mission 4:invitation of promenade ~嫉妬と乱入~
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さて、プロムに行くと決めたからには準備が多い。
特に女子にはやることがたくさんだ。
ドレスやガウンの準備、ネイルアートの予約などが主だった物だが、いかんせんギリギリに誘われたため、時間がない。
初耳なことだが、既にサークルの他の先輩に誘われていたというサラ。
彼女にドレスのカタログを借りれなかったら、どうなっていたことか考えたくはない。
家に帰ったディーヴァは自室にこもり、カタログをパラパラめくっては感嘆の声をあげる。
物凄いページ数であり、物凄い数のドレスが載っている。
同じ色だけでも数十種類。
例えばダンテの好きな赤、これは白や黒と肩を並べる人気色なのか、かなりの数があった。
最初は楽しんで見ていたディーヴァもその多さに辟易してきたか、次第にうんざりとした表情になり始めた。
「うへ~、種類多すぎだよ。再来年にはあたしもメイン側……早めに準備しよっと!」
ドレスを選ぶ時間が惜しい!
だからといってお誘いを受けた手前妥協する…というのはいただけない。
しばらくはドレス選びのため、身の回りのことをするため、部屋にこもることにしたディーヴァだった。
ちなみにダンテには勉強だと言って納得させてある。
前回、ディーヴァが赤点を取ったことを知っているダンテ。
いちゃいちゃしたいが時にはそれを我慢してもやりとげなくてはいけないことが、学生にはあるのだとわかったのだ。
それがわかるからか、ダンテも詳しくは聞いてこず2つ返事で協力してくれるようだった。
だましているようで少し心が痛んだが、早く今回のプロムを終わらせてしまえばいいだけ。
サラに協力するだけ。
決して踊る相手…先輩のためでもないし、ドレスが着たいわけでもないのだから。
だいたい、ドレスを着るならダンテのためがいい。
そうディーヴァは思う。
「サッサと選んじゃおう!ダンテが喜びそうなのはダンテと踊る予定が出来たその時考えよう。今回は…あの先輩が喜びそうな清楚なやつがいいよね?」
妥協するのは性に合わない。
やるからには全力投球!!
「えいえいおー!」
腕を上に突き出し、ディーヴァは雑誌に再び目を向けた。
…そのころ、ダンテは首を傾げていた。
勉強する、そう言っていたわりに勉強をしている感じがまったくしないのだ。
ディーヴァは帰ってきたあと家事はちゃんとしているし、話しかければ普通に笑顔で応対する。
勉強のために自室にこもる時間以外はいたって普通。
だが、そもそも今までは勉強もダンテの近くでしていた。
自室にこもってまで勉強するほどの大事な試験でもあるのだろうか。
しかし、再びテストがあるとは聞いたことがない。
ダンテは学校に通っていないからなんとも言えないが、テストが終わったばかりでまたテストがある…なんてことあるのだろうか?
ダンテはすごくすごーく不思議に思った。
そこにきてディーヴァのよくわからない叫び。
『えいえいおー!』
である。
壁を通してダンテの耳に届いたのだ。
さらには、半魔ゆえの研ぎ澄まされた聴覚が拾うディーヴァの独り言。
ドレスがどーだこーだ、プロムがどーだこーだ。
ちらりと隙間から覗いた時には、教科書ではなく雑誌とにらめっこをしながらしきりに髪の毛をいじっていた。
お団子にしたり、後ろに小さく結った三つ編みを持っていって1つに縛ってみたり。
さすがはオレのディーヴァ、どんな髪型でもかわいい…。
って、違う。
今はそれどころではなかった。
またある時は爪をマニキュアで塗りたくり、そこにゴテゴテとしたラインストーンを乗せる作業を一心不乱にしていた。
あの手で料理は出来なかろうと思う。
それどころかあれで喧嘩して引っかかれたらいくら半魔でも痛そうだ。
いや、半魔は強い。
きっとディーヴァの爪がはがれてしまう。
それは大変だ!!
「ってそれもちがーう!!」
スパーン!
