mission 30:going to travel ~日本~
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年末年始。
ダンテとディーヴァは、ディーヴァの母方の実家のある日本へと、新年そして初めましての挨拶をしに行くことにした。
チケットが取れた日付は幸か不幸か、大晦日の夜。
一昔前のディーヴァならとっくに就寝している時間…数時間で太陽が見えてしまいそうな真夜中だった。
ちなみに安いのでエコノミークラス。
家族と乗っていた頃はビジネスクラスやファーストクラスを使っていたこともあるが、今はダンテといることで所帯染みた…おっと失礼、守銭奴になったためだ。
ダンテといると、お金はすご~く大事な物に思える。
そしてディーヴァは飛行機に乗るのは初めてではないため、慣れた様子で搭乗をすませる。
だが、ここに1人、飛行機に乗るのが初めてではしゃぐ男がいた。
「すげぇなぁ…。こんなでっかい飛行機が飛んでるんだぜ?大空だぜ、ディーヴァ」
「はいはい。大人しく座っててね」
飛行機が地を離れる瞬間のフワッと感だけは何度も経験していようと、なかなか慣れない。
その衝撃で気持ち悪い思いを我慢しながら、はしゃぐダンテに対応している自分を褒めてあげたい。
キャビンアテンダントに冷たい飲み物をもらって飲み、ようやく席に落ち着くディーヴァ。
ダンテにも落ち着いていてもらわなくては…。
「ディーヴァ、どうかしたのか?」
「気にしないで。浮遊感が気持ち悪かっただけ」
「あんなので酔ったのか?ったく、ディーヴァは弱いな」
「ダンテと一緒にしないでよ…」
今度オレとの空中散歩で慣らさないとな。
そう思いながら、労わるようにディーヴァの頭を撫でてやる。
「少し寝てろ」
「ぅ、ん……おやすみ、ダンテ」
「おやすみディーヴァ」
小さくおやすみのキスを落とし、ディーヴァを眠らせてやるダンテ。
しばらくそうしていればすーすー聞こえてくる寝息に、ダンテも影響されて眠りに落ちる。
次にディーヴァが起きたのは目に明るさを感じた1、2時間後だった。
「…んん。なんか、眩しい…?」
ゆっくり目を開いてダンテ側…小さな丸窓の外を見る。
飛び立った時に真っ暗な真夜中だった空は、いつの間にか地平の彼方に一筋の光を灯していた。
ゆっくりゆっくりと空の彼方にあらわとなる光の筋は、今年に入って初めての太陽。
「わあ…初日の出だ…!ダンテ起きて、初日の出だよ」
起きたら目の前ドアップにあったダンテの顔をぺちぺち叩いて起きるよう呼びかける。
目覚まし代わりにもなる愛しい者の声に、ダンテはぱちりと瞼を開いた。
「初日の出…?あ、マジだ」
ディーヴァにならい、窓の外を見やる。
「おー…ただの太陽なはずなのに、なんだか神々しい……」
「つい祈っちゃいそうだよね」
「神サマなんて信じてねぇけどな。オレはオレの太陽に祈りを捧げるぜ」
「祈らなくてよろしい」
ダンテは相変わらず、何かにつけてディーヴァを太陽にたとえてくる。
悪い気はしないが少し恥ずかしい。
そうやって会話していれば、太陽の見えている部分が徐々に大きくなってゆく。
それに伴い、少しずつ照らされる互いの横顔。
「なんかこういうのっていいな…今年もいい事ありそうだ」
「ふぅーん?ダンテといたら悪い事もありそうだけどねぇ?」
「ヒドイな」
「……でも。いい事、嬉しい事、幸せな事の方がいっぱいいっぱいありそう」
「ディーヴァ……!」
はにかみながらそう言ったディーヴァ。
頬が赤く見えるのは照れ臭いからか、それとも太陽のせいか…。
ディーヴァは、言い終えて太陽の方を向いてしまった。
ダンテもそんなディーヴァにならい、再び太陽を見つめた。
その肩を寄せ合い、飛行機の小さな窓から2人で見れば、周りに人がいてもここだけはダンテとディーヴァだけの空間。
チラと見れば、他の搭乗者も他の窓から見ているようで、笑い合ったりキスしたりとそれぞれドラマを繰り広げているようだった。
太陽を追いかけ追い越すように、飛んでいく飛行機。
その中の乗客全てがこうやって過ごしているかのように、飛行機はほのぼの幸せな空気に包まれて見えた。
「改めて」
しばし眺めたのち、ディーヴァがダンテに改まった様相で見つめてきた。
「ダンテ、あけましておめでとう。今年もよろしくお願いします」
「ああ、あけましておめでとう。今年もよろし……」
言いかけてちょっと言い直す。
「オレは今年と言わず永遠によろしく、のがいいな」
「もう…せっかく上手くまとまったのに!……ん、でも…あたしも同じ気持ち、…だよ?」
「わかってる。…ディーヴァ、愛してる」
ちゅ。
「ん…、年越しの瞬間あたりにもちゅーした気がするんだけど」
「足りねェよ……」
そのまま激しいキスをしてこようとするダンテにヒヤヒヤする。
「も少し我慢して……ね?」
「…わかったよ」
