mission 30:going to travel ~日本~
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しばらくまた森の中。
傾斜が徐々に激しくなり、なんだかとっても嫌な予感…。
ディーヴァの嫌な予感というのは、とにかく的中率100パーセント、当たって欲しくないと願いつつ今回も的中した。
目の前にそびえるのは崖。
足場はほとんどないに等しく、ロッククライミングでもやれというのか、といったところ。
さすがにディーヴァの細腕で登れるわけもなく、今回はダンテが率先して背負うことに…。
半分悪魔なためか、ディーヴァひとり背負うのも登るのも魔人化して飛んで行くのも簡単なこと。
でも、せめて自分で上がっていく感覚を楽しませるためと、ダンテはあえてゆっくりファイト~一発!するのだった。
「ひぃ~…さっきの橋よりひどくない?ねぇひどくない??すっごい崖じゃんか!」
「そうだなー」
疲労感の欠片も見せず、ダンテは上りながら軽く言う。
「普通死んじゃうよね?落ちたら一貫の終わりだよね?
なんでこんな危ない事やらせるかな?かな?かな?」
「揺らすなって。お前、某ひぐらしなんちゃらの口調になってるぞ」
簡単は簡単だった。
けれど、ディーヴァに頭をシェイクされるのが一番大変だった。
こんなことなら魔人化して上がればよかった。
お次は山も中腹、頂上に祠があると仮定すれば7合目か8合目、といったところか。
最後の難関だろう、ダンテとディーヴァの目の前には夜の闇よりも更に真っ暗な洞窟が待ち構えていた。
地獄の入り口か何かのように大きく口を開けるそこからは、洞窟特有の獣の鳴き声に似たゴウゴウという反響音が。
入りたくない、本当に、絶対に入りたくない。
「はいどう考えてもナナシノうんたらやデス●ォレストに登場しそうな洞窟ですありがとうございましたァ!
真っ白お化けのヨシエ怖い!あのBGMすごいこわい!虎と馬!!」
恐怖でディーヴァが壊れた。
「テメンニグルは平気だったろ?」
「見える恐怖と見えない恐怖、どっちが怖いと思う?どう考えても見えない方が怖いよね!?」
「怖い怖い言ったってはじまらねぇ。さー行くぞー」
「いやだぁぁぁぁー…」
嫌がるディーヴァをずるずると引っ張っり、ダンテは洞窟に挑んだ。
真っ暗お化け屋敷もとい、洞窟にはディーヴァの大嫌いな虫、それにコウモリ、蛇にどぶネズミが大量に繁殖していた。
それらをきゃーきゃー言いつつ攻略し、先へ進む。
広いところあれば狭いところもあり、いったいいつ出口にたどり着くのか、むしろ自分達はどこへ向かっているのかさえわからなくなってくる。
ぴちょん!
「ひょぇっ!!」
「おい、驚きすぎだぜ」
「だ、だってぇ~…」
背中に水滴が落ちたくらいで声を上げるディーヴァ。
今のディーヴァは、何が起こっても騒ぎ立てるに違いなかった。
そんなディーヴァの背後でダンテは何かを企む。
ゆっくり伸ばした両手で……
がばちょ!!
後ろからぎゅっと抱きしめる。
「いやああああああああああ!!」
「へぶほぁっ!!!」
ダンテだとはなんとなくわかっていても、この暗闇と空気の中だ。
ディーヴァは叫びながら、後ろのアホゥに向かって平手打ちをお見舞いした。
「い……っっってぇ!ひど!ディーヴァひどっ!」
「どっちがよ!ダンテのバカ、アホ!」
ダンテの頬にくっきりついた赤い平手打ちの痕が、暗闇でもはっきりと見えた。
「悪戯ばーっかりするダンテなんか、ダンテなんか……っ!だいっ嫌いーーーーッ!!」
「な!?」
いー…、ぃー…ー……。
ディーヴァの大声が洞窟内に反響する。
…シーン……。
しばしの沈黙と、そして……?
………ゴ、ゴゴゴ、ゴゴゴゴゴ……!
「「ぇ゛」」
洞窟内の大岩が崩れ、こっちに来たではないか!
