはそばにあった枕を、ダンテの顔面めがけ投げ、そして逃げた。
「恥ずかしがりやがって…可愛い奴め」
それを顔面で受け止めたダンテの表情は、ディーヴァがかわいくてたまらないと、そう物語っていた。
親バカならぬ、恋人バカ、とでも言っておこう。
一方、夜に流した汗を落とし、いわゆる朝風呂に入っているディーヴァ。
小さな明かりが灯されていてほの明るい湯船に入っていれば、露天風呂から臨む山々が徐々に白んで行くのがよく見える。
温泉街の暖かな空気と、冷たい季節風で出来た濃霧が、山の上へゆっくりと上がるのが目視できた。
徐々に、そしてどんどん朝になっていく。
夜の露天風呂から臨む景観も良かったが、朝の景観も素敵だった。
温泉とこの景色、ここで体験したすべてによって、体はもちろん心も休まる。
「またダンテと温泉来れるといいな~」
ダンテに好き勝手弄られ蹂躙されるのは困りものだが、こんな機会がまたあるならその時もダンテと共に来たいと、ディーヴァは切に思う。
部屋に戻れば、いつの間にかダンテもひとっ風呂浴びたようで小ざっぱりしている状態であった。
用意されていた朝食を食べて温泉宿をあとにした2人は、今現在電車に乗っていた。
電車の中はひどく混雑している。
年始のため、通勤ラッシュとは違うだろうが、休日で出かける者が数多くいるのだろう。
特に、田舎から都会へと向かう電車は、都会から田舎に比べて混雑さを極めた。
「電車…おじいちゃん達のとこに行く時はのどかだったのに、トーキョーのはすごい混雑してるね。
揉みくちゃにされそうだよー…」
つり革は空いていなかったため手すりに掴まってその場を耐えるディーヴァは、アメリカでは滅多に遭遇しない混み具合にげっそりうんざりしていた。
「大丈夫かディーヴァ。座れよ」
「うん、ありがと」
ようやく目の前の席をひとつ確保。
ダンテは席が埋まらぬ内に、そそくさとディーヴァを座らせた。
ホッとした様子で座るディーヴァだったが…。
「あれ…?でも、ダンテは?」
「1つしか席が空いてねぇのに、オレが座ってどうすんだよ」
「だって、ダンテったら抜きん出て身長高いじゃない?さっきから頭ぶつけてるんだもん。
座らないと疲れるよ」
「まぁ、少しはな。だいたい日本人とディーヴァが背が低すぎるんだ」
「失礼な…」
座らせてもらえた事に関しては感謝の一言につきるが、チビの発言はいただけない。
座席からダンテを見上げ、睨むディーヴァはダンテと他の乗客の隙間から、こちらをチラチラ覗く視線を発見した。
「ダンテなんか、あっちの子達のとこに座って来ちゃえばいいんだ」
「なんでだよ、詰めればあと1人くらい座れそうだからか?」
「それもそうだけど、あっちの女の子達、ダンテの事きゃーきゃー言いながら見てるよ。まぁダンテかっこいいもんね…」
ディーヴァが目線でしめす所を確認し、ダンテはその余裕のありそうな座席、そしてその視線に着目。
背が高く銀髪で、その上この美貌……、ほの字の目線を向けられてもしかたない。
「ふ、当然だな。でもいいのか?オレがあっちいって他の奴と仲良くしても」
「………ゃだ…」
拗ねているのか、口を尖らせて小さく答えるディーヴァ。
今すぐ抱きしめたいがここは公共の場。
ダンテはかわりにその小さな頭を、そっと一撫でしてやった。
「なら、変な事勧めるなよ」
「ん……」
そもそもそんな提案を受けようとも、行く気は皆無。
日本語は話せないし、理解できないし、何よりディーヴァを1人になんて絶対出来ないのだから。
…ガタン……、ゴツン。
「ぃて…またぶつけた」
「ふふ、いい加減座らないと頭ぶつけてばっかになっちゃうよね」
電車が揺れる度につり革やら天井のひとまわり低い場所に、頭がぶつかる。
そこまで痛くはないが、不快な事この上ない。
と、まあ、こんな会話をし頭をぶつけながら、2人は都会…日本の首都方面へと向かったのだった。