mission 4:invitation of promenade ~嫉妬と乱入~
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「それよりコレ、変な先輩でごめんね?」
先輩のコレ呼び。
サラだからこそできる芸当である。
「コレとか変とか…失礼すぎるよサラ」
「ふふふ、あとちょっとで卒業しちゃう先輩だから我慢してるの。顔はいいのに中身がアレなのよね、顔はいいのに」
大事なことなので二回言いました。
そう追加するサラに、ディーヴァも苦笑するしかない。
「う、うん…そうみたいだね」
周囲の生徒の表情を見れば一目瞭然である。
黙っていればイケメン…なのに口を開けばナルシスト、なのかな?
かっこいいのにもったいない。
ディーヴァとサラが話す空間に、先輩がずずいと入ってきた。
そりゃそうか、早く話を終えて上級生のクラスに帰らなくては朝のホームルームに間に合わない。
「そろそろいいかね、わが写真サークル平部員のサラ君」
「平部員はよけいですよね?」
その突っ込みを無視して続ける。
「ディーヴァ、君はボクとプロムに行くよね。行かない、なんて野暮なことを君は言わないね?」
「ちなみに先輩は、この性格のせいでこれまでに女生徒にかれこれ五回ほど断られてます」
何事もなかったかのように小さく追加するのも忘れない。
サークル活動中もきっとこのノリなのだろう、想像したらとてもおもしろそうだった。
「フフン!それはドキドキしてボクと一緒にいられない恥ずかしがりやな小鳥ちゃん達のことさ!」
「うわ、うっざ!
この通り言い出すとどうしても聞かない困った先輩なのよ」
「あはは…」
ディーヴァは乾いた笑みを浮かべる。
ため息をつきながら、サラはディーヴァに頼んできた。
「今回で卒業しちゃうから我慢して一緒にプロムに行ってやってくれない?」
さらに小さな声で追加の一言をボソリと呟く。
「…どうせ代金は男側負担だし」
そうなのである。
プロムでは大抵誘った人が全額を負担することが多く、誘うのは男性が女性を…というパターンが多い。
つまりこの場合は、ディーヴァではなく誘った先輩側が負担することになる。
そして、本来高校2年生のディーヴァ達にはプロムがない。
こうやって上の学年…シニア組から誘われることで初めて行くことができるのだ。
良いこと尽くめなのに誰もOKしなかったとは、よほど性格がネックな先輩なのだろう。
かといって試験と休暇が終わった後だし、プロムはすぐそこに迫っている。
これを断ったら先輩はパートナーなしに行かざるをえないかもしれない。
それはちょっとかわいそう…かな?
そう思っていたディーヴァに、サラの懇願という追い討ち攻撃。
「わたしも参加するし、わたしの顔をたてると思って気軽でいいから参加して!このとーりだよぉ!」
ぎゅうと抱きついてくるサラにため息を吐くと、ディーヴァはダンテのことを考えた。
ダンテは嫌がりそうだな~。
でもサラの頼みだし…。
気軽に一曲くらいならダンテに言わなくてもいっか。
この時、ディーヴァはどれほどダンテが嫉妬深いかを忘れていた。
「うーん、わかった。ちょっとなら別にいいよ」
「マジ!?ありがとぉ~」
「うわぁ、つぶれるってー」
ぎゅうぎゅうと抱きしめるサラの腕につぶされそうだ。
これではダンテとかわらない。
むしろ女版ダンテだ。
一生懸命サラの腕から脱出したディーヴァは居住まいを直し、先輩に向き直った。
「先輩、ちょっとくらいなら…一曲くらいなら、そのお誘いお受けいたしますよ」
「本当かい!?あ、えー…コホン。まあ当然の結果だよね!」
どやっ!
