mission 29:exposure,denunciation ~悪魔だって傷つく~
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「何、あれ…!」
「ば、化け物だー!!」
コブラのような体躯を持つ大蛇、しかもギョロギョロした目玉が幾重にも重なる怪物。
そんな悪魔が逃げて転がり出たのは、人間達の騒めく往来のど真ん中だった。
それを目にし、驚愕し叫ぶ人間達。
悪魔の存在を知らぬ一般人が見れば、騒ぎになるのは当たり前といえる。
「いたよ、ダンテ!」
「ああ!…ったく、厄介なとこまで逃げやがって」
一足遅れたが、ダンテとディーヴァは悪魔を追ってそこに駆けつけた。
悪魔は周りにいた人間達を喰らうことで力を得ようと、今にも人間に襲いかからんとするところ。
出来るなら一般人に悪魔を見られたくなかったが、仕方ない。
急いで退治しなくては、危ないのはこちら…それだけ、手負いの悪魔はこわい。
ダンテは周りの人間達に被害が出ぬよう、強い口調で言い放った。
「喰われたくなかったらお前らは離れてろ!!戦いの邪魔だ!」
その際、愛する者への言葉も忘れない。
「あ、ディーヴァも安全圏まで下がってろよ。大事なdarlingを巻き込みたくないからな」
「へ?う、うん…」
赤の他人である人間には、邪魔などと酷いが、ディーヴァにはとことん優しいダンテ。
周りへの言葉とディーヴァへの言葉の差がありすぎである。
その差のつけように、言われた本人のディーヴァでさえ戸惑うが、ディーヴァはダンテに言われた通り、安全な場所へ避難する。
「さぁて、こんだけ手こずらせた挙句、ディーヴァまで巻き込んだ罪は重いぜ」
ポキポキと指を鳴らす。
口調はいつもどおりのおどけた感じだが、顔は笑っておらず、怒り狂っていた。
背中に吊ったリベリオンを軽く持ち、振り上げて日光に晒す。
キラリ、刀身を輝かせ、ダンテは悪魔の方へ突きつけた。
「覚悟しやがれ」
『くっ…!よかろう、もう逃げれぬのなら戦うまで。貴様を殺し、天使も人間もすべて喰ろうてやるわ』
逃走から一転、攻撃へと移行した悪魔。
その大きな口から毒の塊を放ちながら、鋭い牙を、太い尾を繰り出す。
「遅い…そんなんじゃオレは倒せねぇな」
全てを踊るように華麗な動きで避けたダンテは、悪魔の足元まで移動すると、大きく飛び上がった。
『!?』
「お前には魔界でなくて地獄へおかえり願おう」
怒りに身を任せたダンテは、悪魔の真上でリベリオンを高く振り上げた。
一直線に振り下ろし、悪魔を叩き斬る気だ。
『フハハ!好都合よ!そのまま喰ってやる!』
「それは…どうかな!」
ぐぱぁ!
大きな口が限界まで開いて、ダンテが重力に従い落ちてくるのを待つ。
ダンテなど一息で飲み込めてしまいそうな、暗く淀んだ深い穴がそこには広がっていた。
「うるぁぁぁあ!!」
まっすぐに突っ込むダンテと、まっすぐな体をした悪魔。
リベリオンをその中心に、まるでレイピアのように突き出して、ダンテは駆け抜ける。
体の内側を襲う激しい痛みの連続に、悪魔はもんどりうって叫んだ。
『ぎゃあああああ!!』
悪魔の首から尾を一気に通り抜けたダンテが、長い長い疾走を終え、振り返ってニヤリと笑みを浮かべる。
そして、最後に愛剣たるリベリオンを背中に吊った。
「…これでもオレを喰えるってか?」
その瞬間、悪魔の体にピシリ、ヒビが入る。
そのヒビの亀裂から、眩い光が漏れだし、悪魔の体全体を包み込む。
『ぐ、ぐおぉぉぉぉお!?』
悪魔の叫びとそれは同時。
爆発するように、悪魔の体は木っ端微塵に弾け飛んだ。
爆風で悪魔の首が宙を舞う。
『我はただでは終わらぬぞ…』
蛇はしぶとくてしつこい生き物…それが悪魔なら尚のこと。
首だけで喋った悪魔が、ダンテに憎々しげに、恨みを込めて言い放つ。
『貴様に、我の毒が染み込んだ血を与えてやる…!この血、浴びれば狂気に支配され、貴様は抗えぬ悪魔の欲に染まるであろう…くくく、くっくっくっ…』
