mission 29:exposure,denunciation ~悪魔だって傷つく~
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「人間を喰ってばっかの燃費のワリィ蛇ヤローのおでましか」
「ひっ…」
グルグルととぐろを巻いて既に臨戦体勢の悪魔を見て、ディーヴァは短く悲鳴を漏らす。
ダンテは、背中にディーヴァを庇いながら悪魔に問いかけた。
「テメェ、一緒にいた男はどうした?大事な召喚者じゃなかったのかよ」
『食ろうてやったわ』
口を限界まで開け、さも可笑しそうに大笑いして悪魔は言う。
「なるほど…。自分を呼び出した術者という、特別な存在を喰ったからそんなデケェ図体になったってわけか」
『ご名答。次は天使を喰おうと思っていたのだが、こやつ…ちょこまかと逃げおっての』
じろり、視線でディーヴァを捕らえる悪魔。
その視線だけで恐ろしくてたまらないのか、ディーヴァは震える指でダンテの服の端を掴み、怯えた。
「ディーヴァは逃げ足だけは早えからな」
『そのようだな。…まあよい。デビルハンター、ダンテ!
貴様を殺し今度こそ、その天使を食ろうてやるわァァァ!!』
シャアアッッ!!
その叫びとともに、悪魔が牙を剥く。
上空に飛び上がり、ダンテめがけ毒を十分に染み込ませた牙を突き立てようとする。
「やれるもんならやってみろよ、蛇ヤロー」
迎え撃つダンテはそう言って、ディーヴァを下がらせ、背に吊ったリベリオンを構える。
悪魔の毒など気にもとめず、その開いた口からそのまま真っ二つにしてやろうと、真向勝負で挑む。
ガキィン!
ぶつかる刃と牙。
悪魔はリベリオンの刃を牙で挟み、それ以上進ませないと噛みしめている。
「やるな…!だが、これならどうだ」
悪魔の噛み付くリベリオンはそのままに、ダンテは双子銃を手にする。
両手に構えたエボニーとアイボリー。
そこから放つのは魔力を込めた必殺の弾丸。
ダンテは、悪魔の口内めがけ素早く何十発も撃ちこんだ。
どんなに頑丈な体を持っていたとしても、体の中は鍛えられない。
血と肉とやわらかな内臓で包まれている。
『グァッ!?』
「…ビンゴ」
悪魔の腹の中へ消えた弾丸は、少しして悪魔の体の中で爆発した。
腹が風船のように大きく膨れ上がり、わずか光が漏れ、口からは火薬と硝煙の匂いが立ち上る。
かなり効いているはずだ…そう睨んでニヤリと口角を上げていたダンテだったが…。
『なーんてな。クックックッ…今何かしたか?』
シュウゥゥゥ…。
煙が消えるとともに、ピンピンしている悪魔が再登場。
剣も効かない上、銃さえ効かなかったことにダンテは驚きを隠せず、驚愕の表情を浮かべた。
「なっ…んだとぉ…、効いてない?」
『今度はこちらから行くぞ!』
ごぱっ!!
大きく開いた口から、悪魔が毒の塊を発射する。
真紫のそれは、とてもではないが、触れただけでただでは済まなそうな気がした。
「!?ディーヴァはオレの後ろから出るな!!」
大量のそれにディーヴァが当たりでもしたら大変だ。
ダンテはディーヴァを後ろに隠すようにかばうと、すべてを滅するべくリベリオンを構えた。
「はぁっ!!」
ブンッッ!
