mission 28:sleepy hollow ~都市伝説~
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撃てば距離的に外れることはないだろうが、撃ち慣れていないのか、脇の固め方も甘く、人の命を奪うという覚悟もなさそうなそれ。
まだディーヴァの方が銃を上手く構えられる。
そんなことを思いつつ、ダンテは躊躇することなく、もう一歩を踏み出した。
「く、くるなぁぁあ!」
カチリ。
男の指が引き金にかかるのと、ダンテが言葉を放つのは同時だった。
「『じっとしてな』!」
その瞬間、すべての時は緩やかに、ダンテの動きのみが速いモノクロの世界へ変わった。
他の者からは、ダンテが高速で動いているようにしか見えないはず。
ダンテに力を貸しているゲリュオンの能力で、時間操作をしたのだ。
おかげで放たれた弾丸も、周りの者達の動きも、焦るディーヴァの鼓動も、すべてが遅くなる。
「待ってろよ、ディーヴァ」
ディーヴァや他の客を傷つけようと放たれた弾丸へ、エボニーとアイボリーの弾丸をビリヤード代わりに撃ち弾く。
時間が元に戻った瞬間、男達は自分の弾が一瞬にして見当違いの方向へ行ったことに驚愕するだろう。
ダンテはそのまま、男達の首筋に首刀を入れていった。
「ほい、一丁あがり」
ディーヴァが瞬きする間に、犯人達は床に倒れ伏した。
銀行員達も、倒れた本人達もいったい何が起こったのかわからないだろう。
ディーヴァを除いて。
ただひとり、意識が残るのはディーヴァを人質にしていた首謀者の男。
ダンテは、ディーヴァを抱えつつ、そいつの背中を踏みつけて呟いた。
「やれやれ。
せっかくのディーヴァとの旅行だってのに、てめぇらみてぇな人間ごときに邪魔されるとはな」
「ぐぇぇ…、な、なんて速さだ…同じ人間には、見え、ねえ……」
そう言い残し、男も意識を失った。
まあ、同じ人間に見えなくても当前であり、その考えは当たっている。
ダンテは男の背から足を下ろし、傍らのディーヴァの様子を見た。
「怪我はないか」
「うん、どこにもないよ。ありがとうダンテ」
ダンテはディーヴァの顔や体に異変がないか、よく観察した。
万が一にもディーヴァが怪我していたら大変だが、その心配もないようで安心する。
「よかった…」
こうして、ダンテの活躍もあり銀行強盗達は1人残らずお縄についた。
「しっかし、銀行強盗なんぞに出くわすとはな…」
「ねー。ビックリしたよ」
さっさとそこをあとにし、ホテルにチェックインしたダンテとディーヴァが、マンハッタンのきれいな夜景を見ながら会話する。
窓の上から下までがすべてガラス張りの部屋は、ベッドからでも夜景が見れる。
「オレはディーヴァが落ち着いていられたことにビックリだよ」
「だってダンテが一緒だもん」
「嬉しいこと言ってくれる」
ディーヴァはダンテの寝転がっているベッドに飛び込むと、ダンテに思いきり抱きついた。
大きいベッドに、夜景の綺麗なムード満天の部屋。
甘い空気があたりを支配する。
「こーら、ディーヴァは旅行早々ベッドで過ごすことになりたいのか?」
「それは困っちゃうなあ」
クスクスと笑い合うダンテとディーヴァ。
…ダンテは半分本気だったろうに。
「ね、ダンテ、夜景綺麗だね」
「ああ…綺麗だな」
来てよかった…とダンテに抱きついたまま嬉しそうに呟くディーヴァ。
ダンテは夜景を背景に、まぶたに長く影を落とすディーヴァのまつげを眺めた。
夜景も綺麗だがディーヴァはもっと綺麗だ。
まだディーヴァの方が銃を上手く構えられる。
そんなことを思いつつ、ダンテは躊躇することなく、もう一歩を踏み出した。
「く、くるなぁぁあ!」
カチリ。
男の指が引き金にかかるのと、ダンテが言葉を放つのは同時だった。
「『じっとしてな』!」
その瞬間、すべての時は緩やかに、ダンテの動きのみが速いモノクロの世界へ変わった。
他の者からは、ダンテが高速で動いているようにしか見えないはず。
ダンテに力を貸しているゲリュオンの能力で、時間操作をしたのだ。
おかげで放たれた弾丸も、周りの者達の動きも、焦るディーヴァの鼓動も、すべてが遅くなる。
「待ってろよ、ディーヴァ」
ディーヴァや他の客を傷つけようと放たれた弾丸へ、エボニーとアイボリーの弾丸をビリヤード代わりに撃ち弾く。
時間が元に戻った瞬間、男達は自分の弾が一瞬にして見当違いの方向へ行ったことに驚愕するだろう。
ダンテはそのまま、男達の首筋に首刀を入れていった。
「ほい、一丁あがり」
ディーヴァが瞬きする間に、犯人達は床に倒れ伏した。
銀行員達も、倒れた本人達もいったい何が起こったのかわからないだろう。
ディーヴァを除いて。
ただひとり、意識が残るのはディーヴァを人質にしていた首謀者の男。
ダンテは、ディーヴァを抱えつつ、そいつの背中を踏みつけて呟いた。
「やれやれ。
せっかくのディーヴァとの旅行だってのに、てめぇらみてぇな人間ごときに邪魔されるとはな」
「ぐぇぇ…、な、なんて速さだ…同じ人間には、見え、ねえ……」
そう言い残し、男も意識を失った。
まあ、同じ人間に見えなくても当前であり、その考えは当たっている。
ダンテは男の背から足を下ろし、傍らのディーヴァの様子を見た。
「怪我はないか」
「うん、どこにもないよ。ありがとうダンテ」
ダンテはディーヴァの顔や体に異変がないか、よく観察した。
万が一にもディーヴァが怪我していたら大変だが、その心配もないようで安心する。
「よかった…」
こうして、ダンテの活躍もあり銀行強盗達は1人残らずお縄についた。
「しっかし、銀行強盗なんぞに出くわすとはな…」
「ねー。ビックリしたよ」
さっさとそこをあとにし、ホテルにチェックインしたダンテとディーヴァが、マンハッタンのきれいな夜景を見ながら会話する。
窓の上から下までがすべてガラス張りの部屋は、ベッドからでも夜景が見れる。
「オレはディーヴァが落ち着いていられたことにビックリだよ」
「だってダンテが一緒だもん」
「嬉しいこと言ってくれる」
ディーヴァはダンテの寝転がっているベッドに飛び込むと、ダンテに思いきり抱きついた。
大きいベッドに、夜景の綺麗なムード満天の部屋。
甘い空気があたりを支配する。
「こーら、ディーヴァは旅行早々ベッドで過ごすことになりたいのか?」
「それは困っちゃうなあ」
クスクスと笑い合うダンテとディーヴァ。
…ダンテは半分本気だったろうに。
「ね、ダンテ、夜景綺麗だね」
「ああ…綺麗だな」
来てよかった…とダンテに抱きついたまま嬉しそうに呟くディーヴァ。
ダンテは夜景を背景に、まぶたに長く影を落とすディーヴァのまつげを眺めた。
夜景も綺麗だがディーヴァはもっと綺麗だ。