mission 4:invitation of promenade ~嫉妬と乱入~
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どうしても気になったダンテは、ディーヴァの部屋にこっそり入ることにした。
『助けた天使が男に恩返しをするため、美少女になって衣服を縫ってお金を稼ぎ、男はそれを覗いてしまう』…というどこかで聞いたような話の主人公の気分だ。
話の男は覗いたことが天使にバレてしまい、天使が天界に帰ってしまうが、こちらは違う。
美少女もなにも、ディーヴァはもとから美少女だし、天界なんていう逃げ場はねぇぜ。
例え、天界という逃げ場があったとしても、逃がす気はない。
『ダンテ』という存在の糸で絡めて絡めて絡め取って決して逃がさないつもりだ。
気配を消してディーヴァの自室に入り込むことに成功したダンテは、その後ろからディーヴァの手元を覗き込んだ。
案の定、ディーヴァはドレスがところ狭しと並んでいる雑誌を見ていた。
赤に白、ピンク、目の覚めるようなコバルトブルーやディーヴァの目の色のようなきれいなグリーンなど、様々な色や形のドレスが載っているのが確認できた。
この部屋の主たるディーヴァは、ダンテが真後ろにいることなど気が付かず唸りながら雑誌を見ている。
「う~。やっぱり悩んじゃうなあ。どれがいいのやら……」
「オレだったら、その赤いドレスだな」
スッと後ろから伸びてきた指がカタログの赤いドレスをさした。
飛び上がって振り替えれば、そこにはダンテ。
「ダンテ、いつの間に!?ノックくらいしてよッ!」
「悪い、開いてた。ついでに声をかけたぞ」
「えっ!そ、そうなんだ…ごめん、気がつかなかったよ」
嘘である。
隙間は開いていたのだが、声はかけていない。
ダンテの大嘘つきー。
いいんだよ、嘘も方便とか言うんだろ?ナレーションは黙って進行しとけ!
…………。
…よし。
「その純白のもいいよなー」
「み、見ちゃだめっ!」
続くダンテの言葉に慌てたように雑誌を隠すディーヴァだったが、時すでに遅し。
ダンテはしかとこの目で全てを目にしたあとだった。
机の上には勉強道具1つ置かれていない。
代わりに場所を陣取っているのは、三面鏡に櫛、アクセサリー、化粧道具にネイルアート用具一式。
それにドレスばかり並ぶ雑誌だ。
気分は、勉強をしない子どもを叱る父親。
ダンテは腕を組み、目を細めてディーヴァを見下ろした。
「勉強せずに何してるんだ、学生サン?」
「ご、ごめんなさい…」
ディーヴァもディーヴァで、まるで父親に怒られたような気分に陥っていた。
ちなみに本物の父親にはほとんど怒られた経験はなく、母親に何度か怒られたことがあるのみだ。
両親とも、典型的な親バカであり、シスコンなのか、兄からも同じく猫可愛がりされていた。
親に怒られた気分でなんだか、悲しくも懐かしくもあり不思議な気持ちになる。
「まあ、オレはお前の先生や親父じゃねーし、強く言わねぇよ」
ダンテはクスッと笑うとディーヴァの頭を数回撫でた。
『助けた天使が男に恩返しをするため、美少女になって衣服を縫ってお金を稼ぎ、男はそれを覗いてしまう』…というどこかで聞いたような話の主人公の気分だ。
話の男は覗いたことが天使にバレてしまい、天使が天界に帰ってしまうが、こちらは違う。
美少女もなにも、ディーヴァはもとから美少女だし、天界なんていう逃げ場はねぇぜ。
例え、天界という逃げ場があったとしても、逃がす気はない。
『ダンテ』という存在の糸で絡めて絡めて絡め取って決して逃がさないつもりだ。
気配を消してディーヴァの自室に入り込むことに成功したダンテは、その後ろからディーヴァの手元を覗き込んだ。
案の定、ディーヴァはドレスがところ狭しと並んでいる雑誌を見ていた。
赤に白、ピンク、目の覚めるようなコバルトブルーやディーヴァの目の色のようなきれいなグリーンなど、様々な色や形のドレスが載っているのが確認できた。
この部屋の主たるディーヴァは、ダンテが真後ろにいることなど気が付かず唸りながら雑誌を見ている。
「う~。やっぱり悩んじゃうなあ。どれがいいのやら……」
「オレだったら、その赤いドレスだな」
スッと後ろから伸びてきた指がカタログの赤いドレスをさした。
飛び上がって振り替えれば、そこにはダンテ。
「ダンテ、いつの間に!?ノックくらいしてよッ!」
「悪い、開いてた。ついでに声をかけたぞ」
「えっ!そ、そうなんだ…ごめん、気がつかなかったよ」
嘘である。
隙間は開いていたのだが、声はかけていない。
ダンテの大嘘つきー。
いいんだよ、嘘も方便とか言うんだろ?ナレーションは黙って進行しとけ!
…………。
…よし。
「その純白のもいいよなー」
「み、見ちゃだめっ!」
続くダンテの言葉に慌てたように雑誌を隠すディーヴァだったが、時すでに遅し。
ダンテはしかとこの目で全てを目にしたあとだった。
机の上には勉強道具1つ置かれていない。
代わりに場所を陣取っているのは、三面鏡に櫛、アクセサリー、化粧道具にネイルアート用具一式。
それにドレスばかり並ぶ雑誌だ。
気分は、勉強をしない子どもを叱る父親。
ダンテは腕を組み、目を細めてディーヴァを見下ろした。
「勉強せずに何してるんだ、学生サン?」
「ご、ごめんなさい…」
ディーヴァもディーヴァで、まるで父親に怒られたような気分に陥っていた。
ちなみに本物の父親にはほとんど怒られた経験はなく、母親に何度か怒られたことがあるのみだ。
両親とも、典型的な親バカであり、シスコンなのか、兄からも同じく猫可愛がりされていた。
親に怒られた気分でなんだか、悲しくも懐かしくもあり不思議な気持ちになる。
「まあ、オレはお前の先生や親父じゃねーし、強く言わねぇよ」
ダンテはクスッと笑うとディーヴァの頭を数回撫でた。