リベリオンを思い切り振って、毒の塊を剣圧で弾き飛ばした。
なんという毒の強さだろうか。
地面やそこらに飛んだ毒により地面がジュッと溶けて、大穴があいた。
これでは毒というよりも、硫酸に近い。
悪魔の元へとそっくりそのまま返った毒でも、悪魔自身が傷ついていないところを見るに、この悪魔…実は不死身なのではないのだろうかとディーヴァは思い始めた。
その間にも、ダンテはディーヴァをかばいつつ悪魔に一直線。
無駄だったことも気に留めず、リベリオンを振るう。
「くっ…どうしたらコイツを三枚に下ろせるんだ?」
斬れることは斬れる。
だが、斬っても斬っても、斬った傍から復活していく悪魔。
傷口がくっつく暇を与えないほどの残像すら見えぬ斬撃も、悪魔には効いていなかった。
「ひっ…」
グルグルととぐろを巻いて既に臨戦体勢の悪魔を見て、ディーヴァは短く悲鳴を漏らす。
ダンテは、背中にディーヴァを庇いながら悪魔に問いかけた。
「テメェ、一緒にいた男はどうした?大事な召喚者じゃなかったのかよ」
『食ろうてやったわ』
口を限界まで開け、さも可笑しそうに大笑いして悪魔は言う。
「なるほど…。自分を呼び出した術者という、特別な存在を喰ったからそんなデケェ図体になったってわけか」
『ご名答。次は天使を喰おうと思っていたのだが、こやつ…ちょこまかと逃げおっての』
じろり、視線でディーヴァを捕らえる悪魔。
その視線だけで恐ろしくてたまらないのか、ディーヴァは震える指でダンテの服の端を掴み、怯えた。
「ディーヴァは逃げ足だけは早えからな」
『そのようだな。…まあよい。デビルハンター、ダンテ!
貴様を殺し今度こそ、その天使を食ろうてやるわァァァ!!』
シャアアッッ!!
その叫びとともに、悪魔が牙を剥く。
上空に飛び上がり、ダンテめがけ毒を十分に染み込ませた牙を突き立てようとする。
「やれるもんならやってみろよ、蛇ヤロー」
迎え撃つダンテはそう言って、ディーヴァを下がらせ、背に吊ったリベリオンを構える。
悪魔の毒など気にもとめず、その開いた口からそのまま真っ二つにしてやろうと、真向勝負で挑む。
ガキィン!
ぶつかる刃と牙。
悪魔はリベリオンの刃を牙で挟み、それ以上進ませないと噛みしめている。
「やるな…!だが、これならどうだ」
悪魔の噛み付くリベリオンはそのままに、ダンテは双子銃を手にする。
両手に構えたエボニーとアイボリー。
そこから放つのは魔力を込めた必殺の弾丸。
ダンテは、悪魔の口内めがけ素早く何十発も撃ちこんだ。
どんなに頑丈な体を持っていたとしても、体の中は鍛えられない。
血と肉とやわらかな内臓で包まれている。
『グァッ!?』
「…ビンゴ」
悪魔の腹の中へ消えた弾丸は、少しして悪魔の体の中で爆発した。
腹が風船のように大きく膨れ上がり、わずか光が漏れ、口からは火薬と硝煙の匂いが立ち上る。
かなり効いているはずだ…そう睨んでニヤリと口角を上げていたダンテだったが…。
『なーんてな。クックックッ…今何かしたか?』
シュウゥゥゥ…。
煙が消えるとともに、ピンピンしている悪魔が再登場。
剣も効かない上、銃さえ効かなかったことにダンテは驚きを隠せず、驚愕の表情を浮かべた。
「なっ…んだとぉ…、効いてない?」
『今度はこちらから行くぞ!』
ごぱっ!!
大きく開いた口から、悪魔が毒の塊を発射する。
真紫のそれは、とてもではないが、触れただけでただでは済まなそうな気がした。
「!?ディーヴァはオレの後ろから出るな!!」
大量のそれにディーヴァが当たりでもしたら大変だ。
ダンテはディーヴァを後ろに隠すようにかばうと、すべてを滅するべくリベリオンを構えた。
「はぁっ!!」
ブンッッ!
リベリオンを思い切り振って、毒の塊を剣圧で弾き飛ばした。
なんという毒の強さだろうか。
地面やそこらに飛んだ毒により地面がジュッと溶けて、大穴があいた。
これでは毒というよりも、硫酸に近い。
悪魔の元へとそっくりそのまま返った毒でも、悪魔自身が傷ついていないところを見るに、この悪魔…実は不死身なのではないのだろうかとディーヴァは思い始めた。
その間にも、ダンテはディーヴァをかばいつつ悪魔に一直線。
無駄だったことも気に留めず、リベリオンを振るう。
「くっ…どうしたらコイツを三枚に下ろせるんだ?」
斬れることは斬れる。
だが、斬っても斬っても、斬った傍から復活していく悪魔。
傷口がくっつく暇を与えないほどの残像すら見えぬ斬撃も、悪魔には効いていなかった。