一気に崩れた石と岩がごーろごろ、気分はインディージョーンズだ。
「……くっ!!」
ディーヴァをその腕の中に抱き込み、ダンテは迫り来る岩から守った。
半分悪魔たる自分に当たる分には、いくらだって構わない。
…一瞬の痛みはあるけれども。
「大丈夫か、ディーヴァ」
「あたしは平気、…ダンテこそだいじょぶ?」
「ピンピンしてるぜ」
ダンテは額に汗をかいてはいるが、確かに平気なようだ。
それを証拠に、ダンテの背中に直撃した大きな岩が、ちょうどゆっくりと真っ二つに割れてゆくところだった。
さすが眉間に銃弾受けても腹に剣を刺されても生きていられるだけはある。
「ふぅ…。いいかディーヴァ、こういう場所では大声出すなよ。さっきみたいになる」
「う、うん…気をつける……。ダンテ、守ってくれてありがと」
ちゅ。
ダンテの胸の中から背伸びして、ディーヴァはその頬に小さな口付けを落とす。
「お礼のキスなら、頬よりもこっちだろ」
「へ?……んんぅ……っ…」
言うが早いか、ダンテはディーヴァの唇にむしゃぶりつく。
角度を変え、何度も食み、開いた口の隙間から舌を差し込み蹂躙する。
息苦しさに逃げようとするディーヴァを岩壁まで追い込み、両手で閉じ込めると、ダンテはようやく口を離した。
その目は暗闇でもわかるくらい欲に染まっていた。
「ダメだ、シタくなった。イイか?」
「シタいって…こ、ここで?」
「もちろん。ここで、屋外で。
イイよな」
「イイわけないでしょ!朝までにお札を取りに行かないとダメなんだから……ね?」
「わかってるよ。だが、ちゃんと終わったら褒美よこせ」
半ば無理やりだったが、ディーヴァはコクリと頷いた。
ご褒美の事を考えて嬉しそうにするダンテと、いろいろ疲れ切った様子のディーヴァは洞窟の終盤に差し掛かったようだ。
光ない真っ暗闇よりもいくぶんか明るく感じるようになってきたのだ。
「ちょっと明るくなった…?」
「出口のようだな」
「ああ、よかったぁ……」
「オレはもう少しディーヴァを揶揄えたら嬉しかったなー」
「揶揄われるのはもう嫌ぁ!!」
再び大声を上げたのは言うまでもない。
傾斜が徐々に激しくなり、なんだかとっても嫌な予感…。
ディーヴァの嫌な予感というのは、とにかく的中率100パーセント、当たって欲しくないと願いつつ今回も的中した。
目の前にそびえるのは崖。
足場はほとんどないに等しく、ロッククライミングでもやれというのか、といったところ。
さすがにディーヴァの細腕で登れるわけもなく、今回はダンテが率先して背負うことに…。
半分悪魔なためか、ディーヴァひとり背負うのも登るのも魔人化して飛んで行くのも簡単なこと。
でも、せめて自分で上がっていく感覚を楽しませるためと、ダンテはあえてゆっくりファイト~一発!するのだった。
「ひぃ~…さっきの橋よりひどくない?ねぇひどくない??すっごい崖じゃんか!」
「そうだなー」
疲労感の欠片も見せず、ダンテは上りながら軽く言う。
「普通死んじゃうよね?落ちたら一貫の終わりだよね?
なんでこんな危ない事やらせるかな?かな?かな?」
「揺らすなって。お前、某ひぐらしなんちゃらの口調になってるぞ」
簡単は簡単だった。
けれど、ディーヴァに頭をシェイクされるのが一番大変だった。
こんなことなら魔人化して上がればよかった。
お次は山も中腹、頂上に祠があると仮定すれば7合目か8合目、といったところか。
最後の難関だろう、ダンテとディーヴァの目の前には夜の闇よりも更に真っ暗な洞窟が待ち構えていた。
地獄の入り口か何かのように大きく口を開けるそこからは、洞窟特有の獣の鳴き声に似たゴウゴウという反響音が。
入りたくない、本当に、絶対に入りたくない。
「はいどう考えてもナナシノうんたらやデス●ォレストに登場しそうな洞窟ですありがとうございましたァ!