なんとか我慢させる事に成功したディーヴァは、代わりにと抱きつくようにダンテの身へ体を預けた。
ダンテとディーヴァは、ディーヴァの母方の実家のある日本へと、新年そして初めましての挨拶をしに行くことにした。
チケットが取れた日付は幸か不幸か、大晦日の夜。
一昔前のディーヴァならとっくに就寝している時間…数時間で太陽が見えてしまいそうな真夜中だった。
ちなみに安いのでエコノミークラス。
家族と乗っていた頃はビジネスクラスやファーストクラスを使っていたこともあるが、今はダンテといることで所帯染みた…おっと失礼、守銭奴になったためだ。
ダンテといると、お金はすご~く大事な物に思える。
そしてディーヴァは飛行機に乗るのは初めてではないため、慣れた様子で搭乗をすませる。
だが、ここに1人、飛行機に乗るのが初めてではしゃぐ男がいた。
「すげぇなぁ…。こんなでっかい飛行機が飛んでるんだぜ?大空だぜ、ディーヴァ」
「はいはい。大人しく座っててね」
飛行機が地を離れる瞬間のフワッと感だけは何度も経験していようと、なかなか慣れない。
その衝撃で気持ち悪い思いを我慢しながら、はしゃぐダンテに対応している自分を褒めてあげたい。
キャビンアテンダントに冷たい飲み物をもらって飲み、ようやく席に落ち着くディーヴァ。
ダンテにも落ち着いていてもらわなくては…。
「ディーヴァ、どうかしたのか?」
「気にしないで。浮遊感が気持ち悪かっただけ」
「あんなので酔ったのか?ったく、ディーヴァは弱いな」
「ダンテと一緒にしないでよ…」
今度オレとの空中散歩で慣らさないとな。
そう思いながら、労わるようにディーヴァの頭を撫でてやる。
「少し寝てろ」
「ぅ、ん……おやすみ、ダンテ」
「おやすみディーヴァ」
小さくおやすみのキスを落とし、ディーヴァを眠らせてやるダンテ。
しばらくそうしていればすーすー聞こえてくる寝息に、ダンテも影響されて眠りに落ちる。
次にディーヴァが起きたのは目に明るさを感じた1、2時間後だった。
「…んん。なんか、眩しい…?」
ゆっくり目を開いてダンテ側…小さな丸窓の外を見る。
飛び立った時に真っ暗な真夜中だった空は、いつの間にか地平の彼方に一筋の光を灯していた。
ゆっくりゆっくりと空の彼方にあらわとなる光の筋は、今年に入って初めての太陽。
「わあ…初日の出だ…!ダンテ起きて、初日の出だよ」
起きたら目の前ドアップにあったダンテの顔をぺちぺち叩いて起きるよう呼びかける。
目覚まし代わりにもなる愛しい者の声に、ダンテはぱちりと瞼を開いた。
「初日の出…?あ、マジだ」
ディーヴァにならい、窓の外を見やる。
「おー…ただの太陽なはずなのに、なんだか神々しい……」
「つい祈っちゃいそうだよね」
「神サマなんて信じてねぇけどな。オレはオレの太陽に祈りを捧げるぜ」
「祈らなくてよろしい」
ダンテは相変わらず、何かにつけてディーヴァを太陽にたとえてくる。
悪い気はしないが少し恥ずかしい。
そうやって会話していれば、太陽の見えている部分が徐々に大きくなってゆく。
それに伴い、少しずつ照らされる互いの横顔。
「なんかこういうのっていいな…今年もいい事ありそうだ」
「ふぅーん?ダンテといたら悪い事もありそうだけどねぇ?」
「ヒドイな」
「……でも。いい事、嬉しい事、幸せな事の方がいっぱいいっぱいありそう」
「ディーヴァ……!」
はにかみながらそう言ったディーヴァ。
頬が赤く見えるのは照れ臭いからか、それとも太陽のせいか…。
ディーヴァは、言い終えて太陽の方を向いてしまった。
ダンテもそんなディーヴァにならい、再び太陽を見つめた。
その肩を寄せ合い、飛行機の小さな窓から2人で見れば、周りに人がいてもここだけはダンテとディーヴァだけの空間。
チラと見れば、他の搭乗者も他の窓から見ているようで、笑い合ったりキスしたりとそれぞれドラマを繰り広げているようだった。
太陽を追いかけ追い越すように、飛んでいく飛行機。
その中の乗客全てがこうやって過ごしているかのように、飛行機はほのぼの幸せな空気に包まれて見えた。
「改めて」
しばし眺めたのち、ディーヴァがダンテに改まった様相で見つめてきた。
「ダンテ、あけましておめでとう。今年もよろしくお願いします」
「ああ、あけましておめでとう。今年もよろし……」
言いかけてちょっと言い直す。
「オレは今年と言わず永遠によろしく、のがいいな」
「もう…せっかく上手くまとまったのに!……ん、でも…あたしも同じ気持ち、…だよ?」
「わかってる。…ディーヴァ、愛してる」
ちゅ。
「ん…、年越しの瞬間あたりにもちゅーした気がするんだけど」
「足りねェよ……」
そのまま激しいキスをしてこようとするダンテにヒヤヒヤする。
「も少し我慢して……ね?」
「…わかったよ」
なんとか我慢させる事に成功したディーヴァは、代わりにと抱きつくようにダンテの身へ体を預けた。