「もう黙れ」
いつまでも耳障りな悪魔の笑い声に、ダンテはザクリとリベリオンを突き立て、その命にトドメをさした。
「ば、化け物だー!!」
コブラのような体躯を持つ大蛇、しかもギョロギョロした目玉が幾重にも重なる怪物。
そんな悪魔が逃げて転がり出たのは、人間達の騒めく往来のど真ん中だった。
それを目にし、驚愕し叫ぶ人間達。
悪魔の存在を知らぬ一般人が見れば、騒ぎになるのは当たり前といえる。
「いたよ、ダンテ!」
「ああ!…ったく、厄介なとこまで逃げやがって」
一足遅れたが、ダンテとディーヴァは悪魔を追ってそこに駆けつけた。
悪魔は周りにいた人間達を喰らうことで力を得ようと、今にも人間に襲いかからんとするところ。
出来るなら一般人に悪魔を見られたくなかったが、仕方ない。
急いで退治しなくては、危ないのはこちら…それだけ、手負いの悪魔はこわい。
ダンテは周りの人間達に被害が出ぬよう、強い口調で言い放った。
「喰われたくなかったらお前らは離れてろ!!戦いの邪魔だ!」
その際、愛する者への言葉も忘れない。
「あ、ディーヴァも安全圏まで下がってろよ。大事なdarlingを巻き込みたくないからな」
「へ?う、うん…」
赤の他人である人間には、邪魔などと酷いが、ディーヴァにはとことん優しいダンテ。
周りへの言葉とディーヴァへの言葉の差がありすぎである。
その差のつけように、言われた本人のディーヴァでさえ戸惑うが、ディーヴァはダンテに言われた通り、安全な場所へ避難する。
「さぁて、こんだけ手こずらせた挙句、ディーヴァまで巻き込んだ罪は重いぜ」
ポキポキと指を鳴らす。
口調はいつもどおりのおどけた感じだが、顔は笑っておらず、怒り狂っていた。
背中に吊ったリベリオンを軽く持ち、振り上げて日光に晒す。
キラリ、刀身を輝かせ、ダンテは悪魔の方へ突きつけた。
「覚悟しやがれ」
『くっ…!よかろう、もう逃げれぬのなら戦うまで。貴様を殺し、天使も人間もすべて喰ろうてやるわ』
逃走から一転、攻撃へと移行した悪魔。
その大きな口から毒の塊を放ちながら、鋭い牙を、太い尾を繰り出す。
「遅い…そんなんじゃオレは倒せねぇな」
全てを踊るように華麗な動きで避けたダンテは、悪魔の足元まで移動すると、大きく飛び上がった。
『!?』
「お前には魔界でなくて地獄へおかえり願おう」
怒りに身を任せたダンテは、悪魔の真上でリベリオンを高く振り上げた。
一直線に振り下ろし、悪魔を叩き斬る気だ。
『フハハ!好都合よ!そのまま喰ってやる!』
「それは…どうかな!」
ぐぱぁ!
大きな口が限界まで開いて、ダンテが重力に従い落ちてくるのを待つ。
ダンテなど一息で飲み込めてしまいそうな、暗く淀んだ深い穴がそこには広がっていた。
「うるぁぁぁあ!!」
まっすぐに突っ込むダンテと、まっすぐな体をした悪魔。
リベリオンをその中心に、まるでレイピアのように突き出して、ダンテは駆け抜ける。
体の内側を襲う激しい痛みの連続に、悪魔はもんどりうって叫んだ。
『ぎゃあああああ!!』
悪魔の首から尾を一気に通り抜けたダンテが、長い長い疾走を終え、振り返ってニヤリと笑みを浮かべる。
そして、最後に愛剣たるリベリオンを背中に吊った。
「…これでもオレを喰えるってか?」
その瞬間、悪魔の体にピシリ、ヒビが入る。
そのヒビの亀裂から、眩い光が漏れだし、悪魔の体全体を包み込む。
『ぐ、ぐおぉぉぉぉお!?』
悪魔の叫びとそれは同時。
爆発するように、悪魔の体は木っ端微塵に弾け飛んだ。
爆風で悪魔の首が宙を舞う。
『我はただでは終わらぬぞ…』
蛇はしぶとくてしつこい生き物…それが悪魔なら尚のこと。
首だけで喋った悪魔が、ダンテに憎々しげに、恨みを込めて言い放つ。
『貴様に、我の毒が染み込んだ血を与えてやる…!この血、浴びれば狂気に支配され、貴様は抗えぬ悪魔の欲に染まるであろう…くくく、くっくっくっ…』
「もう黙れ」
いつまでも耳障りな悪魔の笑い声に、ダンテはザクリとリベリオンを突き立て、その命にトドメをさした。