真っ白お化けのヨシエ怖い!あのBGMすごいこわい!虎と馬!!」
恐怖でディーヴァが壊れた。
「テメンニグルは平気だったろ?」
「見える恐怖と見えない恐怖、どっちが怖いと思う?どう考えても見えない方が怖いよね!?」
「怖い怖い言ったってはじまらねぇ。さー行くぞー」
「いやだぁぁぁぁー…」
嫌がるディーヴァをずるずると引っ張っり、ダンテは洞窟に挑んだ。
真っ暗お化け屋敷もとい、洞窟にはディーヴァの大嫌いな虫、それにコウモリ、蛇にどぶネズミが大量に繁殖していた。
それらをきゃーきゃー言いつつ攻略し、先へ進む。
広いところあれば狭いところもあり、いったいいつ出口にたどり着くのか、むしろ自分達はどこへ向かっているのかさえわからなくなってくる。
ぴちょん!
「ひょぇっ!!」
「おい、驚きすぎだぜ」
「だ、だってぇ~…」
背中に水滴が落ちたくらいで声を上げるディーヴァ。
今のディーヴァは、何が起こっても騒ぎ立てるに違いなかった。
そんなディーヴァの背後でダンテは何かを企む。
ゆっくり伸ばした両手で……
がばちょ!!
後ろからぎゅっと抱きしめる。
「いやああああああああああ!!」
「へぶほぁっ!!!」
ダンテだとはなんとなくわかっていても、この暗闇と空気の中だ。
ディーヴァは叫びながら、後ろのアホゥに向かって平手打ちをお見舞いした。
「い……っっってぇ!ひど!ディーヴァひどっ!」
「どっちがよ!ダンテのバカ、アホ!」
ダンテの頬にくっきりついた赤い平手打ちの痕が、暗闇でもはっきりと見えた。
「悪戯ばーっかりするダンテなんか、ダンテなんか……っ!だいっ嫌いーーーーッ!!」
「な!?」
いー…、ぃー…ー……。
ディーヴァの大声が洞窟内に反響する。
…シーン……。
しばしの沈黙と、そして……?
………ゴ、ゴゴゴ、ゴゴゴゴゴ……!
「「ぇ゛」」
洞窟内の大岩が崩れ、こっちに来たではないか!
一気に崩れた石と岩がごーろごろ、気分はインディージョーンズだ。
「……くっ!!」
ディーヴァをその腕の中に抱き込み、ダンテは迫り来る岩から守った。
半分悪魔たる自分に当たる分には、いくらだって構わない。
…一瞬の痛みはあるけれども。
「大丈夫か、ディーヴァ」
「あたしは平気、…ダンテこそだいじょぶ?」
「ピンピンしてるぜ」
ダンテは額に汗をかいてはいるが、確かに平気なようだ。
それを証拠に、ダンテの背中に直撃した大きな岩が、ちょうどゆっくりと真っ二つに割れてゆくところだった。
さすが眉間に銃弾受けても腹に剣を刺されても生きていられるだけはある。
「ふぅ…。いいかディーヴァ、こういう場所では大声出すなよ。さっきみたいになる」
「う、うん…気をつける……。ダンテ、守ってくれてありがと」
ちゅ。
ダンテの胸の中から背伸びして、ディーヴァはその頬に小さな口付けを落とす。
「お礼のキスなら、頬よりもこっちだろ」
「へ?……んんぅ……っ…」
言うが早いか、ダンテはディーヴァの唇にむしゃぶりつく。
角度を変え、何度も食み、開いた口の隙間から舌を差し込み蹂躙する。
息苦しさに逃げようとするディーヴァを岩壁まで追い込み、両手で閉じ込めると、ダンテはようやく口を離した。
その目は暗闇でもわかるくらい欲に染まっていた。
「ダメだ、シタくなった。イイか?」
「シタいって…こ、ここで?」
「もちろん。ここで、屋外で。
イイよな」
「イイわけないでしょ!朝までにお札を取りに行かないとダメなんだから……ね?」
「わかってるよ。だが、ちゃんと終わったら褒美よこせ」
半ば無理やりだったが、ディーヴァはコクリと頷いた。
ご褒美の事を考えて嬉しそうにするダンテと、いろいろ疲れ切った様子のディーヴァは洞窟の終盤に差し掛かったようだ。
光ない真っ暗闇よりもいくぶんか明るく感じるようになってきたのだ。
「ちょっと明るくなった…?」
「出口のようだな」
「ああ、よかったぁ……」
「オレはもう少しディーヴァを揶揄えたら嬉しかったなー」
「揶揄われるのはもう嫌ぁ!!」
再び大声を上げたのは言うまでもない。