そう言ってドヤ顔をさらし、自分の教室へと戻っていった。
「ディーヴァ、先輩からの連絡はわたしが担当するからね」
「うん…よろしくね」
最初から最後までナルシストな発言をしていった先輩に、ディーヴァも最初から最後まで作り笑いが途絶えなかった。
先輩のコレ呼び。
サラだからこそできる芸当である。
「コレとか変とか…失礼すぎるよサラ」
「ふふふ、あとちょっとで卒業しちゃう先輩だから我慢してるの。顔はいいのに中身がアレなのよね、顔はいいのに」
大事なことなので二回言いました。
そう追加するサラに、ディーヴァも苦笑するしかない。
「う、うん…そうみたいだね」
周囲の生徒の表情を見れば一目瞭然である。
黙っていればイケメン…なのに口を開けばナルシスト、なのかな?
かっこいいのにもったいない。
ディーヴァとサラが話す空間に、先輩がずずいと入ってきた。
そりゃそうか、早く話を終えて上級生のクラスに帰らなくては朝のホームルームに間に合わない。
「そろそろいいかね、わが写真サークル平部員のサラ君」
「平部員はよけいですよね?」
その突っ込みを無視して続ける。
「ディーヴァ、君はボクとプロムに行くよね。行かない、なんて野暮なことを君は言わないね?」
「ちなみに先輩は、この性格のせいでこれまでに女生徒にかれこれ五回ほど断られてます」
何事もなかったかのように小さく追加するのも忘れない。
サークル活動中もきっとこのノリなのだろう、想像したらとてもおもしろそうだった。
「フフン!それはドキドキしてボクと一緒にいられない恥ずかしがりやな小鳥ちゃん達のことさ!」
「うわ、うっざ!
この通り言い出すとどうしても聞かない困った先輩なのよ」
「あはは…」
ディーヴァは乾いた笑みを浮かべる。
ため息をつきながら、サラはディーヴァに頼んできた。
「今回で卒業しちゃうから我慢して一緒にプロムに行ってやってくれない?」
さらに小さな声で追加の一言をボソリと呟く。
「…どうせ代金は男側負担だし」
そうなのである。
プロムでは大抵誘った人が全額を負担することが多く、誘うのは男性が女性を…というパターンが多い。
つまりこの場合は、ディーヴァではなく誘った先輩側が負担することになる。
そして、本来高校2年生のディーヴァ達にはプロムがない。
こうやって上の学年…シニア組から誘われることで初めて行くことができるのだ。
良いこと尽くめなのに誰もOKしなかったとは、よほど性格がネックな先輩なのだろう。
かといって試験と休暇が終わった後だし、プロムはすぐそこに迫っている。
これを断ったら先輩はパートナーなしに行かざるをえないかもしれない。
それはちょっとかわいそう…かな?
そう思っていたディーヴァに、サラの懇願という追い討ち攻撃。
「わたしも参加するし、わたしの顔をたてると思って気軽でいいから参加して!このとーりだよぉ!」
ぎゅうと抱きついてくるサラにため息を吐くと、ディーヴァはダンテのことを考えた。
ダンテは嫌がりそうだな~。
でもサラの頼みだし…。
気軽に一曲くらいならダンテに言わなくてもいっか。
この時、ディーヴァはどれほどダンテが嫉妬深いかを忘れていた。
「うーん、わかった。ちょっとなら別にいいよ」
「マジ!?ありがとぉ~」
「うわぁ、つぶれるってー」
ぎゅうぎゅうと抱きしめるサラの腕につぶされそうだ。
これではダンテとかわらない。
むしろ女版ダンテだ。
一生懸命サラの腕から脱出したディーヴァは居住まいを直し、先輩に向き直った。
「先輩、ちょっとくらいなら…一曲くらいなら、そのお誘いお受けいたしますよ」
「本当かい!?あ、えー…コホン。まあ当然の結果だよね!」
どやっ!
そう言ってドヤ顔をさらし、自分の教室へと戻っていった。
「ディーヴァ、先輩からの連絡はわたしが担当するからね」
「うん…よろしくね」
最初から最後までナルシストな発言をしていった先輩に、ディーヴァも最初から最後まで作り笑いが途絶えなかった。