自分で自分につっこみを入れるダンテだった。
「一体何してんだ、ディーヴァのやつ…」
このオレを放っておいて、何をしているというのか。
オレのために着飾っているとしたらそれはそれでうれしいものだが、ディーヴァのことだ。
自室でコソコソ隠すくらいなら、学校というオレに邪魔されない空間でやるはず。
むしろ隠さず自分にドレスの好みを直で聞いてくるに決まっているのだから……。
特に女子にはやることがたくさんだ。
ドレスやガウンの準備、ネイルアートの予約などが主だった物だが、いかんせんギリギリに誘われたため、時間がない。
初耳なことだが、既にサークルの他の先輩に誘われていたというサラ。
彼女にドレスのカタログを借りれなかったら、どうなっていたことか考えたくはない。
家に帰ったディーヴァは自室にこもり、カタログをパラパラめくっては感嘆の声をあげる。
物凄いページ数であり、物凄い数のドレスが載っている。
同じ色だけでも数十種類。
例えばダンテの好きな赤、これは白や黒と肩を並べる人気色なのか、かなりの数があった。
最初は楽しんで見ていたディーヴァもその多さに辟易してきたか、次第にうんざりとした表情になり始めた。
「うへ~、種類多すぎだよ。再来年にはあたしもメイン側……早めに準備しよっと!」
ドレスを選ぶ時間が惜しい!
だからといってお誘いを受けた手前妥協する…というのはいただけない。
しばらくはドレス選びのため、身の回りのことをするため、部屋にこもることにしたディーヴァだった。
ちなみにダンテには勉強だと言って納得させてある。
前回、ディーヴァが赤点を取ったことを知っているダンテ。
いちゃいちゃしたいが時にはそれを我慢してもやりとげなくてはいけないことが、学生にはあるのだとわかったのだ。
それがわかるからか、ダンテも詳しくは聞いてこず2つ返事で協力してくれるようだった。
だましているようで少し心が痛んだが、早く今回のプロムを終わらせてしまえばいいだけ。
サラに協力するだけ。
決して踊る相手…先輩のためでもないし、ドレスが着たいわけでもないのだから。
だいたい、ドレスを着るならダンテのためがいい。
そうディーヴァは思う。
「サッサと選んじゃおう!ダンテが喜びそうなのはダンテと踊る予定が出来たその時考えよう。今回は…あの先輩が喜びそうな清楚なやつがいいよね?」
妥協するのは性に合わない。
やるからには全力投球!!
「えいえいおー!」
腕を上に突き出し、ディーヴァは雑誌に再び目を向けた。
…そのころ、ダンテは首を傾げていた。
勉強する、そう言っていたわりに勉強をしている感じがまったくしないのだ。
ディーヴァは帰ってきたあと家事はちゃんとしているし、話しかければ普通に笑顔で応対する。
勉強のために自室にこもる時間以外はいたって普通。
だが、そもそも今までは勉強もダンテの近くでしていた。
自室にこもってまで勉強するほどの大事な試験でもあるのだろうか。
しかし、再びテストがあるとは聞いたことがない。
ダンテは学校に通っていないからなんとも言えないが、テストが終わったばかりでまたテストがある…なんてことあるのだろうか?
ダンテはすごくすごーく不思議に思った。
そこにきてディーヴァのよくわからない叫び。
『えいえいおー!』
である。
壁を通してダンテの耳に届いたのだ。
さらには、半魔ゆえの研ぎ澄まされた聴覚が拾うディーヴァの独り言。
ドレスがどーだこーだ、プロムがどーだこーだ。
ちらりと隙間から覗いた時には、教科書ではなく雑誌とにらめっこをしながらしきりに髪の毛をいじっていた。
お団子にしたり、後ろに小さく結った三つ編みを持っていって1つに縛ってみたり。
さすがはオレのディーヴァ、どんな髪型でもかわいい…。
って、違う。
今はそれどころではなかった。
またある時は爪をマニキュアで塗りたくり、そこにゴテゴテとしたラインストーンを乗せる作業を一心不乱にしていた。
あの手で料理は出来なかろうと思う。
それどころかあれで喧嘩して引っかかれたらいくら半魔でも痛そうだ。
いや、半魔は強い。
きっとディーヴァの爪がはがれてしまう。
それは大変だ!!
「ってそれもちがーう!!」
スパーン!
自分で自分につっこみを入れるダンテだった。
「一体何してんだ、ディーヴァのやつ…」
このオレを放っておいて、何をしているというのか。
オレのために着飾っているとしたらそれはそれでうれしいものだが、ディーヴァのことだ。
自室でコソコソ隠すくらいなら、学校というオレに邪魔されない空間でやるはず。
むしろ隠さず自分にドレスの好みを直で聞いてくるに決まっているのだから……。